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スプラッシュスター第30話『驚異の力!プリキュア大変身!!』 [ふたりはプリキュアSprash Star]

今週のハートキャッチでのキュアサンシャイン登場により、
週の半ばを過ぎても未だ興奮が冷めず、私自身熱に浮かされたようです。
奇しくもそんな状態で再見した今回は、映画や最終盤以外ではシリーズでも異例の、
プリキュアの2段階目の変身が披露されるエピソード。
キュアブライトとキュアウィンディ。咲と舞の新たな姿が満月のように、薫風のように花開きます。
 
フラッピとチョッピを連れ去られ、あの後宿題に手がつかなかった事は容易に想像できます。
職員室に呼び出され、宿題を忘れた事を怒られた咲と舞は沈んだ顔で出てきますが、
怒られたからではなく当然フラッピとチョッピが気がかりな為です。
早く助けに行こう。2人は廊下を走って下校して行きました。
(廊下を走るとまた怒られますよ・・・)

一方ダークフォールでは・・・
シタターレ姐さんは自らをさしおいてゴーヤーンを出撃させた事に対して
アクダイカーンに疑問を訴えますが、そのゴーヤーンがしっかり結果を出し、
シタターレ姐さんが結果を出していない事を指摘され、屈辱に打ち震えます。
アクダイカーンの許を辞した後、「匠の技」で手近の岩を削ってゴーヤーン像を作り、
そして叩きつけて破壊し、粉々に踏みつけて怒りを露にするシタターレ姐さん。
像に八つ当たりして少し落ち着いたのか、ある策を思いつきました。

パンパカパンで待ち合わせ、早速探しに向かう咲と舞。
手がかりは何も無く、泣き出すムープとフープに咲たちもつられそうになりますが、
今出来ることを精一杯やると涙を拭い、
目に涙を浮かべたまま笑顔を作り、手がかりを求めて出発。
まず向かうのは、フラッピたちが連れ去られたあの砂浜です。

ダークフォールの片隅に、ゴーヤーンは隠れ家を設けていました。
ゴーヤーンを象った岩山の中にある、竹林に囲まれた茶室で
お茶を飲みながら息抜きする事がゴーヤーンのストレス解消法です。
そして茶室内では、のんびりお茶を飲むゴーヤーンの前で
フラッピとチョッピが激しい拷問に晒されていました。
『苦しそうですねぇ。苦しいなら早く白状なさればいいのに』

諦めずに希望を持ち続けて探していれば、絶対に会える。
砂浜に手がかりがあるかは解らずとも、咲と舞はそう信じながら丹念に砂浜を探しますが、
夕方になっても何も得られず、途方に暮れて大空の木へと向かいます。
大空の木にお願いをするようにぺったんこして、咲と舞は大空の木へと呼びかけました。
あなたの前で出会ったフラッピとチョッピにもう一度会いたいと。

『木が何か言うわけ?』
突然横から割り込む声。そちらに目を向けると、
いつの間にかシタターレ姐さんも木にぺったんこしていました。
『あなたは!』
『ミズ・ハナターレ!』
『ギリギリアウトォ!』
どんな時でも恒例のやりとりは交わされますが、
一見コミカルでもフラッピとチョッピが居ない今の咲と舞は変身する術がありません。
後ずさる咲と舞ですが、シタターレ姐さんは襲ってくるでもなく、
独り言と称して「これからゴーヤーンのところに遊びに行く」とアピール。
ダークフォールへの空間を切り開き、念を押すようにゴーヤーンの所へ行く事を強調して、
空間の裂け目に飛び込む姐さんをあっけに取られたように見送る咲と舞。
罠ではないかと警戒するのも当然ですが、他に方法はなく
咲と舞は決心して空間の裂け目に飛び込みます。

