SSブログ

マックスハート第23話『闇の力をはね返せ!希望がくれた新たな力!!』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

世間では今日から冬休みに入られる社会人の方々も多いことでしょう。
私もその内の一人ですが、昨日の打ち上げでしこたま呑んだため、
午前中は二日酔いからくる頭痛に悶えておりました。
そんな冬休みの第一日目の午後見返したのは、
夏休みの第一日目にあたると思われる河童山瓢箪池でのバルデスとの対決。
他の3人とは違うバルデスの存在に含みがありそうな発言も含め、
マックスハート中盤の山場となるエピソードの後編です。
  
どんよりと雲が立ち込める山道を行くなぎさ、ほのか、ひかり。
『まさか、またここに来ることになるとはね』
一年前にも訪れたなぎさとほのかは顔を見合わせます。
ここに来るのは初めてのポルンが、ここで何があったのかを尋ねると
『メップルが大事な大事なプリズムホーピッシュを落としたミポ』
ご丁寧に「大事な」を繰り返して説明するミップルに、
メップルはヒョウタンツギのような顔で不貞腐れました。
それにしても、昨年と違って真夏と言う事もありますが、
やけに3人とも軽装で、ハイキングに毛の生えた程度の格好で、
こんな人里離れた山に来て大丈夫なのでしょうか?
虫に刺されそうですが(笑)

「6つの光に囲まれた光り輝く大地」を求めて、「2つの太陽が同時に現れる所」
を探し回りますが、空はあいにくの曇り空。太陽を望む事はできません。
光の園でも長老と番人が、バルデスの強大な力を案じています。
今は信じるしかない、よしこさんと・・・
相変わらずの長老を制して番人がなぎさとほのか、と指摘した後、
『あと、あかりさんか』・・・長老、惜しいです。アカネさんとひかりが混ざっています。

山道を行き湖畔にたどり着いた3人とシークン、インテリジェンですが、
かなり広い池の事、それらしい場所の手がかりは見えません。
他の手がかりを求めて再び知恵の書を紐解くと
「二つ目の太陽から見上げし遥かな頂に佇む眠れる獅子。
 その獅子こそ光り輝く大地への案内人」
との記述がありました(もっと下調べしてから来ればいいのに・・・)
眠れる獅子、と聞いていのししが出ると勘違いするなぎさに、
獅子とはライオンのことだと教えてあげるほのかですが、
今度は真に受けてライオンがこんなところにいる!とビビるなぎさ。
・・・ここには熊もいるんですが・・・
それはさておき、ひかりは高台にある獅子に見えなくも無い岩を見つけ、
とにかくそこまで登ってみることになりました。

洋館ではバルデスが、前回圧倒的な力を見せ付けたものの
エキストリームルミナリオの威力を気にしている様子です。
ふと、少年が描いたと思われる絵を手に取ると、そこにはひかり、
そしてひかりから溢れ出る光(シャレではないですが)が描かれていました。
この出会いが吉と出るのか凶と出るのか、いずれにせよ後戻りは出来んな』
絵と少年を見つめ、バルデスも何やら思うところがあるようです。

3人は山の洞窟を駆け上り、獅子の岩の麓の高台に息を切らせて到着します。
湖畔からかなりの距離と高低差があるように見えましたが、早いです。若いって素晴らしい
ところがせっかく急いで駆けつけたのに、獅子の岩を近くで見上げてもよく分かりません。
瓢箪池を見下ろす絶景に目を奪われたものの、3人は無駄足だったのかと肩を落とします。
残念ながら知恵の書の記述もここまでですが、その時突風が吹いて厚い雲が飛び、
陽の光が差すと獅子の岩の影が伸びて行きます。
その影が指し示す所こそが、「光り輝く大地」と目星をつけ、
またしても湖畔に駆け戻る事に・・・素晴らしい体力です(笑)

