SSブログ

ハートキャッチ第25話『海へゴーです!いつきウキウキ夏合宿!』 [ハートキャッチプリキュア]

今年もまたプリキュアシリーズ恒例行事である合宿の時期がやってきました。
雲の上の存在であった「生徒会長」から「いつき」へ。
つぼみやえりかだけでなく、ファッション部員達からもそう呼ばれるようになり
楽しげないつきの姿が生き生きと描かれますが・・・
前代未聞の敵幹部合宿、プリキュア対幹部たちの3対3のバトル、
そして予想を上回る構成だった新EDと、見どころ尽きない一編です。
  
いつきに手を引かれながらですが、外を出歩けるようになったさつきは
術後の経過も良好で今月中には退院できるほど回復していました。
さつきと稽古をするのが楽しみだといういつきに、
つばきママも、さつきもたまには羽を伸ばす事を勧め、
丁度そこにつぼみとえりかが訪れます。
『いつき!探したよ!』
そう呼びかけるえりか。今まで「いつきさん」と呼んでいたえりかが
呼び捨てにしている事に少々戸惑ういつきですが、続けてつぼみが恐る恐る
『おはようございます・・・いつき!』
と声を掛けた事に対して、いつきもまた下の名前を呼び捨てにして返答しました。
『おはよう、つぼみ!』
「花咲さん」から「つぼみ」へ。これでいつきも対等の仲間となったと感じさせます。
えりかはいつきを、今これからファッション部の合宿に誘い、
つばきママもさつきも、楽しんでくるようにと快くいつきを送り出します。

篠原先生さくらママが運転する車で合宿所の別荘に向かうファッション部ご一行様。
海辺の別荘ということで、肝心のえりか部長が楽しむことに胸を弾ませているようですが、
そこはつぼみ副部長がファッション部としての活動を忘れぬよう釘を刺します。
やって来た別荘は目の前にビーチが広がり、
早速波打ち際ではしゃぐえりかに、借り物の別荘を汚さないよう注意するさくらママ。
えりかの面倒はとしことるみこ、2人のファッション部員がしっかり見ることになりました。

いつきがファッション部に籍を置いたとはいえ、
活動に参加するのは初めての事です。
既存の部員達はいつきを「生徒会長」として見ているため少々緊張しており、
いつきもまた、そんな空気を察してか遠慮がちで、
ここに来てよかったのか、みんなが楽しめないのではとえりかに漏らします。
えりかはそんないつきの手を取って強引に屋内へと引っ張り込み、
つぼみに協力を要請して、嫌がるいつきの制服を脱がせて(ハァハァ)
かつていつきがデザインして作り上げたチュニックを着せました。
誰もが見たことの無いいつきの姿に目を輝かせ、
特になおみは頬を染めてしまう程感極まっています。
そしてファッション部員たちも「生徒会長」から「いつきさん」になったと感じて
皆が「いつきさん」と呼ぶようになり、いつきも皆との距離が縮まった事を喜びます。

ファッション部の活動開始の前に昼食タイム。流しそうめんが始まります。
上流のえりかがつかみ損ねたそうめんを見事るみこがキャッチし、
すぐ下流にいるいつきは、るみこと火花を散らします。
次に流れてくるそうめんは見事いつきがキャッチし、
最下流で待っているとしこから全然流れてこないと苦情が上がって苦笑い。
ところがなおみはすっかりいつきと打ち解けている2人をため息交じりで見下ろし、
ななみに流れないそうめんを勧められても少々元気がありません。

午後、ファッション部の活動が始まります。
合宿の目的は、学園祭で催すファッションショーで着用する服のデザイン画を描きあげる事。
ファッションショーに自分も出ると知ったいつきは生徒会メンバーの反応を気にしますが、
凄く素敵と言うに決まっているというえりかの声に自信を持ち他の部員達も追随します。
ファッションショーのテーマは「新しい私」
各々、デザイン画を時に頭を悩ませながら描きあげて行き、
そして太陽は海へと沈み始めました。

海へと沈む太陽を、赤フンをたなびかせて見つめ、海の広さに感嘆している男がいました。
言うまでも無くクモジャキーです。
クモジャキーだけでなく、コブラージャさんもサソリーナも、3幹部が揃って
プリキュアを倒すための合宿をしている最中でした。
サンシャインに敵愾心を燃やすサソリーナ、何度も顔に泥を塗られたコブラージャさん、
そしてプリキュアを倒す特訓に燃えるクモジャキー。
沈む夕陽を前に、六尺どころか六間はありそうなフンドシをたなびかせる
クモジャキーの高笑いがこだまします。

『お待ちかね、怖い話大会をはじめるよ・・・』
暗い部屋で下から懐中電灯を照らし、やる気満々のえりか。
しかし他のメンバーたちはいつきへの質問タイムを申し出て、
えりかも食い下がるものの結局質問タイムとなりました。
休日の過ごし方、いつから武道を始めているのか、そして好きな人はいるのか、
など憧れの生徒会長に質問は次々と飛び出します。
そんな中なおみは質問をしたそうで踏ん切りがつかず、
それでも意を決して口を開こうとした際、怖い話を始めたがるえりかに妨害され、
結局質問できずに終わり、輪に入り込めません。
えりかには悪気は全く無く、そしていつきも皆の事を逆に知りたいと質問を始める中で
人知れず拳を握り締めるなおみ。微かな心の花の傷には、誰も気が付きません。

