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ハートキャッチ第7話『あこがれの生徒会長!乙女心はかくせません!!』 [ハートキャッチプリキュア]

私にとってタイムリーかつ少々耳の痛い話となりました。
プリキュアが好きだということを隠し続けている為、
今朝のポスター見物も、周りは知らない人ばかりだとわかっていても
人目を気にして撮影後さっさと引き上げたり、未だ映画を見に行く事もできず悶々としたり・・・
凛とした生徒会長の意外な一面だけでなく、クモジャキーより先に壊れ始めたコブラージャ、
そして濃密なアクションと、充実した内容が楽しめました。
 
国語の授業中、つぼみは教科書に隠れて生徒会長の写真を眺めるという
一見優等生タイプの子にあるまじき行いをしていました。
丁度先生が誰かを当てようとしているのを察したえりかが
つぼみの注意を促しますが、その仕草を先生に見止められて当てられてしまいます。
責任を感じたのか、自ら率先してその質問、徒然草の現代語訳をすらすらと述べ、
徒然草は薫子さんに読んでもらっていたので親しんでいたと答えるつぼみ。
胸を撫で下ろすえりかですが、世の中そんなに甘くは無く、次に当てられてしまいました。

続くオープニングは全員の3Dモデル、特に初代のオープニングの動きを再現している
ブラックとホワイトが圧巻で、ますますジレンマが(以下略)

先ほどの一件だけでなく、どうやら理科(生物でしょうか)も得意だという
つぼみを囲んで集まるクラスメイト達に、みんなお婆ちゃんの影響だと謙遜するも、
先程はなにをぼんやりしていたのか、えりかに問われて焦るつぼみ。
丁度その時節に、ぼんやりしていた原因の生徒会長がクラスを訪ねてきました。
メロメロのつぼみとは裏腹に、焦るえりか。
生徒会長が来た理由は、ファッション部の部員名簿提出の催促です。
既に提出期日を過ぎており、今日提出できないと廃部と通告して立去る生徒会長。
去り際の姿にもメロメロのつぼみと対照的に、頭を抱えるえりかですが、
ふと目の前の3人のクラスメイト、としこ、なおみ、るみこを勧誘。
みんなそうくると予測していたように目をそらして誤魔化しますが、えりかも負けてはいません。
ファッション部に入れば店の商品2割引。もう一声と押されて、
特製おしゃれノート(どう見ても幼児用品ですが・・・)をつけて交渉成立。
めでたく部員の当てが付いて胸を撫で下ろしました。

放課後、部員名簿を携えて生徒会室を訪れるえりかとつぼみですが、生徒会長は帰宅した後。
薄暗い部屋で、一様に眼鏡を直しながら続ける生徒会幹部たちに冷たくあしらわれ、
取り付く島もありません。生徒会長は一度決めたら曲げない性格との事ですが、
こうなったら直談判!と、生徒会長の実家、明堂院家へ向かいます。

築山や池がある和風の豪邸の明堂院家を訪れ、
生徒会長は稽古中とのことですが、いくらでも待ちますと告げて道場へ通される2人。
正座が苦手だというえりかを他所に、相変わらず生徒会長の勇姿に目を奪われるつぼみ。
えりかは、生徒会長には惚れない方が良いと忠告しますが、
その理由を説明する前に声を大にして反論され、道場の冷たい目線を察して静かになる2人。
そっと忠告を続けようとしても、稽古の邪魔になる、と応じないつぼみは、
再び生徒会長に目を奪われ、初恋の予感を感じていました。
『やめろと言われれば言われるほど、恋は盛り上がるのです!』
すっかり自分の世界に入り込んでしまっています・・・

稽古が終わり、2人の許へやって来る生徒会長に立ち上がって答えようとしたえりかを
ずっと正座していたため足の痺れが襲い、前向きにつんのめりました。
話は外で聞こうと、そんな2人を案じて生徒会長は縁台に案内します。
廃部撤回を訴えるえりかは、本日提出が遅れたのは日直が長引いたためと弁明し、
生徒会長に目を奪われて何も言えないつぼみを促して2人で頭を下げます。
生徒会長も今日は稽古の為に早く下校してしまったと気配りを見せ、
なんとか廃部撤回するよう取り計らってくれました。
喜ぶ2人。そして家の人がお茶を運んできますが、
『いつきお嬢様。お茶を・・・』
『お・・・お嬢様?』思わず固まってしまうつぼみ。

