SSブログ

ハートキャッチ第22話『ついに見つけました!!3人目のプリキュア!!』 [ハートキャッチプリキュア]

不幸を求めた一つの命が終わりを告げ、精一杯頑張る新たな命が生まれてから
早いものでもう一年経ちました

思えばあの日の朝も選挙に行ったものだと、つい先日のように思い出します。
3人目のプリキュアの白羽の矢が立ったのはあの人ですが、
その誕生を期待させつつも命の素晴らしさと、命を育てる事の難しさを諭す、
ハートキャッチシリーズならではのストーリー展開となりました。
 
夏の日差しの下で花壇の花も太陽の光を浴びて元気一杯、
と思いきや、そうでもない一角がありました。
園芸部長、水島アヤの担当する一角だけ元気が無く、
そういえばここは園芸部の花壇だったと気が付くえりかですが、
つぼみは園芸部に顔を出すのをすっかり忘れていた事に気が付いて取り乱しました。
昨日一日だけ顔を出し忘れただけなのですが、
いつつぼみが園芸部に入ったのか疑問を抱くえりか。
確かファッション部入部の際に、園芸部との掛け持ちでという条件だった筈ですが・・・?
あれ以来つぼみが園芸部の活動をしている描写が皆無なので
私も忘れかけていたため、えりかが忘れるのも無理はありません。

という訳で、本日つぼみはファッション部ではなく園芸部へ向かいますが、
「ファッション部副部長のつぼみがお世話になっているので部長として挨拶」するという建前で
えりかも強引に同行を申し出ます。本音は園芸部につぼみを取られないためで、
ボソっとその本音を呟いたのをつぼみに気付かれ、慌てて誤魔化すえりか。

2人で向かった花壇では、園芸部員達が花壇いじりに精を出しています。
危なっかしい手つきで一輪車に土を盛って運んでくるめがねの生徒は
一見一年生にも見えますが、彼女こそが園芸部長のアヤでした。
つぼみが挨拶した事に気を取られ、一輪車が暴走して止められなくなり、
追い掛け回されるつぼみとえりか。止めたくても止められない暴走は
アヤがつまずいて転んだ事でようやく止まりますが、盛っていた土を花にブチ撒け、
アヤとつぼみは慌てて土を払い始めます。
私がドジなせいで大切な花が・・・と泣いてしまう部長を、泣かないでと励ます園芸部員たち。
つぼみはアヤに急に声を掛けたこと、昨日園芸部に顔を出さなかった事を謝ると、
またまた泣いてしまうアヤ。本人曰く感激屋とのことですが、極めて涙腺が脆い子のようです。
ともかく、アヤにえりかは、
『つぼみが副部長を務めるファッション部部長』と強調し、
『来海えりかです!』目が三角になって敵意を剥き出しにして自己紹介。

園芸部長なのに植物を育てるのが下手な事を気にしているアヤはつぼみの手腕を見て、
グリーンハンド―植物を育てるのが上手い人の事―の持ち主ではないかと評します。
謙遜するつぼみの事を、植物園の園長の孫だからと説明するえりかの言葉に、
アヤは目を輝かせました。高名な植物学者である花咲薫子さんに会って、
何がいけないのかアドバイスを貰いたいと申し出て、植物園へと向かいます。
その際、風のようにつぼみを引いて走って行ったかと思うと、
風のように戻って来てこぼした土を片付けなければ、と頭を抱えるという一場面があり、
アヤは思い立ったらすぐ行動に移してしまうタイプのようです。

植物園では妖精たちが3人目のプリキュアについて相談しており、
焦らずともそのうち会え、その人には何か感じるものがあると薫子さんも口を挟んだところに
つぼみ、えりか、そしてアヤがやって来ました。
アヤは尊敬する薫子さんを前に緊張して固まってしまい、
間違えてコッペ様に挨拶してしまうという天然ぶりを見せ付けます。
そんなアヤを物陰から見守る妖精達は、3人目のプリキュアの素質があるか探っていますが・・・

肥料の配合や水はけなどに気を配っていても植物が上手く育たず、
どこがいけないのかアドバイスを求めますが、
『つまらなくない?』
薫子さんは、物事の悪い部分ばかりを見てつまらなくないのか問い返しました。
そして草花だけでなく、この世界の美しさを挙げ、
悪い部分ばかりを見て美しい部分を楽しまないなど勿体無いと諭します。
命は素晴らしいけれど、育てるのはとても大変な事で、
それにはたっぷりの愛情で、じっくり時間を掛けて取り組む事。
『あなたなら大丈夫。自信を持って』
そう薫子さんに励まされて涙を浮かべるアヤ。
その涙は今までの泣き方とは違う、真に胸を打たれたような涙です。
薫子さんにお礼を言い、二度と弱音を吐かないと誓うアヤに
よかったねと声を掛けるえりか、先輩のおかげでいい話が聞けました言うつぼみ。
2人の言葉にまたまた感涙に咽びそうになるアヤですが、
弱音を吐かない様誓ったばかり、泣いてしまわないよう堪えます。

