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マックスハート最終回『扉を開けて!ここから始まる物語』 [ふたりはプリキュアMax Heart]

先週の金曜日、駅に向かう通勤途中の中学校で卒業式がありました。
それは中学生活との別れの日。そして、新たな出会いの待つ門出の日でもあります。
壮絶な戦いを越えた先に待つものは、闇に食い尽くされる世界か、
それとも希望に満ちた門出を祝う卒業の日か。
2年間に及んだ戦いの日々。
なぎさとほのかは、ここに中学を、プリキュアを卒業します。
  
『また会えますよ。だからもう泣かないの。
 希望を捨てずに頑張っていれば、明日はきっと良い日になりますよ。ね、ほのか』
空港で飛行機を見上げ、膝で泣く幼いほのかを慰めて微笑むさなえさん。
この光景は、バルデスのとどめの一撃を受けたホワイトの走馬灯だったのでしょうか・・・

世界は既に瓦礫の山と化し、その中に埋もれるブラックとホワイトは、
もはや立ち上がる力はおろか、指を動かす事すらかないません。
ブラックの目には、瓦礫に埋もれたベローネのシンボル、あしたの像の姿がありました。
『もうすぐ卒業式なのに・・・』
ジャアクキングの腕が振るわれる度に、灰燼と化して行く世界。
『私達、このまま卒業式も迎えられないまま皆消えてなくなっちゃうわけ?
 悔しいよ・・・みんな、ごめんね・・・』
ベローネの残骸を眺めつつ、どうにもならずに悔し涙を流すブラックを励まし、
感謝の言葉を述べるメップル。そしてミップルもまた世界の終わりに
ホワイトと共に居られる事を幸せだと、嬉しいと語りかけます。
メップルもミップルも、これ以上戦え、立ち上がれなどとは言いません。
涙は似合わないと言われても、とめどなく溢れる涙と共に感極まるブラックとホワイト。
『ありがとう。メップル・・・』
『ありがとう。ミップル・・・』
『僕たちは一緒だメポ』
『ずっとずっと一緒ミポ』
陥没してゆく大地に、ベローネの時計塔やあしたの像と共に落ちてゆく2人。
後には涙の雫を残して・・・

みんなを愛しているからこそクィーンとなる決意を固めたにも拘らず、
みんなを愛しているからこそクィーンになれない。
矛盾した状況に戸惑うルミナス。そんな状況にクィーンは、
ポルンとルルンに自分の名前を思い出すよう促します。
ポルンは未来を導く光の王子。ルルンは未来を紡ぐ光の王女。
そしてルミナス。未来を創るのはあなた達自身と、クィーンの声が響きます。

『お姉ちゃんどうして泣いてるの?運動会でこけちゃったから?』
小学校の頃のなぎさの思い出。運動会の徒競走で、途中まで一番だったのに
転んでしまった事を悔しがり、なぎさはずっとリビングで泣き続けています。
『失敗は成功の父って言うじゃないか』『母でしょ』
『母に指摘された。ハハ』(不覚にもウケてしまいました・・・)
昔から変わらぬ岳パパのオヤジギャグに一通り馬鹿笑いする美墨夫妻ですが、
思い直したように幼いなぎさを励まします。
『だから、もう泣くな。上手く行かなかった事を素直に受け止める事も、勇気だぞ』
岳パパは食卓で泣くなぎさではなく、リビングの入り口を向いて語りかけます。
理恵ママも同じ方向を向いて語りかけるその先、リビングの入り口に佇む
15歳のなぎさ、キュアブラックに向けて掛けられる両親の言葉。

飛行機を見送り涙ぐむ幼いほのかを慰めるさなえさん。
『明日はきっと良い日になりますよ。ね、ほのか』
さなえさんもまた膝の上で泣く幼いほのかではなく、
縁台に佇む15歳のほのか、キュアホワイトに向かって語りかけます。
奈落の底へと落ちていく2人の目から流れる涙。
その先に見えるものは、光。

