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スプラッシュスター第5話『健太どうする!?咲と素敵なお兄さん!』 [ふたりはプリキュアSprash Star]

なぎさの憧れの人藤Pのように、咲が憧れるのは舞の兄
牛乳王子の異名を持つ(笑)和也です。
今回は咲と和也の初めての出会いが描かれ・・・ると思いきや、
むしろ咲と幼馴染で腐れ縁の健太の存在が大きい一編となりました。
いい年した三十路リーマンを、ラブと大輔のような、いやそれ以上に
甘酸っぱい想いに浸らせる、中学生日記のようなエピソードです。
  
咲の通う夕凪中は、山の上にあります。
学校へと続く長い坂道を、ぼやきながら走る咲は
懐中のフラッピとのやりとりから、寝坊してしまった事が伺えます。
が、急がなければならないその坂道の途中、
自転車にまたがりガードレールに足をかけて空を見上げるイケメンに目を奪われ
彼が見上げていた飛行機雲に思わず声を上げた咲。
振り返る彼は、前回カエルの産卵発言で咲を爆笑させた舞の兄・和也その人なのですが、
この時点での咲は知る由もありません。
共に雲を見上げ、飛行機雲の事を科学的に説明する和也に対し、
子供の頃、雲は綿菓子だと思っていて、
飛行機に乗って綿菓子食べたいと思っていた事を口にした咲は
君って面白いと言われて思わず頬を染めます。
そして自転車に乗って坂道を下っていく和也を見送る咲の耳に
無情に響く始業のチャイム。残念ながら遅刻決定です。

遅刻した罰として、担任の篠原先生(英語担当)にたんまりと宿題を出され
舞に愚痴りつつ家路に向かう咲を小突いて、健太が追い越して行きます。
『遅刻したらちっこくなった』
・・・一連の健太の寒いギャグはここから始まりましたが、
暗い顔しているから笑えないんだ、と健太はなかなか良い事を言います。
その健太の態度に舞は、咲を励まそうとした気持ちを察し
咲と健太の仲の良さを指摘しますが、ただの幼馴染だと少々ムキになって反論する咲。
それよりも宿題が重くのしかかり、私で良ければ手伝うと申し出た舞の好意により、
咲は初めて美翔家を訪れる事になりました。

やってきた美翔家のリビングからは、セレブというわけではないですが、
何ともいえない上品な雰囲気が漂っています。
書棚に並ぶ難しそうな本に驚く咲、そして傍らのハート型土偶が可愛いと喜ぶチョッピ。
(後に埴輪を割ってしまう伏線がこんなところに・・・)
土偶がある事の理由を聞かれて、可南子ママンの職業が考古学者である事、
そして屋根のドームの事を聞かれて、弘一郎パパの職業が天文学者である事に、
咲はなんだか格好良いと評しますが、舞にしてみればなかなか時間の不規則な仕事で
かつ前回のようなトンデモ発言もあるので、それなりの苦労がありそうです。
弘一郎パパが一人で作ったという天体望遠鏡のあるドームから、
帰宅した兄を紹介するため再びリビングへと場所を移します。
帰宅早々、早速冷蔵庫から瓶牛乳を取り出して飲み、
口の周りに牛乳を付ける姿は冒頭のシーンとだいぶ印象が異なりますが、
改めて和也と自己紹介を交わし、咲はまたもやどぎまぎします。

和也に手伝ってもらったおかげで宿題もすぐに片付き、
台所では舞がクレープを作っています。
和也は咲の事を、いつも舞から聞いていたとおりの
明るい真夏のひまわりみたいな子だと評し、真っ赤になる咲。
適当に書棚の本を指差し、面白そうだとぎこちなく誤魔化した咲が指差したのは
「太陽系の起源と惑星間物質」
明らかに咲が読みそうな本ではないのですが、良かったら貸すよ、という和也に
後に引けなくなってしまって結局借りる事になりました。
その前に、舞の作ったクレープで一息入れてから、です。