翌朝、なぜかえりかも加わり花壇の手入れをする園芸部。
アヤの花壇の花はまだ元気がありませんが、
焦らずじっくりと時間を掛けて臨むその姿には自信が伺えます。
そこにいつきが園芸部へ緑のカーテン作りを作って欲しいと、頼み事を持って来ました。
園芸部で上手く行けば、来年からは学園全体に広げようという計画にアヤも快諾し、
その日の放課後から緑のカーテン作りが始まります。
プランターに苗を入れ、蔓が絡みつくためのネットを張りる作業を、
アヤは部長らしく取り仕切り、数日後には順調に緑のカーテンが完成しました。
出来上がった姿にいつきも満足し、みんなが協力してくれたおかげだとお礼を言うアヤ。
しかし雲行きが怪しくなり、暴風が吹きつけ始めます。
現在台風が接近中で、出来上がったばかりの緑のカーテンを皆で心配します。

そしてクモジャキーも嵐の中、一人叫んでいました。
もっと吹き荒れて草木を吹き飛ばす、砂漠の使途の夜明けは近い、と。
吹き飛ばされそうなスナッキー達には目もくれず、
クモジャキーは台風にヒントを得て新たな技、台風パンチをあみ出しました。
これでプリキュアと第3の妖精を倒すと意気込みを見せるクモジャキー。
そのあおりを食らってスナッキー達は飛ばされて行きましたが・・・

学校は台風のため休校中ですが、つぼみは風雨を突いて学校へ向かい、
えりかもまた、緑のカーテン作りに携わった者として緑のカーテンを心配し、
つぼみ一人では行かせられないと同行しました。
既にアヤ以下園芸部員達が駆けつけ、緑のカーテンが飛ばされないよう抑えていますが、
このままでは茎が千切れてしまいそうです。
それを防ぐべく、外側にシートを張り巡らせる作業に取り掛かり、
強風に煽られて難儀しつつも、アヤの指導のもとシートを張り巡らせました。
『何でだろう。この子達を見てたら、勇気が沸いてくる』
目の前の緑のカーテンを守ろうとする懸命な想いは、
影で見守る妖精達も、優しさと強さの両方を持っていると評価します。
ところが、なんとかシートを張り終え、風も弱くなり一安心と思ったアヤは、
残酷な現実に気付いてしまいました。自分が育てた苗が枯れている事に・・・
無事シートを張り巡らせ、アヤに声を掛けようとした園芸部員達。
その周囲に、アヤの姿はありません。

雨の中、一人走るアヤは泣いていました。
そして膝を着き、何故私が触ると植物はダメになってしまうのか己を責めますが、
現れたクモジャキーにとっては絶好の心の花抽出対象となりました。
アヤの心の花と、実っていたゴーヤをあわせて、
ゴーヤーンデザトリアンを生成するクモジャキー。
少し前に様子を見に来たいつきは、生徒会長らしく皆を逃がしますが、
その後で戻ってきたつぼみとえりかは、アヤが心の花を奪われたと知って変身。

植物が大好きなのに、上手く育てられない苛立ちをぶつけるゴーヤーンデザトリアンに
疑問を抱いたブロッサムとマリンは、緑のカーテンの一角が枯れている事に気が着きました。
『アンナニタップリノ愛情ヲ注イダノニ!』
そう喚きながら蔓を振り回すゴーヤーンデザトリアンによって木がへし折られます。
植物を愛していたアヤの心が、植物を傷つけるという皮肉な展開。
ゴーヤーンデザトリアンを煽り、植物をダメにして人の心を砂漠にするというクモジャキーに、
ブロッサムが、マリンがそれぞれ堪忍袋の緒を切り、我慢の限界を超えます。

クモジャキーはデザトリアンにマリンを倒すよう指示し、自らはブロッサムに挑みかかります。
あみ出したばかりの新技、台風パンチが炸裂し、吹き飛ばされるブロッサム。
マリンはゴーヤーンデザトリアンの蔓に絡め取られていましたが、
その蔓を振りほどき、単身ブルーフォルテウェーブで見事ゴーヤーンデザトリアンを撃退。
そしてブロッサムは・・・
『私の心の花を、この拳に込めます!』
雨の降る中対峙するクモジャキーとブロッサムの間に流れる緊張を破り、
台風パンチが、ブロッサム・スクリューパンチがぶつかり合いました。
威力はほぼ互角で、激しいぶつかり合いの果てにかき消される2つの技。
決着はお預けと言い残し、クモジャキーも撤退していきました。

