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ハートキャッチ第6話『スクープ!プリキュアの正体ばれちゃいます!?』 [ハートキャッチプリキュア]

ゴシップ記事や衝撃スクープ写真とは、確かに一目を惹くものですが、
その対象にされた側はどんな想いを抱くのか。
今回登場のかなえには、かつてプリキュア5に登場した増子さんと同じく
被写体への想いが欠如していました。
そして増子さん同様、そこをつけ込まれてしまいますが・・・
   
『えりか、付き合ってくれてありがとう』
冒頭から変な意味ではなく、花壇の水やりに付き合ってもらった事にお礼を言うつぼみ。
花を見ていると幸せな気持ちになる。つぼみは少々元気が無い花に水をやり、
早く元気になるよう励まします。そこに聞こえる、道場からの気合。
見ると生徒会長のいつきが合気道の稽古中でした。
すっかり見とれているつぼみを押しのけ、カメラ片手にやってきたのは
スクープ大好きの多田かなえ。
稽古の邪魔だからと道場を追い出されても、悪びれもせずにちょっとくらいいいでしょ!
と悪態をつきますが、何はともあれ学園のスターである生徒会長を
カメラに収めて満足そうです。

またまた映画仕様のオープニングでは、ついにカレッチまで登場し、
これでSS組からはドロドロンを除いた全員の敵幹部が確認できました。
そして、ミルキーローズに変身せずにハデーニャさんを叩きのめすミルク等、
ますますジレンマが(以下略)

プリキュアの存在は徐々に広まってているようで、教室でもプリキュアの噂話がされており
まんざらでもなさそうなえりかと対照的に心配するつぼみ。
その教室の後ろに貼り出される写真にクラスの注目が集まりました。
かなえが撮影したスクープ写真集。とはいったものの、
生徒会長の写真以外はみんなの珍プレー集といった様相です。
盛り上がっているクラスメイトの中、
サッカーボールが顔面にぶつかっている写真を撮られた大輝、
そしてスキーで転んでいる姿を撮られているえりかの二人は不満を口にしますが、
かなえはスクープこそが写真の花と聞く耳を持ちません。
さらに皆が喜んでいると正当化し、怒り気味の大輝を体よくあしらうなど少々タチが悪いです。
脳天気に生徒会長の写真に見とれていたつぼみは、
次のスクープ対象がプリキュアと聞いて思わず声を上げてしまい、
楽しみにしています、と慌てて誤魔化しました。

屋上で、プリキュアだということがバレたら・・・
という話題になりますが、過去シリーズの例を見るようにはぐらかされ、
明確なペナルティは明らかになりません。
が、安易に正体をバラす事をしないように、という警告だと捉えることにします。
ともかく、転倒した瞬間の写真を撮られていまいちご機嫌斜めのえりかに対して
つぼみは憧れている生徒会長の写真だからという理由かもしれませんが、
稽古に打ち込む様が伝わってくると高評価です。

そのかなえは、前回の被害者あきらや、3週前の被害者のさやかに聞き込みを始めますが、
二人とも夢だと思っているようで、これといった情報は得られません。
が、さやかが植物園でプリキュアを見たという噂話を口にして、
薫子さんのいる植物園へ足を伸ばす事になります。

が、その合間に先ほどの大輝とのやり取りが挿入されました。
サッカーの練習に興じる姿を無遠慮に撮影するかなえに苦言を呈する大輝ですが、
かっこつけた写真では面白くない、という信念のかなえには通じません。
『お前の写真は面白けりゃそれでいいのかよ!』
言い残して立去る大輝に、かなえは開き直って毒づきます。
みんなが喜んでいるから別にいいじゃん、と。

植物園を訪れたかなえの眼前に、見慣れない生物(シプレとコフレ)の姿が見え
その方向へ言ってみようとした矢先に
あたり一面桃色の空気に包まれ、あの眼鏡の青年が姿を現します。
かなえの肩に付いた花びらを取ってあげて無言で立去る姿に魅了されますが、
気を取り直して花の世話をしている薫子さんに聞いてみました。
その傍らのコッペに目を留めるかなえ。コッペの中にはシプレとコフレが隠れており、
口裏を上手く合わせるように花の写真を勧める薫子さん。
それを固辞したかなえはプリキュアの話題を出しますが、
薫子さんに上手にあしらわれて引き上げていきました。
が、その後姿を心配そうに見つめる薫子さん。かなえの心の花に、元気が無いようです。