『そうだ、虹の園など食い尽くしてしまえ』
虹の園を破壊し続けるジャアクキング、バルデスの背後に光が溢れました。
家族の、多くの人々の想いが再び立ち上がる力を与え、
ブラックとホワイトはブレスと共に戻って来ます。
『私達にはまだ明日がある』『だから、諦めるわけにはいかないの』
『ならば教えてやろう。お前達に明日など無い!』
向かってくるバルデスに対して猛攻を、猛反撃を加え、その勢いに戸惑うバルデス。
『あんたは勘違いしてる。あんたが相手にしてるのは、私達2人だけじゃない!』
『あなたは全ての命を相手にしてるの。私達に繋がる全ての命を!』
『こしゃくなぁあああ!!』
振るわれるバルデスの衝撃波に弾き飛ばされても、2人は倒れません。
その背後には、さなえさん、美墨夫妻。そして今まで出会った多くの人々が見守ります。
『その命ともども、消えて無くなれ!!』
放たれる闇のエネルギー弾を殴り、蹴り、かき消し、
そして間髪を入れずマーブルスクリューへ。
受け止めるバルデス。反動で後ろに下がる2人。
そしてバルデスはまともに直撃を喰らいました。

息を切らせた二人が見守る中、晴れてゆく土煙から姿を現したのは、
服が破れただけで耐え抜いたバルデスでした。
あの一撃に耐えた事に驚愕する2人に対し、
バルデスはもはや私は命などというレベルではないと言い放ちます。
その背後で揺らめくジャアクキング。
『まさか・・・』
ホワイトが察し始めた矢先、バルデスの体内を衝動が突き上げ始めました。
『私の中の全てを食い尽くす力が暴れている。そうだ、この私がジャアクキングだ!』
背後の巨大なジャアクキングの姿が消え、
目の前のバルデスと一体化したような姿に変貌します。
『お前達こそ、宇宙そのものを相手にしているのだ』

ジャアクキングが片腕を振るっただけで巻き起こる突風に吹き飛ばされる2人。
その上空から放たれる強烈な衝撃波はなんとか持ちこたえたものの、
立ち向かおうとしてもジャアクキングが片手から放つ衝撃波に、
2人は近付くことすら出来ずに再び跳ね飛ばされました。

『勇気、希望、未来・・・未来へ導くのはポルン。未来を紡ぐのはルルン。
 そして、明日は私達の手で。私達みんなの手で・・・』
何が必要なのか解りかけてきたルミナスに応じるように、チェアレクトが輝きます。

『これって・・・』『うん、いつか来たあの欅
『やっぱり無理。ぜんぜんかなわないもん』
枯れ果てた欅の木の下でうなだれるブラック。
ホワイトは目の前に広がる荒廃した世界を見つめていますが・・・
『しまった。宿題忘れた。卒業文集まだ出してない』
この状況であまりに呑気な発言に呆れるホワイトですが、
そのホワイトもまた、さなえさんにアサリを買って来るよう頼まれた事を思い出します。
アサリの味噌汁を羨ましがるブラックを、一緒に食べようと誘うホワイト。
そしてブラックもまた宿題を手伝ってもらおうと持ちかけます。
世界が崩壊して行く時に、あまりに呑気な発言にあきれ返るメップルに対し、
『何考えたって自由でしょ!』
と返すブラックの言葉に、ホワイトは何かを気付きました。
『そうよ、自由よ。私達は自由なのよ。例えどんな状況にあっても、
 私達の心の中までは誰も手出しできない』
ブラックもまたその事実に気付きました。そしてホワイトに続いて立ち上がります。
『私達の心の中の宇宙は、誰からも自由だわ』『うん、そうだね!』
選ばれし勇者メップルの名を、希望の姫君ミップルの名を、それぞれ改めて呼び、
『私達の中に希望と勇気がある限り』
『私達は誰にも、絶対に負けない』
再び立ち上がるプリキュアにメップルは感涙に咽びました。
虹の園のプリズムストーンがそれに反応し・・・

『光の使者、キュアブラック!』『光の使者、キュアホワイト!』
『ふたりはプリキュア!』
『闇の力のしもべたちよ!』『とっととおうちに帰りなさい!』
立ち上がり、改めて名乗りを上げるブラックとホワイト、
ふたりのプリキュアは、再びジャアクキングに挑みます。
『ここまで来たら、燃え尽きてやるんだから!』
振るわれるジャアクキングの衝撃波の連続攻撃に吹き飛ばされても、2人は倒れません。
飛ばされても飛ばされても、向かってゆく2人。
左手でブラックを、右手でホワイトをあしらうジャアクキングですが、
その巻き起こる衝撃波に耐え続けます。
『何故だ?何故倒れん?私の力は宇宙そのものだぞ』
驚愕するジャアクキングに、この2年間の2人の想いがぶつけられます。
『ここで倒れるわけには行かないの!いろんな事があったんだもん!』
『でも、乗り越えてきたのよ!』
2人が思い返すのは、特に辛かった時の思い出でした。
ほのかの手を振り払ったあの日キリヤを想い涙が枯れるまで泣き明かした七夕の夜
引き裂かれた2人が再び1つになった日のこと・・・
『だから、あんたなんかに・・・』
『今、ここで・・・』
『負けるわけにはいかないの!!』
涙を流し、否、そのような表現ではとても追いつきません。
溢れる涙を撒き散らし、衝撃波を突き破ってジャアクキングに一撃を浴びせ
その上からまさに燃え尽きる火の玉となって襲い掛かる2人。
そして、砕ける鎖。

