SSブログ

ハートキャッチ第10話『最大のピンチ!ダークプリキュアが現れました!』 [ハートキャッチプリキュア]

プリキュア5の劇場版「鏡の国のミラクル大冒険」には
プリキュア達のコピーであるダークプリキュア達が登場し、
特にダークドリームは儚く散った悲劇の敵として今なお印象深いキャラクターです。
今シリーズに登場するダーク様(今回からそう呼ぶ事にします)はこの前例とは異なり、
「プリキュア」を名乗りつつも圧倒的な強さで未熟なプリキュアの前に立ちはだかりますが・・・
早くも10話目にして序盤の山場を迎え、目が放せない展開になってきました。
 
スナッキー達、そしてその上に大幹部が集う前に現れるサバーク博士は、
改めて世界を砂漠にするという目的を訓示し、プリキュアの存在に懸念を表します。
次こそは「未熟な」プリキュアを倒すと申し出るサソリーナに対し、
その未熟なプリキュアに何度も煮え湯を飲まされている事を指摘するサバーク博士。
反論の余地も無く、ただ頭を下げるサソリーナを見下ろすサバーク博士の背後に
現れるダーク様が、プリキュアの始末に赴く事を申し出ました。
ついでにサバーク博士は心の種の始末も命じ、
鳶に油揚げを攫われた格好のサソリーナはプリキュアを倒すのは私だとアピールしますが、
ならば部下として使ってやろうというダーク様にプライドをズタズタにされます。
が、ダーク様の閉じた右目が開かれ、圧倒されてしまうサソリーナは
負け惜しみのように今回だけは言う事聞いてやる、と2人で出撃して行きました。

昼間から宿題をしているつぼみにのしかかり、
そんなの夜にやればいいと散歩に誘うえりか。
つぼみの肩越しに覗き込んで、今日習った公式で解けると指摘したことで
宿題もキリのいいところに落ち着いて、つぼみも押し切られる形で、
しかしまんざらでもなさそうに散歩へ行く事を応じ、
食事中のシプレとコフレも巻き添えに散歩へと連れ出します。
それにしても、えりかはやはり「天才肌」のようです。
おそらくあまり勉強しなくても成績が良いというタイプの子なのでしょう。

つぼみが先導して向かった先は、
シプレとコフレと文字通り衝撃的な出会いをした、町を見下ろす高台です。
その時の事で盛り上がるつぼみ、シプレ、コフレに仲間はずれのようで面白くないえりかを
出会いは平凡でも私達は親友だとなだめました。
高台から見える景色は美しく、この世界の砂漠化を防ぐため
心の大樹を甦らせるのがプリキュアの使命。
ふたたびおさらいをしつつ、心の大樹が甦ると素敵な奇蹟が起こるようですが、
シプレとコフレ曰く、今はまだ秘密。そして後何回砂漠の使途を倒せばいいのか訊ねられて
再び秘密だと答える2匹ですが、こちらの問いはどうやら本当にわからないようです。
その様子をサソリーナが伺っているとは知らず、
次々と砂漠の使途に襲われて忙しい、とこぼすえりかに
つぼみはそれでもプリキュアに変身する事が大好きだと答え、えりかもまた同様でした。

ブルーな気分の時はブルーの心の種。
ココロパフュームからの芳香で少しブルーな気分を和らげた後、
これから2人に苦労をかけるかもしれないけれど、
信じあう心があれば、どんな困難も乗り越えられる、と告げるシプレとコフレの手をとり、
互いに手をクロスさせる2人と2匹。
改めてこの世界を守ろうという決意を伺わせる目で町を見つめました。