一方健太はパンパカパンを訪れ、猫じゃらしでコロネのご機嫌を取っていますが、
鬱陶しそうに見向きもしないコロネに閉口。
みのりが運んできたチョココロネと、サービスの紅茶で咲を待ちます。
何だかんだで大量の宿題を出された先を気遣っている事が伺えますが、
そこに帰ってきた咲はすっかり舞い上がっていました。
『私の事、これからはひまわりって呼んで♪』シフォンじゃあるまいし・・・
あまりの浮かれっぷりに???の健太とみのりに、
和也に手伝ってもらって宿題を片付けてきた事。
県内有数の進学校、清海高校の2年生で頭が良いだけでなく
優しくてかっこよくてとっても素敵♥とすっかりメロメロになって和也の事を説明する咲。
そして借りてきた本を広げますが、やはり咲にはさっぱり分からず、
読めもしない本を借りてきた咲に呆れた健太が紅茶を取ろうとした際、
不注意で紅茶を本にこぼしてしまいました。
すぐに謝る健太に耳を貸そうともせず、咲は健太を激しく責めます。
早く拭かなきゃと進言するみのりの方が冷静に見えるほどの怒りっぷりで、
室内に駆け込む咲を、コロネはやれやれ、といった感で見送りました。
ドライヤー等も使ったものの、見事にシミが残って皺が寄ってしまった本を見て、
再び健太の事を責める咲。わざとやったのではないと嗜めるフラッピの意見も
意固地になっている今の咲には届きませんでした。

翌日の学校で、元気が無い咲を心配する舞。
2人は廊下で、これまたしょんぼりしてる健太とすれ違います。
申し訳無さそうに口を開く健太を無視する咲の様子に、
舞も気になって健太と何かあったのか訊ねますが、
あんな奴知らない、となかなか咲は健太を許してあげる事ができません。

『いい天気ね。だけど悩み事があると、なんだか世界が曇って見えるわよね』
ベランダで一人ため息をつく健太を気遣い、舞が声をかけます。
健太に事情を聞き、素直に謝ればいいと言う舞ですが、
咲とは長い付き合いの健太は、咲に強情な一面があり、
本気で怒るとなかなか許してくれない事を知っているため及び腰です。
そして健太は舞から咲に、そして和也に謝って欲しいと頼み込みます。
舞も吝かではありませんが、本当にそれでいいのか、健太に問いかけました。
『私の口から二人に謝って、星野君はそれでいいの?』
舞は健太に提案します。もっといい方法があるのでは、と。

下校後、咲は本屋で同じ本を探しますが、あいにくと絶版になっていました。
途方に暮れる咲が他の本屋の前を通りかかると、
同じく本屋を探し回る健太の姿が目に止まりました。
絶版だと突っぱねられても、店員さんに土下座までして頼み込む健太。
あれを見ても許さないのかとフラッピに指摘され、暫し考えた咲は、
その本屋から健太の手を取って連れ出しました。
『咲、本当、ごめ・・・』
『健太ごめん。わざとじゃなかったのに、一方的に責めちゃってごめん』
謝ろうとする健太の先手を取って、聞く耳を持たなかった自分の態度を謝る咲。
いつまでも怒っていても何も解決しないと、
そして健太の胸にパンチして(いい年して胸がキュン♥となりました。あまずっぺぇ・・・
一緒に本を探そうともちかけます。
ところが健太は既に町中の本屋を当たった後。
困ってしまった2人に、駆けつけた舞が古本屋を探してみてはと提案します。

訪れた古本屋で、健太は店の外の書棚を、咲と舞は店内の書棚を探しますが、
かなりの蔵書があるためなかなか見当たりません。
店の人に聞いてみたところ、山積みの本の向こうにいる店員は
質問の途中で聞く耳を持たず、一方的に無い、の一点張り。
少しムッとした咲が、タイトルも言っていないのになぜ無いと解るのか問い詰めると、
案の定古本屋のオヤジはカレッチでした。
カウンターの中で凄む姿が妙に哀愁漂っているものの、
紙の原料は木、という理屈で無数の本を操って襲い掛かってきます。
外の健太の手を引いて逃げますが、回り込まれて本の直撃を受けて意識を失う健太。
本は一つに集まり、1体のウザイナーへと変貌します。
変身して立ち向かう2人。

手から紙の塊とおぼしき球を飛ばしてくるウザイナーの攻撃を避け、
隙を突いて接近攻撃を仕掛けるものの、
元が本の集まりなだけにまとまったダメージを与えられず、
攻撃を受けて飛び散った本も再びウザイナーと同化してキリがありません。
さらにその隙を突いてカレッチ自ら蔦を伸ばしてブルームとイーグレットを縛り上げ、
太陽の泉の在り処を問い詰めます。
が、2話3話で披露した「イーだ!」に続き、自力で拘束を断ち切るブルーム。
イーグレットもその隙に拘束から抜け出し、そのままツインストリームスプラッシュで
ウザイナーを撃退。カレッチもまた撤退していきました。