フラッピとチョッピをいたぶるゴーヤーンの前に、唐突に現れるシタターレ姐さん。
隠れ家を知られている事に戸惑うゴーヤーンですが、
あの目立つ外見は目立ちすぎ、隠れ家の事はみんなが知る事実のようです。
シタターレ姐さんの訪問の口実「陣中見舞い」、さらにゲストを招いたという発言に
疑問を抱くゴーヤーン。シタターレ姐さんが姿を消すと同時に
咲と舞がゴーヤーンの茶室へと落ちてきました。
『シタターレだけにシタターカ』
などと次週の健太よりまともな洒落を口にするも、
ゴーヤーンは悪役としての立ち位置は失いません。
フラッピ、チョッピを咲と舞の目前で痛めつけ、
その惨さに顔色を変える2人の前に、ボロボロのフラッピとチョッピを叩きつけます。

フラッピとチョッピが口を割らないのに痺れを切らせ、
咲と舞から太陽の泉の在り処を聞き出そうとするゴーヤーンを前に、
咲が、舞が静かに怒りを燃やします。
『よくも・・・よくもフラッピとチョッピにこんな酷い事を・・・!』
『あなただけは絶対に許せない!』
とは言ったものの、どうするおつもりで?と問われて返答に窮する咲舞。
変身を促すフラッピとチョッピですが、あまりにもズタボロ状態のため敵わず、
さらにゴーヤーンに精霊の力を奪われてしまっており、
フラッピもチョッピも己を責めて嘆きます。
しかし咲と舞がフラッピとチョッピを見捨てる筈がありません。
『フラッピがいないと、寂しくて、悲しくて、会いたくて・・・』
『チョッピを助けるためなら、どんな目に遭ってもかまわない』
フラッピを、チョッピを優しく抱きしめる咲と舞。
その腕の中でフラッピはムープに怒ってばかりだった事を、
チョッピはフープに寂しい心を気づかなかった事を詫びますが・・・

ゴーヤーンが次に目をつけたのはムープとフープ。
2匹を奪い取って拘束し、咲と舞、その腕の中のフラッピとチョッピを用済みとして
消し去ろうという発言に蒼白となる咲と舞ですが、それでも2人揃って言い返します。
『絶対にあきらめない!』
『どんな時でも諦めずに希望を持ち続けていれば・・・』
『どんな望みも絶対に』『叶う!』
それでどうにかなる程、世の中は甘くないと忠告するゴーヤーンの滅びの力が漲りますが、
咲と舞は一歩も引かずに手を繋ぎます。

今まさにゴーヤの滅びの力が放たれようとした時、
拘束を解き放つムープとフープ。その体は淡い光を帯びています。
そしてその淡い光は、咲と舞へ。
みんなで力を合わせれば新たな力が生まれる。
そんな一同に、ゴーヤーンは何をやっても無駄だと再び滅びの力を滾らせます。
巨大な滅びの力が炸裂しようと言う最中に、
ムープの力がフラッピに、フープの力がフラッピに受け渡され、
新たな変身アイテムへと変貌するフラッピとチョッピ。
使い方が解らない咲ですが、大人の事情で精霊の導きのおかげで(笑)
いつもとは異なる新たな変身が披露されました。

『天空に満ちる月、キュアブライト!』
『大地に薫る風、キュアウィンディ!』
ゴーヤーンだけでなく、変身した咲と舞本人も驚く変貌振りです。
ともかく、向かってくると思いきや肩透かしで突然竹林の奥に身を潜めるゴーヤーン、
竹林の合間から滅びの力が放たれ、どこから襲ってくるのか解らず防戦となります。
チョッピはイーグレットに、風の力を提案。
言われるがままに放つ風の力は強力で、竹林に広がる滅びの弾をたちまちかき消します。
そしてブライトの月の力によって、ゴーヤーンの隠れ場所を照らし出しました。

この期に及んでも未だ余裕を崩さないゴーヤーン。
滅びの力の巨大な弾が生成されていきますが、2人は退かず
フラッピ、チョッピの月・風の力を合わせてブレスを装着。
いつもと形が違うことに目を奪われつつも、スパイラルハートスプラッシュの体勢に入ります。
その少し前に、ブライトの月の力が、ウィンディの風の力が
ゴーヤーンの髪型を乱し、怒ったゴーヤーンが猛烈な滅びの力を繰り出そうとしていました。
その巨大な滅びの力をスパイラルスタースプラッシュで押し切って撃退。
崩壊するアジトからはまずゴーヤーンが先陣を切って脱出していきました。

