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マックスハート第19話『ひかり困った!なぎさが転校ありえない!!』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

やはり12月は忙しく、仕事だけでなく各種忘年会などもあり
最近の私としては少々更新が滞ってしまいました。
仕事の都合というのは避けられないものです。引越し、転勤なども・・・

マックスハートでは都合2回転校がらみのエピソードがあります。
その1回目はなぎさの大阪行きが浮上し、それを拡大解釈してしまった
ひかりの迷いを中心に描くエピソード。
1年前の戦闘と似た演出「手帳」を使っての想いの吐露など
無印から見ている視聴者へのオマージュも盛り込んだ一編でした。
  
『話が、あるんだ。実は・・・』
なぎさが登校した後、岳パパは言いにくそうに理恵ママに切り出します。
そのなぎさは登校の途中、キャンプの話に興じる子供の話で前回の回想を始め、
インテリジェンにもらった手帳の事を回想した際、
手帳を忘れた事に気づき、慌てて取りに戻りました。
ところが玄関の扉の中から聞こえる両親の声はなぎさを戸惑わせます。
『ねえ、どうしてもダメなの?』『もう決まったんだから』
『でも、なぎさに何て言うの?』『仕方ないだろう。僕から話すよ』
『でも、大阪へ引越しだなんて・・・』
そこまで聞いて扉を開けたなぎさに、両親はどこかよそよそしく、
詳しく訪ねようとしても帰って来たらゆっくり話す、と教えてくれません。
『大阪へ引越し・・・って事は、転校か・・・』
電車の中で、なぎさは一人諦観の想いを抱いていました。

登校後も、なぎさはほのかに何て切り出そうと悶々としており、
様子を伺いに来たほのかにも言い出すことが出来ません。
放課後に言おうと先延ばしにしたものの、その放課後、
タコカフェにいるほのかを遠巻きに見つめて、困ったように一人呟きます。
『どうしよう。ほのかに・・・大阪へ転校だなんて言えないよ』
言い出せずにその場を後にするなぎさ。
しかしその呟きは通りかかったひかりが耳にしていました。

なぎさの懸念は、話を聞いてみれば何のことはありません。
岳パパの会社の部長が大阪へ引っ越す事になり、その手伝いのため今度の日曜に
なぎさとラクロスの道具を買いに行く約束が反故になる事を心配していただけでした。
胸を撫で下ろすなぎさにちょっかいを出し、久々にコブラツイストの餌食になる亮太の横で
『それにしてもお父さんが転勤だなんて』『そんなのナイナイナイジェーリア』
・・・相変わらずのオヤジギャグは理恵ママだけに受けていました。

しかしこちらは深刻です。一人自室で思いつめているひかりに、
なぎさが遠くへ行ってしまうのかと尋ねるポルン。
そんなの嫌だと駄々をこねて泣き出してしまうポルンと、
先ほどのなぎさの『やっぱり、言えないよ』を思い出して、
なぎさはほのかに言いづらいのだと想いを巡らせたひかりは、
二人の為に何か出来ることをしようと考えていました。

そして翌朝、ひかりは元気に登校するなぎさの姿を見て空元気だと思い込み、
渡り廊下でほのかと会った際に意を決して切り出そうとします。
『知ってました?、昨日、実は私・・・なぎささんが言っているのを聞いちゃったんです』
『なぎさが、何?』
ほのかに面と向かって、言葉に詰まってしまったひかりは、
『また3人でどこかに行けたらいいなって・・・それじゃあ』
と駆け出していきました。ほのかもひかりの態度に不審なものを感じ始めます。
放課後、ラクロス部の練習をするなぎさと、
木に聴診器を当てる科学部のフィールドワーク?中のほのか、
そして夕陽の中下校するひかりは、ほのかの心境を案じて言い出せなかった事を思い
目を潤ませていました。なぎさが転校する事を口にしたら先に私が泣きそうで、と。
それでも、なぎさが言い出せない以上は私がほのかさんに話すべきだと
決心を固めて、再び校内に戻って科学部へ向かいました。

ところが、渡り廊下を進んでも進んでも終わりが見えません。
『科学部ってこんなに遠かった?』
ふと、疑問を口にしたひかりがあたりを見渡すと、
つい先ほどまで周囲にいた生徒達の気配が無く、
前も後ろも無限に続くかのような渡り廊下が延びています。
立ち込める緊張。そして警告するポルンの声でひかりは駆け出します。
その頃、なぎさとほのかも不穏な空気を察して合流していました。
そして行けども行けども終点が見えない廊下を走るひかりは、
いつしかザケンナーの体内に飲み込まれて行き・・・

