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マックスハート第24話『青春全開!友華先輩となぎさの頂上決戦!!』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

明日から実家に(すぐ近くですが)帰るため、今年のプリキュアレビューはこれで最後。
今回がマックスハート初登場かつ、最後の登場となる、
知念ミユキさん小田島友華先輩のエピソードで締めたいと思います。
通算わずか3回の登場ながら、強い存在感を示す小田島先輩。
その最後を締めくくる話は、合宿と併せて小田島先輩が抱えている悩み、迷いを
なぎさを見つめる事で振り返る一編です。
  
町を行く一台の黒塗りの車。こんな車に乗る人は、この作品ではあの人しかいません。
ベローネ学院高等部一年、小田島友華。
運転手は高等部ではなく中等部へ車を向けて良いのか念を押します。
高等部でも今日から合宿のようですが、小田島先輩は構わず中等部へ向かうよう指示しました。
『何か物足りないこの気持ちって、一体何?』
内心、思うところがあるようです。

そしてなぎさは遅刻ギリギリで町を走ります。
今年も合宿にOGとしてアカネさんが参加するため、一人になってしまうという事で
同行することになったひかりと共に、バスの前でなぎさの到着を待つほのかの前に、
ギリギリ駆け込みでなぎさが駆けつけます。
『何がセーフですか』『たるんでるぞキャプテン』
先生とOGに厳しい言われ様のキャプテンがバスに乗り込むと、
最後部座席に座る小田島先輩の姿が目に入りました。
(建前は)科学部の相談役として参加するようですが・・・
今年は校長教頭コンビではなく、合宿所宿直当番のよし美先生が引率で、これなら安心です。

一方洋館では、ビブリス、サーキュラスがバルデスの気配が消えた事を気にしています。
あのバルデスに限ってそんな筈は無いと信じたいサーキュラスが
言ったそばからウラガノスが怒りに任せて手すりを破壊し、出撃して行きました。
その背後にサーキュラスの怒りの叫びが、いつものように空しく響きます。

合宿所では早速練習が始まります。なぎさの指示の下、2・3年はパス練習、
1年は基本練習と部員たちは的確に動き、1年の練習を指導するなぎさの姿に
アカネさんも冒頭の遅刻の印象を改め、キャプテンらしくなったと評します。
と、なぎさの背後からこぼれ球が飛んで来て、辛うじてクロスで弾いたものの、
思わず倒れて1年生に支えられました。
こぼれ球の行った先を見ると、木立の中でこちらを伺っていた小田島先輩の姿があります。
なぎさは小田島先輩にラクロスを勧めてみますが、
先輩はあなたに敵いそうにないと辞退して立ち去ります。
それにしても相談役の筈の科学部をほったらかして、何をしに来たのでしょうか・・・

その科学部はほのかとユリコが仕切って太陽の黒点観測の準備をしています。
望遠鏡で太陽を見てはいけない等、注意事項を説明された後
機材の組み立てを始める部員達を見つつ、ユリコも小田島先輩の姿が見えない事、
そしてなぜあまり顔を出していなかった科学部の合宿に来たのか疑問を抱いていました。
ほのかは小田島先輩の元気が無かった事を気にしていますが、
望遠鏡を組み立てる部員達は小田島先輩の話題で持ちきりです。
学園のマドンナと呼ばれていた事が話題になっていますが、
ほのかとしては、本人はそれを窮屈に感じていたようだと察していました。

その後、食堂にスイカを取りに来た科学部1年生部員らしき2人も
引き続き小田島先輩の話題で盛り上がっています。
小田島先輩は高等部でも一目置かれており、
相変わらずひっぱりだこで活躍しているようですが、
その話を小田島先輩ご本人がたまたま廊下を通りかかって聞いていました。
『マドンナはどこに行ってもマドンナなんだね』
という発言に、小田島先輩は何か痛いところを突かれたように顔を曇らせます。
そしてその子たちが部屋を出た後食堂に入り、中にいたひかりに声をかけました。
初対面にも拘らず、ひかりも小田島先輩の事をなぎさから聞いて知っており、
『先輩と一緒にいるとファイトが沸くって。だから大好きだって言ってました』
と小田島先輩に答えると、「大好き」という事にクラッときたようで、
小田島先輩は頭を抑えて引き上げていきました。

