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スプラッシュスター第3話『真っ向勝負!君こそエースだ!!』 [ふたりはプリキュアSprash Star]

初代~MHにかけてのベローネ学院ラクロス部のように、
SSでは凪中ソフトボール部の姿が描かれます。
ベローネのように強豪校ではなく、むしろ弱小校として描かれていますが、
だからこそ全力でひたむきに頑張る姿が記憶に残ります。
スプラッシュスタースポ根シリーズの第1回目は、
地区予選の初戦から始まりました。
 
冒頭から精霊達が開放されている事に苛立つアクダイカーンと、
結果が出せないカレッチに嫌味を言うゴーヤーンの描写から始まります。
そんな二人の前につむじ風と共に現れ、跪くカレッチ。
胃痛に耐えつつ、今度こそ必ず、と誓って出撃して行きました。

練習に励むソフト部は、ピッチャー咲をはじめ絶好調で生き生きとしており、
その様子を舞がスケッチしています。
描かれる躍動感溢れる咲のピッチング姿に、舞の背後から感心する篠原先生ですが、
前回でも描かれたとおり、集中している舞は気付きません。
肩に触れられて初めて気付いて謝る舞ですが、先生は逆にその集中力を評価します。
ソフト部の顧問でもある篠原先生に対戦相手を尋ねる咲に、
ちょっと苦笑いを浮かべる先生。
明日の相手は昨年の優勝校である黒潮中。
美しい夕陽に照らされる帰路で、元気が無い皆を励ますキャプテンの泉田さんですが、
咲は逆にポジティブに捉えていました。
昨年もおととしも初戦敗退のチーム夕凪が相手なら、相手は油断するはずで、
そこを突けばという姿勢に、他の部員たちからも笑みがこぼれます。
『凪中、ファイト!』『オー!』
夕陽が沈む町に、チーム夕凪の声が響き渡りました。

咲の部屋でフラッピは、今日もふりかけご飯を満足そうにかき込んでいます。
そんな食事ばかりだと脚気になりそうですが、丸味屋というスポンサー様がいるので
ところがなぎさとは異なり、咲の部屋はみのりと一緒。
入って来たみのりから慌てて誤魔化す咲ですが、みのりは夕飯に呼びに来ただけでした。
好物というハンバーグカレーを一家全員が突っ込むほどのスピードで平らげる咲。
その食卓を囲み、明日の試合にみのりと応援に行くという沙織ママと、
行きたいのに店番を任されてしょんぼりする大介パパの家族の光景が繰り広げられます。
そして舞は自室でスケッチを見返し、チョッピもその絵を見て
咲がこんなに元気ならきっと勝てると太鼓判を押しました。

そして当日の朝。咲は試合に向かう前に大空の木へ向かいました。
『おはよう・・・今日の試合頑張るからね』
木にすがり付いて語りかける咲は、フラッピに木から力を貰えそうな気がすると言い、
フラッピもまた大空の木に不思議な力を感じています。
この木のおかげで咲たちに出会えたと。
大空の木から元気を貰い、咲は気合十分で会場へと向かいました。
・・・が、球場へ駆けつけた咲とは裏腹に相手チームの練習を
緊張した面持ちで見つめるチーム凪中の面々。
格闘館ラクロス部からの友情出演のような相手ピッチャーの速くて重い球。
油断どころかむしろ気合が入っているその姿には、付け入る隙はなさそうです。
『相手にとって不足は無い!』
チームメイトを鼓舞する咲ですが、やや表情が硬いのは仕方ありません。

試合開始前の整列でも、緊張気味のチーム夕凪に対して余裕が伺えるチーム黒潮。
ピッチャーだけでなくみんな格闘館ラクロス部からの助っ人のようですが・・・
硬い咲たちに客席からは、ねじりハチマキを巻いた健太の少々寒い声援が届き、
負けたらお前んちのチョココロネ10個貰うぞと言う健太にムキになって絶対あげないと返す咲。
健太としては冗談だったようですが、ピリピリしてる時にいらん事言うから・・・
それでも少しは緊張が解れたような咲をスタンドから見守る沙織ママとみのり。
その横になぜか大介パパも腰掛け、お店は?と聞かれて歯切れ悪く誤魔化します。
パンパカパンの店頭には「CLOSE」の看板。そしてコロネが留守番していました。

1回表から、いきなり長打を許してしまう咲。
外野から戻るボールを中継し、ホームへ送球する間にランナーも3塁を回り、
ホームベース上でのクロスプレーとなりますが、タイミング的にはアウト。
と思いきや、ボールは僅かに優子のミットを外れており、先制点を奪われてしまいますが、
『どんまいどんまい。まだまだ先は長いんだから、1点ぐらいすぐ取り戻せるナリー!』
咲は笑顔を見せてチームメイトを鼓舞してエースとしての責任を果たします。
それ以上の追加点は許さなかったものの、チーム夕凪も相手の速球が打ち崩せず、
1点差が重くのしかかります。早くも嫌なムードが漂い始めた応援席で、
咲をはじめとした選手達のスケッチをしている舞の顔も優れません。
チーム夕凪も善戦し、スコアボードに0が並ぶ、ホームが遠い展開となりました。

『昨日の咲たちと何か違う。何かしら・・・』
攻守交替の折、すっかり暗くなってベンチに引き上げる咲達と
昨日のスケッチを見比べた舞はある事に気付きました。
昨日のみんなは生き生きとしていたけれど、今日は萎縮したようになっている。
ほんのわずかなフォームの違いですが、その違いを認識して
自分達のソフトをやればいいと気付くチーム夕凪の面々。
『私達、大事な事を忘れてたみたいね』
もも姉マジ美人泉田キャプテンの言葉通り、沈滞ムードが変わっていきます。

