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フレッシュ第49話『驚きの真実!メビウスの本当の姿!!』 [フレッシュプリキュア!]

やはり、というべきか。メビウスの正体が明らかになる今回は
現代社会への警鐘ともいうべきメッセージが込められていました。
皮肉なことに、今日の午後から急に我が家のパソコンの調子がおかしくなり
今この記事は近所のネットカフェにフラッシュメモリーを持ち込んで書いております。
ちょっと回線に繋げないだけでだけでこんなに不便だと感じるとは・・・
その為、推敲が甘い点はご容赦下さい。復旧したら練り直し致しますので・・・
最終回を前にして、偶然ながらちょっと考えさせられる一編でした。
  
『キュアエンジェルだと?フン!所詮見掛け倒しだ』
新たな力を得た4人と対峙するノーザクラインは早速攻撃を仕掛けますが、
あっさりとその攻撃をかき消すピーチに愕然となります。
正面からのピーチの攻撃をまともに食らい、次いで回り込んだベリーの蹴りに飛ばされ
その先でパインの一撃も食らいます。
そして迫るパッションに気付いたノーザクラインは最初の一撃をガードするものの、
激しい攻防を繰り広げた末に肘の一撃を食らって塔に叩きつけられました。
まるで歯が立たない事を認めようとしない、認めたくないノーザクラインは
巨大な光の玉で攻撃を仕掛けますが、それをプリキュア達が避けた先には見守る国民たちが。
国民たちを守るべく光の玉を受け止めるベリーを、皆が援護に駆けつけます。
羽根を散らしながら、まさに天使のように空を舞って。
光の玉の上から畳みかけるノーザクラインの連打を受け止め、
国民たちの声援に励まされるようにノーザクラインの攻撃をかき消しました。

『あんなにも激しい戦いをしているのに、なぜかとても美しい』
『あれはみんなの幸せのために戦う姿。そういうことなのか』
ウエスターさんが、サウラーがその戦いぶりに見とれるかのように呟き、
力の差に愕然とするノーザクラインに4人の言葉がかけられます。
これは私たちだけの力ではなく、ラビリンス国民皆の力であり、
一つの力は小さくても皆の思いが加わり、それが一つになれば大きな愛の力になる。
だからこそ一緒に生きていく意味があるというプリキュアに激昂したノーザクラインは
再び光の玉で応酬しようとします。
メビウス様が完全に管理した世界こそ絶対で、個人の想いなど無意味なデータにすぎん、と。
ノーザクラインの発言から少し間をおいて、ピーチは皆を促します。
4人でハートを手で形作り、『想いよ届け!』と、4つのハートを束ねて
オーロラエクスキューションのように放った技は、プリキュア・ラビングトゥルーハート。
そのハートの直撃を受けてノーザクライン。いやノーザとクラインは・・・
ジオン公国に総統メビウス様に・・・』『栄光あれ・・・』
最後までメビウスへの忠誠を示したまま散ってゆきました。

ハートが放つ光が消えた後には、球根が1個とトカゲが1匹転がっています。
これが、ノーザ「さん」とクラインの正体。
ノーザクラインを倒した4人に駆け寄るタルトと、アズキーナ。
そして国民の万雷の拍手が響き、群衆の合間から改めて出てくるウエスターさんとサウラー。
改めて、なぜ生還できたのか訊ねたところ、当の2人にもよく分からないようです。
しかし、消されたものだと思っていた2人でしたが、そこに光が差した。
そして、気づいた時には町に戻っていたとのことでした。
その時ウエスターさんは『キュアキュアプリプー♥』
という声(本人はチュパチュパだったかも、と怪しげですが)を聞いたらしく、
サウラーはクローバーボックスが奏でる旋律を耳にしたようです。
それらの事から、どうやらメビウスに囚われているシフォンが彼らの命を救ったようです。
彼らがラビリンスに必要な人なのだと、シフォンの想いを代弁するパッション。

『君の手の温もりが、僕を目覚めさせてくれた』
改めてベリーに礼を言うサウラーに、さしものベリーも少々照れたのか、
私、完璧だからね、と返し(裕樹涙目ですね)
ウエスターさんはタルトからドーナツを受け取り、兄弟と呼ばれて感涙に咽んでいました。
『スイーツハートは』『うまさの印!』
『揚げたてフレッシュ!ドーナツブラザーズ!』
カオルちゃんを交えてポーズを決め、なんとサウラーが巻き込まれているかと思いきや、
これはタルトがわざわざ作った立看板に描かれた絵で、
『僕は絶対入らないからね』と複雑な表情のサウラー。