小田島先輩はアカネさんも加わって練習が続けられるラクロス部、
というよりもなぎさを再び見つめます。
『美墨さん・・・私の方こそパワーをもらっていたのね。
 私の今の生活に欠けているのはやっぱりあなたのような人と接する事かもしれない・・・』
キリヤの悲痛な告白シーンで使われたBGMをバックに、
寂しそうな目で想いを馳せる小田島先輩の下に弾かれたボールが転がって行き
『やっぱりラクロスやりたいんでしょ?』
再びなぎさの声がかけられました。
いつ、どこで着替えたのか、そのまま成行きでラクロスをやる事になった小田島先輩は
何でこんな事に・・・とぼやきつつも、やるからにはと結構乗り気です。
ラクロス初体験にもかかわらず、練習をじっくり見たというだけで
見事な動きを見せ、いきなりシュートを決めました。
ただ練習を見ただけでこれだけ動けるとは、さすが相変わらずの天才肌です。
なぎさも負けじと追随し、いつしかなぎさと小田島先輩
二人のバトルのような様相を呈してきました。
髪を振り乱し必死の様子の小田島先輩は、
志穂、莉奈が驚くほどいつもとイメージが違って見えます。
ところが一進一退の攻防の後、飛んできたボールを受けようとしたなぎさの目が霞み、
小田島先輩はそのまま倒れこむなぎさを抱き止めました。
アカネさん、志穂・莉奈、小田島先輩、蝉の声の中、なぎさの意識は薄れて行き・・・

往診に来た医師の診察では、寝不足と緊張との事で、
皆ベッドで眠るなぎさをとりあえず一安心といった風に見下ろします。
キャプテンとしての責任感から、夜なべをして練習プランを練っていたと知り、
冒頭厳しい言葉をかけてしまったよし美先生とアカネさんは顔を見合わせます。
志穂、莉奈だけでなく小田島先輩も何か思うところがあるのか顔を曇らせる中、
夕食の時間になり、よし美先生は皆を見る必要があるため
ほのかとひかりを残して他の皆を促して食堂へ向かいました。
ところが促されて食堂に向かった小田島先輩の食は進まず、半分以上残して席を立ちます。
・・・余談ですが、この献立はカレーライス、味噌汁の他に別皿でトンカツと、
かなりボリュームがありそうで小田島先輩でなくとも完食は厳しいのでは・・・

眠り続けるなぎさを心配そうに見つめるほのか、ひかりとメップルたちは、
なぎさのチョコパフェとチョコケーキ、という寝言を聞いて呆れ顔です。
そこに小田島先輩が戻ってきて、慌てて布団の中に隠れるメップル達。
小田島先輩は食事を済ませたので交代しようと持ちかけ、
ほのかとひかりはお言葉に甘えて食堂に向かいました。

『美墨さん・・・私ね、このところ元気無かったの。高等部に入っていろんな事に挑戦したけど、
 何だか物足りなくて。何ていうのかしら、強烈に意識する人が居なかったっていうのかな』
眠るなぎさに語りかける小田島先輩。あの黒板消しダンスの時を思い出し、
『私がマドンナらしく振舞おうとしている時でも、あなたはいつも自然体で。
 それが凄くまぶしくて、羨ましかった。心の底で私もあなたみたいにもっと自分らしく居たいって
 だからこうして合宿に来てしまった。あなたから元気をもらいたくて』
自らに語りかけるかのように打ち明ける小田島先輩。
そんな時、何か気配を感じたポルンがうっかり『怖いポポ』と言ってしまい、
眠っているなぎさと自分以外に誰かいるのかと腰が引けてしまいました。
恐る恐るベッドを覗き込むと、布団の下で蠢く物が・・・(ポルンですが)
すっかり怯えてしまった先輩、丁度目を覚ましたなぎさに得体の知れない何か(ポルンですが)
いるのではと尋ね、とっさに事態を把握したなぎさは
ちょっと臭いと定評のあるでポルンの口を塞いで誤魔化すものの、
窓の外を見ると空が黒雲に覆われていくのに気付きました。
再び室内に目を向けた時には、小田島先輩は昏倒し、
合宿所でもアカネさんやよし美先生をはじめ、ほのかとひかり以外全員眠っています。
ほのか、ひかりと合流したなぎさが表に出るとウラガノスが現れ
バスをザケンナー化しました。
『心配するな。家に帰る事はもう無いんだからな』
高笑いするウラガノスを前に変身する二人。