気が付いた健太の目の前には、心配そうに見つめる咲の姿が。
(見えそうで見えない、非常に危険なアングルでした・・・)
『咲、大丈夫か・・・』
本に襲われた事を思い出したのか、咲を気遣った健太ですが、
照れ隠しなのか、近付くな!そんな急にどアップで!と後ずさり。
そして咲と健太は2人で美翔家を訪れ、和也に頭を下げました。
互いに自分が悪いと言い、同じ本を探したけれど見つからなかった事を詫びますが、
ごくあっさりと許してくれる和也に少々拍子抜けします。
多少のシミがあっても読めるし、既に本の内容が頭に入っていると
平然と答える和也を、先ほどまでと打って変わって尊敬の眼差しで見つめる咲。
『教科書読むとすぐ寝ちまう誰かさんとは大違いだな』
『漫画ばっか読んでる人には言われたくありません』
『アレはギャグのネタの研究』『研究してるわりには全然面白くない』
本当に腐れ縁だと感じる咲と健太のやり取りを見て、
舞もまた笑顔で答えました。
『よかったね、仲直りできて』
急にぎくしゃくする咲と健太を見守る美翔兄妹の姿で幕となりました。


既に何度か登場し、トレードマークの牛乳だけでなく、
少し変わったところのある性格を披露していた和也がメインで描かれた話、
だったと思っていたのですが、久々に見返して、むしろ咲と健太の描写に
重きが置かれていた事に改めて気付きました。
とはいったものの、朝っぱらからポーズを決めて飛行機雲を見ていたり、
家族以外誰も見ていないという油断からか牛乳を口のまわりにつけていたりと、
藤Pとは異なる、やや天然さを感じられるような和也のキャラクターもしっかりと描かれています。
というより美翔一家は全員天然な気がしますが(特に可南子ママン
それはおいおい明らかになっていきますので・・・

今までも、そしてこれからも「いい子」の印象が強い咲が
途中まで全く聞く耳を持たず、頑に健太を許そうとしないのは意外でした。
健太の不注意とはいえ、舞い上がっていた咲が紅茶のすぐそばで本を広げていたり、
浮かれているあまり周囲の様子を察せ無くなっている等
咲にも非がある事を感じさせる描写も散見されます。
それでも自分を省みて、素直に非を認める事が出来るのが咲の魅力でしょうか。
ずっと責め続けていた健太が土下座までしている姿を見て、
言い過ぎた自分を反省して、先手を取って健太に謝り、そして胸パンチのくだりは
あまずっぺぇだけでなく、道徳の教材にもなり得る展開だと思いました。

舞はメインで描かれてはいないものの、健太を気遣ってのベランダでのやりとりでは
彼女の優しさと芯の強さを感じさせます。
健太を代弁して口ぞえをしてあげるのは確かに簡単ですが、
それでは健太もずっとしこりを抱えたままになるでしょうし、
本当に咲と健太を案じているからこそ突き放す事が出来る。
舞は時に人間関係の洞察力に深いものを感じさせますが、
これはやはり絵を描くことによって培われた観察力なのだと思います。

そして健太は、これから続く寒いギャグシリーズ、宮迫との寒い漫才シリーズの印象が強く、
少々鬱陶しい感が否めないと認識していたのですが、
さすがに今回途中までの描写は気の毒だと感じました。
今後もはっきりとは語られず、優子の存在もあるためうやむやにされており、
さらに私自身も認めたくないものですが、
おそらく健太は、咲を異性として意識している(いた)と思います。
浮かれた咲に生返事で応対したために紅茶をこぼす事に繋がった場面の、
その前後のやり取りでは少々つまらなさそうなニュアンスが感じられ、
意識を取り戻した時やラストのやり取りは
好きな子の前で素直になれない男子が取りそうな態度です。
もっとも、ラブに対する大輔の描かれ方を見ると、
咲に対しての好意があまり印象に残らず、寒いギャグキャラとして記憶される健太は
その立ち居地を確保した事がかえって変に叩かれず良かったのではないでしょうか。
和也も健太も、これからの再見で印象が変わるかもしれませんので、
今後の再視聴での新たな発見を楽しみにしたいと思います。
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