そして一方では、サバーク博士の指示を受け、サソリーナが3話ぶりに出撃してゆきました。

自宅で寛ぐつぼみの許に、植物園にかなえが来た事を告げるシプレ。
焦ってえりかに相談しようとしたところ、果たして来海家にかなえが入って行きました。
正体がバレたのはえりか?と慌てて追いかけると、何のことはない。
カメラマンであるえりかの父、来海流之助を訪ねて来ただけのことでした。

その流之助パパは隣に住んでいるにも拘らずつぼみと初対面。
つぼみっていう名前にぴったりのイメージ!と自分の世界に入りやすい性格で、
その都度えりかに嗜まれます。
そんな流之助パパは世界的カメラマンで、かなえにとっては憧れの存在。
いつか流之助パパのようなカメラマンになりたく、
そのためにスクープ写真をもっと撮りたいと抱負を語りますが、
カメラマンとして、目立つ事や、驚かせる事が写真ではないとその姿勢を疑問視します。
その指摘にも悪びれず、面白い写真はみんなが喜んでくれる、
びっくりするような写真を撮ってみんなを笑顔にしたいと語るかなえを、
大輝の写真を例に挙げて「愛が足りない」と指摘する流之助パパ。
少々そこで力説するあまり脱線してしまうのはご愛嬌ですが、
かなえは考え込んでしまい、力なく来海家を後にしました。

いつもの河川敷。サッカーに興じる子供達を見下ろす土手の上で、
大樹の写真を見て考え込み、自分の写真には愛が無いのか、と
ため息をつくその背後に現れるサソリーナ。
『わ!変な人!』と遠慮なくシャッターを切る失礼な子の、
心の花を抽出してカメラと合わせ、デザトリアン化します。

『オーモシロイ写真ヲ撮ッテナーニガ悪イノ!』
再び妙なアクセントに戻ったデザトリアンは子供達を襲い始め、
デザトリアンに撮影されると姿を固められてしまいます。
かなえの後を追って駆けつけたつぼみとえりかは、変身して立ち向かいました。

『けったいな事はここまでよ!』
妙に古風な台詞で子供達を庇うように立ちはだかるマリン。
これが先週言っていた決め台詞。ではないのですが、
デザトリアンに指示を出そうとしても愚痴を吐き続ける様に閉口するサソリーナの
『今時写真なんてただのデジタルデータでしょ。
そんなもので心を弱らせるなんてバカバカしいわ!』
という言葉に反論。かなえは心が弱るほど真剣に取り組んでおり、
かなえの心を取り戻す!と戦いを挑みます。
が、善戦していたものの、ふとした隙にシャッターに捉えられそうになるブロッサムを庇い、
動きを固められてしまうマリン。このままでは危ない・・・
子供達が心配そうに見守る中、心の種を使う事を提案するシプレとコフレ。
そんなのあるなら最初から言え

赤い種、レッドの種をパフュームに装着する様に警戒したサソリーナが
デザトリアンに指示を出しますが、目にも留まらぬ速度で
固められたマリンともども攻撃を避けるブロッサム。
あまりの速さにサソリーナも追えず、驚きます。
『今の私はイナズマ気分。誰も私を止められないです!』
普段と明らかにキャラまで変わっているブロッサムは素早い動きでデザトリアンを翻弄。
スタープラチナばりの猛ラッシュを叩き込み、
おしりパンチと言う名のヒップアタックを俺に叩き込んで下さい
叩き込んでデザトリアンを圧倒します。

『写真ヘノ愛ハ誰ニモ負ケナインダヨゥ!』
そんなデザトリアンを馬鹿にするサソリーナに毎度おなじみ
堪忍袋の緒を切って、そのままブロッサム一人のピンクフォルテウェーブで撃退しました。
デザトリアンが倒されると子供達も、マリンも無事に元に戻ります。
心の種には、他にも様々な力があるようなので、
おいおい明らかになってゆくのでしょう。