衝撃で空いた穴を見下ろし、息を弾ませて顔を見合わせ、
今度こそ・・・?と思いきや、ジャアクキングは巨大な姿を目の前に現します。
『身の程知らずめ。虹の園もろとも叩き潰してくれる!』
宇宙空間へ飛び出すほど巨大化したジャアクキングの腕が
地球を叩き潰すように振るわれますが、その腕は途中で押し留められました。
留めている腕は、クィーンのものです。
ジャアクキングを押し留めるクィーンが願うのは、光と闇のバランスです。
未来を信じるのか、未来を支配するのか。それがクィーンとジャアクキングの違いで、
クィーンは未来を担うもの、生きとし生けるもの全ての命の可能性に賭けたのです。
しかし、クィーンが復活したという事はルミナスは・・・?
心配する2人に、クィーンの声が響きます。
『悲しむ事はありません。ルミナスは、皆のために決意したのです。
 ルミナスは永遠にあなた達の心の中で生き続けるでしょう』
そしていつの間にか、ルミナスが姿を現しました。
『そうです、私はクィーンとして、みんなの命を守り続ける決心をしました』
2人に別れを告げに現れたルミナスは、それでも後悔はしていないと気丈に振る舞います。
『私達は、未来のずっとずっと先で、繋がっているはずですから。だから!』
しかしここで言葉に詰まり、それでも溢れる涙と共に言葉を続けました。
『・・・だから、決して後悔はしな・・・い・・・』
『ひかり・・・』『私達繋がってる・・・永遠に・・・』
しゃくり上げるルミナスを、ブラックも、ホワイトもまた涙を浮かべて見つめます。
『ポルンが皆を未来へ導くポポ!』『ルルンはみんなの未来を紡ぐルル』
そしてクィーンに促されて開放される全てを生み出す力。
ひかりが、なぎさが、ほのかが力を合わせる最後の力、
エキストリームルミナリオMAXの閃光が放たれます。

そしてジャアクキングを倒したその光が収まる時、別れの時が訪れました。
『もう、会えないんだね・・・』
『私達、もうプリキュアになることも無いのね・・・』
『お別れメポ・・・』
『元気でね、ミップル・・・』
『ほのか・・・』

暫しの時が流れ、ベローネ学院中等部の卒業式の日がやって来ました。
よし美先生に先導されて講堂を後にする3年桜組の面々。
あしたの像が見守るクラスみんなでの記念撮影は、
ドタバタ騒ぎの中でほのか以外全員押し合って転倒というハチャメチャな出来になりました。
卒業証書を手に学校を後にしたなぎさとほのかですが、
不意にほのかはミップルの事を思い出し、涙を抑えられません。

これからは選んだ道をそれぞれで。
よしこさんとけいこさん、ではなくプリキュラ、じゃなくてプリキュアの活躍に思いを馳せ、
相変わらず飄々とした長老に突っ込む番人。
主の戻った玉座の間が閉じられ、光の園も平穏を取り戻した事を伺わせます。

