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スプラッシュスター第27話『みんな大好き!思い出の夏祭り』 [ふたりはプリキュアSprash Star]

各シリーズ毎年恒例のお祭り浴衣回がやってまいりました。
既に第1話で幼少時の浴衣姿を披露している咲と舞ですが、
やはりお祭りという舞台で見ると、その可愛らしさが際立ちます。
和也と出会って胸をときめかせたかと思えば、
見事な機転と隠し芸でシタターレ姐さんをやりこめる咲、
ちゃっかりお祭りを満喫しているシタターレ姐さんとゴーヤーンなど、
楽しい夏祭りに相応しい雰囲気を醸し出す一編です。
  
舞とともにお祭りにやってきた咲は、早速立ち並ぶ夜店を品定めして、
ヤキソバ、たこ焼、お好み焼きなどどれから回ろうか思案します。
そんな折、綿菓子を食べている子供を見て、雲を食べていると興味津々のムープとフープを
出てこないよう夜店の裏手側に回って注意しますが、
舞は初めてのお祭りが珍しいのだと理解を示しました。
舞にとっても、このお祭りは咲と出会った思い出の行事で、
その時の事を思い出しながら、あとで大空の木へ言ってみようと提案します。
ところで余談ですが、先ほどの綿菓子屋に並んでいる袋のセンスが何とも独特で、
「タマロック」「チョーうま!」「スゲーぜ!こいつ!」「王様のおかし」
普通こういう綿菓子屋の袋には、プリキュアをはじめその時期タイムリーに放映されている
子供番組のキャラクターが描かれている筈ですが、この文言のセンスは一体・・・?

『ミズ・シタターレ。お前の「しめい」は何だ?』
『え・・・?名前?』
アクダイカーンの叱責を見事なボケで返すシタターレ姐さんですが、
こう失敗が続くと、いつものような余裕たっぷりの態度ではありません。
『太陽の泉を見つけ出し・・・』『見つけておらんな!?』
『プリキュアを倒す・・・』『倒しておらんな!?』
有無を言わさぬアクダイカーンの圧迫面談とゴーヤーンの嫌味に耐えていた姐さんは、
しかし高笑いと共にいつもの高飛車キャラクターへ戻ります。
太陽の泉のありかを聞き出すには、プリキュアだけではなく
それ以外の連中を締め上げるという策にアクダイカーンも興味を示し、
シタターレ姐さんはいつものようにゴーヤーンに水しぶきを掛けながら出撃して行きました。

健太、仁美、優子と合流し、みんなで金魚すくいに興じます。
さすがは釣船屋の倅。健太は魚の事ならおまかせと言うだけあって上手に金魚を獲りますが、
黒い出目金だけは取れずに煮え湯を飲まされます。
隣の優子がリベンジとばかりに見事その出目金を獲得し、
控えめに健太にプレゼント、という相変わらずのあまずっぺぇ展開が繰り広げられる中、
咲も金魚すくいにチャレンジしますが、ムープとフープが顔を出しているのに気を取られて失敗。
続くヨーヨー釣りでも絶好調で、海釣りに比べて楽勝と大口を叩く健太。
その隣に少々派手目なおばさ・・・もといお姐さんが現れ、目にも留まらぬ速さで
4個獲得するその名人芸に、周りの人たちだけでなく咲と舞まで拍手を送ります。
言うまでも無くそれは、シタターレ姐さんなのですが・・・
拍手を送っていた咲と舞ですが、ヨーヨーの中にムープとフープが紛れているのに気付き
顔色が変ります。シタターレ姐さんもムープとフープを釣り上げようとしますが、
健太に弟子入りを志願され、弟子は取らない主義で・・・などと困惑している隙に
ムープとフープは咲と舞の手も逃れてどこかへ行ってしまいました。

手分けして探す咲と舞、そしてシタターレ姐さんの目を逃れて、
ムープとフープは、今度は輪投げ屋の景品に紛れています。
それを見つけたシタターレ姐さんは大量の輪を投げて全ての景品を獲得し、
すっかりご満悦ですが肝心のムープとフープはまたしてもどこかへ行ってしまいました。
下を見ながら探していた咲はたまたまシタターレ姐さんとぶつかって転倒し、
(互いに相手に気付いていないのが鈍すぎますが)
姐さんは先ほど獲得したと思われるムープそっくりのぬいぐるみを落としていきます。
そして転倒した咲に差し伸べられ、果たしてそれは和也でした。