崩落の始まるアジトで出口を探すブライトとウィンディ。
ムープとフープが見つけた出口に飛び込むと、出て来たのは大空の木の前です。
しかし、誰が出口を・・・?
『本当にゴーチャンったら、ツメが甘ちゃんなんだから』
抱いた微かな疑問は、シタターレ姐さんによってかき消されました。

改めて助けてくれた事にお礼を言うフラッピとチョッピに、
みんなの気持ちが一つになったから望みが叶ったのだと謙遜する咲。
とにかく昨日からの長い日が終わり、帰ったら寝ようという咲の前には、
終わっていない夏休みの宿題という現実が待ち受けていました。
『まだ終わってないラピ?』
『あんた達のせいでしょ!』
『それとこれとは話が別ラピ』
『宿題なら舞が手伝ってくれるチョピ!』
『私もまだ終わってないの』
『舞が咲と同じになったチョピー!』
『何それ、どういう意味よ!』
騒々しくても平穏な日常が戻ってきた咲と舞を、
夕陽に照らされた大空の木が優しく見守っていました。


私事で恐縮ですが、今週は仕事上の問題が多発し、
心が折れそうになった日が続きました。
そんな中見返して行った今回は、咲と舞になんと勇気付けられたことでしょうか。
私は仕事を乗り切るための気合いや根性といった精神論は好きではなく、
むしろ否定的な考えを持っています。しかし根拠の無い精神論ではなく、
ただひたむきに、信じるものに向かって意志を貫く様は見る者の心に響きます。
信じれば願いは叶う。そう口にする咲と舞、それに伴う奇蹟のような結果を
ご都合主義と切り捨てるのは簡単ですが、信じなければ望みが叶わないのもまた事実。
信じないでついて来る結果はあれど、それには人を動かすような感動はありません。
問題が困難であればあるほど、乗り越えた時の達成感もひとしおの筈。
まだ私の仕事上の問題は解消されていませんが、
そう考えて明日、再び頑張ろうという気持ちになりました。

さて本筋に話を戻すと、作中終盤のキュアエンジェルのような展開ではなく、
1作品で2種類の姿に変身することになるのは冒頭でも触れたとおり、SSの大きな特徴です。
ムープとフープ登場時から月の力と風の力が明らかになっており、
満と薫を念頭に置くと「満月」「薫風」というキーワードで括れるため、
ブライト、ウィンディの形態は満と薫の再登場を予感させるようにも捉えられます。

もう一つの他に類を見ない特徴として、ミズ・シタターレ姐さんに
「敵の敵は味方」論理が働く事が挙げられます。
最終盤のブンビーさんや、ウエスターさん、サウラーは「敵であった」と過去形で括れますが、
「敵である」にも拘らず利害が一致し、プリキュアに手を差し伸べる結果となるシタターレ姐さん。
ゴーヤーンのアジトへ連れてくるだけではなく、
戦闘後の出口を作ったのもシタターレ姐さんだと思われます。
姐さんはあのまま崩壊するゴーヤーンのアジトとともに
プリキュアを葬り去る事も出来た筈ですが、
それをしなかったのはプリキュアを逃がすという失態をゴーヤーンに演じさせ、
自らの立場を上げようとしただけなのでしょうか・・・?
次回以降は再びいつもの姐さんに戻りますが、
今回の共闘から仲間意識が生まれたとしたら、果たしてどんな展開になったでしょうか・・・

今回は前期EDテーマ「笑うが勝ちでGo」が最後に使用される話でもあります。
次回からの「ガンバランス」のインパクトがあまりに強烈ですが、
「笑うが勝ちでGo」は曲の構成と絵が見事な相乗効果をもたらしており、
これぞSSの世界というものを描ききっていた秀逸なものでした。
今後踊るEDがプリキュアの特徴のようになって行く中で、
(最も、踊るEDも私は大好きですが)
地味な印象を与えるかもしれませんが歴代のEDでも優れたものと思っています。
次にこの曲が作中で用いられる実に感動的な展開に向けて、
猛暑の中SSの再視聴を順次進めて参りますので、
引き続きのご愛顧の程、よろしくお願い致します。
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