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マックスハート第45話『無限の闇 永遠の光』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

ロウソクの炎は消える直前に最も美しく輝くと言いますが、
世界の終末に見える夕陽は、このように美しいのでしょうか。
ワーグナーの楽劇「神々の黄昏」の終幕、焼け落ちるヴァルハラの炎が描く夕陽を思わせる光景
赤く輝く太陽を背に、遂に復活するジャアクキング。
それはまさに、黄昏と共に訪れる虹の園の終焉のようです。
世界の終焉を阻止すべく、最後の変身、最後の戦いに挑むプリキュアとルミナス。
マックスハートのラスト3話は、ここから息つく暇も与えないほど、濃密に展開されます。
  
闇に響く鼓動。
その鼓動を耳にして、ひかりが、少年が目を開きます。
浮かび上がるのは錆びた鎖、ドツクゾーンの光景、無人のジャアクキングの台座。
そして、バルデス。その体内で蠢く鼓動。

『大切な何か・・・何かが足りない気がする・・・』
厚い雲が立ち込める空の下、タコカフェで力なく佇むアカネさんは
息を切らして訪れたなぎさをこんな早くから珍しい、と快活に茶化しますが、
『ひかりは帰って来た?』
『ひかり?』
遮られるように尋ねられて当惑しました。
そういえば店を切り盛りしていたのは一人ではなかった、もう一人、大切な誰かがいた筈・・・
アカネさんの様子を見て学校へ走るなぎさは戸惑っています。
本当の家族のように接していたはずのアカネさんの心の中から、
ひかりの存在が消えかけている事に・・・

1年桃組の教室でも奈緒と美羽が、机に力なく突っ伏してため息をついていました。
何か盛り上がらず、何かが足りないのに、それが何なのかを思い出せずにモヤモヤしています。
そこに訪れるほのかに顔を赤らめる(おいおいww)2人に、ほのかもまた尋ねます。
『ひかりさん、学校に来てるかしら?』
『ひかりさん?』
そして、徐々に「ひかり」という名前を思い出す奈緒と美羽ですが・・・

みんなの心からひかりの存在が消えかかっている事を屋上で案じ、
その原因は何か大きな力が働いている事。闇の力の成長に光の力が圧倒されている事だと
光の園でも長老が案じていました。
その勢いを留められるだけの力はまだ育っておらず、
このままでは虹の園を皮切りにドツクゾーンは再び世界を喰らい始め、
そして食い尽くした後に残る物。それは・・・

「混沌」
久々に表に出たインテリジェンが解説します。
命が生まれるはるか前、命が終わったずっと後。全ての始まりにして終わり。
光も無ければ闇も無い永遠の時。それが、混沌。
この世界も大切な人たちも、全てなくなってしまう・・・
そんな事ありえないと言うなぎさですが、それを阻止する術はクィーンの復活が必要です。
そうインテリジェンに告げられ、皆それぞれひかりの姿を思い出しました。
クィーンが復活すると、ひかりは一体?
その質問に答える者はありません。インテリジェンでさえも・・・

バルデスを除く3人も、行方をくらませた少年を案じて探し回っていました。
サーキュラスとビブリスは町を探し、ウラガノスは洋館を虱潰しに探しますが、見当たりません。
主を失った玩具を寂しそうに見つめ、窓辺に佇む執事ザケンナーたち。
少年を案ずる彼らと異なり、バルデスは一人大広間で落ち着き払っています。
その胸を再び突き上げる鼓動。

ひかりと少年が気が付くと、周囲の光景はドツクゾーンの
ジャアクキングの台座があった場所へと変貌しました。
闇の力に満ち溢れた空間が辛いのか、膝を付いてしまうひかりを案じて、
今度は少年が目線を合わせてひかりに手を差し伸べます。
差し出された手を取ろうと、手を伸ばすひかり。ところが・・・
繋がれた手から突如として溢れる光、そして迸る闇にポルンと3戦士が反応します。
ルルンを連れて駆け出して行くポルン。
かすかな気配を察し、裏山へと走るポルンを追いかけるなぎさとほのか。
そしてひかりと少年の前には、ゆっくりとバルデスが現れました。