舞と一緒ではない事を訝る和也は、舞は夢中になると周りが見えなくなって
一人でどこかに行ってしまう事があると言いつつも、和也自身も友達とはぐれていました。
5年前の夏祭りの時にも居なくなり、その時咲と会った事を語る和也の話を、
見上げたり、見とれたり、目が合うと目を逸らして下を向いてしまったり、
咲は赤くなって聞いています。
家では舞がいつも咲の話をしているようで、完封したという話だけではなく、
チョココロネを5個食べた事を和也にも知られていて恥ずかしがる咲。
でも、舞は咲の話をしている時はとても楽しそうにしているとの事で、
改めて面と向かってこれからも宜しくと言われ、咲は照れながらも頷きます。
咲にとっての甘いひと時は和也の友達が合流した事で終了し、
余韻に浸る間もなくムープとフープの捜索をフラッピに注意されて我に返りました。

その頃ムープとフープは、人波の中をすり抜けながら戸惑い、近くを通った舞とニアミス。
水ヨーヨーをバシャバシャやりながら毒づきつつ探し回るシタターレ姐さんに声を掛けるのは、
グラサン、ポロシャツ、腹巻に身を包み、すっかりテキヤの親父になっているゴーヤーンです。
随分と楽しそうですな・・・とはその姿のゴーヤーンには言われたくないものですが、
シタターレ姐さんはすぐに捕まえてみせると息巻きました。

人気の無い木立の間を行くムープとフープはすっかり疲れていました。
そこに突如水ヨーヨーがぶつけられ、その持ち主シタターレ姐さんが2匹に迫ります。
『太陽の泉の在り処を教えていただけないかしら?』
優しげに近付いたシタターレ姐さんですが、知らないムプ、とあっさり返されて
『う゛ぞごげえ゛ぇええ!』
今度はドスの聞いた声で問い詰める姐さんに対して、
ムープはフープを逃がそうと単身飛び掛ります。
『ワタクシの美しいお顔になんて事を!』あなたはコブラージャさんか
顔に体当たりされた事で怒り心頭のシタターレ姐さんにムープはあえなく捕まり、
フープは咲と舞に助けを求めるべく、後ろ髪を引かれるように飛び去ります。

祭りの会場に戻ったものの、相変わらずの人波で咲と舞に合流できず途方に暮れ、
咲と舞も同じくムープとフープが見つからない事で困り果てていますが、
あと探していないところは大空の木!と一斉に閃きます。
同じタイミングで同じ事を考えた咲と舞が大空の木で合流したところに
フープも辿り着いてムープの危機を訴え、そしてシタターレ姐さんもその場に現れます。
『ハナミズターレ!』
『ワザと言ってんだろぉ!?』
既に恒例行事となった咲とシタターレ姐さんの愉しいやりとりがあるものの、
ムープはシタターレ姐さんの手の中で人質に取られて痛めつけられています。
が、この状況で咲は熱くなるのではなく、極めて冷静に機転を利かせた行動を取りました。
『太陽の泉の場所を言わないのは当たり前よ!
 だってあんたが捕まえてるのはムープじゃない。ただのぬいぐるみなんだから!』
驚いた姐さんがつまんでいるムープを見ると、ムープもしっかり空気を読み、
身動きせずにぬいぐるみのように振舞っています。
『さっきまで喋ってたし動いてたのに・・・?』
困惑するシタターレ姐さんに、咲は先ほど拾ったムープそっくりのぬいぐるみを手に
『ムープはバッチリ太陽の泉の場所知ってるムプー』
巧みな腹話術を披露。シタターレ姐さんが手の中のムープを離し、そいつをよこせと凄んだ時には
本物のムープは見事姐さんの手から逃れて咲たちのところへ飛び込んできました。
何がなんだかわからず困惑するシタターレ姐さん。アホかあんたは
咲に出し抜かれた事よりも、咲の素人芸に後れを取ったことに対して悔しがり、
獲得した景品類や水ヨーヨーをあわせてウザイナー化しました。

