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マックスハート第42話『銀盤の恋人たち?滑って転んで大ピンチ!』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

夢のような00's このときめきは・・・忘れない―

この2年間、藤Pとの事が原因で様々な事がありました。
名前も知らない先輩に、最初は憧れるだけ。徐々に、徐々に距離が縮まりそうで縮まらない。
なぎさの淡い恋心は常に奥手で、いざ二人になるとどぎまぎしてしまう。
クリスマスイヴ。遊園地へ誘われたなぎさを、ほのかが、ラブランが少しずつ後押しして行き
そして万感の思いを込めた想いが口を突いて出る、
なぎさと藤P。恋する乙女のエピソードの最終話です。
  
なぎさは通学路で藤Pにイヴの予定を訊ねられ、
直々の遊園地への誘いにどぎまぎ。上手く言葉にならないものの
喜んで!と返事し、藤Pが立去った後もしばらく、夢のような余韻に浸りました。
『藤P先輩とイヴに遊園地・・・これってもしかしてデート?』
いつもなら夢オチが付くのですが、今回はまぎれもない現実です。

さて、せっかく藤Pとやってきたイブの遊園地ですが、なぎさは渋い顔。
当然のことながら、ほのかと木俣が一緒です。(ダブルデートだとぉ!)
冬の遊園地らしく屋外スケートリンクがあり、男子2人に勧められて皆で滑る事になりますが、
返事をした後にほのかはなぎさを気遣います。
本編では描かれていませんが、実はなぎさはウィンタースポーツが苦手なのです。

木俣、藤Pともウィンタースポーツが得意だというだけあり、
競争するように見事な滑りを見せますが、
その後ろでなぎさは柵にしがみついておっかなびっくりです。
なりゆきでこうなってしまった事を謝るほのかになぎさも苦笑し、
何気に上手いほのかの指導でゆっくりと滑り始めます。
いつしか良い感じで滑り始めたなぎさでしたが、いきなりは無理なもの。
尻餅をつき、そのままお尻で滑って行って壁にぶつかりそうになるのを
藤Pが駆けつけて助け上げました。
助け起こされて立ち上がったものの、再び滑ってしまったなぎさは、
今度は藤Pの胸元に抱きついてしまって真っ赤に。
空気を読んだのか、木俣は一緒に滑ろうかとほのかを誘い(貴様なに下心抱いてやがる)
なぎさは藤Pの2人きりの指導を受ける事になりました。

洋館でもクリスマスの準備中で、少年は執事たちと共に飾り付けをしていますが、
不意に少年を突き上げるような鼓動が襲います。
猛スピードで自転車が迫るような気がして、思わず『危ない!』と声を上げると、
その声を聞いた気がして立ち止まるひかりの、すぐ目の前を自転車が横切って行きました。
ポルンもルルンも、何も聞こえておらず不思議がります。
そして、執事達も何が危ないんですか?と疑問に思いますが、
声を発した少年自身にも良く分からず、少年も答えようがありませんでした。

『(うわぁ、手を繋いでスケートしてる!これって周りから見れば、まるで恋人同士?)』
文字通り手取り足取りコーチしてもらっているなぎさですが、
このように余計な雑念が入る度に、転びそうになります。
2人寄り添い滑る様を、ほのかと木俣もなかなかサマになってきたと見守る中、
『前から思ってたんだけど、美墨さんて素敵だね』
唐突な藤Pの言葉に、なぎさは先輩からの告白?と勘繰りました。
『何でも一生懸命にやるところが凄く素敵だよね』
そういう意味だったのですが、藤Pはなぎさのそういう姿を素直に評価しており、
なぎさを見習おうといつも思っている事を告げますが、
緊張しきっているなぎさは自分を卑下するばかり。
なぎさの恋はなかなか進展しません。

ひかりはタコカフェでツリーの飾り付けをしており、金色の玉飾りをつけようとしたところ、
玉飾りにはひかりではなく、同じく玉飾りをつけようとしていた少年が映っていました。
向こうもひかりに気づいて驚いています。
少年に駆け寄ったビブリスが飾りを見たときには、とりたて変わったところはありません。
それでもバルデスは玉飾りに何かを感じたのか、もぎ取って握りつぶすと
連動するようにひかりの前の玉飾りも砕け散りました。
得体の知れない空気に怯えるポルンとルルンは、
ひかりをなぎさとほのかの許に合流するよう促します。