唐突に第3話の被害者であるさやかが現れ、慌ててぬいぐるみのふりをする2匹。
さやかもいい事があるとこの場所に来るようで、
そのいい事とは、念願の女子サッカー部が認められた事でした。
先輩達を見習って部員集めをした甲斐がありました、と互いに笑顔を向けます。
『うふ♥、じゃないわよ!』
つられて笑顔を浮かべてしまい地団太を踏むサソリーナの背後にダーク様が現れ、
さやかが前にプリキュアに助けられたと聞き、プリキュアの名を貶める事を考えました。

放課後の学校では、いよいよ女子サッカー部の活動が始まり、
次の目標である大会初出場に向けて意気の上がるさやか達の前に、
練習相手になってやる、と自称砂漠中学女子サッカー部が乗り込んできます。
その実態は、どう見ても無理のある変装のサソリーナ(ババァ無理すんな)
女装?したスナッキー達で、中学生に見えないと痛いところを突かれて逆上するサソリーナ。
怪しい連中を前にしても、さやかには余裕が伺えます。
『練習相手がいなくて困っていたところです。受けて立ちましょう』

砂漠の乾いたサッカーを見せてやると意気込むサソリーナが指示する攻撃とは
砂かけ攻撃で目くらましというセコイ手で、そんな状況でもさやかにパスがまわります。
立ちはだかるサソリーナを上手にあしらい、3人のスナッキーによるスライディングを
十分引きつけてかわす等、鮮やかなプレイを見せるさやか。
残るはキーパーのみ。ところがアタフタするスナッキーパーを押しのけて
ダーク様がゴール前に立ちはだかりました。手も触れずに止まるボール。
『あなたは・・・?』『プリキュア』
直後、凄まじい勢いで返されるボールに跳ね飛ばされるさやか以下女子サッカー部員達。
(ついでにサソリーナ以下砂漠中学女子サッカー部員も巻き添えになっていますが)
ゴールを突き抜け、ボールはつぼみとえりかがいる花壇まで飛んで行きました。
駆けつけたつぼみ達の前には、倒れている女子サッカー部員達の姿があり、
一体だれがこんな事を、介抱するつぼみにプリキュア・・・と言い残し、意識を失うさやか。

今度は河川敷の花を散らして回るサソリーナとスナッキー達。
そしてプリキュアの本当の姿とアピールするサソリーナに続いて、花を一瞬で枯らすダーク様。
土手を行きつつ、私達の他にプリキュアがいるのかと考えを巡らせるつぼみとえりかは、
ひょっとしてムーンライト様の事ではないかと思いますが、
あのムーンライト様がこんな事をする筈が無いと、すぐに打ち消します。
そんな折、花が助けを求める声を聞くシプレとコフレに導かれ、
つぼみとえりかが向かった先には、枯れ果てた花の中に佇む、片翼の黒い姿が。
振り向いたその姿を見て、息を飲む2人。
目の前にいるのが、夢の中でムーンライト様を倒したダーク様だと知り、緊張が高まります。
『私はプリキュアを倒すために創られた、ダークプリキュア』
その閉じられた右目が煌くと、巻き起こる衝撃に跳ね飛ばされる2人に、
追い打ちをかけるように迫ります。
『私にはプリキュアを倒し、サバーク博士が望む、世界を砂漠化するという目的がある。
 だがお前達には何の目的も無い。そんな奴らがこの私に勝てるはずが無い』
左手から赤黒い光を放ってつぼみ達を押さえつけ、心の種を全て出せと迫るダーク様は、
シプレ達が口を割らないのを見て作戦を変え、シプレ達を人質として連れ去りました。
身代金として心の種を要求し、川向こうに見える給水塔で待つと告げ、飛び去るダーク様。

植物園のコッペ様に寄り添い、さすがに2人ともショックを隠せません。
でも、目的が無いなんて事はありません。
えりかは信念を持ってつぼみを力づけます。
みんなの心の花を美しく咲かせ、心の種を集めて心の大樹を復活させる。
私達がプリキュアになって戦う目的はそれで十分だという2人を、
口出しせず階段から見守る薫子さん。
2人は思い悩んでいます。シプレとコフレを助けるには、心の種を渡すしかないけれど、
素直に交換に応じるとも思えず、そもそもシプレとコフレがいなくては変身もできません。
頭を抱えてどうすりゃいいんだとう、と大声を上げるえりかに、
静かにするよう注意する声がかけられます。そこにはいつの間にか、ゆりがいました。