校舎を覆うように立ち上るザケンナーにひかりが飲み込まれる様を目撃したなぎさとほのかに、
そのザケンナーが3頭の龍の姿になって襲い掛かってきました。
一方その体内、水晶のような結晶に囲まれた空間で、ひかりはサーキュラスと相対しています。
ひかりの存在が「あのお方」の成長にどう関わるのか疑問を口にするサーキュラスに
『こんな時に・・・なぎささんがいなくなってしまうかも知れないって時に!』
珍しく声を荒げるひかりは、ルミナスに変身するよう煽るサーキュラスに促されるまま変身します。

襲い掛かるサーキュラスの攻撃から華麗に身をかわし続けるルミナス。
どさくさで体内の結晶が破壊され、ザケンナーの声がするのは
巻き添えを喰らっているようにも見えますが・・・
『お前の力見せてみろ!』
相変わらずルミナスに興味を持っているかのようなサーキュラスの猛攻が加えられます。
外で龍に追い回されていた2人もようやく変身し、一撃を加えた後
そのまま龍の口から体内へ飛び込んで行きました。
そしてサーキュラスとルミナスの許へ着地。
『さあ、お遊びは終わりだ!』
凄むサーキュラスに対し、ルミナスはいつに無く強い意志でブラックとホワイトを促して、
エキストリームルミナリオでサーキュラスを退けます。
そして、体内でこんな技を放たれたザケンナーもそのまま撃退されました。

戦い終わり、いつもよりルミナスのパワーが凄かったと思い返す2人に、
『こんな時にあの人たちが来ちゃったから』と弁明するひかり。
その様子から、ひかりが何か思いつめた雰囲気を察して尋ねてみると、
『私、なぎささんの事・・・
 私、どうしていいかわからなくて、ほのかさんに相談しなきゃと思って・・・』
しどろもどろのひかりに、何の事か分からずきょとんとしているなぎさですが、
『なぎささんが、転校するって!』
と意を決して切り出したひかりの発言を聞いて、転校は勘違いだったと弁解します。
転校なんてありえない、というなぎさでしたが、心底ほっとしたようなひかり。
そして心配したポポと泣き出すポルンを見て、
なぎさは勘違いとはいえいかにこの2人を心配させてしまったかを知りました。

『なぎさを大切な人だと思ってるから、こんなに悩んでくれたメポ』
夜、自室で反省しているものの、その気持ちを伝える方法を考えあぐねるなぎさを
今度はなぎさがひかりに今の自分の気持ちを伝える番だと、メップルが後押しします。
そして翌日。ほのかと2人屋上にいるひかりは、
ほのかがショックを受けると思ったため、言い出せなかった事を打ち明けます。
ところがひかりに心配に反してほのかの反応は意外でした。
だって、友達だもの・・・
二人が引き裂かれたあの日、そして、それを乗り越えた事を思い出し、
そして『ひかりさんと私だって、ひかりさんとなぎさだって同じ事よ』
とひかりを諭しました。
そこに現れたなぎさはひかりの手帳を借りて、何やら一心に書き始めました。
書き終えた後ひかりに押し付け、照れくさそうに後で読んで、とほのかと共に立ち去ります。
なぎさの書いたページを開いてみると・・・
『・・・ひかり ゴメンね。
 私の事、そんなに心配してくれてたなんて・・・。
 でも、そんなひかりの気持ち・・・マジでチョー嬉しかったよ!
 ありがとう!いつまでも友達でいようね。
By.なぎさ』
なぎさからの心のこもった言葉を読むひかりの笑顔で幕となりました。


冒頭で提示される、なぎさの転校という問題は、
開始早々あっさりと解決されて、当事者のなぎさが知らぬところで
思いつめてしまうひかりという展開はなかなか面白いです。
ちょっとなぎさに聞いてみれば良いだけの事なのですが、
相手が傷つくかもしれないというデリケートな話題だけに、
どんどん深みにはまってしまうひかりは気の毒ながらも
他人を思うが故に思いつめてしまうという優しさと危うさを描き出しています。

ひかり=ルミナスが単独で突っ走ってしまった感がある今回は、
ストーリーだけでなく、アクション描写も珍しくルミナスが目立って描かれます。
水晶の龍(あの野球拳で我々の幼い心を打ち砕いてくれたゲームではありません)
の体内で繰り広げられる描写は、一年前の鏡の中で戦うポイズニー戦を思わせ、
アクションシーンは短いながらも印象深い仕上がりだと思いました。

短いアクションシーンの後のエピソードが長いのも異色の展開ですが、
ひかりがいかに心を痛めたか、それを反省したなぎさが取った行動は
昨年の名エピソードの第8話を思わせ、言葉にできなくても
精一杯の感謝を伝えたい気持ちがラストのひかりの表情から伺えました。
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