場面が切り替わると湖畔で息を切らせている3人。本当に早いです(笑)
3人が見つめる湖面からは朽ちた木のようなものが6本、
中央に山の形の小さな岩を囲んで立っています。
岩の中央には噴火口のような窪みがあり、そこから光が立ち上っていました。
どうやらここが求める場所のようです。
インテリジェンに促され、全てを生み出す力に直接呼びかけるために
3人そしてメップル、ミップル、ポルンも手を繋ぎ、インテリジェンに続けて唱和します。
「我ら、光の丘に集い心を一つにして願う。全てを生み出す力よ、我らが声に答えよ」
光の園の祭壇と、目の前の6本の木々、中央の岩が共鳴し始めます。
『もうすぐ、もうすぐです・・・』インテリジェンが見守る矢先、
突如として吹き荒ぶ風、空を覆う雲が現れ、池の水が枯れ果てます。
滝が逆流し、枯れた滝の裏からはバルデスが現れました。
なぎさとほのかに続けて、ひかりも変身します。

直後、バルデスの猛攻が加えられます。
赤黒い光弾を飛ばし、突風を巻き起こしての攻撃が繰り出され、
向かって行ったブラック、ホワイトの攻撃もまるで通用しません。
『闇に逆らう事がどれだけ愚かか、思い知るがいい』
上空から3人目掛けてエネルギー波を放つバルデス。
まるでドラゴンボールを思わせるような構図ですが、そのエネルギーによって
地面にクレーターが生じ、山の木々は枯れ、先ほど立ち上った光も消え失せました。
『全てを食い尽くすとまでは行かないが、私の力はまだまだこんなものではない』
バルデスに歯が立たず、orzの絵面通りにうなだれるブラック。
ホワイトも戦意を失ったように見えますが、ルミナスは目の前の荒れ果てた光景を見て
怯えるポルンに呼びかけ、ポルンも恐怖を押し殺してハーティエルアンクションを放ちます。

かつてサーキュラスを骨抜きにした技を喰らったバルデスはしばし悶えたものの、
気合一閃、かき消しました。その反動で弾き飛ばされるルミナスを支えるブラックとホワイト。
もう打つ手は無い3人に、何かの声が聞こえました。
それは周りの木々が、山々が、虹の園そのものが闇に怯える声です。
そして光の園でも、その声にプリズムストーンが反応しました。
朽ちた木々に囲まれて、一輪の花が健気に揺れているものの、今にも散ってしまいそうです。
怖い想いをさせた事を周りの自然そのものに詫び、ブラックとホワイトは再び立ち上がります。
『私たちが何とかするから、私たちじゃなきゃ出来ないから』
『虹の園は、私たちが守って見せるから』
『私たちは絶対負けない!!』

空の彼方から何かが落ちてきて、枯れた岩の窪みに降り注ぐと辺りに光が満ち溢れ
二人がその光に包まれるとブラックの右手、ホワイトの左手に新たな力
「プリキュアスパークルブレス」が現れました。
インテリジェン曰く、バンダイ様全てを生み出す力が授けてくれた希望の力。
諦めかけていた命に、希望を思い出させたようです。
その想いに応えるかのように、先ほどの花が揺れています。
元気百倍、勇気億万倍!その表現をメップルに馬鹿にされても、
2人に再び立ち向かう気力が戻りました。

バルデス渾身のパンチを受け止め、バルデスも思わず驚愕。
『とっとと・・・おうちに・・・帰りなさい!』
必死な顔つきながらも、押し返します。
そしてバルデスに2人がかりで猛攻を加え、
受け止め続けるバルデスもそのスピードとパワーが増した事に驚き、
再びバルデスが放つ攻撃も2人はまるで見切っているかのように避けました。
そしてその隙を突いてバルデスにそれぞれ一撃を加え、
初めてバルデスに攻撃が通じた事を大喜びするブラック。
しかし、喜ぶのはまだ早いです。
バルデスは怒りの雄叫びを上げ、怒りに任せて突進して来ます。
前回通用しなかったマーブルスクリューMAX。今回も一度は食い止められるものの、
ブレスに電撃が迸り、『スパーク!!』
そのままバルデスを飲み込む光と電撃の奔流。
そのエネルギーによって生じたクレーターには、余韻を残すように黒と白の稲妻が弾ける、
そこには既にバルデスの姿はありませんでした。