元に戻るアヤを介抱するブロッサムとマリンのもとにいつきが現れ、
慌ててぬいぐるみのフリをして転がる妖精たち。
可愛いものには目が無いいつきは、その中のポプリを拾い上げて
いつもの凛々しい姿と反する恒例のデレっぷりを披露しますが、
頬ずりされたポプリは、いつきに何かを感じ取っていました。
『(このぬくもりは、もしかして・・・)』

台風も去り、目を覚ましたアヤのもとにやって来る園芸部員達を前に、
アヤは苗を枯らせてしまった事を気にして落ち込みますが、
つぼみはまだ充分元気を取り戻す余地があると指摘して励まします。
アヤも早々に諦めた事を謝り、これからもたっぷりの愛情で育てると約束すると、
丁度雲が晴れて陽が差しこみ、緑のカーテンは一斉に花を咲かせました。
その光景に再び感涙に咽びそうになるアヤは、しかし涙を堪え、
この子たちを守る為に強くなると改めて決意を固めます。
アヤの心の花、さざんかの花言葉は「ひたむきな愛」。
植物に対するアヤの姿勢を体現したような花言葉に想いを馳せつつ、
花が咲いた緑のカーテンを、みんなで見上げて次回へと続きます。


今回で3人目は誰になったのかはほぼ確定したものの、
サブタイトルが少々的外れ感があるのが残念です。
しかし、それを差し引いても園芸部長のアヤの持つ独特な個性は目を惹き、
薫子さんの話やアヤの悩みなど、従来路線のハートキャッチシリーズと見れば
メッセージも伝わりやすく、質の高い一編だと思います。

薫子さんが指摘するとおり、人は失敗に目を向け、欠点を注意する傾向がありますが、
短所を指摘するよりも、長所を伸ばす方がモチベーションは上がるものです。
なぜ駄目なのか、その理由をはっきりと言われても、それを正すのは難しいもので、
長所なら得意なものなので、さらに伸ばす事の方が容易です。
現実には欠点ばかりに目を向けて叱責する人は多いですし、
私自身も部下・後輩にそのように接しているか、あまり自信はありませんが、
それを嘆くのではアヤと同じ。視点を変えて薫子さんの指摘のように
明日からでも接し方、考え方を変えて行けば良いと考える事にします。

しかし、アヤはなぜ植物を育てるのが極度に下手なのかは解けない謎として残りました(笑)
過剰な愛情ゆえに肥料や水のやりすぎ、という訳でもなさそうですし、
ましてや手入れを怠ったり、手法そのものが間違っているという事も考えにくいです。
しかも触れただけで枯れるとは、まるでノーザ「さん」の生まれ変わりのようです。
それでも部長に選ばれるだけあって、指導力や統率力といったものははっきりと伺え、
そんな彼女を部長に選任する部員達のアヤを見る目も正しく、
万事において駄目なのに不思議なカリスマ性を発揮する
のぞみ=キュアドリームのような印象を感じました。

つぼみはもともと草花を愛し、園芸部に入っている事も過去に語られているため
園芸部に紛れて活動していても違和感なく描かれますが、
えりかが作中で一転した変貌振りを見せるのも興味深いです。
冒頭から前半部に掛けては、園芸部に対して露骨な不満を見せているものの、
そういったネガティブなものをひきずらない(ひきずらなくなった)のがえりかの長所です。
いつのまにかファション部長が一園芸部員として活動しているという点は仕方が無いとして、
一丸となって何かに取り組む人を素直に評価し、
得られた喜びを分かち合って悲しみを共有することができる。
植物が大好きなのに上手く育てられないアヤを、
ファッションが大好きなのに誰もついてこなかった初期の自身と重ね合わせ、
同じ部長として、えりかも思うところがあったのかもしれません。

ところで余談ですが、「緑のカーテン」というものを今回初めて聞いたのですが、
参院選の投票所となっている地元の小学校で実際に用いられているのを目の当たりにしました。
少々手間がかかりそうですが見た目も涼しそうで、
西日が直撃する我が家の窓にも張ってみたいと思いました。

さて、ここまで「キュアサンシャイン」について全く触れずに書いてきましたが・・・
予告ヤバイよ予告。サンシャインかわいいよサンシャイン。
サンシャインかっこいいよサンシャイン。

思わず理性がフッ飛んでしまう程、
予告で明らかになったサンシャインの変身バンク、可愛すぎです。
変身の途中、まるでさつきお兄様のように髪が伸びた姿、格好良すぎです。
予告だけで今日何回見返した事でしょう。(苦笑)
レモネード、パインと、黄色キャラの変身バンクはスタッフの方も思い入れがあるのでしょうか。
第3話予告のえりかの可愛さにもハートキャッチされて翌週が待ち遠しかったのですが、
次回のキュアサンシャイン初登場がとても楽しみになりました。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。