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マックスハート第5話『颯爽登場!その名はシャイニールミナス!』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

ひかりがシャイニールミナスとして覚醒する、前回の続きに当たるエピソード。
・・・なのですが、やはり前回も書いたとおり残念ながら間延び観が否めません。
もっとも初登場となるシャイニールミナスの変身シーンを1話で2回も披露して
十分に印象付け、さらにMHのラストを知っているからこそ気になった
ひかりの運命、そしてクィーンの復活という重要な問題の伏線らしきものが
既に存在していると改めて気付いたという点では、
それなりに興味を惹かれる一編でもありました。
  
光に包まれたポルンとひかりという前回ラストの続きからスタート。
ポルンと共に光を発するひかりは、どこか恍惚のような表情を浮かべ、神々しさも感じます。
そして光の波動が地球規模で炸裂し、同時にポルンもコンパクトのような新たな姿に変化。
ようやくポルンも新商品の販売形態に目覚めたようです。
『二人で力を合わせてプリキュラを助けるポポ』
そう告げるポルンにひかりは戸惑いつつも、言われるがままポルンに手をかざすと、
一年前のなぎさとほのかのように勝手に口を突いて出る台詞。
『ルミナス!シャイニングストリーム!!』
天を仰ぎ見たひかりが叫ぶと徐々にシャイニールミナスとしての姿が明らかになって行き・・・
『何が起こった?』『嘘でしょ?』『こんなことって・・・』
『どうなってるメポ?』『わからないミポ』
すっかり戸惑う役になってしまったサーキュラス、ブラック、ホワイト、メップル、ミップルが
驚きの言葉を口にする中、シャイニールミナスの全貌が明らかになりました。

『輝く命、シャイニールミナス。光の心と光の意思。全てを一つにするために
 ・・・て何?』
決め台詞が勝手に口を突いて出るという、初めてプリキュアになった時のようななぎさ同様の
戸惑いを口にするルミナスに、早速襲い掛かってくるサーキュラス。
ところがルミナスは素早いジャンプで身をかわし、
・・・たものの、突然の身体能力にまだ付いていけないようで、着地と同時に転倒。
『私、どうしちゃったの?』 『新しい力だポポ』
戸惑うルミナスを後押しするポルンですが、サーキュラスは予想もしていなかった伏兵、
ルミナスを目の仇にして攻撃対象にして向かって行きます。
「ひかり」は守るべき存在と思っているブラックとホワイトがサーキュラスを阻むものの、
その衝撃波に劣勢に追い込まれ、ビルの瓦礫に埋もれてしまう二人。
二人を案じたルミナスが駆けつけますが、
サーキュラスが指を弾くと突如、瓦礫の中から
先週途中から行方不明になっていた(笑)鳥ザケンナーが姿を現しました。
・・・たしかこいつ飛んでいったような気がしたのですが・・・
ともあれ巨大な鳥ザケンナーから逃げ回るプリキュアとルミナス。

『力を合わせるポポ!』
ポルンの言葉に応じるようにルミナスから溢れ出る虹色の光の奔流が
ブラックとホワイトを包み込むと・・・
『漲る勇気!』
『溢れる希望!』
『光り輝く絆と共に・・・』
『エキストリーム・・・』
『ルミナリオーーーー!!!』
ルミナスから放たれた光をプリキュアが増幅してぶつけるような新技、
エキストリームルミナリオによって鳥ザケンナーは退けられ、
元の「酉の市の像」に戻りました。そして撤退するサーキュラス。

戦いが終わり、その一部始終を目撃していた長老と番人は
こんな事態になるなど想像もしていなかった、と思案し始めます。
そしてひかりこそがクィーンの命であると感じ、サーキュラスの強力な闇の力を目の当たりにして
急遽光の園に帰る事を決めていました。

ほのかの部屋で長老達が帰ってしまったことをシークンから聞き、
そしてひかりがクィーンの命だと同時に告げられるなぎさとほのか。
確かにメップルとミップルも懐かしい感じを受けておりましたが、
まだ半信半疑ななぎさとほのか。
『まさかあの子が・・・』
半信半疑なのは当のひかりも同様。夕暮れの河川敷で、独り川面を見つめるひかりは
先ほどの戦いを思い出して不安そうに呟きます。
『私、どうしちゃったの・・・?』

