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マックスハート第14話『藤P先輩ガンバ!なぎさ気合の応援旗』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

ひかりにとって、毎回が新たな発見でもあるマックスハートの前半。
今回は藤Pにあこがれ、照れるなぎさを見て
「人を好きになるとは」どういうことか疑問を持つ展開ですが、
それ以上に相変わらず藤Pの事ではウブななぎさが可愛らしく
恋する乙女の気持ちが伝わるあまずっぺぇ(byウエスターさん)一編です。
  
下校中にひかりと合流し、なぎさとほのかが訪れた公園のベンチで
藤Pがサッカーの本を読んでいました。
藤Pを前にしてガチガチになるなぎさの一挙動は、ひかりには不思議に映ります。
先のラクロスの試合で大活躍だったなぎさに負けないよう、
公式戦に意欲を燃やす藤Pは、一年にしてレギュラー入りして
次の土曜日の予選リーグで高校サッカーデビューです。
じゃあ・・・と切り出したほのかが言い切らない内に
『応援に行きます!』と宣言してしまうなぎさは直後に照れて、
『三人で行きますから』と強引にほのかとひかりを引き寄せました。
『ありがとう、頑張るよ』と
去っていく藤Pに真っ赤になるなぎさは内心ではドギマギしていました。
『(どうしよう、応援しに行くって言っちゃったよ)』

自室でどんな応援をしようか思案しているなぎさでしたが、
「純粋な心」に敏感だというピュアンがいちいち大げさに感動し、
『なぎさは藤Pの事となるといつもこうだメポ。でも結局何も伝えられないメポ』
というメップルのちょっかいに、毎度の如くブチ切れました。
結局応援旗を作る事に決め、翌日屋上でほのかとひかりに打ち明けます。
自らの経験でも、緊張したり心細くなったりした時に、そういう応援は効果的との事。
そして手伝うというほのかをやんわりと断り、1人で作ってみたいというなぎさを
ひかりはまたしても不思議そうに感じていました。
『なぎささんどうしたんですか?昨日藤村先輩と会った時から、何か様子が変だから』
疑問を口にしたひかりに
『好きな人の前だと、誰だってそうなるんだメポ。なぎさは藤Pのことが好きなんだメポ』
と大きなお世話で応えるメップルをつねるなぎさは
好きとかそういうんじゃないんだからね、と相変わらず照れ隠しで誤魔化すものの
その反応がひかりにとって不思議なものに映ったようです。

『人を好きになるってどういう事なんだろう・・・』
タコカフェで中睦まじいカップルを見つめて自問するひかりにクィーンの声が響きました。
『それはどんな人でも心の奥に持っている、純粋で美しいものなのです』

一方なぎさは旗のデザインで四苦八苦していました。
メップルのダメだしで書き直すもののこれで10枚目です。
その都度いちいち感動するピュアンと、少々呆れ気味のシークン。そして文句をつけるメップル。
外野のやかましさに苛立ち始め、
『この、少女の美しい心を・・・』『心は美しくても絵が下手メポ』
遂に導火線に火が点くなぎさは外野を一喝した後、
心機一転、大きな紙に向かい合って揮毫をするように気合を入れました。

そして夜の洋館では・・・
ラジコンヘリで執事ザケンナーを追い回す少年を見守るバルデスが
サーキュラスからハーティエルの報告を受けていました。
クィーンと何か関係があるのか思案する二人。
バルデスが眼力を込めると燭台のロウソクが飛び散り、
『確かめてみる価値はありそうだな』
闇の戦士たちもハーティエルの謎を探り始める展開になっていきます。

