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マックスハート第29話『ウソマジホント?ポルンの子守大作戦!』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

「姉と弟」「姉と妹」はなぎさと亮太、咲とみのり、りんちゃんとゆう・あい、
まどかさんとこまち、そして美希と和希など多いものの
兄と妹にスポットを当てたエピソードは歴代シリーズを見ても意外と少なく、
メインキャラクターで当てはまるのは、牛乳和也と舞の美翔兄妹くらいで
それ以外でもすぐに思い当たらない程少ないです。
ルルンに振り回されたポルンがたまたま目にした、幼い兄妹の絆を通して
兄としての立場を自覚する、妹を見守る優しい兄のエピソードです。
  
前回ルルンが旅立った事に、ルルンはポルンを慕っていた事から理解を示す長老と番人。
しかし、それだけが理由ではなさそうです。
何故全てを生み出す力はルルンを虹の園へ送ったのか。
何かが起こる前兆ではないのか・・・
ルルンは未来を紡ぐ光の王女。そして未来を希望へ導くのはあの2人。
えーと・・・相変わらずなぎさとほのかの名前が出ない長老。
せっかっくの緊迫した雰囲気が台無しです。だめだこりゃ、次に行ってみます。

下校してきたなぎさはタコカフェでほのか、ひかりと合流すると、
そこにはずっとルルンの相手をさせられているためぐったりしているポルンの姿がありました。
『これで相手をする方の辛さ少しはポルンにも分かったメポ!』
最初の頃の自分の姿を棚に上げて言い放つメップルを恨めしげに見上げたポルンは、
懐くルルンに少々厳しくもうお終いと告げたところ、たちまちルルンは涙目に・・・
泣くぞ、すぐ泣くぞ、絶対泣くぞ、ほ~ら泣くぞ。
案の定、人目を憚らず泣き出すルルンに閉口する一同ですが、
アカネさんが戻ってきた時にルルンを隠そうと
ぬいぐるみのふりをしてやり過ごすメップル、ミップル、ポルンが妙に可愛いです。

一方洋館では、ビブリスとウラガノスがサーキュラスからルルンの事を聞いていました。
ウラガノスにハーティエルではないか問われて、もっと大きかったと返答するサーキュラスに
『でかいのか?』『いや、でかくはない』
『じゃあ小さいのか?』『小さくはないな』『じゃあでかいんじゃないか』
極端なウラガノスと、話がかみ合わない事にうんざりしているサーキュラスが
コミカルで楽しいものの、ビブリスは何かの前触れではないかと懸念しています。
そして相変わらず人の話を聞かずにウラガノスが出撃していきました。
『待ってろ。その小っちゃくてでかい奴』
・・・もはや何も言うまい・・・

ルルンの相手が一段落し、ようやくポルンも一休みできます。
続けてルルンもミップルに促されて昼寝に入り、やっと静かな時間が訪れました。
なぎさとほのかは、タコカフェの手伝いが終わるまで
寝付いたルルンを預かる事を提案し、ひかりもお言葉に甘えました。
『みんないなくなっちゃった。寂しくなっちゃったね』
掛けられるひかりの声にも、余程疲れたのか、寝入ったポルンの返答はありません。

そのルルンはなぎさの部屋で目を覚まし、ポルンの姿が見えない事でみるみる涙目に・・・
メップルとミップル、なぎさとほのかが慌ててなだめようとするものの、
泣くぞ、すぐ泣くぞ、絶対泣くぞ、ほ~ら泣くぞ。
案の定滝のような涙を流すルルンにうんざりしながらもメップル達は、
ルルンが光の園ではポルンにいつも妹のように付き添っていた事を思い出しました。

その頃、タコカフェの前を幼い兄妹が仲良く通りかかります。
しかし熊のぬいぐるみを忘れた事に気付いた妹がべそをかきそうになるのを見て、
兄はアカネさんに妹を預けてぬいぐるみを取りに向かいます。
その際アカネさんに申し出る姿が実に立派でした。
『あの、忘れ物を取りに行ってくるので、妹を見ててくれませんか?』
そして快諾され、丁寧に『ありがとうございます』と頭を下げる姿は、
亮太より幼いと思われますが、実にしっかりしています。
そんな頼りになるお兄ちゃんが行ってしまうのを心細そうに見送る妹に
ひかりは優しく問いかけました。
『私はひかり。あなたのお名前は?』『・・・ありさ』

ルルンはなぎさの部屋のぬいぐるみの裏で不貞腐れていますが、
そろそろ時間ということでタコカフェに戻ろう、となると途端に元気になりました。
実に分かりやすい性格です。
一方ありさの方では、陽が西に傾いても兄は戻ってきません。
兄を想い涙目になるありさの姿に、ポルンはルルンの姿を重ね合わせていました。
べそをかき始めるありさを気遣ったひかりが何か食べ物を持って来ようとしますが、
その隙を突いてありさは駆け出して行ってしまいました。
ありさを追って公園を駆けるひかり。いつしか公園の時計は5時を指し、
立ち止まったありさに追いついたひかりが見上げた先には、
ぞうさんの滑り台の上で高笑いするウラガノスの姿が・・・

