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マックスハート第26話『負けるななぎさ!みんな悩んで大きくなった!!』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

周囲の人々が明確な目標を持っているのに、
夢を持たない事への不安を抱くなぎさが非常にナーバスな一面を見せる今回。
前回漠然とした不安を解決したひかりに続けて、
なぎさが浮かない表情に終始する、お祭り回にしては少々重いエピソードです。
ほのかは研究者、志穂は映画監督。さてなぎさの将来の夢は・・・
 
ところで、最近「加賀山美羽」で検索されていらっしゃる方が増えましたが、
その理由を先ほど初めて知りました。この話では久々に美羽が登場しますが、
残念ながら今回はさほど目立ちませんでした。
 
夏の夕暮れ。ひぐらしの鳴く頃に、なぎさは祭りの準備でにぎわう町を家路に向かいます。
文字通り目に星を浮かべてりんご飴、焼きそば、金魚すくい、ヨーヨー釣りなどを思い浮かべ、
呆れるメップルを他所にもう一つ、去年藤Pと出会った事を思い出し、例の如く妄想に耽ります。
しかし、書店から出て来る志穂と莉奈に出会って以降
ラストまでなぎさの表情は沈みがちになります。
前から欲しかったという本が手に入ったと嬉しそうな志穂が持っているのは
「目指せ!映画監督」
前シリーズで「ロミオとジュリエット」の演出をした際に語られた通り、彼女の夢は映画監督です。
アカデミー賞受賞、そして世界的映画スターと電撃結婚と些か少女らしい夢ではありますが、
それでも志穂の目は文字通り輝いています。
しかしなぎさは志穂の「誰にだって夢はあるじゃん」という言葉に返答に困っていました。
『将来の夢?無いよ、私・・・』

なぎさは理恵ママ、亮太を前に先ほどの一件を話し、
志穂が夢ではなく目標として将来を見据えていることにため息をつきました。
そんな姿を見て理恵ママは将来の夢を持つ事は素晴らしいと前置きした上で、
じっくり考えるのも大切ではないかと提言します。
そして毎度の如く亮太は将来格闘技が向いているのではないかと茶化して
なぎさに追いまわされます。(こんな事するからそんな事言われるのですが・・・)
理恵ママに一喝され、そして祭りに行く約束を指摘されてなぎさは慌てて準備を始めました。

2度目のお祭り回と言うことで、以前も描かれた
ほのかの浴衣を両親が楽しみにしているという設定をからめつつも、
なぎさはため息をつき、どうも元気がありません。
ほのかにも将来やりたい事があるのかを、それとなく聞いてみると
将来は研究職に就けたらいいという返事で、なぎさはますます暗くなりました。
ほのかはそんな様子を見て悩み事でもあるのかを訊ねる、
志穂が明確な目標を持っていた事、
そして今まで将来の事を考えたことが無かったと打ち明けられます。
そんななぎさに対して、今一生懸命やっているラクロスがあると指摘するほのかですが、
なぎさはピンと来ません。楽しいから辛くても頑張っているけれど・・・
ほのかはそれでいいのでは、とにっこり微笑みかけました。
そこに志穂と莉奈が合流して、一緒に祭りめぐりを始めます。

綿菓子、いか焼き、カキ氷に金魚すくい。
とりあえず今は露店を楽しみ、なぎさは本領発揮とばかりに金魚すくいで腕を振るいます。
先ほどまでの暗い様子はみられませんが、昨年同様藤Pが(木俣もいるけど)
登場すると、例の如く真っ赤になって固まりました。
後で木俣お勧めの花火鑑賞スポットに行って見ようとなりますが、
なぎさはいつもの照れとは違う、何か浮かない顔で頷きます。
ところで・・・金魚すくいの時の浴衣腕まくりしているなぎさが異様に可愛く、
浴衣の袖口からのぞく二の腕がなんとも(以下自粛)

6人で露店が立ち並ぶ通りを行く間も、なぎさは相変わらずガチガチです。
それでも鼻は利くもので、そこに漂って来たアカネさんのたこ焼の匂いを嗅ぎ分け、
向かった先にはアカネさんとひかりが店を出していました。
ほのかが貸したという浴衣エプロンスタイルのひかりがまたなんとも(以下自粛)
それはさておき、いつも働いているアカネさんはいつ休んでいるのか。
疑問に思う莉奈と志穂に、アカネさんは夢を語ります。
タコカフェの事をもっと多くの人に知ってもらう事。
そのために休みは要らないというアカネさんをエネルギッシュだと
尊敬の面持ちで見る志穂、莉奈を他所に、再びなぎさの表情は沈みます。
生き生きとたこ焼作りに精を出しているアカネさんとは対称的ですが、
それでもアカネさんの働く姿に胸を打たれるものがあったようです。
奈緒と美羽も加わり、アカネさんの計らいでひかりも祭りを楽しむ事になりました。
総勢9人で出発しますが、その後ろ。賑わう人波の中にビブリスの姿が・・・
周りの人々が誰も気付いていないのは、バルデスの時と同様
ただ違うのは水ヨーヨーを持っている事(笑)
それでもミズ・シタターレ姐さんウエスターさんとは違い、遊ばずにすぐ割り飛ばします。

