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マックスハート第43話『最後の冬休み!特別授業だザケンナー!?』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

ラクロス部キャプテン美墨なぎさと、科学部長雪城ほのか。
2人の部長への感謝の会を開く部員達のエピソードですが、
新キャプテンというのはどうしても前任者と比較されてしまうものです。
次期キャプテンに就任したマキの頑張りと、戸惑いを受け止め諭すなぎさ。
この2人の1年間の成長を感じさせる最後の冬休みであり、
そしてなぎさとほのかとひかりにとって、最後の日常エピソードでもあります。
 
冬休みの研究課題の実験を終え、新部長の永井さんの下で
テキパキと後片付けをする科学部をほのかとユリコがドア越しに見守っていました。
すっかり次の世代に移っている事に安心しつつも、互いに少々寂しさを覚えて笑い合います。
その後ユリコはほのかに今週の予定を尋ね、その理由を問われると妙にはぐらかしました。
一方ラクロス部も新キャプテンに就任したマキの下で厳しい練習に励んでいます。
その厳しさはなぎさの時よりも、あの永沢さんを髣髴とさせ、
部員達もなぎさと比較してしまい、厳しさに少々疲れ気味の様子です。
心配そうに練習を見守るなぎさの後ろを通りがかる志穂と莉奈もまた、
悪戯っぽく目配せして立去りました。

少年は庭で執事達と無邪気に追いかけっこに興じていますが、
洋館の広間では4人が揃って目覚めの時が近い事を論じています。
『お互いが影響し合い成長する。そしてその先にある物は、闇の絶対的支配だ』

御高倶との試合に備えて、冬休み返上でラクロス部の練習は続きます。
動きがイマイチの守備陣にマキの激が飛びますが、
なぎさが差し入れを持ってやって来ると、たちまちなぎさの周りに部員達の輪が出来ました。
取り残され、複雑な表情を浮かべるマキ。
なぎさもマキを立て、まだ練習中だと促しますが、
差し入れのたこ焼が暖かいうちにと、マキも苦笑しつつ休憩を宣言します。
美墨先輩がいないと何か寂しいと言う部員達の発言を聞きつつ、
複雑そうにスポーツドリンクを飲み干すマキ。
そんな様子を知ってか知らずか、なぎさは新キャプテンの言う事を聞くようにと促し
ラクロス部は再び練習へと戻って行きました。

ほのかを交えてタコカフェで、新キャプテンのマキが自信無さそうなのを心配するなぎさを
アカネさんはまるで一年前のなぎさみたいだと評し、なぎさもこの一年の事を思い出します。
最初は戸惑った事けれどもだんだん気持ちが繋がって行き
張り切りすぎて倒れた事もあったけれども、一年間キャプテンを務められた事。
そしてほのかも科学部長としてのこの一年を振り返りました。
何のために科学部にいるのか思いつめた事もありましたが、
それでもやりたい事に気付いて、何とかやってこられた事。
アカネさんもなぎさの姿と重ね合わせて、
マキも立派なキャプテンになると太鼓判を押しました。
その様子を志穂と莉奈がなぜか遠巻きに見つめており、
そこに合流するユリコと共に「あの話」が知られたのではと懸念しますが・・・

帰路に着くなぎさとほのかですが、もう一つ気がかりなのは、
やはりひかりの様子がおかしい事。とにかく目を放さないようメップルも促します。
が、この懸念は次回で現実のものとなり・・・

ほのかと別れた後、なぎさはマキと合流し、
マキはなぎさに、キャプテンとして向いているのか不安を打ち明けます。
頑張れば頑張るほど、チームがバラバラになっていると感じ悩むマキに、
なぎさも一年前はそうであり、不安でたまらなかった事を告げました。
その事実を聞くマキは意外そうに、不安を消す良い方法でもあったのかと訊ねますが、
なぎさが行ったのは、ただ皆と一緒にラクロスを楽しもうと思っただけでした。
それでも自分に人望が無いと卑下するマキに、マキはマキのやり方でやればいいけれど
肩の力を抜いたらもっと良くなるというなぎさのアドバイスで笑顔を見せ、
明日も頑張りますと、元気を取り戻して帰っていきました。

マキと別れたなぎさが家に帰ると、マンション前で志穂と莉奈が待っていました。
明日の3時に学校に来て欲しいとだけ告げて、そのまま立去る2人。
同じ頃ほのかもユリコから、明日学校に来て欲しいと電話を受けていました。

そしてタコカフェでも、アカネさんとひかりが何やら明日の準備にいそしんでいます。
ところが、ひかりがアカネさんに頼まれて冷蔵庫の中身を確認しようと扉を開くと、
そこには荒涼とした闇の世界、ドツクゾーンが広がっていました。
同じ頃、少年も洋館の窓に映る景色―光の園の光景に戸惑っています。
思わず駆け出すひかりを不審に思ったアカネさんが冷蔵庫を開くと、
何の変哲も無く足りない材料もありませんが、
ひかりは今見た光景に胸騒ぎが収まりません。