ひかりにしがみつき、助けを求めるかのように「お兄ちゃん」と口にしていたありさは意識を失い
探し物の途中か、水を飲んでいた兄も何か不吉なものを感じたようです。
迫るウラガノスからありさを庇って駆け出すひかり。
そしてなぎさ、ほのかと共に公園に着いたルルンもまた、
ひかり(と常に一緒にいるポルン)の危機を感じて一人で行ってしまいました。
その後を追って、なぎさとほのかも公園を駆けます。

ウラガノスはありさをベンチに寝かせたひかりを問い詰めます。
『でかい奴を出せ!』『そんな人いません』
『じゃあ小っちゃい奴だ!』『そんな人も知りません』
ひかりは逃げる際にブランコを掴み、揺れるブランコは追うウラガノスの脛にクリーンヒット。
『出せぃ!・・・っあぁー痛ッ・・・出せぃ!』
・・・高木渉さんのアドリブっぽい台詞もあり、
緊迫した場面なのにウラガノスのおかげで妙に和みますが
ひかりは着実に追い詰められて行きます。
そこにポルンをいじめちゃダメ、と割って入るルルンを見て、
ルルンを庇うかのようにポルンも姿を現しました。
そんな2人、ポルンとルルンを抱え、指一本触れさせないと
守り抜く決意を固めるひかりの許に、ようやくなぎさとほのかも到着。
ウラガノスも時計とぞうさんの滑り台をザケンナーに変え、
なぎさ、ほのか、ひかりもそれぞれ迎え撃つべく変身します。

皆がザケンナーと戦っている間、ルルンはウラガノスに迫られていました。
ブラックとホワイトがザケンナーと戦っている最中にも、
ルルンを連れて逃げたルミナスはウラガノスに追い詰められて行き、
遂に捕まってウラガノスの両手で締め付けられます。
ウラガノスの高笑いが、そして骨のきしむような音が響き渡り
(何気に危ない描写のような気が・・・)
耐えかねたルルンが声を上げると、ルミナスの胸のハートマークが輝き始めました。
ウラガノスはそのまばゆさに怯んで手を離し、ルミナスが開放されたのを見て
安堵したかのように、ルルンは前作最終回のポルンのように倒れこみました。

その隙を突いて手を繋ぎ、ブレスを招き寄せたブラックとホワイトによる
マーブルスクリューMAX、そしてスパークを、例の如く一度は受け止めるウラガノスですが、
毎度の如く押し切られて撤退。ザケンナーも撃退されます。
静かに寝息を立てているルルンを見守る一同、そしてポルンは・・・
『ひょっとしてルルンが守ってくれたポポ?』

時計が5時半を指しても、兄はまだ戻っておらず涙を浮かべるありさですが、
丁度そこにクマのぬいぐるみと共に兄が帰ってきます。
なかなか見つからなかった事を詫びる兄に、素直に礼を言うありさ。
そして家路に着く兄妹。その前に深々と一礼してありがとうございました、と
本当に亮太よりしっかりしている頼りになる兄を見送ります。
元に戻った滑り台で遊ぶメップルとミップル。続けてルルンも、と
滑り台を逆送して登りますが、登れずに転げ落ちたルルンに
『ちゃんと階段登って上から滑るポポ』
ポルンがかけた言葉と態度は、少しお兄ちゃんになったようでした。


無印、そしてマックスハートと続けて出演しているメップル&ミップル、ポルンは
新たなキャラクターが登場するにつれて大人っぽく成長しています。
メップルは最初ワガママ放題で非常に鬱陶しかったのですが、
いつしか年長者としての貫禄すら感じさせてなぎさの相談相手になるほど成長し、
今まで甘え続けていたポルンも今回をきっかけに兄としての自覚を感じさせるようになります。
元々兄的存在であるココとナッツ、人格が完成されている観のあるタルトには
特に「成長」という要素がさほど感じられず、
プリキュア達だけでなくマスコットキャラクターの成長も描くという点で
無印~マックスハートシリーズの特徴が感じられました。

今回はポルン、ルルンだけでなく、ありさとその兄という2組の兄妹を対比させることで、
妹にとっての兄とはどういうものかを掘り下げています。
ありさの兄は小学校3~4年程度と思われ、年齢の割に人間が出来すぎている観もありますが、
ありさと同じ幼稚園~小学校1年程度の少女にとっての
頼れる理想のお兄ちゃん像を具現化した存在なのではないでしょうか。
その姿には、ポルンだけでなく視聴者としても何か感じるものがあります。

そして久々にウラガノスのキャラが立っている回でもありました。
でかい小さいのやりとりや、所謂弁慶の泣き所を打った時のコミカルな描写も目立つものの、
ルミナスを締め上げるシーンは少々子供の視聴者には
きつい描写ではないかと思うほど力が入っていました。
でかい小さいは次回の「ビリヤード」という意外な描写でも如何なく発揮され、
シリーズ後半戦の敵キャラ達のキャラ立ちが楽しく描かれます。
それ故に、最終回1話前の展開を知っている身としては感じ入る物もありました。

今回はポルン、ルルン、ひかり、ありさとその兄、ウラガノスの存在感が大きく、
そのためになぎさとほのかの影が少々薄いのですが、
ひかりの「姉」的存在として見守るという立ち位置もたまにはあって然るべきだと感じました。
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