変身し、ウザイナーとの戦いを繰り広げる2人ですが、
ウザイナーの水吐き攻撃、そして水ヨーヨー攻撃は意外と重く、
懐に潜り込んで攻撃を仕掛けても、水風船の体には手ごたえが無く跳ね返されてしまいます。
『も゛う゛負けぢゃぁあ゛』
ドスを聞かせたシタターレ姐さんが、水ヨーヨーをバシャバシャやりながらウザイナーが
それぞれ嘲笑するように劣勢のプリキュアを見下ろしますが、
隠れていたムープとフープが、今度はプリキュアを助ける番と一念発起。
風の力と月の力を与えると一気に形勢逆転して、
効かなかった攻撃も、一撃が重くなったためかウザイナーを転倒させました。
そしてそのままスパイラルハートスプラッシュで撃退。
『勝負は水物。あなた達との戦いは、水に流してあげるわ!出直していらっしゃい!』
それは撤退する立場の者が吐く台詞ではありませんが・・・
負け惜しみのような捨て台詞を残してシタターレ姐さんも撤退して行きました。

ムープとフープの無事を喜ぶ咲と舞に謝るムープとフープ。
追随して説教するフラッピには耳を貸さず飛び回り、
珍獣達の賑やかな追いかけっこを微笑ましく見守る2人は、
改めて大空の木は守り神だと感じ、
大空の木で出会った人たちは強い絆で結ばれる事を実感しました。
それはさておき、和也にチョココロネを5個食べた事まで話していた舞に少し苦言を呈する咲。
後ずさりしながら謝る舞ですが、咲は怒っているわけではありません。
『舞に出会ってから毎日が凄く楽しいんだ。だから、舞も同じだったらとっても嬉しい』
『私も、咲と出会ってから毎日が凄く楽しい』
2人はここ大空の木の下でフラッピ、チョッピ、ムープ、フープと出会った事、
そしてこれからもっと沢山の人と出会うと想いを馳せました。
咲と舞、仁美と優子と健太、そして和也。
みんなで花火を見上げてお祭りの夜は過ぎて行きます。


前回に続き、今回も理屈抜きに楽しめるお祭り回ということで、
お祭りを楽しむ前半の描写や、ムープとフープの紛れ込みっぷり、
シタターレ姐さんの大ボケや、猫なで声とドスの利いた声の使い分け、
そして咲の腹話術など様々な要素が詰め込まれて気軽に楽しめます。
無印とMHにもこうしたお祭り回はありますが、
無印は藤Pの怪我とポルンの不気味な予言、ベルゼイ覚醒といったサスペンス色が、
MHはなぎさが将来の夢に思い悩む姿が描かれたため、
いわゆる楽しいお祭り回が描かれたのは意外にも今回が初です。
SS以降はこまちの出店、大江戸妖怪、オードリー登場と娯楽色が豊かになるので
初期の2作が異色とも言えますが・・・
今年のハートキャッチシリーズの浴衣披露話も、「ファッション部」だけに大いに期待したいです。

咲と舞は大空の木の下で出会い、大空の木の下で再開して今に至りました。
フラッピとチョッピにも、ムープとフープにも出会ったこの場所で、
大空の木の言い伝えと、絆について改めて想いを馳せる2人ですが、
この時満と薫とも大空の木の下で出会ったにもかかわらず、
2人の名が忘れられてしまったかのように出ない事に当初は違和感を感じていました。
しかし今回再見して、1話まるまる楽しげな雰囲気を描いてきた中で
あえて満と薫の名を出しては湿っぽくなってしまうと思い、出さなかったのは正解だと思います。
口に出さずとも、満と薫とも絆で結ばれている。
咲と舞はそう考えていると言う風に解釈しました。

それにしても美翔家では咲の話題ばかり、日向家でも舞の話題ばかりと、
この2人の関係の深さは本当にラブラブといった感じで、改めて見返すと
カレッチの言葉を借りずとも、ぶっちゃけすぎだろお前ら・・・
ふんだんにこの2人の絆の深さが描かれる、
次回の2人旅も気軽に楽しめる話だと記憶しているので気負わずに進めて行けそうです。
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