微笑ましいやり取りもここまで。改めてシフォンを取り戻すためにメビウスの許へ向かう
プリキュア達に、サウラーとウエスターさんも同行を申し出ました。
もはやメビウスへの忠誠は無く、真実を知るためにという2人と、
タルト、アズキーナを加えて再び乗り込む事になります。
キュアエンジェルになったプリキュアは飛んで行けますが、ウエスターさんたちはどうするのか。
ウエスターさんはおもむろに羽を拾い、サウラーはナケワメーケの元のような菱形を取り出します。
サウラーが出すのはナケワメーケではなく、アロエリーナホホエミーナ。
羽根からはピンキーのようなものが生まれ、その背に乗ってウエスターさんとサウラーが、
そしてプリキュアたちは背の翼で、国民の声援に押されて最終決戦に向かって行きました。

塔の内部を行く一同の行く手に光が差し、辿り着いたのはあの、
インフィニティが納められた巨大な球体のある空間です。
そして、待ち構えていたかのようにメビウスが姿を現しました。
『メビウス様、もうやめてください!あなたの作ったラビリンスの世界は、間違っています』
生まれ変わってからというもの、メビウスを呼び捨てにしていたパッションは、
かつて仕えたメビウスに訴えますが、裏切り者、愚か者呼ばわりされ
その様を見詰めるウエスターさんとサウラーも複雑そうな表情です。
そんなパッションを制裁すべく放たれたメビウスの攻撃をはじき返すベリーとパッション。
『パッションは愚か者なんかじゃない』『誰よりも優しい心を持った私達の仲間よ』
メビウスはまるで感情を持たないかのように眉ひとつ動かさず、
再び攻撃を畳みかけて、続くピーチの攻撃もはじき返します。
倒れたプリキュア達ですが、皆を庇うかのように手を広げて立ち上がるパッション。
『私に喜びと笑顔を教えてくれた仲間、大切な友達をこれ以上傷つけさせない!』
4人の力で討つのではなく、私がやらなければいけないというパッションの想いを汲んで、
ピーチ、ベリー、パインはパッションに委ねました。

放たれるハピネスハリケーン。
赤いハートに包まれた空間で、パッションはメビウスに呼びかけます。
『私はラビリンスを出て学びました。様々な人々が手を取り合い共に生きるという事を。
 そこから生まれる幸せと言う感情。それが人が生きていくのに大切なものであるという事を。
 それはラビリンスには無かったもの。同じ人間同士ならきっと分かり合えます』
そうメビウスに呼び掛けるパッションですが、メビウスの表情は変わりません。
それでも手を差し伸べるパッションですが、光が弾けた時、目の前に立っていたのは
ターミネーターの骨格のような機械でした。
『ワガ、ナハ、メビ、ウス』壊れたように発した後、爆発する機械。
サウラー、ウエスター、元イース様。かつての部下たちが唖然とする中、
メビウスの声が響きます。それは本物の私ではない、と。
メビウスの真の姿とは、目の前にある巨大な球体、巨大なコンピューターそのものでした。
『俺達は人間が作り出したものに、これまで支配されていたのか・・・』

重力をコントロールされて飛ぶことができない皆の前に階段が出現。
その先では、メビウスの声の美希が出迎えていました。
『さあ、インフィニティの許へ登るがいい』
メビウスの作りだした幻と知っても、戸惑うベリー。
そして階段を登る一同に、美希(メビウス)の悪趣味な趣向が繰り広げられました。
周りが密林に囲まれ、現れた獣人達が矢を放って襲いかかり、
その矢を避けて美希(メビウス)に問うパッション。
支配されることを人間が望んだとは、どういうことなのか、と。

今度はブッキーの姿になったメビウスによると、もともと普通の世界だったラビリンスは
便利さを追い求めるあまり国の管理までもコンピュータ任せにしようと考え、
その結果創り出されたのが国家管理用コンピューター「メビウス」。
ところが優秀すぎたメビウスのプログラムはいつしか自我を持ち、
人間の愚かさに気付いたため、何も考えない人類を支配するに至ります。
そして爬虫類、植物のDNAからそれぞれクラインを、ノーザを生み出し、
全てのパラレルワールドを支配する計画に乗り出したのでした。
愚かな生き物から、全ての世界を救うために。