いよいよ試合当日。対戦相手はあの格闘館です。
学ランの応援団、女子も黒いセーラー服と硬派な感じを醸し出しており、
臙脂のブレザーで占められたベローネ応援席と対照的です。
その応援席にはまだなぎさの姿は無く、ほのかとひかりも気になっていました。
試合前のミーティングでは、さすがの藤Pも木俣と共に緊張を隠せません。
ようやく旗を持って現れるなぎさは、恥ずかしがって折角の旗を広げる勇気がありません。
それでも大事なのは応援してあげたいと思う心とほのかに後押しされ、
ひかりに手伝ってもらってほのかの前に広げて見せました。
『これなら藤村君もきっと喜んでくれるよ』
お世辞じゃなさそうに褒めるほのか。
この時点で旗は視聴者に見えないため想像を書き立てられますが、
『大丈夫、字が多少歪んでてもちゃんと読めますから』と
正直すぎてフォローになっていないひかりの発言、
『だ、だから、大事なのはこの旗に込められてるなぎさの気持ちでしょ?』
と言いにくそうなほのかのフォローで雲行きが怪しくなってきます。
『この旗に書かれているメッセージはなぎさの藤村君に対する気持ちが込められて・・・』
とうとうなぎさは照れて再び旗をしまいこんでしまいました。

試合開始後、藤Pは早々に相手のパスをカットし、
相手のタックルをかわして2人抜き、木俣にパスするものの惜しくもカットされました。
盛り上がる格闘館スタンド。そのスタンドにはためく格闘館の応援旗を見て
なぎさも旗を広げようとするものの、なかなか決心がつきません。
『やっぱりその旗で応援してあげたほうがいいんじゃない?』
『そうですよ、なんかいつものなぎささんらしくないですよ』
なぎさが再び試合会場に目を向けると、
そこには向かいのネット上に立つサーキュラスの姿がありました。

なぎさは藤Pを応援出来ない事に断腸の想いを抱きながらも、
試合を邪魔させないため、ほのかとひかりと共に会場を後にします。
サーキュラスは3人を追い、近くの公園に聳える気色悪いオブジェの上に先回りしていました。
クィーンの命を渡してもらおうかと迫るサーキュラスに、
なぎさとほのかはひかりを庇うように両手を広げて間に入ります。
そしてサーキュラスはその気色悪いオブジェをザケンナー化しました。
元々気色悪いデザインから不気味に蠢く触手が伸びる、
シリーズでも随一の気色悪いザケンナーに一度は怯むものの、
ひかりを守るために変身する2人。

ザケンナーの攻撃からひかりをとっさに庇うホワイト、攻撃を加えるブラックですが
触手によってホワイトとひかりが引き離され、かなりの高さから落下したひかりを
ブラックが受け止め、ひかりを残して再びザケンナーと交戦に向かいました。
しかし、一人になったひかりの背後にサーキュラスが迫ります。
プリキュアの2人はザケンナーと戦闘中のため、
凄むサーキュラスから身を守るべくひかりも変身します。

向かって来るサーキュラスの攻撃をかわしたルミナスの前で、
ブラックとホワイトは苦戦を強いられながらも、
背後から迫るサーキュラスからルミナスを庇います。
『お前達に止められるか?この俺が』と迫るサーキュラスに
『お望みとあればね』『止めて見せるわ』『絶対に!』と高らかに宣言し、
放たれたサーキュラスのパンチを跳んで避けるブラックとルミナス。
そしてホワイトはその腕を掴んで伝家の宝刀、空気投げを放ちますが、
その後ろから触手が迫り、ホワイトを庇ってブラックが捕まり、次いでホワイトも捕まりました。
再び邪魔立てするものがいなくなったサーキュラスがルミナスに迫ります。

