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マックスハート第27話『残った宿題片付けろ!梨と嵐とザケンナー!!』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

MHで良く語られる、社会科見学のように働く人を紹介するような一編ですが、
最近の私にとって少々耳の痛い話でもありました。
「諦めず、毎日コツコツ」「どんどん先延ばしにするダメダメな性格」
最近帰宅が遅いのを理由(言い訳?)に、なかなかMHの視聴が進んでいないため、
見習わなければと思います。
  
蝉の声が響き、忠太郎は直射日光から逃れて縁の下で横たわっています。
残暑厳しい雪城家では、ほのかとひかりに支えられて、
ねじりはちまきを締めたなぎさが宿題と格闘中です。
明日で夏休みも終わりだとぼやきながらも、遂に宿題を完了させて
ほのかとひかりだけでなく、メップル達やハーティエル達もなぎさを祝福します。
なぎさは生まれて初めて夏休み中に宿題を終えたと喜び、
明日は遊びまくると意気揚々のですが、今日は自由研究のレポートを仕上げる
というほのかの発言を聞いて再びどん底へ叩き落されます。
そう、なぎさは自由研究の存在をすっかり忘れていました。

タコカフェ近くに場所を移し、なぎさはただ諦めを口にするばかり。
ちなみにほのかは
『毎朝新聞の天気図を切り取って、風向きと風力を測定して、自分なりに若葉台地区の
 天気予報を作って、実際の天気と比較してレポートを作ってみた』
ようです。毎日の積み重ねが必要な、ほのからしく堅実かつ見事なテーマを
素直に凄いと言うなぎさに対して、ほのかは空を見るのが好きだからと謙遜しました。
なぎさ曰く「嫌な事は考えないようにするタイプ」で「ポジティブな性格が裏目に出た」
とのことですが、それは「嫌な事は先延ばしにするダメダメな性格」
とメップルに酷評され、例の如く言い争う2人。
そこにやって来たアカネさんが、新しくフルーツヨーグルトをメニューに加えるため、
知り合いの梨園へ仕入れ相談に行くと聞いて、なぎさは地獄に仏を見ました。
梨の収穫体験レポートを自由研究テーマに選びます。

一方屋敷では、姿の見えない少年を探し回る執事達の前に
ビブリスがなぜか梨を持って登場しました。
ビブリスの傍らに少年がいる事で胸を撫で下ろす執事達ですが、
ビブリスは相変わらず外ばかり眺めている少年が気がかりです。
外が気になる理由は・・・シャイニールミナスと睨んでいます。

梨園に向かう車内で、ひかりは少年と対比するようにボーっと空を見上げていますが、
なぎさに声をかけられて我に返ったかのように振り返ります。
そのなぎさは脳天気そのもの。大好物の梨を食べられる上にレポートも書ける、
一石二鳥!と珍しくことわざを間違えずに喜んでいました。
もちろん、その代わりお手伝いもしなければいけません。
到着した植田梨園を営むのは、アカネさんの大学の友達のご両親です。

見渡す一面の梨の木は、袋が被せてありました。
それは虫に食われないように、と言うほのかの博学に感心する植田さん。
機械ではなく全て手作業での袋かけ。
冬に肥料を蒔き、春前には伸びすぎた枝を剪定して4月に受粉。
夏の初めに袋をかけて夏の終わりに収穫という作業の繰り返しを
大変な仕事だと言うほのかでしたが、仕事が大変なのはどんな仕事でも同じ事です。
考え梨に梨を食べていた事を反省するなぎさですが、
おいしく食べてもらって皆に喜んでもらうのが楽しみで頑張っているという植田夫妻には
気にする事ではありませんでした。
そしてレポートのために仕事の手伝いを、どのように収穫されるかを体験するために
なぎさだけでなく、ほのかとひかりも参加します。

軍手をつけて梨の収穫。3人とも楽しんではいますが、気を遣う作業です。
それでも最高のレポートが書けそうだと張り切るなぎさに
ホープンも根気良く続ければきっと良い事があると同調します。
その言葉になぎさはますます意気が上がりました。

そして梨をつまんでの小休止。午後からの収穫では
広い畑一帯を全て収穫するとの事で、毎年お隣さんと協力し合って収穫するようですが、
天気が崩れるという予報が少々心配です。
なぎさたちはここで帰宅する予定で、植田さんに凄く大事な事を勉強させてもらったこと、
そしておいしい梨をつくるという目標のために努力している夫妻の姿に
感動した事を言おうとして、なぎさは思わず言葉に詰まりました。
そしてその想いはほのかが代弁します。

