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マックスハート第22話『恐怖のバルデス!追い詰められたプリキュア』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

プリキュアシリーズは中盤に山場となるエピソードが盛り込まれます。
無印では前半戦の総括としてジャアクキングとの戦い。
SSでは満・薫との戦いと友情、そして悲しい別れ。
プリキュア5では5人の人間関係の隙間をついて絶望に陥れたカワリーノの脅威。
5GoGoではシロップの揺れる心と裏切りの懸念。
そしてフレッシュではイース様の苦闘死、そして復活が描かれました。
さて、マックスハートでは今まで沈黙を守ってきたバルデスが本格的に動き出し、
圧倒的な力で3人を窮地に追い込みますが・・・
その前半戦の再視聴レビューです。
  
一学期の終業式。子供にとっては明日からの夏休みに思いを馳せつつ、
その前にやってくる通信簿がある、楽しくも憂鬱な日です。
なぎさの通信簿は・・・言いにくそうに渡すよし美先生の言葉通り、成績ダウン。
そして家庭通信欄には
「何事にも明るく前向きですが、調子に乗りすぎるところがあるので
 もう少し落ち着いて行動するようにしましょう」
なぎさは鼻の穴おっ広げて涙まみれになり、お母さんに怒られると
相変わらずヒロインらしからぬ顔の崩れを披露してくれます。

久々登場の光の園では相変わらず呑気に長老と番人がしょうが、もとい将棋に興じています。
よしこさんとけいこさん。そしてケメ子さん。よりによってクィーンの命を「ケメ子」とは・・・
長老の名前忘れボケも久々に披露されますが、
そんな呑気な雰囲気も、闇の力が大きくなりつつある事、
クィーンの命が虹の園にあると知られた事、そしてハーティエルの存在を知られた事を
懸念する2人の発言で重たくなってきます。

森の洋館では、前回外の世界に出たが為に倒れてしまった少年が、
そんな目に遭ったにもかかわらず外を見続けていました。
執事達がおもちゃで気を惹こうとしても、ただ外を見続ける少年。
その様子を見たバルデスは、光の園の者(=ひかり)と会わせてしまった事を
迂闊だったと漏らすものの、全てを闇の支配化に置くため、自ら動く事を決めました。

なぎさはタコカフェで通信簿の結果にため息をつきます。
そしてひかりの通信簿の話題になり、少なくともなぎさが1年の時より良い、
と言うことはズバ抜けて良い成績ではないのかもしれません。
しかし家庭通信欄には「思いやりがあって優しい」と書かれており、
アカネさんにとってはそれが一番嬉しいようです。
一方ほのかの家庭通信欄は「発想が豊かで応用力がある」
先生はちゃんと見ているものだと感心するアカネさんは、なぎさの通信欄を
どうせ「調子に乗りやすいからもう少し落ち着きましょう」とかじゃないの?と図星を突きました。
もっともアカネさんに言わせれば、それがなぎさの長所でもあると見ています。
そのやり取りの最中にテーブルを拭いているひかりは、
先日出会った「あのお方」が気になっていました。そしてポルンも同様です。
突如、怯え出すポルン。その尋常ではない怖がり方にあたりを見回すと、
どこと無く不穏な気配が漂っているようにも感じられます。
まるで台風のように風が強くなり、木々とタコカフェのパラソルが激しく揺れます。

つい先刻まで晴天、穏やかな夏の陽に満ちていた町が、
今は暴風が吹きつけて曇り空、暗い雰囲気を醸し出しています。
それでも町の人の流れはいつもと同じ。しかし闇の気配はどんどん強くなり・・・
3人の目の前、人ごみの中に突如としてバルデスが現れます。
しかし周りの人はバルデスに気付いていません。
そしてバルデスの目が見開かれると、瞬時にして町から人気が無くなりました。
『あのお方の未来のためだ。覚悟しろ!』
只ならぬ脅威を感じたなぎさとほのかは
ひかりにじっとしているよう念を押して変身します。

風攻撃に怯んだ刹那、バルデスはいつの間にか目の前に来ていました。
『覚悟してかかって来い。俺はお前達が今まで戦ってきたどの者よりも強いぞ』
そう言うだけあって、バルデスはブラックの飛び蹴り、ホワイトの回し蹴りを受け止めます。
そしてバルデスが巻き起こす突風で二人は飛ばされ、
地面に叩きつけられた勢いで地下駐車場まで大きな穴を開けて落ちて行きました。
追って来たバルデスにマーブルスクリューMAXを放つものの、
正面から片手パンチで押し返され、勢い余って建物が倒壊します。
マーブルスクリューMAXが通用しないことでうろたえる二人の前に
土ぼこりの中からバルデスが姿を現しますが、
彼にとってもマーブルスクリューMAXを押し返すのは決して簡単ではなかったようで、
汗を浮かべて荒い息遣いを漏らしていました。
再び気を込め始めたバルデスの姿を見て、
駆け付けたひかりはポルンを促して変身しようとしますが、ポルンは怯えて出て来ません。
『私だって凄く怖い。でも、お願い!ポルン!』
ひかりも恐怖を押し殺して戦う決意を決めている事にポルンもようやく同調し、
シャイニールミナスへと変身します。