タコカフェでアカネさんに出迎えられる2人ですが、
いろいろ思うところがあり元気がありません。
が、アカネさんの何気ない一言、ほのかの答辞が最高に感動的だったという言葉に、
誰に聞いたのかと思った矢先、聞き覚えのある声がしました。
『お待ちどおさまです!とっても素晴らしい卒業式でした。お疲れ様でした』
なぎさとほのかは、まるで幽霊にでも出会ったかのように驚きました。
出迎えたのは、クィーンとなってこの世界に別れを告げたはずのひかり。
そしてテーブルの足元にはポルンとルルンの姿が・・・
さらにもう一人、アカネさんの家には居候が増えました。
ひかりの弟、ひかる。そう紹介されたのはあの少年です。
・・・ということは?
唐突になぎさの顔面に張り付くメップル。
『こんなことになっちゃいました・・・』
苦笑するひかりを前にメップルを引き剥がし、
『じゃ、こんなんとこれからも暮らすわけ?』『ほんとは嬉しいくせにメポ』
ほのかに同意を求めるも、ほのかは涙を浮かべてミップルとの再会を噛み締めていました。
『ありえない・・・』とは言ったものの、なぎさの目にも涙が浮かんでいます。
『メップル、もうお別れなんて無いよね』
『そう、私達ずっと一緒』
『うん!ずっと、ずっと一緒だよ!』
そんな再会の喜びを台無しにするようなメップルの『腹減ったメポ』に対する、
町に響き渡るなぎさの声で、この2年間の物語の幕が降りました。
『ありえなーい!!』

ずっと・・・
      ・・・ありがとう


歴代の最終回の中で、最も熱く、最も困難な戦いが描かれたマックスハートの最終回は、
なぎさとほのかの2年間を締めくくるのに相応しい内容だと思います。
ひとつのエピソードをほとんど最終決戦に割いていますが、
随所に挿入される家族の絆、乗り越えてきた壁、ひかりとの想いが混ざり合い、
圧倒的なクライマックスを築き上げています。
マックスハートには無印8話21話42話といった劇的に盛り上がるエピソードが無いだけに、
最終回に最大のクライマックスが来るという構成になり、
45話から徐々に盛り上がっていく展開は素晴らしいと思いました。
劇的に盛り上がるエピソードが無い反面、日常を描くエピソードが多く、
日常を丁寧に、丹念に描くことで守るべき世界の、守るべき日常の尊さが際立ち
一気に最終回に収束したと感じます。

バルデス=ジャアクキングとの戦いは都合3ラウンドまで繰り広げられ、
そのどれもが普通ならケリがつく程の内容を持っています。
家族や友達、学校の人々、今まで出会った人々の支えを受けて立ち上がり、
その後押しによって立ち向かい、
さらにBGMに主題歌という普通の作品なら必勝パターンとなる第1ラウンド。
絶望へと追い詰められても、力では支配できない心の自由に気付き、
乗り越えてきた辛い思い出をバネに燃え尽きる第2ラウンド。
この2つで終われなかったのは、そこにひかり=ルミナスが介在していないからでしょうか。
最後の第3ラウンドは戦いそのものよりも、ルミナスの決意と覚悟、
そして全てを割り切った筈なのにこみ上げて来る涙が非常に印象的で、
マーブルスクリューではなく3人技のエキストリームルミナリオで締めるというのも
3人が力を合わせて戦った証のように思えます。

もう一つの別れ、メップル、ミップルとの別れに関しては、
前作で2度描いているためかはっきりとは描かれず、
なぎさ、ほのか、ミップル、メップルのそれぞれ声だけで表現されています。
それ故にどのような別れの表情だったのか、どのようなシチュエーションだったのか
想像の余地が生まれ、卒業式の後ミップルを想い涙するほのかを見ると
ここでも悲しい別れの場面があったのではないでしょうか。

別れといえば、なぎさとほのか、ひかりの活躍をもう見ることが出来ない事に、
始めは残念な気持ちがありましたが、(当時はオールスターズなど想像できませんでした)
こうして見続けた今、特になぎさとほのかは世界の運命を背負い、
ジャアクキングとの戦いを3度も繰り広げ、2年間も良く頑張った。
彼女達には、もう戦いではなく普通の女の子としての日々を過ごさせてあげたい。
そんな想いが込み上げてきました。

はじめてこの最終回を見た時、率直な感想は少々ご都合主義だと思いました。
前回あれほど頑張ってブレスを道連れに散った3戦士なのに、すぐ復活するブレス。
明確な説明もなく、ちゃっかりとタコカフェに居候しているひかりや少年。
なぜか再び現れるメップルたち。
しかしこの1年間に及ぶ再見で再び足跡を辿ってみると、
そんな事は些細な事に思えてきます。
こうなっちゃいました、と苦笑するひかりでしたが、それでいいです。
それ以上説明は要りません。みんなが再び賑やかな日常を過ごし、
これからもなぎさの、ほのかの、ひかりの時間が流れていく
騒がしくも楽しい日々が続いていく事を想像させてくれるだけで十分です。
そしてブレス復活は、闇の3戦士の執念と気迫を上回るものでないと相応しくありません。
復活のきっかけは家族の絆、人々の想いです。
それを受けての復活ならば、闇の3戦士の気迫を上回ったと解釈すべきでしょう。

