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白州蒸留所 [酒]

昨日の締めに「機会があれば」などと書いておきながら、
2日連続でまたしても蒸留所へ足を運んでしまいました。
山梨県は北杜市にある、サントリー白州蒸留所です。
8時ちょうどのあずさ2号ならぬ、スーパーあずさ5号で出発しました。
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最寄り駅は小淵沢なのに特急券が甲府までなのには理由がありまして、
山梨を訪れるからには、
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この方に謁見しておこうと思ったから。というのは建前で、
本音は甲府から先は特急料金が一気に跳ね上がるため、
旅費の節約というセコい理由があります。最もそれだけではなく、
小淵沢から一日3本しかないバスの時刻に合わせるためという理由もあります。

信玄公に拝謁した後、甲府から普通列車にゆられて一時間弱、
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小淵沢へと降り立ち、件の「1日3本しかない」バスに乗り約10分。
地図で見た限りは歩けない事もないか、と思いましたが、
かなりアップダウンがある道で途中ループ状に坂を下るところもあり、
素直にバスに乗って正解でした。
バスを降りて受付に向かい、敷地内へ足を踏み入れましたが、
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工場とは思えないほどの木々が生い茂る風景が続き、
木立の間を抜けていくと看板がありました。
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昨日の宮城峡と同じくガイドツアーに申し込み、説明を聞きながら構内を巡ります。
昨日見た筈なのに、見せ方が異なるため改めて楽しめました。
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徐々に発酵していく麦汁が収められた槽を覗くことが出来たり、
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蒸留釜に火が入っているところが見られたり。
蒸留釜が並ぶ光景は、宮城峡と比べて工場らしい印象を受けます。
(宮城峡は良い意味で「蔵元」のような印象を受けたため)

白州の敷地は広く、バスに乗り込んで向かった先では
古くなった樽を再び甦らせる作業「リチャー」を見る事が出来ました。
バーボンのように樽の内側を焼く作業なのですが、
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職人さんの手作業で進む様は、見ての通り立ち上る炎と相俟ってなかなかの迫力です。
この後、炎をひしゃく1杯分の水だけで消すという職人芸も披露していただきました。

再びバスで向かった先は貯蔵庫なのですが、残念ながらここの貯蔵庫は撮影不可でした。
ただ、内部が空調を使用していないのに非常にひんやりしていた事、
ウィスキーの香りに満ち溢れていた事を記述しておきます。
そのため、お酒の弱い方やお子様は少々辛そうでしたが・・・

そして無料試飲。期待していたのですが、
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白州10年のハイボール。決して悪い酒ではなく、白州の炭酸割りという意外性も楽しめましたが
昨日「鶴17年」が出て来たことを思うと、少々拍子抜けしてしまいました。
続けて白州12年のハイボールを頂き、しばし間を置いてから有料試飲へと向かいました。

ところが有料試飲で、あまりの激安っぷりに驚かされました。
サントリー最高級ブレンデッドウィスキーシリーズの響12年が100円!
少し年数を重ねたものでも200円、500円、と信じられない価格で、
さすが工場直営なだけあります。
そんな中、白州25年の「2300円」というものが非常に気になったのですが、
残念ながら質より量に走ってしまいました。(それでも充分貴重なものばかりですが)
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白州12年と、その原酒の呑み比べ。
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シェリー樽で熟成した白州のカスクと、
もともとシェリー樽で熟成しているマッカランのカスクの呑み比べ。
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そして「スモーキー」と銘打っている白州のカスクと、
煙臭い事に定評のある(笑)ラフロイグのクウォーターカスクの呑み比べ。
と、無料試飲を含めて昼間っから8杯も呑んでしまいました。

そして、帰りのバス(こちらも1日3本)を逃さぬよう、蒸留所を後にしました。
・・・が、今回の旅の苦難はここから幕を開けました。

蒸留所内のレストランは観光バスツアーの方々や家族連れなどで大変混みあっており、
蒸留所の周りは一面の山林のため食事の出来るところは見当たりません。
駅に行けば何とかなると思い、確かに立ち食いそばはありましたが、
旅先で食べるものはこだわりたいと妙なことを考えたためここでも食べずじまいでした。
駅前の観光案内所で、日帰り入浴のできる温泉を聞き、
その周りなら何かあるかもしれないと、数少ないバスに乗り込んで向かった先も
残念ながら食事が取れる時間ではなく、(この時、15時を回ったところです)
とりあえず温泉で汗を流してから後の事を考える事にしました。

帰りのバスの時刻にあわせて小淵沢駅に着き、
駅弁が豊富に売っていたのですが、特急に乗る予定の甲府まで
荷物はなるべく持ちたくなかったので我慢することにしました。
ところが甲府に着いてみると、18時だというのに全ての駅弁が完売しており、
あるのは売店の軽食ばかり。いい加減ここで諦めればよかったのですが、
車内販売なら弁当があると当て込み、空腹に耐えて乗り込みました。
・・・が、車内販売でも弁当は完売。空腹は寝て紛らわすしかない、と
20:26の錦糸町着まで、結局無料試飲のときのおつまみスナック以外
何も口にしないまま過ごしました。
結局本日の夕食は錦糸町南口の松屋で済ませました。
我ながらアホなこだわりを持ってしまったことを悔やんでいますが、
トラベルにはトラブルがつきものとは言ったものです。
こうした失敗談も旅の思ひ出として形作られていくのでしょう。

発酵行程やリチャーの様子など、白州は見せ方がエンターテイメント的というか、
敷居が低くウィスキーに興味の無い方でも楽しめるよう工夫が凝らされていると感じました。
ただ、ここでも宮城峡と同じく、一番呑みたいであろうお父さんが
ハンドルキーパーのため呑めないという光景を目の当たりにしました。
とはいったものの、バスが1日3本というアクセスの悪さなので仕方ないのかもしれませんが・・・
「無料」とまではいかなくても、小淵沢までのシャトルバスがあればと思います。

さて、次は「山崎」か「余市」か、どちらに行こうか思案中です。
今度こそ、少し間を置いてですが・・・
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