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フレッシュ第35話『シフォンの隠された秘密!』 [フレッシュプリキュア!]

インフィニティとなって消えてしまったシフォンを案ずるラブたちの心境。
シフォンとスイーツ王国との関係。
映画とのタイアップと思われるおもちゃの国を探索するウエスターさんとサウラー。
そしてOPにしばらく登場しつつも素性が不明だった新幹部「ノーザ」の登場。
シフォンを案ずる心境と程よいギャグ描写。そしてラストの今後の伏線と
綺麗にまとまっている印象を受けた回でした。

ところで余談ですが・・・OPが終わると同時に「シフォンおせわになります」のCMが流れたのは
何か意図があってのことでしょうか(笑)売上が激減したとか
  
前回のラスト、あの恐ろしいシーンが再び今回のアバンタイトルとして流れ
トラウマを植えつけつつ幕を開ける今回。
まずはスイーツ王国からタルトの父、ワッフル国王と長老の会談から始まります。
タルトそっくり、というよりもタルトにまゆ毛とヒゲをつけただけの国王と
長老との口ぶりからして、彼らはシフォンがインフィニティである事を知っており
それをタルトにも、プリキュアにも教えていないことが伺え、
『今こそ全てを明かす時』長老は王に進言します。

授業中、上の空のラブは先生に目をつけられて当てられそうになりますが
ラブの様子を気にしていたせつなが助け舟を出し、黒板へと向かいます。
しかし、そのせつなの表情も沈んでいました。
同様に美希も、ブッキーもそれぞれ校内でシフォンの事を気にしていました。
そして4人が学校へ行っている間、タルトは単身シフォンを探し回っています。
ところで、ブッキーの学校はミッション系の女子校という設定でしたが、
ブッキーが礼拝堂で祈りを捧げる姿は第3話で見られるものの、他では見受けられません。
困った時の神頼み、というようなものでしょうか・・・?

終業後、すぐに下校するラブとせつな。美希とブッキーも同様に
早速合流するも、シフォンの姿が見当たらないというタルトの報告を受け
既にこの街にはいないのでは、と不安が膨らみます。
『Bonjour mademoiselle!』
そんな不安感を吹き飛ばすような相変わらずのフランス語で、長老が姿を現しました。

クラインの報告を受けるメビウス。報告によれば既にインフィニティは
別のパラレルワールドへ瞬間移動しており、現在位置の特定を行っているところでした。
プリキュアより先にインフィニティを手に入れろ、というメビウスの命に
『全てはメビウス様のために』と応えるクライン。

長老を連れているため、あゆみさんに見つからないようこっそり帰宅する
ラブとせつなに続き、そっと入ってくる美希とブッキー。
その甲斐もなくあゆみさんに鉢合わせしますが、戸惑うラブたちを尻目に先を行く長老。
長老の姿はタルトとプリキュアにしか見えていない、とのことですが
ラブのお茶を勝手に飲み、不味いと言うなど、図々しさも垣間見せます。

シフォンがインフィニティだと知っていた長老によってシフォンの出自が語られます。
長老が風呂に入っている時、サイヤ人の襲来のような流れ星が降って来るのが見え
落ちた先に駆けつけてみると、サイヤ人の襲来のようなクレーターが出来ていました。
そしてその中心にクローバーボックスとシフォンがいたようです。
「天から四つ葉の赤子が落ちし時、これ災いの前触れ也。
 やがてこの赤子を奪わんと、悪しき者現れる也。
 悪しき者赤子を手に入れたなら世界は三日のうちに終わりを告げるであろう」
王家に伝わる予言どおりと懸念する国王と長老はクローバーボックスを森の祠へ隠し
赤ん坊に「シフォン」と命名して長老が育てる事にした、といういきさつでした。

そしてその悪しき者というのがラビリンス。
総統メビウスが手に入れようとしているインフィニティはシフォンのもう一つの姿であり、
長老はシフォンをラビリンスから守るためにプリキュアを復活させ、
シフォンを安全なところ、プリキュアの傍に置く事を画策。
そしてタルトにシフォンをあずけてプリキュアを探しに行かせました。
これがこれまでの経緯ですが、そんな事情を知らずに重責を任されていたタルトの苦言を
『敵を欺くにはまず味方から』と煙に巻く長老。
ちょっと慣用句の使い方が違う気がしますが、どうもこの人は秘密主義なのでしょうか?
姿を見えなくさせる事といい、後のクローバーボックスの事といい説明不足が否めません。