かなえが目を醒ました時は、カメラの魔物などはおらず
夢でも見ていたのではないかと笑うえりか。
それでもカメラの魔物がみんなを困らせている夢を見た気がするかなえは
自分の写真もみんなを困らせていたのか、と反省します。
そんなかなえを励ますように、写真に対する想いは本物だとフォローするつぼみですが、
確かに愛が足りない事を自覚し、反省し、お礼を言って帰るかなえ。
私も愛あるカメラマンになる、と宣言して帰る後姿を見送り、
かなえの心の花、ブラックベリーの花言葉に思いを馳せる一同。
その花言葉とは、『人々を思いやる心』。
これから素敵な写真が取れるようになる、と予感しました。

再び花壇の水やりをしているつぼみに、昨日介抱してくれたお礼と
封筒に入った何かをプレゼントするかなえ。
そして今度はプリキュアの写真を撮って来る、と宣言して立去ります。
かなえのプリキュア狙いはまだまだ続きそう。
そんな余韻を残しますが、つぼみがもらった物を隙を見て奪い取るえりか。
案の定それは生徒会長の写真でした。
二人のやり取りを微笑ましく見守り
『やっぱ愛よね』
そう呟きシャッターを切るかなえの写真は、困り気味のつぼみをからかうえりか、
二人の姿が生き生きと映し出されていました。

冒頭でも触れたとおり、プリキュア5の増子さんのエピソードと類似点の多い今回。
増子さんは興味を煽る記事によって取材対象を傷つけ、
かなえは面白おかしく撮られた写真によって被写対象を傷つけ、
途中まで自分の行いに自覚が無いところも共通しています。
それでも以前のエピソードをなぞるだけにならないのは、
既にその道のプロである流之助パパを絡めている点でしょうか。
流之助パパ自体のキャラが濃い事もあり、少々説得力が薄いのですが、
壁にかけられた赤ちゃんの頃のえりかの写真や、母と共に写る幼いえりかの写真からは
父としての愛情だけでなく、被写体に対する愛情が伝わるよう描かれています。
家族写真、風景写真だけでなく、報道写真でも人を感動させる写真には、
撮影者の独りよがりだけでは映せない何かがあるものです。
願わくばかなえにはパパラッチのようなカメラマンでなく、
ピュリッツァー賞を狙えるようなカメラマンに成長してもらいたいものです。

つぼみは今回、かなえに対して否定的な見解を見せません。
かなり自己中心的に見え、えりかも苦言を呈する程の彼女ですが、
ひょっとして花を愛するつぼみ、写真を愛するかなえ。
形は違えど互いが本気になれる物に対する思いを理解していたからではないでしょうか。
冒頭とラストでつぼみが世話をしている、
パンジーにも意味があるかもしれないと考え、花言葉を調べてみました。
「思索」「遠慮」「誠実な愛」
深読みしすぎかもしれませんが、かなえに欠けていてつぼみが持っているもの。
ラストでは、それを踏まえて、被写体に対して誠実な愛を向けたかなえが
生き生きとした二人を収めている、と解釈しました。

そのつぼみ=ブロッサムが、性格が変わったかのように振舞う戦闘シーンは楽しめました。
現実でもハンドルを握ると性格が変わる人がいるように、
良い意味でこういう暴走は面白いです。
また、いままでパワーアップアイテムは1アイテム1能力だったり、
1キャラクター1能力だったりした事が多いので、
種によって能力のバリエーションが増えるという設定は今後が楽しみです。

一部で話題になっているとおり、眼鏡の青年はコッペかもしれない、と思いました。
風貌はコッペと似ても似つかず、むしろ生徒会長に似ているのですが、
フレッシュシリーズでの4人目=ミユキさん?といったように
意図的にミスリードしているように見えます。
薫子さんのパートナーであった故に、古風ないでたちであったり、
今回コッペのいる植物園に現れたり、コッペ同様言葉を発しなかったり。
まだ始まったばかりで多くを推論で書くと後々後悔しそうですが、
こちらの今後の展開も楽しみになってきました。
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