今度はラブの姿になり、一同を氷の空間に包み込むラブ(メビウス)。
氷の魔獣が現れ、それが発する吹雪に煽られてアズキーナが転落。
後を追うタルトを、さらにウエスターさんが追いました。「兄弟」を救うべく。
落下するタルトとアズキーナを抱えたウエスターさんの許にホホエミーナも向かいますが、
ラブ(メビウス)に妨害され、そのまま落下していくウエスターさんをかろうじて受け止めたものの
力尽きるホホエミーナ。その間にも容赦なく吹雪が浴びせられ、
タルトとアズキーナを庇い続けたウエスターさんも倒れてしまい・・・

今度はせつなの姿になって4人の行く手を阻むせつな(メビウス)。
サウラーが道を切り開くものの、4人について行くことはできず、
襲いかかるコードに巻きつかれ、電撃を浴びせられるサウラー。
『振り向くな・・・進め!』
そう言い残して、サウラーもまた落ちてゆき・・・

『メビウス・・・許さない!』
階段を駆け上る4人に、せつな(メビウス)の声が響きます。
『全パラレルワールドの支配。全ては私の計算どおりに進んでいた。唯一つ・・・』
その計算違いとは、プリキュアの存在。
かつてのせつな、イース様の姿になったメビウスは言い放ちます。
『我が忠実なるしもべたちまで騙して仲間にしてしまうとは』
そんなかつての自分の姿に
ラブや美希、ブッキー、そしてたくさんの人たちに教えられたと反論するパッション。
いくつもの失敗や喜び、悲しみを経験して精一杯活きる。それが人間の素晴らしさだという事を、
シフォンを守る想いが強すぎて仲違いした事美希と背中で会話した時の事
桃園家に迎えられた時の事新生クローバー誕生時の事
さまざまな思い出がよぎる中、精一杯伝えようとしますが、
イース様(メビウス)とは話がかみ合いません。
何を言っても無駄なようだとシフォンを召喚し、
シフォンを触媒に放たれる電撃がプリキュアを襲います。
倒れ伏したプリキュアの、ウエスターさんの、サウラーの上に浮かぶメビウスの顔。
そして響く高笑い。次回、最後の決着に向けて今回はここで幕を閉じます。

自我を持ったコンピューターが人間の愚かさに失望して逆に人間を支配する。
SFでよく見られる設定ですが、興味深いのはラビリンス国民が誰もその事実を知らず、
幹部だったはずのせつな、ウエスターさん、サウラーも知らない事実です。
そして、おそらくノーザとクラインは知っていたのでしょう。
この2人は散り際、最期までメビウスへの忠誠を示していましたが、
「人間」である国民たちと違い、本当にメビウスに生み出された事を自覚しているからでしょうか。
そんな中、印象的だったのはノーザクラインに最後の攻撃を仕掛ける前、
ピーチがためらった(と私には見えました)と思われる一瞬の間です。
もしかしたら互いに解り合える事を最後まで信じていたのではと感じ、
それ故に攻撃を前に躊躇したようにも見えました。

メビウスに対し、パッションが複雑な感情を見せるのも印象的です。
今までずっとそんなそぶりを見せないだけに、説得を試みたり、
自らの手で決着をつけようとしたり、といった描写が、
再びの「せつなの苦悩」のようで胸を打ちました。
また、話が通じない相手に訴えるかつての敵キャラという図式は
SSでの満と薫を思わせました。この時もアクダイカーンは人形で、メビウスは機械。
相手が人なればこその説得で、機械が相手だったとは
かつての部下3人衆の心中はいかがなものだったのでしょうか。
一度命を落としたイース様ゴミ扱いされたウエスターさんとサウラー
彼らはいたたまれない想いを抱いたと思います。

途中現れる悪人面の美希、ブッキー、ラブ、せつな、そしてイース様は
わざわざメビウスがこの姿をとって現れる必要はないのですが、
せつな以外の3人の悪人面は本編では見られなかったので、個人的には楽しめました。
欲を言えば、本来の声とメビウスの声が混ざったような描写なら
より一層楽しめたのですが・・・

そして本当にタイミング悪く家のパソコンの調子が悪いことで、
本当に今回のエピソードについて、現代社会について考えさせられてしまいました。
早いもので、世間を騒がせた「2000年問題」からもう10年経ちます。
あの時、コンピューター社会の危険性が世に認知されましたが、
それ以上に発達した2010年の今、この世界はどう対処できるのでしょうか。
そんな問題提起が最終回の1回前に提示される今シリーズは、
最後まで本当に楽しませてくれます。
来週、果たしてどんな大団円を迎えるのでしょうか・・・?
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