(先輩、私の事素敵って言ってくれたよね。そりゃ意味はちょっと違うみたいだったけど、
 でもそれなりに私の事気にしてくれてる訳じゃない? それに、さっきは
 すっごく良い雰囲気だったわけだし、この流れだったら思い切って告白しちゃおっかな!
 意外とうまく・・・でも空振りだったらどうしよう・・・あーダメだー!そんな勇気ないよー!)
ずいぶんと古典的なサッカーゲームに興じる藤Pと木俣を見守りつつ、
久々に百面相で想いを巡らせるなぎさにほのかがソフトクリームを買ってきました。
何か考え事?分かっていながら聞いているような口ぶりのほのかを誤魔化すなぎさの前に、
愛ある所、呼ばれなくてもやって来るという
ハタ迷惑なハーティエル、ラブランが姿を現します。
『この胸の内、あの人にどう伝えよう。でも、何をどう伝えたら良いのか、
 乙女の心は複雑な気持ちで張り裂けそう』
単刀直入なラブランに閉口気味の2人ですが、気持ちに正直に行動する、という
ラブランの言葉に、なぎさは少し勇気を胸に秘めます。

陽が傾き始めた頃、ほのかは観覧車に乗ろうと切り出しました。
ゴンドラに藤Pと共に乗り込んだ後、
なぎさは当然ついてくると思っていたほのかと木俣が入ってこない事に驚きます。
思いがけず藤Pと2人きりになるなぎさを励ますように、
ほのかはゴンドラをガッツポーズで見送りました。
完全に2人きりになり、何を話したらいいのか焦ってしまうものの、
上から見下ろすツリーの景色。そして昨年のクリスマスでも一緒にツリーを見た事を思い出し
自分の気持ちに正直に、と勇気を振り絞ります。

夕陽が差し込む窓から外を見つめる少年。そして、見守るバルデス。
『闇と光。互いに引きつけ合い刺激する。そして光はやがて闇に飲み込まれる。それが定め・・・』
差し込む夕陽に明るく照らされ、それ故に光が作り出す影もまた深く見える光景を眺めつつ
バルデスはここ数日の少年とルミナスの変化に思うところがあるようです。

一方こちらゴンドラ内のなぎさは、観覧車が下りに転じてもなかなか切り出せません。
やっぱり、ずっとこのまま・・・
『自分に正直になるって大事な事ですか?』
意を決したなぎさが口にしたのは、告白ではなく唐突な質問でした。
どうして?そう訊ねる藤Pに対し、精一杯の勇気を出して切り出そうとするなぎさですが、
藤Pはその言葉を聞かずして突如眠りに落ちました。
そしてスケートリンクに亀裂が走り、氷を割ってザケンナーが姿を現します。
前にもこのタイミングで邪魔された事があり、大事な時にいつもこうと嘆くなぎさ。
ともあれ、観覧車を降りてほのかと合流し変身します。

丁度そこにひかりも駆けつけますが、冷気を吹き付けるザケンナーの攻撃を受け、
完全に凍り付いて身動きが取れなくなってしまう2人の危機に、ルミナスへと変身。
するとザケンナーだけではなくウラガノスも現れてルミナスを問い詰め
柵際に追い詰められるルミナスを、バルデスが高見の見物で見守っています。
追い詰められたルミナスを救うべく、ルルンがウラガノスに飛びついて顔を引っ掻き回します。
しかし体格差がありすぎるためあえなく捕まってしまい
『このまま握りつぶしてやろうか。フハハハハ!どうだ。俺強そうだろ』
とアドリブっぽい台詞で脅しをかけるウラガノス。そしてルミナスに迫るザケンナー。
そんな時、ポルンの声に反応するようにルルンが光を放ち、
思わず手を離してしまったウラガノス。そしていつもの防護壁でザケンナーを跳ね飛ばします。
その際放たれた光の奔流が遊園地を包み込みますが・・・

それに刺激されたかのように、洋館の少年を中心に渦巻き始める闇の波動。
強烈な闇の力が放たれた後、倒れこむ少年。
闇の波動は遊園地まで届き、闇の戦士であるウラガノスさえも跳ね飛ばしました。
その勢いでブラックとホワイトは氷が砕けて動けるようになり、
反撃開始!の前に、以前のこのような状況と同様、ブラックはウラガノスに不満をぶちまけます。
『どうしてこんな時に限って出てくんのよ!せっかく先輩と二人っきりになったのに!』
『先輩?誰だそりゃ?』と聞かれて真っ赤になるブラック。
『あ、あんたには関係ないでしょ!』
誤魔化すようにホワイトを促してブレス召還。
そしてマーブルスクリューMAXを放ち、マーグルスクリューがえし!と
アドリブっぽく受け止めるウラガノスですが、毎度おなじみの
スパーク!→ウラガノス撤退→ザケンナー撃退の流れで退けました。
そして見守っていたバルデスも、人知れず引き上げていく中、
ルミナスは一人先程の闇の波動に不安そうです。