翌日、爽やかな冬晴れの中、昇降口で互いに出会い、
なぎさとほのかは訝しい思いを抱くものの、志穂と莉奈に先導されて理科室へ向かいます。
理科室ではラクロス部と科学部の部員達、
そして花束を持つ新キャプテンと新部長の姿がありました。
正式な追い出し会に先立って、ありがとうの会を行おうと志穂、莉奈が思い立ち、
同じ事を考えていた科学部と合同でという流れになったようです。
先輩に言われたとおり、自分らしいキャプテンを目指して頑張って行く、と
マキはなぎさに花束を渡し、永井さんもまた教わったことを大切にして
いい部長になりたいと抱負を語ります。
アカネさんとひかりも一役買っており、特製ケーキ、そしてたこ焼を提供しました。
その前にみんなで記念撮影。ファインダーをのぞくユリコですが、
その視界が傾いてゆき・・・

和やかな空気は一転、なぎさ、ほのか、ひかり以外は意識を失い倒れ、
外には様々な文具が一つになったようなザケンナーが姿を現します。
胸からチョークをミサイルのように放つザケンナー、そして
楽しい特別授業を始めようと現れるビブリスを前に、変身して立ち向かう3人。

チョークミサイルや、黒板消しの足での蹴りでプリキュアを圧倒し、
手薄になった隙にルミナスにチョークミサイル攻撃が炸裂。
ブラックとホワイトが手助けに行けない状態で、ビブリスがルミナスに迫ります。
『ここでコイツを倒してしまえば・・・』
相変わらず功を焦りがちなビブリスですが、ルミナスの危機に反応したのは
洋館にいる少年、そして留守を預かっているバルデスです。
少年を中心に猛烈な闇の力が広がり、その力はルミナスとビブリスの間で炸裂。
力を放った後、少年は力なく階段の手すりにもたれかかります。
再び迫るザケンナーを、ルルンの防護壁で押し倒した隙を突いて
ブレス召還→マーブルスクリューMAX→今日こそ留めると気合十分のビブリス
→留められるはずも無く退散→ザケンナー撃退
という毎度お約束の流れでザケンナーを退けました。

冬の陽が落ちるのは早いです。
夕陽が差し込む理科室前の廊下、後輩達が放つ紙ふぶきが舞う中、
花束を手にしたなぎさとほのかが歩んで行き、
今度こそユリコが記念撮影のシャッターを切ります。
そして、みんなが思い思いに乱入した、めちゃくちゃな記念写真が出来上がりました。

『これからも色んな事が起こるでしょうけど、皆の熱い思いと、心に愛を忘れないで下さいね』
そう言い残してハーティエルに入るラブラン。しかし、色んな事とは・・・?
その言葉は、これから繰り広げられる展開を暗示するように3人の心に影を落とします。
不意に、立ちくらみのように倒れるひかり。
心配するみんなにちょっと疲れただけと気丈に振舞いますが、
その仕草には得体の知れない不安が感じられます。
不安といえば、先ほど炸裂した闇の力は何だったのか。
ひかりにはその力の察しが付いていました。
『きっとあの子です。あの子の中で何かが始まっているような・・・』
楽しげなお別れ会の雰囲気は、不吉な余韻に覆われるように閉じられました。


なぎさとほのかへの感謝の会を企画する両部員達、という構図ですが、
メインで描かれるのは新キャプテンとしての不安に戸惑うマキの姿です。
前キャプテンとしてのなぎさの人望が厚いのは当然として、
偉大な前任者と比較して壁にぶつかってしまったマキ。
その姿は現実でも多々あることですが、人は誰でも同じではありません。
なぎさにあってマキには無いものもあれば、その逆もまたしかり。
マキのラクロスに対する真摯な姿勢はなぎさも評するとおり立派なもので、
だからこそなぎさより厳しく映ってしまい、後輩達に比較されて落ち込んでしまいますが、
部員達も決してマキをないがしろにしているとは思えません。
肩の力を抜いたマキが、自分らしく振舞うことが出来れば
次年度もベローネラクロス部の活躍を予感させるような、そんな後味を残しました。
ただ欲を言えば、科学部目線でもほのかに対する永井さんの想いを描いて欲しいと感じました。
あまりに永井さんの影が薄かったもので・・・

最後の学園エピソードらしく、なぎさとほのかからは円熟した雰囲気が感じられます。
特になぎさは既にOGのような貫禄と雰囲気を醸し出し、
穿った見方をすれば、もうすぐこの作品の主人公の座からも開放される。
そんな何ともいえない開放感も醸し出しているように思えました。

そして日に日に強くなる、ひかりを襲う得体の知れない恐怖は今回も際立ちます。
楽しみに準備しようとした矢先の冷蔵庫の光景は、効果音や演出と相俟って、
それまでが和やかに進んでいるだけに落差が感じられ、
ラストで倒れるひかり、そして少年の力を案ずるひかりからは、
次回以降の厳しい運命と選択を予感させます。

その次回のサブタイトルを初めて見た時の衝撃は今も思い出します。
「ひかりが消えた日 明日を探す日」
ひかりという存在はこの後どうなるのか。
マックスハートは、なぎさとほのかとひかりの物語は、残すところあと4話です。
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