ザケンナーは口からシートを飛ばして攻撃してきます。
2人は的確にシートを避けてウラガノスに投げ返しますが、
隙を突かれてまともにザケンナーのパンチを受け、湖畔に飛ばされました。
後ろは湖で後が無く、追って来たザケンナーとウラガノスに追い詰められます。
『こうなったら私たちの新しい力見せてやるんだから!
 ブレスよ!来い!』
前回授かった力を披露しようとしたブラック、その様子に気圧されたウラガノスですが
・・・何も来ません。
『そんなに簡単には来ないと思うよ』というホワイトの突っ込みの後、
ビビってしまったではないかというウラガノスの逆切れで突進してくるザケンナー。
今度こそ危ないと思った時、シークンが助言します。
『全てを生み出す力と全ての命に呼びかけるデス』

『私たちの目の前に、希望を』『私たちの手の中に、希望の力を』
目を閉じて手を繋ぐ二人を見て、観念したかと高笑いするウラガノス。
ところが周りの木々が、湖が光り輝き、その光にプリキュアが包まれ、
そしてザケンナーが包まれるとその動きが止まり、
光の中ブラックとホワイトの腕にブレスが装着されました。
放たれるマーブルスクリューMAXを、ウラガノスは一度は受け止めたものの
その後発せられたスパークで押し切られて撤退し、そのまま撃退されるザケンナー。
いつしか空には月が照り、夜になっていました。

翌朝、なぎさだけでなく小田島先輩までもが朝食に姿を見せません。
すると食堂の外からこちらに向かってくる2人の声が。
『友華先輩ったら二度寝するなんて』
『何言ってるの?あなたこそ、私が起すまで寝てたのに』
マドンナらしからぬ小田島先輩の態度に唖然としている皆の視線を感じて
『あら、みなさんお早う』と返す差に、目が点になる生徒達。
そして朝食後、迎えの車で小田島先輩は帰って行きました。
結局何しに来たのか。なぎさは疑問を抱きますが、
ほのかには薄々意図が分かっていたようです。
『小田島先輩は、なぎさに会いたくて来たのよ』
帰りの車の中、窓の外を見て独白しました。
『美墨さん、またお邪魔するわ。元気をもらいにね』


今回の主役ともいえる小田島先輩は華々しいイメージの彩られた外面と
自らの内面の差に悩み、その答えを求めてなぎさに会いに現れました。
2度目の登場時は純粋になぎさにライバル意識を燃やすマドンナとして、
初登場時はマドンナを演じる事に疲れつつも皆に弱みを見せない姿を見せましたが、
今回は眠っているとはいえなぎさに自らの想いを打ち明け、
ほのかには元気が無い事を心配されているなど、
今までのような孤高な存在であろうという意識はあまり伺えません。
他の生徒達の発言、決して陰口ではなくむしろ褒め言葉を聞いて
眉をひそめる姿からは、イメージを崩したくても崩せない悲痛な想いを感じられます。
自然体で生きるとは簡単なようで難しい事で、なぎさも藤Pを前にした時など
常に自然体でいる訳ではないのですが、少なくとも小田島先輩の目に映るなぎさは
自然に振舞っている印象があったのでしょう。
ラストの朝食に遅刻してくるシーンでのやり取りではだいぶ素の姿を見せますが、
まだまだ皆の前では取り繕ってしまう。
それでも今まで誰にも見せなかったであろう素の姿をなぎさに見せた事で、
彼女の生き方が少し変わったのだと伺えました。
惜しむらくは、これが最後の登場となり、その後どうなったかが描かれないことですが、
そこは想像で補うことにします。ダンスユニット・トリニティを結成するとか

今回はあまりに小田島先輩の存在感が大きいため、
特にひかりの存在感が非常に薄い(変身すらしていません)のはやむを得ないですが
ゲストキャラクターに花を持たせるのもたまには必要と考えることにします。

そして、今年最後の最視聴となりましたが、
気軽に楽しめるエピソードでありつつも「自然体で生きる」というテーマ性を持つ
良いストーリーで締める事が出来て良かったと思います。
次回マックスハートは、さなえさんが久々にクローズアップされるひかりとのエピソード
これも印象的な一編なので、年の初めに相応しそうです。
もっとも、1月3日放映のフレッシュも大いに気になるのですが・・・
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