現れたバルデスに少年は嬉しそうですが、繋がれた手から発せられている
光と闇の奔流が消えた時、力無く膝をつくひかりを心配そうに見つめます。
『この美しさが解るか?お前がここに引き込まれたという事は、闇の勝利を意味しているのだ。
 光と闇の接触。そのお方は光の力を吸収し、急激に成長しつつある』
バルデスの言葉が続く中、少年は淡い光を放ち、ひかりに薄い影が差すようになっています。
その純真な輝きと、自らの体内の鼓動を示し、「そのお方」こそがジャアクキングの命であり、
自らを「命の成長を見届ける者」とひかりに説明するバルデス。
その胸から闇の力が溢れ出し、ジャアクキングの復活と闇の支配を宣言します。

ジャアクキングの姿が浮かび上がった気がして驚いたポルンは、
その気配でひかりの居場所を掴みました。そこは、空に立ち込める厚い雲の一角の渦。
気合十分で木を登り、ルルンと共に思いっきり飛び上がって空中を泳ぐも
力及ばないポルンですが、コミカルな描写と仕草とは裏腹に、
絶対諦めないという強い気持ちを抱いています。

『命はただ、そこに輝き続けるもの。誰にも利用されず、誰からも自由であるもの・・・』
ゆっくりと近付くバルデスを前に、力を振りしぼって立ち上がるひかり。
『この子は例え闇から生まれたとしても、優しさ、温もり、命の輝きを持っている。だから・・・』
弱っている光の力を象徴するように、薄い影を纏うひかりを一笑するバルデスに言い放ちます。
『この子は絶対に渡しません!』
業を煮やしたバルデスの胸から伸びる赤黒い闇のエネルギーに縛り上げられ、
闇に取り込まれそうになるひかりを、少年は意志を無くしたように無言で見守ります。

ひかりに危機が訪れている事を知りつつも何も出来ず悔しがるポルンですが、
前回の何気ない言葉「ひかりを必ず守るルル」を呟くルルン、
そして駆けつけたなぎさとほのかを前に再び自分の力を信じて立ち上がります。
ルルンと2人、心にひかりを想い、そして大声でひかりの名を叫ぶと
ポルンとルルンは2人一つの光の玉となって飛んで行きました。
今まさに闇に取り込まれそうなひかりの許へ飛び込み、闇の空間を光が突き破っていきます。
『光と闇の力のバランスが変わっていく・・・弾ける!』

弾けると同時に空を覆っていた厚い雲が全て払われ、
世界が一面夕焼けに、朱に染まります。
理恵ママはマンションの窓から、奈緒と美羽は教室の窓から、
志穂・莉奈・メグミ・マキはラクロスの手を止め、さなえさんと忠太郎は庭から、
アカネさんはタコカフェの運転席から。
皆が無言で、突如として広がるその夕陽を見つめました。

夕陽に照らされ倒れているひかりを見つけ、ポルンとルルンが真っ先に駆け寄ります。
しかしひかりは、命の炎を燃やし尽くしてしまったかのように反応がありません。
『約束・・・したルル・・・』
ルルンの目に涙が溢れ、ポルンもまたひかりに飛び乗って跳ね回り、想いをぶつけます。
『ひかり!ポルン頑張ったポポ!それなのに酷いポポ!目開けてポポ・・・』
それでも反応がないひかりに、駆けつけたなぎさとほのかも息を飲みますが・・・
号泣するポルンの涙がひかりの顔に滴ると、動く指、開く瞼、そしてポルンを優しく撫でるひかり。
『ポルンとルルンが助けてくれたんだよね。ありがとう・・・』
夕陽を背景に嬉し涙を流すポルン。美しい光景が広がります。

『誰かが誰かを想う気持ち、幾つもの時や世界を越えても、
 僕はその想いが永遠だと信じたい・・・』
その想いに反応し、遂に最後のハーティエル、来海えりかエターナルンが現れました。
探求・情熱・調和・純真・知性・幸福・希望・真実・勇敢・繁栄・愛・そして永遠。
今まで現れたハーティエルが司る12の志は、
真に心から願う時に本当の力が発揮させられる事を示唆して
エターナルンはそのままチェアレクトに向かいます。
なぎさはエターナルンを押し留めて一体どうすればいいのか尋ねますが、
『答えはみんなの心の中に』
と言い残し、エターナルンはそのままチェアレクトに収まってしまいました。