いいムードになって迎えた好打順。バッター咲が打席に立ちますが、
そこに竜巻レベルの強風が襲来し、試合は一時中断します。
観客や選手達が避難した後、ベンチに走る咲を促す舞でしたが、
咲と共に球場内へ引きずり込まれ、その前にはカレーパン、もといカレハーンが現れました。
太陽の泉の在り処を答えようとしないフラッピに対し、力づくで聞き出すまで、と
木のバットをウザイナー化。体を回転させてグラウンドを掘りながら迫るウザイナーに
逃げ回る咲と舞でしたが、回転し続けた為に目が回って自滅した隙を突いて変身します。

グラウンドの芝を巨大な塊に変えて、ノック攻撃を仕掛けるウザイナー。
その攻撃を避け続ける2人ですが、巨大な塊がブルームを直撃し、
壁に叩きつけられて身動きが取れなくなったブルームを身を挺して守るイーグレットも
防戦空しく壁に叩きつけられてしまいます。
さらにカレッチの追い打ち、枯れ葉の嵐を吹き付けるような攻撃で
徐々に枯葉の山に覆われていく2人でしたが、その下で懸命に手を伸ばします。
そして2人の手が繋がれると同時に精霊の力が溢れ、跳ね除けられる枯れ葉。
そしてツインストリームスプラッシュでウザイナーを撃退しました。

試合再開。そして7回の裏最後の攻撃。2アウトランナーなし。
バッターボックスで不安そうな優子を、ネクストバッターサークルの咲が励まします。
『まだまだ、最後まで絶対諦めちゃダメだよ。優子なら絶対打てる。
 舞が描いてくれた絵みたいに、よく球を見て思いっきり振っていけば、絶対当たるって』
ベンチからも同調する声が飛び、心機一転。
打席に立つ優子が思いっきり振ったバットは速球を捉え、逆転のランナーとして出塁。
次の打席に立つのは咲です。相手ピッチャーもあと一人、と息を吐き、
客席が、ベンチが見守る中、
『絶対優子を返す!』
強い心を持って振る咲のバットはジャストミート、打球は青空へと吸い込まれて行きます。
打球は相手チーム外野のグラブの上を通過し、逆転サヨナラホームランとなりました。
『咲、やったね』『うん、ありがとう、舞』
喜ぶチーム夕凪をバックに、舞への感謝を告げる咲、で
チーム夕凪は見事初戦突破しました。


あまり一般的にルールが知られていないラクロスとは違い、
ソフトボールはルールが分かるだけに展開が分かりやすく、
さらにBGMまでもがいかにもそれらしく、今回と最終戦の35話を知らずに見たら、
ソフトボールアニメに見えてもおかしくないほどの熱さで描かれます。
初戦敗退のチームかつ、動きが硬いと指摘されていても
強豪校相手に善戦している等、少々つじつまが合わない点はありますが、
自分達のプレーを楽しむという事に気付いた結果、
良い雰囲気に流れるという展開は、多少ベタでも熱く、楽しく見返すことが出来ました。

仁美、優子といった面々の試合での姿も目を惹きます。
特に優子は、これから先の健太に対する「恋する乙女」のイメージが根強かったため
ソフト部員としての厳しい表情がかえって新鮮でした。
そして35話の決勝戦で極めて印象深く描かれる泉田キャプテンは今回にも登場しており、
あのエピソードを知らないと見過ごしてしまいそうな、と言っては失礼かもしれませんが、
あまり目立った存在感はまだありません。
それでも夕陽の帰り道でチームメイトを鼓舞したりする姿からは
あの最終戦に繋がるキャプテンとしての器を感じさせます。
また、今まですっかり忘れていたのですが、演じているのが
ハートキャッチでもも姉を担当している伊藤静さんという事に改めて気付き、
篠原先生=来海さくらママの氷青さんと共に来海親子として
ハートキャッチに出ているという再発見がありました。
健太=りんちゃん、加代ちゃん=ブッキー、宮迫=ナッツなど、
夕凪中のメンバーは後のシリーズのレギュラー陣が本当に多いです。

みのりの愛らしさもこれでもかと詰め込まれ、
ハンバーグカレーを『私も大好きー♥』と返す仕草や、
咲の真似をして『百人力なりー♥』と追随したり等、
薫が落ちるのも無理は無いと納得させられます。
私はロリコンではないと思っていたのですが、
再見でこの破壊力を改めて実感し、ヤバいです(苦笑)

その反面アクション面はソフトというか、控えめな印象が付いて回るスプラッシュスターですが、
前回に続けて今回もスプラッシュスターでは、というよりもシリーズ全体としても珍しい、
芝ボールの直撃に飛ばされて壁に叩きつけられ、苦しげな表情を見せるブルーム、
という痛々しい描写があるのが意外でした。
スプラッシュスターでは咲=ブルームの嫌味の無い笑顔や快活な姿が目立つだけに、
彼女が苦痛の表情を浮かべる場面があると痛々しさが際立ち、大人の私でさえ胸を痛めるので、
本来の視聴者層の少女達には刺激が強かったのかもしれません。
もしかしたら前回と今回の描写の反応から、徐々におとなしめの描写へと移行したのでしょうか。
今回はマジメだったカレーパンもといカレハーンも含め
これからの再見で忘れていた発見がありそうです。
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