ひかりは輪投げに挑戦。1投目は失敗したものの2投目を見事成功させ、
喝采する一同を横目に、なぎさは再びお悩みモードです。
『みんなは将来の夢を持っているのに、私はまだ無い』
先ほどのアカネさん、冒頭の志穂、祭りに向かう途中のほのかを思い出し
思いつめたなぎさを気遣うように、藤Pが輪投げを勧めました。
しかしなぎさらしくなく、なかなか命中しません。
苦笑するなぎさの様子を見て、ほのかは何かに気付きました。
そんな中花火が始まり、鑑賞ポイントへ向けて石段を登る一堂ですが、
なぎさは一人立ち止まり、石段に腰を下ろします。

メップルにも様子がおかしい事を心配され、なぎさは珍しくメップルに悩みを打ち明けます。
みんな将来の夢を持っているのに、自分は何をやっているんだろう。
『なぎさだって頑張っているメポ。ラクロスをやっている時のなぎさは凄く輝いているメポ』
周りから見れば輝いているなぎさですが、当の本人はそれでも気が晴れません。
将来の事を考えてやっている訳ではない、と。
メップルのそれでいい、という答えの真意を尋ねようとするなぎさですが、
そこに藤Pが駆け下りてきました。立ち止まったなぎさを気にして降りてきて、
さらに浮かない顔のなぎさを心配する藤Pに感激しながらも、
なぎさは藤Pにも将来の夢があるのか訊ねてみました。
例えば、サッカー選手とか・・・?

藤Pが答えようとした時、ビブリスの力によって意識を失う藤P。
露店の立ち並ぶ一角でも皆が眠りに落ち
(ヤキソバ屋など鉄板の上に倒れこんだりしたら大惨事だと思いますが・・・)
照明が落ち、石段の下の提灯だけが不気味に輝いています。
果たして提灯はザケンナーと化し、石段の上でも
ほのかとひかりが眠りに落ちた皆の様子を案じています。
そして二人は顔を見合わせ、石段を駆け下りていきました。
藤Pを守るべく単身ザケンナーの横をすり抜け、
勢い余ったザケンナーが転倒するものの、なぎさはたちまち行く手を遮られますが、
そこに駆けつけたほのかと合流し、変身。

よく見るとザケンナーは提灯ベースに水ヨーヨーまで持っていました。
その姿どおり火を噴き、水ヨーヨーをぶつけて攻撃してきます。
プリキュア有利に戦いが運ぶものの、ビブリスの登場で戦況が変わります。
前回と同様、ビブリスは衝撃波を放って襲い掛かりますが、
世界を闇一色に塗りつぶし、お前達の未来に夢など欠片も無いという発言を受けて、
ブラックが奮起します。これから自分のやりたい事を見つけなければいけない、と。
夢も希望もまだまだこれからで、邪魔はさせない、と。
『私たちの未来は絶対守る。そのために今どんなことがあっても、負けるわけには行かない!』
衝撃波攻撃に吹き飛ばされる2人ですが、何度飛ばされても立ち上がります。
先ほど転倒したザケンナーも起き上がって立ちはだかりますが、
向かってくるザケンナーを前に手を握る2人。
石段の上から光が降りて来て、2人の腕にはブレスが装着され、
放たれるマーブルスクリューMAX。そしてスパークで撃退しました。

目を覚ました藤Pと共に石段を登るなぎさは、意を決して訊ねてみました。
『サッカー選手になりたいんですか?』
それに対する藤Pの答えは、今はサッカーが大好きで将来の事は分からないけれど
今を一生懸命やっていれば先の事も見えて来るというものでした。
それはほのかが、メップルが指摘したなぎさの今と同じ事です。
今を、一生懸命・・・
そして2人で石段を登り、皆で花火を見上げつつ、
元気を取り戻したなぎさの笑顔で幕となりました。
『今必死になって一生懸命やっていれば、きっとその先に目標が見えて来るんだよね・・・』


少し自分の人生を振り返ってみたくなるエピソードで、
中学三年の時、私は何になりたかったんだろうと考えさせられました。
今となってははっきりと思い出せないですが、
理系進学を前提として高校受験をしたことは確かです。
その結果、大学は工学部に進学、卒業したものの現在の仕事は転職した後のサービス業です。
今の仕事は辛い事もありますが、それでも今の仕事は好きでやっています。
明確な目標を持ってまっしぐらなのも当然良い事ですが、
迷って道を戻ったり、回り道して豊かな道を歩むという
今週のフレッシュプリキュアでも描かれたテーマもまた一つの真実。
進路は一つではありません。

今回のなぎさは必要以上にナーバスに描かれすぎな印象を受けました。
志穂が、ほのかが夢を持っていると言っても、例えば莉奈の夢には言及されていませんし、
そこまで落ち込むほどの事か、と思ってしまうのは私が既に子供ではないからでしょうか。
しかしながら強気、活発に見えて実は芯が弱い面も持ち合わせているという
なぎさのキャラクターからすれば性格設定に違和感は無く、
むしろなぎさというキャラクターの性格を広く描いたと見る事もできると思います。

最後に余談ですが、「加賀山美羽」検索が増えた理由を本当に先ほどまで存じ上げず、
美羽を演じた水沢史絵さんがハートキャッチプリキュアシリーズの主人公を演じる事を
遅まきながら知りました。私はあまり先の情報を知りすぎる事を好まないので、
某掲示板や公式サイトなどもあまり閲覧していませんでした。
かつてほのかに憧れた少女を演じた方がプリキュアそのものになるとは
古くからのファンとして楽しみでもあります。
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