不意に強い闇の気配が感じられます。
その方向には闇の力を充満させて佇む少年が、
そして少年を中心に、闇の4戦士たちが夕陽を背に立っていました。
『礼を言うぞシャイニールミナス。お前の力を吸収して見事に成長した。
 我ら闇の力は、ジャアクキング様の復活を心待ちにしていた』
バルデスの言葉が続く中、そそり立つ巨大な闇の塊。
遂にジャアクキングの復活が始まり、
『お前達もクィーンを復活させたらどうだ?もっとも、何の力も残っていないだろうがな』
少年の後ろ、夕陽を覆い隠すように徐々に形をとるジャアクキング。
挑発するようにバルデスの言葉が続きます。
『ずっと待ち望んでいたんだろう?クィーンの復活を・・・』

『待ってない!!』
なぎさとほのかはバルデスを否定するように、即座に断言します。
ひかりは信じられないように目を見開きますが、2人はひかりを失う事など考えていません。
『ひかりは私達の大切な友達。クィーンかどうかなんて関係無い!』
なぎさが宣言する前でジャアクキングの片腕が立ち、
『ひかりさんがこの世界からいなくなるなんて、絶対に嫌!』
ほのかが言い放つ前で、もう片方の腕が立っても、2人の想いは変わりません。
『誰かの犠牲の上に成り立つ世界なんて要らない・・・』
『この世界は、私達が守る!』
『私達自身の力で!』

『いいだろう・・・』バルデスの背後で、
『下らん感情を大切にして、自らの世界を滅ぼすがいい』サーキュラスの背後で立ち上がり
『闇が全てを支配する時が遂に来た』ウラガノスの背後で伸びて行き、
『光と闇の最後の戦い。そして・・・』ビブリスの背後で目が輝き
『これがお前達が見る、最後の光だ!』
太陽を覆い隠すように立ち上がるジャアクキングを前に変身する二人。

バルデスの放つ闇のエネルギーを弾くブラックに間髪入れずサーキュラスが襲い掛かり、
ウラガノスの攻撃を避けるホワイトに迫り、投げ飛ばすビブリス。
ひかりが、少年が無言で見つめる戦いの背後で、徐々に背を伸ばしていくジャアクキング。
町の至る所で闇の力が溢れ出し、ブラックとホワイトはその町の上を飛ばされて行きます。
そして、その後を追う4人。
取り残されて向き合う少年とひかりの傍らでジャアクキングは完全に立ち上がり、
かつての姿同様に、四方八方に鎖を伸ばして町は鎖に破壊されて行きます。
無表情で、無言で涙を流す少年。
その無言の想いを察して頷き、ひかりもまた変身します。
まるで「僕を止めて」と言わんばかりの想いを受けて・・・

鎖に破壊され、倒壊したビルの瓦礫の中から立ち上がろうとするブラックとホワイト。
そして、少年に手を差し伸べるルミナス。
その手が繋がれて、二人を優しい虹色の光が包みます。
ジャアクキングの手にも押し潰されない光の中で、
そして鎖が世界を破壊していく中でルミナスは少年と約束しました。
『待ってて、必ずあなたを助けるから・・・』


最終決戦の幕開けを描くエピソードとして、今回は巧みな構成と演出が群を抜いており
今まで比較的平穏な時間が流れていたマックスハートの世界だけに
来るべきラストへの盛り上がりを十二分に盛り上げています。

ひかりが消えた事で何か張り合いが無くなっているアカネさん、奈緒、美羽の描写では、
「Akane & Hikari's」と書いてあったはずのタコカフェの看板から
「Hikari's」の文字が消えていたり、
いつもひかりが座っていたはずの机でやきもきしている奈緒と美羽など、
細かい所も緻密に描かれていました。

ドツクゾーンで、ジャアクキングの命である少年が光を放ち、
クィーンの命であるひかりに影が差している描かれ方も印象に残ります。
闇と光は表裏一体で、純真な闇も純真な光も、そこには善悪の区別はありません。
ひかり陣営と少年陣営が異なるのは、それぞれの象徴の復活を望んでいるか否かでしょうか。
インテリジェンが混沌を回避するためにクィーンの復活を仄めかしても、
そしてジャアクキングが徐々に立ち上がる中でバルデスに指摘されても、
なぎさもほのかもひかりを失ってのクィーンの復活を望んでいません。
「待ってない!」から続く、2人が想いをぶつける場面は、
夕陽を覆うように徐々に立ち上がるジャアクキング、BGMなどの効果と相俟って、
シリーズ髄一の熱い場面で、何度見ても身震いします。
今この原稿を執筆している時も、未だその素晴らしさの余韻が残っており、
この感動を文章で表せない自分が本当にもどかしく感じてしまいます。
冒頭で触れたワーグナーの作品には「自己犠牲」がテーマになる事が多く、
自己犠牲というものにも感動を呼ぶ力はあるのですが、
誰かの犠牲の上に成り立つ世界を明確に否定して見事に描き、
ここまで感動させる展開を見せるのは本当に素晴らしいと思います。

