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フレッシュ第32話『さようなら!タルトとシフォン!!』 [フレッシュプリキュア!]

そういえばこの番組、というよりプリキュアシリーズが
本来少女向けだという事を改めて思い出しました。
そして毎年この時期「新商品の販促」から逃れる事ができない宿命も。
いかに新商品の販促をストーリーに絡めるかで
おそらく毎年製作側は頭を悩ましているのではないでしょうか。
フレッシュの今回は、32話目にして初めてスイーツ王国が舞台となり、
タルトの個人的な事情も明らかになるという展開でした。
  
ドーナツを購入して帰宅したラブとせつなでしたが、
どういうわけか荷造りをしているタルトと、寂しそうな目でタルトを見つめるシフォン。
ドーナツに夢中のラブは気づかず、せつながその様子に気づいてタルトに声をかけると
スイーツ王国へ帰る、との返事が返ってきました。
そしていつに無く神妙な態度で、『さいなら・・・や。』と告げるタルトに
鈍感なラブも『はいはい、さいなら、さいなら、さいならby淀川長治って?え゛ー!!』
ようやく事の重大さに気づいたようです。

タルトの使命は4人のプリキュアを探す事。
つまり4人のプリキュアが揃った今、ラブたちの世界にいる理由がなくなってしまいました。
『実はまだ4人見つかってないってことにしたら?』
『じゃあピーチがまだ見つかってないってことにすれば・・・』
『実は一人偽者だったって言うのは?』
『じゃあピーチが偽者だったっていう事で・・・』
『それともピーチがリンクルンをなくしちゃったとかは?』
ラブ以外の三人はいたって真面目な口調で本気で?検討していましたが、
さすがのラブも何で私ばっかやねん!とタルト譲りの関西弁で反論。
結局タルトも皆の気持ちは嬉しいけれど、長老の言いつけは守る、と決心を固めていました。
思わず美希に泣きつくシフォンブッキーと別れを惜しむタルト
それぞれ初めは相性の悪い者同士が名残惜しそうな態度になり、
そんな思いを振り払うようにアカルンの力でスイーツ王国へ送ってもらうよう
せつなに頼み込むタルト。そしてアカルンの光がタルトとシフォンを包み込み・・・

タルトとシフォンにとっては久々の帰郷。でも気分はすぐれません。
ぐずるシフォンをなだめるタルトでしたが、背後から聞き覚えのある声が・・・
『空気がとってもスイーツ♥』『きれいな緑』『あれお城じゃない?』
タルトが振り返ると、ちゃっかりついて来ている4人の姿が。
一応長老に挨拶し、プリキュアをきちんとタルトが見つけたことの証になる、との名分ですが、
珍しい雲の形に興味津々と、すっかり物見遊山気分な4人です。

たどり着いた城の城門を開けると、タルトを出迎える群集が集っていました。
『もうかりまっかー?』『ぼちぼちでんなー!』
本当に胡散臭い関西弁がこの国の言葉と知り、唖然とする美希。
さらに公用語が妙な関西弁なだけでなく、タルトが王子だったという事実も明らかになりました。
多産な種族なのか、第105王子だと謙遜するタルトは4人に本名を名乗ろうとしますが、
『タルトフフォンボルク・ニコポンスキローニ・・・』
ドイツ人とロシア人とイタリア人の合いの子のようなまだまだ続くらしい名前を
本人も覚えていないようで、とりあえず「タルト」ということで収めるタルト。
どうもこの国の住人は、細かいことはあまり深く気にしないようです。

王子たる身分のもの、フィアンセもしっかり存在していました。
国民にプリキュアを紹介するタルトの後ろから控えめに姿を現したアズキーナ。
かつてブッキーと入れ替わった時のタルトのような外見で、
どちらかと言うと胡散臭い「大阪弁」のタルトに対し、胡散臭い「京都弁」を話す
お嬢様風の娘です。
続いて国王夫妻に謁見するも、謁見の間が広すぎて肝心の国王夫妻の姿は見えず、
イース様譲りの高いスペックを有するのか、『タルトはお母さん似みたいね』と
サンコンさんのような視力を持つらしいせつなだけが見る事ができました。