生徒会長が女の子だという事実は、生徒みんなが知っている事らしく、
えりかが言いたかったのはこの事でした。
事情があって男子の制服を着ているけれど、本人の口かられっきとした女の子と語られ、
つぼみは激しく狼狽します。

心にダメージを受けるとメガネになるのか、家路に向かう途中の土手で
放心状態でえりかに手を引かれて行くメガネ姿のつぼみ。
3分(作中時間ではなく、放映時間換算)で終わってしまった初恋の事を嘆くつぼみに
『私が言えることはね、ファッション部が続けられて良かったよ!』
えりかが掛ける言葉はかえって下手な慰めよりも良いのかもしれません。
しかしつぼみのダメージはなかなか癒えず、初恋は甘酸っぱいと言うえりかの言葉も上の空。
夕陽に向かって帰りながら、つぼみはもう立ち直れません、とすっかり打ちひしがれています。

夕陽が差す明堂院家の庭、池のほとりに兄の乗る車椅子を押してくる生徒会長こといつき。
兄のさつきは、妹いつきがもっと女の子と付き合ってもらいたいと案じていました。
自分の体が弱いばかりにいつきに重荷を背負わせてしまっている事を懸念し、
咳き込む兄にもいつきは弱みを決して見せません。
「私は」と言いかけて「僕は」と言いなおし、
『一生お兄様を守ると決めたんです。
 僕は今の生活に満足しているし、お兄様が気に病む事などありません』
肩を支える妹の手に触れ、兄は心配して忠告します。無理だけはするな、と。

翌日、つぼみはショックのあまり発熱して学校を休んでしまい、
えりかも一年前、同じ理由で休んだ事があるらしく理解を示します。
リムジンから降りて、校門を通る生徒会長を女子生徒達が待ち受け、
彼女達が差し出すプレゼントを戸惑いつつもキラキラ笑顔で受け取るも、
複雑な表情を見せる生徒会長を、校舎の上からコブラージャが狙っていました。
『僕より美しい男子がいるとは・・・許せないな』
心の花の牡丹を見てみると、一見美しいですが、ほんの少ししおれた部分があり、
そこに付け入る隙を見出します。

生徒会長はプレゼントを抱え、人目を伺いながら理事長の銅像の裏に向かい、
もらったうさぎのぬいぐるみを見つめて一言。
『か、可愛い♥』
『女の子みたいだねえ』
そんな姿にコブラージャが背後から声をかけ、ギクッとした感じで振り返る生徒会長。
『イケメンがぬいぐるみに頬ずりをするとは、美しいじゃないか!』
コブラージャが自分のブロマイドを投げつけると、耳を掠めて破れるぬいぐるみ。
『うさぴょんの耳が・・・』そんな可愛いネーミングを口にするとは・・・
それはさておきぬいぐるみを傷つけられた事に怒って立ち向かう生徒会長に、
再び投げられるブロマイド。受け止め中身を見て、呆れた?隙を突いて、心の花を抽出されます。
『この美しい牡丹を真っ黒に染めてあげよう』
と心の花に舌を這わせ(ほんと悪趣味な奴・・・)
理事長の銅像と合わせてデザトリアンを生み出すコブラージャ。
事態を察したえりかは一人変身して立ち向かいます。

目からビームを発して暴れまわるデザトリアン。
そのビームを浴びると石像となってしまい、生徒達が次々と石像にされていきます。
一人逃げ遅れた女子生徒を捕まえたデザトリアン。ですが・・・
『コノ学校ノ女子ノ制服可愛スギル。私ダッテ・・・着テミターイ』
男子の発言だと思い、額に汗を浮かべてお前、何を言ってるんだ?というコブラージャですが、
『私ハ・・・女ノ子ナノ!』
しばし間を置いて『えー!』早速顔が崩れ、驚きの声を上げました。