その長老も今後どうしたらいいか知らず、思わず脱力する一同ですが、
心当たりは無くともシフォンを探しに行くと、立ち上がるラブ。
部屋にじっとしていても見つからないというラブに後押しされるように、他の皆も立ち上がります。

その頃洋館では、ウエスターさんとサウラーの前にメビウスが現れ、
インフィニティの場所が判明したために入手してくるよう指示していました。
その場所とは、おもちゃの国。

さっそくおもちゃの国を訪れた西隼人さんと南瞬。
ブロック製のような城壁の前では、おもちゃの兵隊さんが番をしています。
パスポートの提示を求める門番に、親しげに下の名前で呼び合う二人。
『隼人、君に渡した筈だけど?』『ああ、そうだったな瞬』
パスポートを探すふりをして油断させ、そして天を指差し
門番が気を取られたところを投げ飛ばす西さん。
『お見事・・・』普段ウエスターさんに冷たい南瞬も素直に評価していました。

城壁の中はおもちゃの飛行機が飛び、ブリキの住人が歩き、
ゼンマイやラジコンで動く車に、引かれた線路はチクタクバンバン。
なんとも子供の夢を具現化したような光景に、
『ふん、さすがおもちゃの国。なにもかもおもちゃで出来ている』
『このどこかにインフィニティがいるというのか。やっかいだな』
と閉口気味の二人でした。

とりあえず、映画撮影中の一同に尋ねてみようとする南瞬。
シンバル叩きのお猿さん監督がカチンコ代わりのシンバルを鳴らして撮影が始まり、
『わたくし、お洋服が大好きなの』
『俺は体を鍛える事が大好きだ!』
撮影現場にダンベルを持って乱入する西さんにダメ出しをする監督。
キラキラで現れる南さんにメロメロのお人形の女優、と西さんはともかく南瞬らしからぬ
微笑ましい描写が続く中、ついにインフィニティを発見する西さん。
『我が名はインフィニティ、無限のメモリーなり・・・』
壊れた機械のように同じ文句を繰り返すインフィニティを協力して追いかける二人です。

森を当ても無く探していたラブはふと立ち止まり、
もうシフォンに会えないのか、そう思った途端に頬を伝う涙。
『インフィニティとか関係無い、もう一度シフォンに会いたい!』
そこにクローバーボックスと共に駆けつけるタルトと美希、ブッキー、せつなが追いつき
泣き顔を見せまいと涙を拭い、キリッと振り向くラブ。
もしかしたらクローバーボックスでシフォンを呼び戻せるかもしれないと、
藁にもすがる想いで試してみる事に。

その頃おもちゃの国では、インフィニティを追い掛け回している西さんと南瞬。
インフィニティを虫取り網で追い回す西さんに南瞬は挟み撃ちを提案し
『我が名はインフィニティ、無限のメモリーなり・・・』
ずっと同じ言葉を言い続けるインフィニティの前から南瞬が現れます。

『お願いシフォン、帰ってきて』と願いを込めてクローバーボックスを動かすラブ。
するとクローバーボックスが音色を奏でる始め・・・
行く手を南瞬が塞ぎ、後ろから西さんの虫取り網。
もらった、と南瞬が宣言する前で光を発するインフィニティ。
時を同じくしてラブたちの前にも強烈な光が差し、光が消えた時
シフォンの姿、そして西さんの網を被っている南瞬の姿がありました。

『インフィニティと共にこっちの世界に飛ばされたみたいだね』
『まったく、どこまで俺たちの邪魔すりゃ気が済むんだプリキュア』
お互いの手を合わせてスイッチオーバーするウエスターさんとサウラー。
一部の女性ファンが熱狂しそうな変身シーンです。
負けじと変身するプリキュア達。今回は尺の都合か、かなり長いバンクでした。

シフォンを迎えに行こうとするピーチを止めに入るウエスターさん。
そしてそれを迎え撃つパッション。二人が戦いを繰り広げる中、
ピーチはようやくシフォンを抱きしめます。
『会いたかった、もう大丈夫だよ、シフォン』
それでも無常に響き続ける『我が名はインフィニティ、無限のメモリーなり・・・』の声・・・

『邪魔するなイース!』倒れたパッションに追い打ちをかけようとするウエスターさんに
割って入り、ウエスターさんを投げ飛ばすベリー。
パインはサウラーと交戦中ですが、相変わらず華麗な足技を繰り出すサウラー、
パインに足払いをかけて体勢を崩したところ、蹴り飛ばされるパイン。
そしてサウラーはピーチに迫り、蹴りを畳み掛けます。
ピーチとシフォンが飛ばされた先には長老とタルトがおり、巻き添えを食いました。