『のう番人。虹の園にある「しょうが」というゲームは面白いのう』
光の園に戻った長老と番人は呑気に将棋を指していました。
「しょうが」じゃなくて「将棋」。あいかわらずな長老ですが、
一局交えながら話している内容はまともでした。
強力な闇の力を見せ付けられては、光の園を離れている訳には行かず
プリズムストーンを収めたの丘の傍にいるべきだと語り、そして高らかに宣言する長老。
『クィーンの復活は、あの者たちに託されたのだぁあ!』
『王手!!』
熱弁のあまり、対局は負けてしまったようですが・・・

タコカフェも閉店の時間。店じまいするアカネさんの呼び声も届かないように
ずっと考え込みながら箒がけをしているひかり。
『私って・・・いったい・・・何なの?』
『どうしたの?さっきからぼんやりしちゃってさ』
アカネさんもひかりの様子がおかしいことに少し気が付いたようですが、
それ以上は追求しませんでした。

そして洋館では、キックボードで執事二人を追い回す少年の姿が。
無邪気に遊ぶ少年を見守りつつも先ほどのルミナス覚醒を思い出すサーキュラスは
『いずれにせよ、ジャアクキング様の未来に立ちはだかるすべての物を消し去らねばならない』
と決意を新たにしていました。

『あの時のひかりさん、随分戸惑ってたみたい』
一年前のほのかとなぎさもそうだったとミップルに指摘されたほのかも想いを馳せています。
『クィーンの命、クィーンの心、そしてハーティエル、全てが揃った時・・・』
一体何が起こるのか。既にMH終盤の展開を知っている身からすると
この時点でのほのかのこの台詞は意味深です。

翌朝、公園でひかりと落ちあって通学の途に付くなぎさとほのか。
少々ぎこちなく挨拶を交わし、そして言いにくそうに尋ねます。
『えっとあの・・・ひかりって、その・・・何ていうか・・・』
『クィーンなの?』
ひかり本人も良くわからないため答えがようが無く、
なぎさとほのかのぎこちない態度に不安そうに顔を曇らせるひかり。
それでもメップル、ミップル、そしてポルンは愛おしく、そして懐かしく感ているものの
自分がルミナスだとかクィーンだとか言われても、どう受け止めていいのかと
戸惑う心境を吐露するひかりに、一年前の自分達の戸惑いを語るなぎさとほのか。

ところが突然空が暗くなり、川の方に邪悪な力を感じて駆けつけると
果たしてサーキュラスが登場しました。
『どうしてもそいつが気になってな』
ルミナスのことが気がかりで現れたサーキュラスの巻き起こす衝撃波によって
生身のまま土手から転げ落ちる三人。
普通なら怪我しそうですが、本当に初代~MHシリーズは変身前でもタフです。
サーキュラスの姿に怯え、細い杭の陰に隠れるポルンでしたが、
衝撃波に追い回される三人の姿を見て意を決し、
ひかりを目掛けて必死に駆け出して行きました。
そんなポルンの背後から衝撃波が迫り、飛ばされたポルンでしたが無事にひかりが受け止め
まずはその所業に怒ったなぎさとほのかが変身。
そういえば今回、冒頭から変身していたままだったために
変身シーンの披露はこれが最初になります。
続けてひかりもポルンに促されるまま今回2回目の変身を披露。
この時のサーキュラスが妙に嬉しそうに見つめているのは気のせいでしょうか・・・

『そう、こんな感じだったな』
現れたルミナスを見て再び衝撃波を放ちつつ襲ってくるサーキュラスに立ち向かう3人。
『お前達が誰であろうと、ジャアクキング様の未来を阻む奴は容赦しない』
『私達だって負けるもんですか!』
『何度来たって追い返して見せる!』
『ほざいたって無駄だ。本当の恐ろしさを見せてやる』
『こっちこそ伝説の戦士の力を見せてあげる』
『ふん、望むところだ』
そして突進してくるサーキュラスに立ち向かう三人。
・・・なのですが、なんと今回はここで幕切れ。
「今まで応援ありがとうございました」という文句が似合いそうな
ジャンプの打ち切り漫画のような唐突さで幕を閉じました。