今度こそ最後だと力を込めるバルデスに、今度は3人でエキストリームルミナリオを放ちますが
今度は両手で受け止め、そしてかき消されます。
さすがのバルデスもこれ以上の余力は持ち合わせていないようで引き上げるものの、
エキストリームルミナリオが通用しなかった事で
プリキュアとルミナスには言い知れない不安を抱かせました。

『絶対に勝てっこないよ』
『マーブルスクリューが通用しない上に、あのルミナリオを打ち消すなんて・・・』
すっかり意気消沈する一同の前に、おもむろにシークンが助言します。
『すがるデス。光の園の大いなる知恵にすがるデス』
チェアレクトの操作はシークンの仕事。シークンがチェアレクトを回すと、
インテリジェンが再び姿を現しました。

相変わらずなぎさに冷たく、ほのかには親身なインテリジェンが持つ
「知恵の書」を紐解くと、そこにはこう書かれていました。
「大いなる光の希望を求めし者、六つの柱に囲まれた、光り輝く大地に立つべし」
光り輝く大地とは、「二つの太陽が同時に現れる」場所とのことですが、
なにやら雲をつかむような話です。
それでも光の力に縁がある場所ということで、メップル、ミップル、ポルンが関わった場所を
色々と思い出してみますが、
メップルが落ちてきたなぎさの部屋、ミップルが納められていた雪城家の蔵
ポルンが落ちてきたほのかの部屋はいずれも「大地」という語感ではありません。
ミップルは雪城家にたどり着くまで世界各地を放浪したため、
範囲が広すぎて絞り込めそうもありませんが、
「二つの太陽が同時に現れる」というもう一つの手がかりから、
ほのかは水面に映る太陽を連想します。
メップルたちが関わった場所で、水に縁のある所といえば・・・・
『わかったミポ!犯人はメップルミポ』
突然犯人扱いされて焦るメップルですが、ミップルの意図は
メップルがプリズムホーピッシュを落とした場所の事でした。
河童山瓢箪池。再び、ここに足を運ぶ事になりました。


バルデスが登場してから、実際に出撃するのは意外にも今回でまだ2回目です。
前回出撃した時は初登場かつ自ら引き上げたのですが、その余裕ある態度と
醸し出す雰囲気からは他の者たちとは違う凄みを感じさせました。
それから満を持して?出撃しただけに、必殺技を2回も食い止めるという荒業で
3人には特に精神的ダメージを与えたと思います。
もっとも、彼の素性を既に知っている身としてはこの強さは当然なのですが、
「あのお方」がまだ覚醒する前段階でこれだけ強かったという事を久々に認識しました。

というのも、冒頭に挙げた各シリーズの中盤エピソードに比べて、
マックスハートのそれはやや盛り上がりに欠けるという印象を持ってしまったため、
その先入観からか今回と次回はあまり見返した事が無く、
細部を覚えていなかった私の認識不足です。
確かに他のシリーズに比べ、スケールや迫力、次回が気になる展開に欠けるという点は否めず、
変身や技バンクが長いことで間を持たせる印象を受けてしまうのも事実です。
それでも突然荒れる天気、不気味な空気、そして大勢の前に姿を現すバルデスの
なんともいえない恐怖を煽る演出は良く出来ていると感じました。

通信簿の記述と裏腹に「前向き」と評されたなぎさが
バルデスの圧倒的な力の前に弱気な姿を見せる事も印象的です。
今までもなぎさの「追い込まれると精神的に弱いところがある」描写は何度か描かれましたが、
そんな状況に追い込まれて弱気を見せる事があっても
必ず立ち上がる。その立ち上がる描写は今回ではなく次回に持ち越されますが、
そうしたなぎさの本質を評価するよし美先生の洞察力の確かさを感じます。
ほのかの「発想が豊かで応用力がある」という評価は、
今回「2つの太陽」から水面に映る太陽を連想するという点で
さりげなく示しているのも面白いです。

そして次回、再び瓢箪山へ足を運びますが、私の記憶が確かならば
通常の登山ではありえない早回りをしていたような・・・
久々に見返すので、再発見があることを楽しみにしたいと思います。
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