最後に、今週火曜日の読売新聞夕刊に掲載されたコラムが興味深かったので、
引用しながら締めたいと思います。
―普通の中学生が、ある日ピンチになると、プリキュアと呼ばれる戦士に変身して戦う。
 最後に守ってくれる王様も、助けに来る王子様もいない。
 世界を飲み込もうとする敵や弱いものを踏みにじる悪者と、泥だらけになって格闘する。
 どんな強大な力にも屈しないし、最後まで絶対に諦めない。
 誰にも頼らず信念を貫く、自立したヒロインなのである―
「泥だらけ」というのは少々大げさで、
他のシリーズでもここまでされたことはありませんが(笑)
今回の戦闘描写は本当にボロボロになりながら戦い続けました。
しいて言うならば「涙まみれ」でしょうか。
今回はハートキャッチに至る全てのエピソードで最も多く涙が流れた話だと思います。
最後の一行は、今回に限らず、これから続く全てのシリーズに共通しています。

―きっとこの作品を見た少女達が大人になる頃、
 時代は、社会は、また大きく変わるだろうと思う。
 気負いなく、当たり前のこととして自分で道を切り開く
 プリキュア世代にこそ出来る、しなやかな変革があるはずだ。―
私と同世代の30代前半~半ばの皆様は、『友情・努力・勝利』の
ジャンプ黄金時代に影響を受けた方々が多いはずです。
色々逆風が吹き荒れる事もありますが、働き盛りの我々は
心のどこかに当時のヒーローたちの姿を抱きつつ、日々励んでいると思います。
10年後、20年後に社会で活躍する女性達の心のどこかに、
プリキュアから得られたもの、プリキュアが教えてくれたものが支えとなって
受け継がれていくのならば、その時私はファンの一人としてどれほど頼もしいでしょうか。
当のコラムを執筆された方も同様の思いを抱き、記事が結ばれていました。

初代~MHと再見したこの1年間。
仕事の合間の執筆は大変なこともありましたが、
なぎさとほのか、ひかりに教えられたこと、励まされたことも多々ありました。
次は咲と舞に教えられる、励まされる再見を楽しみにしたいと思います。

ありがとう & あいしてる。
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ミスタープリキュア

この話は私めも見た。

宇宙的規模のジャアクキング相手の、壮絶な戦いはすごかった(今度の「スマイル」もこうなるのか?)。しかしこの後、なぎさ・ほのかが卒業して、当時は「そうか、プリキュアの役目が終わり、学校も卒業するのか。」と単純に思っていたが、今となってはこれは貴重だ。何しろ長きシリーズで「進級した」「学校を卒業した」のは、なぎさとほのかが唯一だからだ。同じく話が連続する「5 / GOGO!」では2年放送ながら、プリキュアは1年も進級せず、3年生のこまち(ミント)とかれん(アクア)は卒業しない。正に貴重だろう。

あれから7年、そしてプリキュア歴史では6年だ(前述の通り「5 / GOGO!」が2年放送で1年経過だから)。なぎさ・ほのか、そしてひかりはオールスターズ映画でも今だにこの時点での年齢だが、実際のなぎさとほのかは20歳を既に越えている(約21歳だろう)。プリキュアファンなら今のなぎさ・ほのか、そしてクラスメートや先輩たちは、今どうしているのだろうと気になるだろう。科学好きのほのかは大学を卒業し、科学者の卵になっているのか、社会人(他もあり)になったなぎさは今も「もォ、ぶっちゃけありえな~い!!」を連発しているのか、そして今もフジピーが好きなのか、志穂ちゃんは相変わらず「志穂節」連発か、アカネさんの「TAKO CAFE」は健在か、色々想像が沸くだろう。

でもそれでは、オールスターズ映画の雰囲気はぶち壊しだ!! やはりいつまでもこの年齢のなぎさ・ほのか、そしてひかりが相応しい(もちろん他のキャラも)。そうだろう、みんな!
by ミスタープリキュア (2013-01-22 22:49) 

スティクス

>ミスタープリキュアさん
なぎさとほのかの2年間の集大成であり、完全燃焼した凄い最終回ですね。
明日の事など知らぬ程、完全に燃え尽きた壮絶な展開は、
当時は主人公を代えてシリーズを続けるという前例があまり無いだけに、
プリキュアシリーズの存続をも賭けて燃え尽きた結果でしょう。
なぎさとほのかの「卒業」も、必然だったように思います。