元に戻った滝に虹がかかり、夕陽を浴びて美しい湖面を見つめ、
再びチェアレクトに戻るインテリジェンを見送ります。
『どんな時にも決して諦めないあなた方の強い意思です
 だからこそ全てを生み出す力はあなたたちに希望を託したのですよ』
最後にインテリジェンはそう告げて、チェアレクトに戻って行きました。
『ありがとう、インテリジェン』呟くほのかに続けた、
『ありがとう・・・虹の園のみんな!』
なぎさの声に応えるように、先ほどの一輪の花が揺れる光景で幕となります。


前半部分は本文でも突っ込んでしまったように、
少々気になる点が多く真面目に突っ込む方が野暮なのだと思うことにしましたが、
それに反してバルデスが現れてからの展開はなかなか見ごたえがあります。
バルデスに打つ手が何も無くなるまで追い詰められた後に
新たなアイテムでパワーアップして形勢逆転と、ご都合主義と切り捨てるのは簡単ですが
敵が圧倒的に強いからこそ逆転の描写が引き立つものです。
また、ブレス入手後の戦闘描写は迫力のある動きで、
かなり力の入ったアクションシーンだと思いました。

虹の園そのものの怯える声を象徴するかのように揺れる一輪の花が印象的です。
プリキュアが追い込まれた時は今にも散ってしまいそうに弱々しい姿だったのが、
ラストでは見事に立つ姿を見せ、暗に生命の象徴として描いているように思えました。

バルデスは今回で一時退場となりますが、
ハーティエルアンクションの直撃にも耐えたり、
『全てを食い尽くすとまでは行かないが、私の力はまだまだこんなものではない』
といった発言など、他の3人との格の違いを見せ付けました。
これだけ圧倒的であるにも拘らず、少年の事を案ずる(もっとも、別の理由もありますが)
姿を挟むことで、他の3人と同じ目的、同じ序列である事を伺わせ
4人が強さは別としても同格として扱われているところが
今シリーズの敵たちの特徴だと思います。

今回見返した事で、少々このエピソードを軽んじていた私も認識を改めさせられました。
確かに他のシリーズの中盤の山場と比べ、スケールや絶望感は小さいかもしれません。
前半描写が突っ込みだらけかもしれませんし、アイテム販促話かもしれません。
それでも、シリーズ共通して描く、諦めない気持ちと希望についてをきちんと語り
山場をうまく乗り切ることでシリーズ後半への橋渡しとなる一編だと改めて感じました。
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 2

pirosiki

こんにちは!
自分も先日この話を観終わりました。

個人的にはバルデスをぶっ飛ばして拳を震わせて、ブレスを見つめるブラックのかっこよさに鳥肌が・・・

個人的には、やはり彼女らこそ肉弾戦なら歴代プリキュア最強であって欲しいと改めて思えた話しでした。
by pirosiki (2009-12-30 16:29) 

スティクス

>pirosikiさん
再びのコメントありがとうございます。
ご指摘の場面を早速見返してみましたが、確かにかっこいいですね。
今までブレスは、毎回「何これ?」って顔で受け取るのに
少々違和感があったのですが、
改めて見ると必殺技強化アイテムとしてだけでなく
肉弾戦強化アイテムでもあるという点が面白いです。
そして確かに肉弾戦では最強だと思います。何せ2人でここまでやりますから・・・
これからも宜しくお願いいたします。
by スティクス (2009-12-30 23:37) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。