その女子生徒にビームが浴びせられそうなのを、上空からの蹴りで助け出すマリン。
そして構えを取ってデザトリアンと対峙します。
暫しの沈黙、そして流れる緊張・・・と思いきや、マリンを見たデザトリアンは・・・
『可愛イイー!』
思わずこけるマリンとコブラージャ。
ユルい空気になりそうですが、駆けつけた先生達が石像にされて再び緊迫した事態に。
自室で静養していたつぼみの許にコフレが駆けつけ、
生徒会長が被害にあったと知ったつぼみも立ち上がります。

『生徒会長!私が浄化して、元に戻してあげる!』
ここからのマリンのアクションは圧巻でした。
パンチの連打、そして高く飛び上がって反転し、マリンダイブ、と鋭い蹴りを繰り出し、
体操選手のような動きで間合いを広げて正面から突っ込みます。
ところが合気道を嗜む生徒会長が素材のためか、掌の一撃で弾き飛ばされ劣勢に・・・

『Tres Bien!! 女の子だと思ったら、相当のお転婆のようだね』
優勢のデザトリアンを褒めようとしたコブラージャの発言は、
どうやら触れてはいけないところに触れてしまったようです(笑)
『ヌイグルミガ好キダッテ良イジャナイ!デモ、オ兄様ミタイニ素敵ナ武闘家ニナルニハ、
 可愛イモノガ好キダナンテ言エナーイ!
 普通ノ女ノ子ノヨウニ、オ洒落ヲシタリ、ぴあのヤばれえダッテ習イターイ!』
そして『私ハ可愛イ物ガ、大好キナンダー!』
とコブラージャにデザトリアンの回し蹴りが炸裂、哀れコブラージャはお星様となりました。

『それが生徒会長さんの本心だったんですね』
遅れて登場したブロッサムは生徒会長の胸の内に理解を示し、
心の奥に秘めた想いを引っ張り出して利用したことに堪忍袋の緒を切って
(切る相手は既にこの場におりませんが)
マリンとの2人技、フローラルパワーフォルテッシモで撃退。
石像にされた人々も、無事元に戻りました。

生徒会長で目を醒ます生徒会長は、介抱したつぼみとえりかに
ずっと悪夢を見ていた気がすると打ち明けます。
おもむろに、ファッション部入部を打診するつぼみ。えりかもつぼみの真意を図りかね、
生徒会長もその理由がわかりませんでしたが、
生徒会の仕事や稽古で疲れているのではないかと気遣い、
ファッション部に入れば少しは癒されるのでは、と提案するつぼみに、
考えておくと返答しました。が、つぼみの服装について問いかけます。
つぼみは家で静養していたため、パジャマのまま駆けつけていました。
慌ててつぼみを連れ出すえりかを、生徒会長は微笑ましく見送りました。

銅像の裏で、コブラージャに破られてしまったぬいぐるみの耳を縫ういつきは、
直ったぬいぐるみを抱えて生徒会幹部たちと合流します。
ぬいぐるみを抱えている事を訊ねられ、
『意外と好きなんだよね』とぬいぐるみを撫でて答え生徒会長を見て、
明堂院さんにも女の子っぽいところがあると評する生徒会幹部。
いつきの心の花、牡丹の花言葉は「王者の風格、高貴、恥じらい」
まさに生徒会長にぴったりというつぼみはまだパジャマのまま。
えりかに指摘されて全速力で着替えに戻り、そのやり取りを見守るように、
いつきの腕の中でぬいぐるみが揺れていました。

今回はサブタイトルに見事にミスリードされました。
「隠せない乙女心」とは生徒会長に憧れるつぼみの事と思いきや、
実は可愛い物好きで普通の女の子に憧れる生徒会長の事。
その生徒会長、明堂院いつきのキャラクターに今回すっかり魅せられてしまい
ムーンライト様、ダークプリキュアに続き、今後彼女に着目して行きたいと思います。
今後、学校で生徒会長として振舞っている時は「生徒会長」、
明堂院家や女の子らしい振る舞いのときは「いつき」と呼称する事にします。
前回描かれた稽古の風景で、道着の下にTシャツを着ていたのをおかしいと思ったのですが、
女の子だったという設定は本当に知らなかったため驚かされました。
デザトリアンとなったときに吐露した、女子の制服姿も見てみたいものです。