正しく年を重ねているとすれば、新卒一年目と同じ年くらいなんですよね。
夢を持っていない事を人知れず悩んでいたなぎさは、
一体どんな人生を歩んでいるのでしょうか・・・
ほのかは大学院や研究職でしょうか?
志穂は映画監督目指して下積みに耐えながらも、
持ち前の明るさで上を目指していると思いたいです。
アカネさんは三十路(おや、こんな時間に誰でしょう・・・?)
ひかりがお手伝いしながら、タコカフェチェーンを経営する
実業家になっているかもしれませんね。

もちろんその姿を想像したい気もしますし、
逆にオールスターズでの時間軸どおり、
中学生のままでいて欲しいという複雑な気持ちもあり、悩ましい限りです。
by スティクス (2013-01-23 22:52) 

Saig Hira

スティクスさん こんばんは。
今しがたMax Heartの最終話を見終わりました。無印から始めて約3カ月間、ずっと私に元気を与え続けてくれた物語もこれでひと区切りです。

この作品には重要なメッセージがたくさん込められていたと思いますが、その中からあえて私が一つ選ぶとするならば、それは「日常を大切に生きること」でしょうか。第20話でなぎさは「私達は今一緒にいる。それは間違いなく真実でしょ?全ての幸せはここからスタートするんじゃない?だから今目の前にいる人たちと一生懸命に生きる。それだけだよ。とにかく、私たちに出来るのは今を精一杯に生きて目の前にいる仲間と仲良く暮らす事」と言っていますが、この様な思いは最終話の「卒業文集まだ出してない」「そう言えば私もおばあちゃまにアサリ買ってきてって頼まれてた・・・」という日常的な二人の言葉にもつながります。平凡かも知れないけれどかけがえの無い日常と、それを与えてくれている人たちへの感謝と愛が、結果として全ての思いを込めて今に立ち向かう意志へと高められて行ったのではないかと思います。

少年少女たちにとって(私たち大人にとっても)アニメーションはまず娯楽であるため、そこには非日常性が欠かせません。しかしあえてその中で「日常を大切に生きること」というメッセージを盛り込む所に、この作品の非凡さがあり、長く視聴に耐えうるものとなっている理由があると感じました。

次は何をやらかすのかと見ていて飽きなかったなぎさ、日本女性の美しさを感じさせたほのか、余りにも愛らしい笑顔のひかり、彼女達の物語がハッピーエンドを迎えると共に、私も明日から日常に戻ります。

さて、私が不覚にも涙腺を緩めたのは、卒業式で号泣していた志穂を見た時、そしてスティクスさんのこのブログで『明日はきっと良い日になりますよ。ね、ほのか』というさなえさんの言葉を改めて目にした時でした。
この作品をここまで楽しむ事が出来ましたのもスティクスさんのこのブログあればこそと思っております。最後になりましたが改めて深く感謝申し上げます。
by Saig Hira (2013-08-21 01:12) 

スティクス

>Saig Hiraさん
なぎさ、ほのか、ひかりの物語を見届けられたようですね。
この素晴らしい物語を紐解くに当たり、拙文が指針となったようで
一ファンとしてこれほど嬉しい事はありません。
こちらこそ、御礼を申し上げたいです。

>日常を大切に生きること
初代のEDテーマで「ごく普通のそれが日常 決してなくしたくない」
と謳われているとおり、
当初から彼女達の戦いの動機はそれだったんですよね。
だからこそ、この2年間の総括と言える最終回での
卒業文集とアサリの味噌汁の逸話が見事に符合し、
そこから立ち上がるだけの強い理由になっているのが素晴らしいです。

ただ日常を描くだけでなく、そこから何を学び取り、
どう成長するかが常に描かれ続けるからこそ、
プリキュアシリーズは大人の心も揺さぶる作品になり得ていると思います。

>卒業式で号泣していた志穂
このワンシーンで志穂の個性が滲み出ていて良かったですね。
なぎさ、ほのか、ひかりはもちろんの事、
志穂や莉奈といったサブキャラクターにも血が通っていて、
作品内世界に命を与えていたように思います。

引き続き、私が個人的に一番好きなS☆S、そして5シリーズへと
歴代作品へ触れて頂くきっかけになれば幸いです。
今後とも宜しくお願い致します。
by スティクス (2013-08-24 23:18) 

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