そして長老の元へ伺うことに。一話以来の登場となる長老は
いつの間にか胡散臭い関西弁と胡散臭いフランス語を操る軽いキャラクターとなっていました。
(もっとも、初登場時の出番だけでは性格や言葉遣いまで分かりませんでしたが・・・)
長老に戻ったことを報告したのもつかの間、タルトに長老から新たな命が下ります。
「シルコアマ?の森」の祠に収めてあるものを取ってくる、というだけの指示ですが、
森に向かおうとしたタルトを只事でない様子で引き止めるアズキーナ。
かつて魔人が支配していたという森に向かうことの危険性を訴えるアズキーナですが、
ずっと昔に魔人は封印されている、と危険が無いことを主張するタルトを
思い留まらせることはできませんでした。そしてタルトの事を守る、と同行するラブたち4人。
しかし、イース様譲りの高い洞察力を有するのか、せつなだけは
アズキーナの態度に不審な物を感じ取っていました。

タルトによるとシルコアマの森とは、
「そよ風が吹き、小鳥がさえずり、草花が優しく迎えてくれる和む森」とのことですが・・・
強風が吹きすさび、カラスが雄叫ぶ、鬱蒼とした不気味な森に唖然となる一同。
優しく迎えてくれるはずの草花も、パックンフラワーのような姿で襲い掛かってきました。
逃げ出す4人とタルトですが、その植物に追いつかれそうになり、変身。

変身するや否やパッションのハピネスハリケーンで撃退される怪植物。
元に戻った姿は菓子舗小町の豆大福ダイフクの花という無害な植物で、
もしかしたら魔人の封印が解かれているのでは、と懸念するタルト。
長老に命じられた品が眠る祠に立ち寄る前に、魔人の封印されていた場所へ
偵察に向かったタルトとプリキュアたちですが、その前には封印が解かれた跡が・・・

悲鳴が聞こえ、姿を現すアズキーナ。そして襲い掛かってくる魔人。
・・・ってゆーかてゆーかてゆーか、どうみても臼ベースのナケワメーケにしか見えませんが・・・
なぜこんなところにいるのか、問いただすタルトの問いにも歯切れの悪いアズキーナ。
プリキュアたちは魔人相手に戦うものの、臼の中の餅をついて伸ばし、
プリキュアたちを縛り上げる魔人に劣勢になっていました。
タルトたちに逃げるよう促すピーチ、プリキュアを助けようとするタルト。
そしてタルトを思い留まらせようとするアズキーナ。
三者三様の思いが交錯する中、ラビリンスと戦うためにプリキュアになった皆が
こんなことでもしもの事があったら、と懸念するタルトに
『私達はラビリンスと戦うためだけにいるんじゃない!』
『みんなを悪い奴から守って』
『いつも笑顔でいてもらう』
『それが私達の使命』
ピーチが、ベリーが、パインが、そしてパッションが彼女達の決意をぶつけ、
『だからタルトもあなたの使命を果たして!』
と、祠へ向かうようタルトを後押しします。

そんなプリキュアとタルトの姿に、アズキーナが涙ながらに白状します。
魔人が出ればタルトが祠へ向かう事を諦めると思い、魔人の封印を解いた事。
そして、長老の仕事を果たしたら再びクローバータウンへ行ってしまい
自分のことを忘れてしまうのではないか、とずっと不安だった事を・・・
そこまで慕ってくれているアズキーナに礼を言いつつも、
そのやり方が間違っていた事を叱責するタルト。
しかしタルトとアズキーナにも魔人の餅がせまり、
タルトはアズキーナをかばうように餅に絡み取られてしまいました。