そこにピュアンがシークンの制止を聞かずにサーキュラスの前に立ちはだかりますが
ハーティエルの小さな体では何もできず、2人ともあっさりと捕まります。
ハーティエルを手にしたサーキュラスは、
その小さな体に満ち溢れる光のエネルギーに疑問を抱き、
クィーンとどのような関わりがあるのか問い詰めます。
ハーティエルたちを救うべく、ルミナスはポルンに促されて
ハーティエルアンクションをサーキュラスに向けて放ちました。
力が抜けたサーキュラスの手からシークンとピュアンが逃れ、
そしてザケンナーも弱体化したのかブラックとホワイトも抜け出しました。
『闇の力を、中和しただと?』
気力でハーティエルアンクションを払いのけて踏ん張るサーキュラスですが、
絵に描いたようにげっそりして消耗が激しいのが伺えます。
その隙にマーブルスクリューMAXでザケンナーも撃退。サーキュラスも撤退して行きました。

試合会場に戻った時、試合は既に後半戦で、そしてまだ0対0のままです。
『これで応援してあげて、なぎさの心がこもったその旗で応援してあげるのよ』
ほのかはまだ踏ん切りがつかないなぎさに旗を渡します。
ボールをクリアしたベローネチーム。キャプテンにボールが渡り、
1人かわして藤Pにパスが回りました。敵のDF2人をかわしてパスを受け取る藤Pの姿に、
なぎさの顔がどんどん晴れやかに、素直になってきます。
♪ファイト、ベローネ チャッチャッチャッチャッ ゴーゴーベローネ♪
ドリブルを続ける藤Pにベローネスタンドから自然に沸き起こる応援。
いつしかほのかとひかりも同じリズムで応援を始めました。
藤Pの必死の顔を見て、そして応援の声を聞いて、なぎさの口が自然に動きます。
『ゴーゴー ベローネ・・・
 よーし、頑張ってー!!藤P先輩ーー!!』
スタンドにはためく応援旗。やはりちょっと恥ずかしいデザインに目にした藤Pは
一瞬驚いたものの、元気を貰ったように1人抜き、2人抜き、そしてシュート。
ボールはキーパーのグラブに当たるものの、そのままゴールに突き刺さり
そして試合終了のホイッスルが鳴り響きました。
ベローネチームとスタンドに、歓喜の爆発が沸き起こります。

試合終了後、なぎさはお礼に来る藤Pに真っ赤になるものの、
ほのかからも『なぎさ、よかったね』と言われて言葉は発せないものの嬉しそうです。
『ああ、なんて素晴らしい。私は今、感動しています』
どさくさに再び大げさに感動しているピュアンが見つめる中、
旗を抱えて、照れた顔で藤Pを見つめるなぎさで締めました。


今回のテーマは、ひかりが「人を好きになる気持ち」に疑問を抱く点だと思いますが、
残念ながら途中からうやむやになってしまいました。
なぎさの態度に疑問を感じたり、カップルを見て考えたりと何度か描かれているだけに
1回のエピソードでそのテーマを語るのは難しいという事情もあると思いますが、
ある意味それが残念でもあります。

それでも毎度のように藤Pにドギマギするなぎさの胸のうちが微笑ましく
意を決して旗を広げるに至るまでの表情の変化は、
自然に沸き起こった応援と、それに同調するほのか、ひかりの描写もあり
「甘酸っぱい」ものの丁寧に描かれていると思います。

ところで主人公たちの恋愛展開ではなぎさ→藤P、咲→牛乳(和也)などを初め、
フレッシュシリーズでもラブ←大輔美希←裕樹ブッキー←健人がありますが
決定的に違うのはこの矢印の向きが異なることです。
そして藤Pや牛乳(和也)、他にもりんちゃん→眼鏡の青年は年上で、憧れの存在であるが為に
照れる乙女心を中心に描かれるので応援したくなる気持ちも沸くのですが、
フレッシュの3例は同学年と言う事と矢印の向きで、彼ら3人が
大きなお友達の共感を得づらいという気の毒な事情がありそうです。

今回のザケンナーは、人体模型ザケンナーに匹敵するか、
それ以上に気色悪いデザインで、お子さんが引かなかったか少々気になりました。
あの不気味な公園のオブジェでは訪れた人々の心は癒されないと思いますが・・・
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