陽が落ちて、遊園地をイルミネーションが彩りました。
腹ごしらえでもという話になり、コーチしてもらったお礼にとなぎさが一人で買い物に走ります。
が、5人分を持ってくる事を気遣った藤Pが付いていこうとするのを押し留め、
なぎさが緊張するといけないから、という理由でほのかが後を追って行きました。
買い物を済ませたなぎさは、階段の上、高台から藤Pを見下ろしています。
なぎさを中心にイルミネーションが伸びているようです。

『そうだよね。いつもどきどきしてた。
 先輩に会うといつも緊張して、でもその日は一日中嬉しくて、楽しくて、
 夜になってもそのまま眠っちゃうのが勿体無くて、そして次の日はもっとドキドキして、
 そんな事を繰り返してるうちに、気付いたんだ。毎日がいつも新しいって。
 先輩が居てくれたおかげだったんだね。だから、なかなか言い出せなかったけど、
 ずっと・・・ずっと言えなかったけど、私は・・・私は・・・』
なぎさは藤Pとの事に万感の想いを込め、そしてついに想いを口にしました。
『藤P先輩の事が大好きです!!』

下にいる藤Pたちになぎさの声が聞こえたような気がしましたが、
その内容までは聞き取れません。それでも想いを口にして、晴れやかななぎさを
ほのかはそっと見守り、そしてなぎさに見つからないように身を隠します。
雪が降り始めて、昨年同様(というより毎年恒例)のホワイトクリスマスになりました。
『美墨さん。さっき何か言ってた?』
『藤P先輩にメリークリスマスって・・・』
高台で宣言した言葉は、まだ面と向き合って言えませんが、
共に言い合うメリークリスマス。そして遊園地に降る雪に見守られて、
藤Pとなぎさのエピソードは幕を閉じました。


今回のエピソードをもって、藤Pが登場するのは最後になります。
その締めくくりに相応しく、なぎさが抱き続けた想いのたけを打ち明ける場面は清々しく
いい年した私が見ると少々恥ずかしいものではありますが、
少年の日の思ひ出が甦るような、本当に甘酸っぱいエピソードでした。
最後藤Pに向けて大声で宣言した言葉があっても、なぎさの中ではまだ
「好き」という事は「限りなくLoveに近いLike」だと思います。
これが「Love」と断言できるようだと、視聴者の想像の余地が奪われてしまいますので、
これからもまだ藤Pと面と向かって想いを口にできず、やきもきするであろうなぎさが想像できる。
そういう展開は、きっちりカタをつけるよりも、私としては好ましいと思います。

ほのかも今回、なぎさを見守りつつも出るところは出て
後押しする事で存在感を発揮します。
それだけではなく、なぜかスケートが上手かったり
今回だけ見せる私服がとても可愛らしかったりと(すみません、私タイツフェチなもので)
私服で繰り広げられる最後の日常エピソードを彩っていました。

そんな微笑ましく甘酸っぱいエピソードに、やはりひかりと少年が影を落とします。
クリスマスツリーの飾りを隔てての対峙のシーンは
前後してなぎさと藤Pのやりとりがあるために一層不気味さが際立ち、
窓から差し込む光に包まれる少年が作る影、という光景は
光と闇の関係を暗示しているようです。

今回は珍しく、映画を見ていないと分からない伏線がありました。
他のシリーズやエピソードでこういう展開は見当たらず、
唯一フレッシュでシフォンを追っておもちゃの国を訪れたウエスターさんとサウラー
という例がありますが、これは別におもちゃの国でなくても成り立つ場面でした。
その意味で、「なぎさはウィンタースポーツが苦手」という設定は
本編では一度も語られておらず、それを藤Pとのスケートに結びつけるのは
映画を見ていない視聴者には分かりづらく、少々残念な点でもあります。

次回は日常のエピソードの最終、なぎさとほのかの労をねぎらう感謝の会が描かれます。
そして、最終決戦にむけて収束していく展開。
なぎさとほのかの物語も、残すところあと5回となります。
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