自分の代わりに祠の中の物を長老に、とアズキーナに託すタルト。
ついにアズキーナも一念発起、祠に向かって走り出しました。
長い階段を駆け上り、背後から襲ってくる餅を避け、やっとたどり着いた祠の戸を開けると・・・
そこで餅に足をつかまれてしまうアズキーナでしたが、
『ナメたらアカンで!うちかて負けへん!愛の力、ナメんといてや!』
極妻ばりの啖呵を切り、祠に収められていたものにアズキーナが手を伸ばすと
優しい光と音色が当たり一面に降り注ぎ、怯む魔人と、力が漲ってきたプリキュア。
縛り上げていた餅を振り払い、ベリー、パイン、パッションが魔人の動きを封じ
ピーチによって再び魔封波を受けたピッコロ大魔王のように、魔人は封印されました。

無事に祠の中の物を持ち帰ったことを、相変わらず胡散臭いフランス語で礼を言う長老。
用件を果たし、こんどこそお別れか、と想いを馳せるタルトと再び別れを惜しむシフォン。
ですがその直後に間髪入れず『何でやねん?何でお前一緒にいかへんの?』
と長老に突っ込まれ、再び重要な役目「クローバーボックス」の管理を任されて
ラブたちと共にクローバータウンへ赴く事になりました。
あれだけ帰ると騒いだ後だけに格好悪い、と内心思っていたタルトでしたが、
『タルト、帰ろ!』というラブに嬉しそうに『帰りまっか』と応じました。

長老宅の外にいたアズキーナは、タルトたちが出てくると居たたまれなくなったのか
堪忍やで、うち最低や、と自分を責め続けますが、そんなアズキーナを気遣い
今度はドーナツをお土産に持ってくるから、一緒に食べようと声をかけるタルト。
そして、こちらはしばしの別れを惜しむように、抱き合いました。

夕暮れのカオルちゃんの店に帰ってきたラブたち。
そして長老の思わせぶりな
『クローバーボックスの力が全ての世界を救う鍵となる』という独白で幕となりました。

新EDの冒頭に姿を見せていたクローバーボックス。
この時期に新登場するアイテムのお約束のようにプリキュアを強化する能力ですが、
ストーリーの核心にも関わってきそうなラストの発言で
どう販促だけでなく、うまく今後の展開に絡めることができるかが見どころです。
昨年のフルーレは5人の構えが格好良かったのですが、
バンクシーンが冗長になってしまうという諸刃の剣でしたので、
一過性の演出に留まらない有効活用方法に期待したいです。

今回タルトの出自やスイーツ王国の姿、アズキーナの存在が明らかになりましたが、
特にタルトが「王子」という設定は王子にしてはやや扱いがぞんざいなので
後付の観が否めない気がします。
ところで私は生まれてから今まで生活の拠点を首都圏以外に置いたことがないのですが、
関西在住の方々にとって、あの「胡散臭い関西弁」が気にならないのか気になります。
キャラがまるっきり変わった観のある長老の「胡散臭いフランス語」も気になりますが・・・

アズキーナは唐突なキャラクター設定のような印象ですが、それでも
タルトを想うがあまり間違った方法でタルトを危険にさらしてしまう、という
民話や昔話にありそうな展開はかえって新鮮味がありました。
そしてタルトと入れ替わった時のブッキーのような造形も可愛らしく
第29話のジェフリー王子やジュリアーノのように
一回限りのゲストに終わらない活躍を期待したいです。

残念なのはやはりウエスターさんやサウラーが登場しないことでしょうか。
魔人がナケワメーケそのままの姿かたち、行動だっただけに、
彼らがいないだけでこうも印象が変わるのか、と感じました。
それだけ、ウエスターさんやサウラーのキャラクターが立っている、という証でもありますが・・・

次回ブッキー×せつな回の時に個人的な希望として挙げた
美希×せつな回が実現するようで、人間関係描写がどのように描かれるのか楽しみです。
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