『あなた達、随分仲が良いのね』
傍らのゼラニウムの花言葉を問いかけるゆりに、つぼみは「真の友情」と答えます。
私達みたいだと言うえりかに冷笑を浮かべ、立去ろうとするゆり。
『その本当の意味は分かっていないみたいだけど・・・』
何が言いたいんですか、というえりかに足を止め
『それくらい、自分で考えなさい』
そう告げて立去るゆりを見送った後、2人は考えます。
それはやはり、信じ会う心?先程の4人で手を取り合った事を思い返し、
『シプレとコフレはいつも私達を信じて励ましてくれました』
『そして命がけで守ってくれた』『今度は私達が守る番です』
『例え当たって砕けても』『信じる心を守るのがプリキュアです!』
2人の心はもう迷っていません。
コッペ様の体内から心の種を取り出し、頷いて救出に向かう2人を無言で見送る薫子さん。

給水塔に駆けつけた2人を、サソリーナ以下スナッキー軍団が待ち受けていました。
案の定、心の種はお前達を倒して奪えばそれで済む、というサソリーナに対し、
奪われる前に助けてみせると生身で向かってゆく2人。
多勢に無勢。スナッキー軍団にたちまち取囲まれてしまいますが・・・
その頃、対岸では枯れ果てた花畑に佇むゆりが、給水塔を見上げていました。
『とどめを刺して心の種を奪うのよ!』
響き渡るサソリーナの声を背に、最後まで見届けるまでも無く立去ろうとするダーク様。
しかしその背後で巻き起こる花の嵐とともに、あの眼鏡の青年が今日は学ラン姿で現れ
シプレとコフレを助け出し、ダーク様の一撃を避けてえりかとつぼみの許へ向かいました。
相変わらず無言のままですが、風を巻き起こしてスナッキーたちを吹き飛ばし
その風と共に青年もまた姿を消します。
シプレとコフレが手の内に戻った事で、今度は私達の番とばかりに変身する2人。

正統派の攻撃でスナッキーたちを叩きのめすブロッサムと、
対照的にコミカルなアクションで両手を振り回しながら暴れまわるマリン。
サソリーナの指示により数で圧倒すべく向かっていくスナッキー達に、
2人の新たな決め技が披露されました。
繋いだ手から放たれる「プリキュア大爆発」というネーミングそのまんまの攻撃に、
スナッキー達、そしておまけにサソリーナも一掃されます。

その勢いのままダーク様に挑む2人ですが、
右目が煌くと共に巻き起こる衝撃に手も足も出ません。
それでも負けないと立ち上がり、信じる心があればどんな困難も乗り越えられる。
そういうプリキュア達の精神論を下らないと一笑に付すダーク様。
信じても、努力しても勝つことはできず、全ては無駄に終わるのだ、と。
偽者のくせにと反論されても、お前達を倒せば私が本物だと言う姿には
一点の迷いも感じられません。
それでもムーンライト様から託された想いを胸に宿す2人は、
負けるわけには行かないと2人でフローラルパワーフォルテッシモを放ちますが・・・

フローラルパワーフォルテッシモを翼で受け止め、押されるダーク様ですが、
右目が開かれるとやはり尋常ではない力を発揮し、かき消します。
と同時にムーンライト様が敗れた時同様、
ブロッサムも、マリンもまた変身が解けかけた状態になってしまいました。
止めとばかりにダークタクトを取り出すダーク様に、思わず目を閉じるつぼみ。
ところがダーク様の手が止まります。
つぼみ達の背後に佇むゆりと、暫し見つめあうダーク様。
『そういうことか・・・面白い』
そう言い残し、引き上げるダーク様。
とりあえず命拾いしたものの、つぼみもえりかも、なぜ突然引き上げたのか分かりません。
2人の後ろで、人知れず立去るゆり。
その手にはムーンライト様が倒された際、砕かれた破片が握られていました。。