『お願いシフォン、元に戻って』
『我が名はインフィニティ、無限のメモリーなり・・・』
ピーチの願いも空しく、魂が抜けた様に繰り返すシフォンに思わず涙をこぼすピーチ。
その涙がクローバーボックスに滴り落ち、回り始めるクローバーボックス。
すると先ほどとは違うメロディ「子守唄」が奏でられ・・・
『ラブー?』
瞬きをしたシフォンの目はいつもの目に戻り、片言ながら感情の込められた声。
ピーチは思わず嬉し涙を流し、皆も喜ばしそうにしています。

『馬鹿な・・・?』『インフィニティが元に戻っただと?』
戸惑うウエスターさんとサウラーに、高らかに宣言するピーチ。
『この子はインフィニティじゃない。シフォンよ!』
今回はここで二人が引き上げて行きました。

シフォンも戻り、一安心のラブの家ではコロッケを揚げているせつなの姿が。
流れから察すると、先週のエピソードの翌日という設定のようです。
レミさんがハワイに行って不在のため、夕飯を一緒に頂く美希。
そこに山吹夫妻、さらに大輔以下三人組まで現れて、みんなでコロッケパーティとなりました。
桃園家の庭で繰り広げられる宴席で(いつの間にか和希もいました)
美味しそうにコロッケを頬張るシフォンを優しく見つめ
『この笑顔、ラビリンスには絶対渡さない』
というラブの決意で幕、とはなりませんでした。

2週続けて不吉な幕切れ。遂にメビウスの命が下り、新幹部のノーザが登場。
『このノーザ、命に代えましてもインフィニティを手に入れてご覧に入れます。
 全てはメビウス様のために」
メビウスの前に姿を現したノーザ、で幕となりました。


話の大筋として、スプラッシュスターでもフラッピとチョッピが拉致された次の週に似た展開で
学校での4人の描写など、共通する点も見受けられますが、
シフォンを取り戻すだけではなく、「魂」も取り戻さなければならなかった事。
そしてシフォンを思うラブ=ピーチの想いが伝わって来て、
名前どおり彼女の愛情が感じられる清々しい後味を感じる事が出来たと思います。
涙を拭って振り返る時と、シフォンが元に戻った時に流す嬉し涙。
この2シーンのラブとピーチの表情が素晴らしかったと思います。

一方で今回のトラブルの原因は長老の説明不足によるところが大きいと思います。
「敵を欺くには味方から」という理由がなんとも屁理屈っぽく、味方を欺く理由がありませんし、
光の園の長老と比べて性格の黒さを感じました。
この様子だと、まだ何か隠しているような気がします。

空からシフォンが降ってくる描写と、シフォン墜落後のクレーター、
そしてラブの涙が描く水滴の王冠と、
随所に「ドラゴンボールZ」を連想したのは私だけでしょうか。
サイヤ人の宇宙船だけでなく、当時「はごろもフーズ」のCMが良く流れていましたので、
水滴の王冠を見てつい連想してしまいました。

映画ではこのおもちゃの国を舞台に戦うことになるのでしょうか。
とにかくウエスターさんとサウラーは重要な任務を帯びているにもかかわらず
緊張感が少なく、珍しく(本人の意思と反して)ギャグキャラを演じるサウラーや
一部の女性ファン向けと思われる演出など彼らの描かれ方も独特です。
そして久々に繰り広げられる直接対決ではやはり圧倒的な強さを見せる彼ら。
ウエスターさんに押されていたパッションはイース様より弱くなっているのでしょうか・・・?

そしてラストに現れたノーザ。
ずっと「ノース」という名前だと思っていただけに少し意外でした。
そしてOPでは不気味な魔女っぽく描かれていましたが
アラクネアさんやアナコンディさんを彷彿とせるキツめの美人系で
今後どのように描かれていき、ウエスターさんやサウラーとどう絡むのか楽しみです。
そういえば演じていらっしゃる渡辺美佐さんはアラクネア役の沢海陽子さん、
アナコンディ役の山像かおりさんと共に「ER」のレギュラーでした。
この三人が私の好きな海外ドラマに揃って出演しているとは奇妙な偶然ですが、
敵や脇役に実力派を配するプリキュアらしい配役だと思いました。
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