ポルンの活躍も久々です。
ルルンが現れてからは「お兄ちゃん」としての存在感を示す事が多くなりましたが、
パートナーとして一年間共に過ごしただけに、ひかりに対する強い想いを感じさせました。
ひかりがポルンの涙を受けて目を開く場面では、
時間帯や主な視聴者層に配慮してか、なぎさもほのかもはっきりと口にしていませんが
私としては本当に死んでしまっていたと解釈しています。
だからこそポルンやルルンを交えての描写が暖かく、
それに反応してのエターナルンの登場に説得力が感じられると思うのですが・・・

12のハーティエルの中で最も出番が短く、現れたと同時にチェアレクトに入ってしまう
エターナルンですが、「混沌」の説明の際に使われた「永遠」と対のように
光も闇も無い永遠の時ではなく、皆の気持ちが続く永遠を示唆し、
そして意味深な謎掛けのような発言は短いながらもインパクトを残します。
永遠に繋がる想いとは、最終回で3人が最後の共闘をする際の
ルミナスの台詞
に繋がっているのだと思います。
余談ですが、エターナルンは美羽と同じ、現キュアマリンの水沢さんが演じておりました。

夕陽を背に立つ闇の戦士達は敵ながら実に格好良く
最後の戦いに向けての舞台を大いに盛り上げてくれました。
そんな彼らも(バルデスを除き)少年を案じて探し回る姿に
形は違えど優しさと案ずる心を持っています。
次回では遂にその3人の最期が描かれますが、これがまた壮絶な散り様だったので
今から再見が楽しみでもあり、彼らの退場が残念でもあります。
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やまぴょん

先ほどあいさつを忘れていたのでこちらで。スティクスさん、ご無沙汰しております。

今更という気もしますが、実はMXでMHを再視聴中で、本日最終回ということもありコメントすることにしました。

『ずっと待ち望んでいたんだろう?クィーンの復活を・・・』
『待ってない!!』

何度見てもこの場面は熱いです。さすがと言わざるをえない。
歴代のプリキュアの中でも名場面の一つだと思います。少なくとも私にとって。

>そんな彼らも(バルデスを除き)少年を案じて探し回る姿に
>形は違えど優しさと案ずる心を持っています。

実は私はそう解釈していません。MHの中であのお方とひかりに対する周りの態度が対照的で、そこがこの物語の鍵を握っていると思っています。

確かに、少年に対する4人+ザケンナー2人の態度は優しく見えます。大切に接している。でもそれはあくまで「物として大切」という感覚。だから館に大切にしまっておく。ジャアクキング復活が何より優先されるので、なくなったら慌てて探す。そういうスタンスだと思います。だから、復活した後の少年のことなんてどうでもいい。本当に大切な人ならそうはならないはずです。(次の回の感想で「生かされている」と書いているのは、まさにその通りだと思います。しかも、少年もそのことに気づいてしまったようで、とても可哀想に思えます。)

一方、ひかりは、クイーンの命であることをなぎさとほのかは認識していますが、それでもなおひかりに対して人として接しています。もちろん、何も知らない周りの人たちもそう。だから、ひかりがいなくなったとき、なぎさとほのかはひかり自身を探し、クイーンの復活でひかりがいなくなるなら復活しなくても構わないと言います。

どちらも「大切にしている」のですが、意味合いはまったく違うと思います。

あと、本来は次の回で書くべきことだと思いますが、ついでに書いてしまうと、闇の支配のために三戦士は自己を犠牲にしてまでレインボーブレスを壊しにかかります。一方、ルミナスも虹の園と光の園を守るためにクイーンを復活させようと自己を犠牲にしようとしますが、それでクイーンを復活させなかったのは見事だと思います。それをすると闇の三戦士と同じになってしまう。自己犠牲ではない何かを見つけさせた展開は、地味ではあるものの熱いと思います。