第1話冒頭のように、圧倒的な強さを見せ付けるダーク様の強さと存在感が如何なく描かれ、
さらにムーンライト様と思われるゆりとの絡み等
今後の展開に予測がつかず、非常に楽しみになってきました。
とはいえ、ダーク様が今回取った「人々の前で悪行を行いプリキュアの名を貶める」作戦は
やった事といえばさやかのシュートを止めてゴールネットを突き破った事と、
花を枯らしただけ、と冷静に見れば意外とセコいです。
いいように扱われるサソリーナのコミカルな描写とあわせて、
コミカルな描写が目立つからこそダーク様の威圧感が際立ち、
その逆にコミカルな描写もまた際立って、全編通して高い緊張感を維持して描くよりも
アクセントが効いていて面白かったと思います。

ダーク様はどういう経緯で生まれ、どういう経緯で砂漠側に付いているのか。
ダーク様自身の、プリキュアを倒すために「創り出された」という発言が気になります。
完全な対プリキュア用兵器として砂漠の国が生み出したものなのか、
それともムーンライト様と対を成す存在だったのが何らかの形でダークサイドへ堕ちたのか。
ゆりの「真の友情」の意味という発言や、ラストでの対峙の描写から
ダーク様とムーンライト様の関係も気になります。
冒頭では月夜をバックに立つダーク様の格好良さに目を奪われましたが、このシーンで
いままで砂漠の国が描かれている際、必ず背景が月夜だった事に改めて気が付きました。
月夜といえばムーンライト、と連想されるだけに、
こういった些細な描写にも伏線が張り巡らされているのかもしれません。

月影ゆり、薫子さんの描かれ方も興味深いです。
ゆりは植物園での言動や態度から、一見して冷酷な印象を与えかねませんでしたが、
冷たいように見える発言によって、つぼみとえりかが自ら考えを深めて
思い悩むよりもまず行動に移した事を鑑みると、
あえて冷たく突き放すことで彼女達自身で考え、行動することを促したのだと思います。
ゼラニウムの花言葉には「決意」というのもあるようですので、
つぼみとえりかに困難に立ち向かう決意を暗に促したと解釈することも出来そうです。
何も言わずに見守る薫子さんも、安易な助言をするのではなく
つぼみとえりかが出す答えを待ち、見守る。
おそらく全てを見越しているからこそ、あえて口出しをしなかったのでしょう。

ただシプレとコフレの秘密主義もあって、生身でも立ち向かう事を決意するシーンの
「いつも信じて励ましてくれた」という台詞の説得力が少し弱くなったのが残念です。
心の大樹を復活させた際の奇蹟を明かせないのは
当然先の展開を明かせないという大人の事情によるものだと思いますが、
シプレとコフレがつぼみとえりかを信用していないようにも見えてしまい、
全体のストーリー構成と個々のエピソードの整合の難しさを感じました。
また、プリキュアに変身する事が好きだと明言したのは、
全シリーズ通してもおそらくこれが初めてではないでしょうか。
プリキュアに変身するということは砂漠の使途と戦う事で、
砂漠の使途と戦うという事は、誰かが心の花を抽出されて嘆いているという事です。
それを楽しむという発言には少々違和感を覚えてしまいました。

ところで今回終了直後に「名探偵コナン」劇場版のCMが流れ、
これみよがしに「コナン君大好き♥」という内容だったのは
まさかコナンと同じ声のダーク様を見て、子供達がコナンを嫌わないように
との配慮だったりして・・・というのは考えすぎですよね(笑)。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。