ところがお隣さんからの電話で一転、急病で来られなくなってしまったお隣さんに代わって
なぎさは手伝いを申し出るます。レポートの事を植田さんにも心配されますが、
レポートは帰ってからでも何とかなるけれど、梨は今日収穫しなければいけないため、
どうしても手伝わせて欲しいと申し出ます。
ほのかとひかりも追随し、助け舟を出すように
この子達は言い出したら引かないタイプだと説明して、アカネさんも同意しました。

そして植田夫妻、なぎさ、ほのか、ひかり、アカネさんで収穫を始めますが、
言うは易く行うは難し。未収穫の梨園が続く様を見て、なぎさは思わずため息を漏らします。
ひかりとほのかも精を出しますが、雨が降りそうになってきたとミップルが心配そうです。
確かに暗雲が立ち込めて来て怪しい雲行きですが、
これは雨を降らす雲ではないと警告するメップル。
果たして植田夫妻とアカネさんが倒れこみ、おもむろに現れたビブリスは
なぜかカゴから梨を一個つまんでかぶりついて登場しました。

『コツコツ育てたのは、おいしく食べてもらうためなんだろう?』
文句を言おうとするなぎさも、妙に正論のビブリスに返す言葉がありません。
そして、いつも人の邪魔をするなぎさ達に、
少しは邪魔される気分を味合わせると、もっともな理由でザケンナーを召還。
それはこっちの台詞だというなぎさの声も空しく、現れた農機ザケンナーを前に変身する2人。

農機らしく、口から肥料袋らしきものを飛ばして攻撃してくるザケンナーに張り倒されて
2人は肥料袋の下敷きになりました。
梨の木陰で身を潜めるようにしていたひかりも、ポルンに促されて変身。
『お前達の希望が粉々に砕け散った時、新しい闇の歴史が始まるのだ』
いつになく雄弁なビブリスに反論するかのように、そのままルミナスが声をかけて、
そのままエキストリームルミナリオでザケンナーを撃退しました。

陽が落ちる頃、なんとか天気が崩れる前に収穫を終えて、
最後の梨箱をトラックに積んだところで疲れ果ててぐったりするなぎさ達。
そんな3人に、植田さんは逆にどんな苦しい時でも諦めてはいけない、
希望を忘れては行けない事を教わったと礼を言い、お土産の梨を渡してくれました。
早速すごい勢いでかぶりつくなぎさ。そんな勢いで食べたら・・・
案の定喉に詰まらせてしまい、少々慌しいやり取りを眺めつつ
ホープンもまたチェアレクトに入って行きました。
家路に着く車内では、フロントガラスに雨が当たり、いつしか本降りになります。
収穫が間に合って良かった、帰ったらレポートを手伝うと
それぞれの感想を述べるひかりとほのかですが、当のなぎさは夢の中。
これは間に合わないかもしれませんが、なぎさにとって良い経験が出来た一日を締めくくり
微笑ましく笑うほのか、ひかりとアカネさんの声でが響く光景で幕となります。


改めてマックスハートシリーズを振り返ると、働く人たちにスポットを当てた
社会科見学的エピソードが多いことに気が付きます。
今回の梨園もそうですが、ケーキ工場や、数話後の団子屋さんなど、
いずれも働く人々の想いが語られるエピソードです。
それらの話でなぜか毎回ビブリスが担当、かつ食べ物がらみなのはご愛嬌として、
どんな仕事でも同じように大変だという植田さんの台詞は的を得ています。
そして、仕事の忙しさに流されてしばらく更新がおろそかだった私も大いに刺激を受けました(笑)

何気に今回は、日本の夏を美しく描いた背景や、ちょっとした演出も光ります。
冒頭の宿題をする一同のバックに流れる蝉の声や忠太郎の描写。
植田さん宅にある手水鉢の中を泳ぐ金魚に、縁に止まる蜻蛉。
そして向日葵と夏の日差しと広い空が印象的でした。
また、外を見続ける少年と対比するかのように車窓から空を見上げるひかりなど、
さりげないもののシリーズ全体が持つ光と影の対比も描かれています。

一方でルミナス登場後の戦闘が秒殺なのは仕方ないと思います。
今回描きたいテーマは、仕事の大変さと、その仕事を続けられる理由。
そして諦めない事。根気良く続ける事ですので、
アクションが充実している別のエピソードに頑張ってもらう方が得策でしょう。
そんな次回は、新学期早々の怪談話
私はなぜかこの話が好きなので、久々に楽しみにしています。
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青山さん一人原画でしたね
by お名前(必須) (2019-05-24 20:37) 

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