結局、何人かの犠牲の上に守ろうとした闇に対し、誰かの犠牲の上でないところで守ろうとした虹&光の園。そういう図式に思えます。

さてMHの最終回。帰ったら視聴しようと思います。
by やまぴょん (2012-05-25 15:22) 

スティクス

>やまぴょんさん
そういえば、私も先程スルーしてしまいました・・・(苦笑)
改めて、再びコメントありがとうございます。

MHの再放送、昨日が最終回だったようですね。
この45話から続くラスト3話の緊迫感の高さは本当に凄く、
今でも思い出す度に戦慄が禁じ得ません。
即座に「待ってない!」と返す様にも感動しましたが、
そこから続く、夕陽をバックに復活するジャアクキング、
『これがお前達が見る、最後の光だ!』の台詞、
少年の無言の涙を前に変身を遂げるルミナスと
次々と畳み掛けられる怒涛の展開が凄いですね。

さて少年に対する闇の戦士たちの解釈について。
私も次回感想で確かに「生かされている」と書いております通り、
少年がそう感じてしまったのが残酷でした。
物として大切というスタンスにも一理あると思います。
確かにひかりとひかるの対比、なぎさ・ほのかと闇の戦士達の対比を見ると
やまぴょんさんが仰るとおり、それこそ数式のようにぴたりと一致します。
それでも、闇の戦士達には人間の感情・論理感とは異なるかもしれませんが
少年を案ずる心があったのは確かだと考えています。
そうでないと私の中では、ウラガノスが見せた強面ながらも優しい笑み、
ビブリスが見せた激しい感情の下の母性をどう解釈するかが難しくなります。
(すみません。サーキュラスがすぐ思い当りませんでした・・・)
バルデスが物として大切であり、その後はどうでもいいと考えていたのは
納得できますが、果たしてどうだったのでしょうか・・・

自己犠牲の否定については私も同じ考えです。
ひかりと過ごした時を大切にし、これからも一緒に居たいと願う2人に対し
ひかりが取るべき行動は犠牲ではないんですね。
確かに自己犠牲的な物語が持つ熱さ、そして感動もありますが、
それと異なるベクトルで完結した、この作品の熱さと感動がありました。
久々にDVDを取り出してこのあたりの展開を見返してみたくなりました。
by スティクス (2012-05-26 07:41) 

やまぴょん

スティクスさん、こんばんは。
MHが終わりました。何度見ても感動的でした。

そして、またまた5の再放送が始まりました。最終回近くになったらコメントするかもしれないですが、そのときはよろしくお願い致します。

さて、三戦士が少年をどのように見ていたかですが、解釈が難しいですね。確かに彼らには彼らなりの感情があったと思える場面があります。ただ、ジャアクキング復活のときに少年がいなくなることを疑問なく受け入れているのも事実。このギャップをどのようにとらえるか、難しいところです。

バルデスは、明らかに少年をジャアクキングの命を入れる器と(だから、少年とジャアクキングの命は別物と)見ていたと思います。
ただ、三戦士はジャアクキングの命と少年を同一視していたかもしれないですね。そう見れば彼らの態度は一貫するかなと。少年自身を大切にしていて、少年がいなくなるのが平気というのは通常考えにくいので、そう解釈してみました。

どちらにしても、少年にとって残酷な話なので、最後にひかるとして復活して良かったです。
by やまぴょん (2012-05-29 23:00) 

スティクス

>やまぴょんさん
先程出張から帰って参りまして、遅くなり恐縮です。
さて今回、私も再びMHを(というよりも初代から)通しで見ないと
既に再見時と異なり忘れている設定や伏線、
そして新たな解釈ができそうで、なかなか難しい問題になりそうです。

比較的わかりやすいのはバルデスの態度なのですが、
そのバルデスにしてもクィーンがひかりを見るような姿勢と
似ていなくもないので、果たしてどうだったのか・・・
バルデス=ジャアクキング=少年と繋がるのであれば、
バルデスが少年を見る目は
自分の幼少時を見ているようなものなのかもしれません。

最後にひかるとして転生?したのは、
育ち方によってジャアクキングのようにも、
ひかるのように純真にもなれるという事なのかもしれません。
形はどうあれ、三戦士の愛情を受けて育った洋館の少年。
これから先、アカネさんとひかりの間で愛情を受けて育つであろうひかる。
なぎさとほのかのその後だけでなく、こちらの将来も気になります。
by スティクス (2012-05-31 21:41) 

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