今回コブラージャにつけこまれなければ、いつきの弱い部分や内に秘めた悩みというものは
はたして表に出たのでしょうか。兄を心配し、兄に負担を掛けないよう振舞ういつきは、
本当に強い女の子だと思います。心の花のごく一部が弱っていたことから、
ブロッサムが言うとおり本当に心の奥底のほんのわずかな弱みが
クローズアップされて噴出してしまったのでしょう。
前作のメガネ君(ブッキーファンには評判の悪い彼)も、名家の跡取りと言う
一見華々しく見える立場ですが、その立場ゆえに抱える苦しみや責任がありました。
病弱な兄を支えて頑張るいつきが、今後一人の女の子らしい幸せを掴むことが出来るのか。
彼女の今後の描かれ方に期待したいです。
もっとも「まこまこり~ん♪」のような(これはこれで良いのですが)崩れ方だと少々困りますが・・・

ハートキャッチシリーズは意外にアクション面が充実しており、毎回この点でも楽しめます。
一見対象年齢の低そうなデザインのキャラクターにも拘らず、
激しいアクションを繰り広げる、そのミスマッチが面白いと思います。
マリンの肉弾戦描写は今までも注目していましたが、
今回のバトルシーンは無印~MH並みに見ごたえがありました。

ところで前言撤回しますが、コブラージャの事です。
まさかクモジャキーより先にギャグキャラになるとは、良い意味で裏切られました。
見た目や立ち位置はサウラーでも、扱われ方がウエスターさんのようになりそうで、
今後彼がウエスターさんのようにどんどん崩れて行く(良い意味で)のを期待したいです。

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横浜学園都市部

未だサンシャインとしてで覚醒していない頃のいつきを主役にしたこの話。

この頃からいつきって魅力たっぷりに描かれていましたね。
秋頃に入りムーンライトが仲間に入ると記憶に残らなくなってしまうのが悔やまれます。

色々とコブラージャに言われた部分は後にサンシャインに覚醒する際に生かされた意味でも、かなり深かったですね。

戦闘面でもやはりマリンが居るとコミカルな感じが印象的でした。

この回ではもうご存知だと思いますけど、現在ドキドキでレギュラーを務めるありす役の渕上さんが、登場した回でもあります(実は今年注目してるんです)。

生徒会役員らしいのですけど、みんなして同じおかっぱめがねなので、区別するのに時間がかかりましたね。

実はそんな渕上さんは、昨日が誕生日だったそうです。
彼女のこれからの活躍に期待したいです。

後国技館で、彼女が主演声優だった「ガールズ&パンツァー」の話をだいずさんとしてたのも驚きでした(作品自体この間終わりましたし、話が舞台だった茨城の某所でしたけど)。
by 横浜学園都市部 (2013-05-29 19:15) 

スティクス

>横浜学園都市部さん
立て続けに懐かしい記事へのコメントを頂き、不思議な縁を感じます(笑)
いつきの秋ごろの存在感は少し残念だと私も感じていますが、
この頃やサンシャイン覚醒が、後のコブラージャさん最終戦と劇場版、
そして最終回に巧く繋がっていたのが良かったと思います。

>マリン
コミカルなだけでなく、単身デザトリアンと渡り合うアクション面など
メリハリが効いていて良いですね。

>渕上さん
私もとあるツテでこの話のチョイ役で出ていた事を知りました。
あの怪しい生徒会メンバーではどんな方かわかりませんが、
それだけにありす役の抜擢を評価したいですね。
今後のご活躍には私も期待しています。

>国技館で~
すみません。そんな話題出ましたっけ・・・ぜんぜん覚えていませんでした。
あの日は大雪&相撲&酒&ちゃんこ鍋といろいろありましたので、
すっかり忘れていました。すみません・・・
by スティクス (2013-05-30 21:57) 

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