前回今回とも続けて見て感じるのは、営業戦略上やむを得なかったと思われる
引き伸ばしのために本来1話で収まりそうな内容を、無理に2話に引き伸ばした観があり、
驚く描写、回想シーンの多様などで間を持たせているように見えてしまうのが残念です。
矛盾というか突っ込みたくなる点もちらほらあり、
その最たるものは先週の中盤から行方不明になっていた鳥ザケンナー
なぜか瓦礫の下から姿を現すところでしょうか・・・

それでもシャイニールミナスの登場まで引っ張っただけあって、
変身を2回披露するなどサービス精神は旺盛だと感じました。
昨年のなぎさとほのか、というよりなぎさのような戸惑いを見せるひかり。
今後の行く末を暗に示しているかのようなほのかの台詞。
一年前の自分の姿を重ね合わせてひかりを支えようとするなぎさ。
細かいところで微妙な心理描写が目を惹きます。

サーキュラスはやたらとルミナスを気にかけているような態度や言動が目立ち、
これが元でネタにされることもありますが、
今回、既にその片鱗が現れておりました(笑)

次回からは日常パートを交えて事件が起こり、戦いに巻き込まれるという
シリーズ通しての基本パターンに入ります。
そのためかえってプリキュアシリーズらしく、安心して観ていられそうですが
私の記憶も曖昧なので・・・
ただ、これだけは覚えています。次回のザケンナーに言いたいのは、
『タコさんの足は8本あるのだ!』(byウエスターさん)
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サンカルロ

スティクスさん
今晩は!ご無沙汰しています。

順調にMaxHeart編へ突入しましたね。
いつも真っ直ぐなレビュー、楽しみにしています。
この調子で最初のヤマ#8話、そしてその次のヤマ
#15話のレビューを大いに期待していますよ。

ところで、本日公開フレッシュの映画
観にいかれるんですか?なんか凄く面白いらしいですね。
大人の私たちでも、思わず考えさせられる話だとか。
こちらのレビューも、いつものフレッシュ本編レビューと
同じように、ぜひ執筆してください。

冬へ向かう折、体調には十分ご留意ください。
by サンカルロ (2009-11-01 01:23) 

スティクス

>サンカルロさん
お久しぶりです!コメントありがとうございます。
本日はフレッシュプリキュアの放送が中断ですので、
これからMH6話を観ようか、それとも外出しようか考え中です。
ご指摘の8話と15話ですが、
特に8話は悩み、迷い、それでも突き進むアカネさんの姿に
社会人である私も勇気付けられそうですので
私も楽しみにしています。

ところが映画館の窓口に並ぶ勇気を持ち合わせていないため
残念ながら映画版はDVDが出てからAmazon等で入手しようかと・・・
家のすぐ近くで上映しているだけに残念ですが、
1月のフレッシュプリキュア本放送終了後、
おそらくDVDがリリースされる3月にフレッシュメンバーの活躍を
楽しむことができる!と強引に割り切ることにします。

最後にお気遣いありがとうございます。
朝晩の冷え込みが続きますが、体調には十分ご留意ください。
今後とも宜しくお願い致します。
by スティクス (2009-11-01 09:10) 

横浜学園都市部

書き溜めてばっかりですみません。

と言う訳で、ルミナスの初陣を披露されたこのお話。

レビューされている通り、確かに綺麗なまでに3人の心理描写が描かれていたのが印象的でしたね。

締めの仕方が確かに、打ち切り漫画っぽかったですが、これから始まる3人の活躍を楽しみに見てねと言わしめているようにも思えました。
by 横浜学園都市部 (2011-11-02 11:21) 

スティクス

>横浜学園都市部さん
今このエピソードの詳細を思い出そうとしても、
あの打ち切り感満載の幕切れのインパクトが強いのですが(笑)
拙文を読み返し、そしてご指摘の「心理描写」という点に関して
近々DVDを引っ張り出して確認してみたいです。
(帰国後、10日以上先の話となりますが・・・)
あとはルミナス初変身ということで、
最近のシリーズのようなゴージャスさはありませんが、
クィーンの命にふさわしい神々しさと気品が感じられるのが印象深いです。
by スティクス (2011-11-02 21:49) 

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