月夜の下でテントを張る3幹部達ですが、コブラージャさんは
クモジャキーのいびきがうるさくて眠れず(不眠は美容の大敵です)一人月夜の散歩に出て、
同じく別荘のベランダで月夜を見上げるいつきに気付きます。
つぼみは眠そうな目でいつきに眠れないのかと声を掛けますが、
いつきは凄く楽しい一日だったので眠るのが勿体無いと思っていました。
今まで友達とはしゃいだことが無かったいつきにとって、
いろんな人に出会うことで新しい自分に出会っているような発見があった一日。
そんないつきと一緒につぼみは頬を染めながら夜空を見上げます。
そしてコブラージャさんもまた、月が美しすぎると言い残して
手を出すこと無く引き上げていきました。

翌朝、せっかくだからプリキュアの合宿もという事で
いつきに率いられて砂浜をランニングするえりかとつぼみ。
えりかはともかくつぼみは一人遅れがちで、叱咤激励するいつきを鬼コーチだと評しますが、
シプレ達もまた体力がつけばプリキュアとしても強くなるとつぼみを引っ張ります。
が、しかし・・・その行く手に3幹部が立ちはだかりました。
コブラージャさんには心の花を抽出されクモジャキーとは生身で対決した事があっても
キュアサンシャインとしてはサソリーナとしか対峙した事が無いいつきは
改めて敵の大幹部達と対峙して砂漠の使途と認識し、3人そろって変身します。

クモジャキーVSマリン
コブラージャさんVSブロッサム
サソリーナVSサンシャイン
それぞれの戦いの火蓋が切って落とされます。
クモジャキーの剣から放たれる波動を受けたマリンを気遣うブロッサムに
コブラージャさんが意外にも徒手空拳の格闘を披露して立ち向かい、
サソリーナもこの間の借りを返すとばかりにサンシャインと交戦。
コブラージャさんは得意のブロマイドを大量に撒き散らし、
ブロッサムはそれを払いのけ、ブロマイドは足元に散らばりますが、
コブラージャさんが『It's show time!』とモエルンバのように合図すると
ブロマイドが一斉に爆発し、爆風に飛ばされるブロッサム。
そちらに気を取られたマリンにはクモジャキーの攻撃が迫ります。が・・・

その攻撃をマリンタクトで弾き、反撃が始まります。
マリンタクトから繰り出される光弾を切り裂き、避けるクモジャキーですが、
切り裂いた次に続いて飛んできた光弾を避けきれずに直撃。
ブロッサムは赤い光の力でスピードアップし、
コブラージャさんと激しい戦いを繰り広げます。
コブラージャさんの拳を早業で避け、上空から繰り出す技は
『ブロッサム全部パンチ!』
ただの体当たりともいう、まさに「みたこともない闘技!」状態の技ですが
まともに喰らって岩に叩きつけられるコブラージャさん。
そしてサンシャインはサソリーナを相手に優勢に攻め立てます。
が、サソリーナの髪が伸び、サンシャインの四肢を縛って動きを封じられ、
思わず飛び出そうとするポプリをシプレとコフレが引き止めます。
パートナーを信じるデス、と。
ポプリの声援を受け、サンシャインはサソリーナの髪を引きちぎり、そして蹴り飛ばします。

『お前達がどんなに抵抗しても、この世界を荒れ果てた砂漠にしてやるわ!』
『邪悪な闇があなたを支配している・・・その心の闇、私の光で照らしてみせる!』
喚きたてるサソリーナをサンシャインは悲しい目で見つめた後、
ゴールドフォルテバーストを放ちます。
まともに喰らったサソリーナはダーク様のように振り払うことも出来ず、
デザトリアンのように今にも浄化されそうになりますが、
それに気付いたクモジャキーとコブラージャさんが戦いの手を止めてサソリーナを救出。
クモジャキーの腕の中でホワワワワン♥と骨抜き状態のサソリーナを見て
これはまずいと撤退を促すコブラージャさん。
クモジャキーも勝負は預けると言い残して撤退していきました。

そしてファッション部合宿の」2日目が始まり、えりかは部長として
皆のデザイン画にアドバイスを送って回ります。
えりかが考える新しい私とは自分がウキウキ出来るデザインの事。
既に数枚のデザイン画を仕上げて張り切るいつきは、皆と出会えたことが昨日から凄く楽しく
アイディアがどんどん沸いて創作意欲が溢れ出ています。
いつきに負けないよう頑張ろうと意気が上がるファッション部員の面々ですが、
なおみだけは一人いつきを見つめて、目線の先のいつきはそれに気付いていません。
次回に続く問題を孕みつつ、合宿前編のエピソードは夏の太陽に見下ろされて終了します。


今回はプリキュア5での合宿のように女の子たちのお泊りイベントらしい楽しさが描かれており、
部活の合宿だった初代MHSSダンス特訓だったフレッシュとは異なる切り口です。
部活の合宿であるという点では今回も同様なのですが、
引率者が先生ではなくさくらママ(学校的にはOKなのか疑問ですが・・・)であり
海に羽を伸ばしに来たという雰囲気が漂っていました。
そして嫌がるいつきを無理矢理着替えさせたり(カーテンの裏の光景が見たいものです)
夜、みんなで話に花を咲かせたりといった展開も、
合宿というよりは修学旅行というか、仲間内の慰安旅行のような印象です。
ななみの妹、るみが登場しないのは少々残念ですが、
母としての役割や忙しい家事から解放されたななみにとっては、
束の間の休息として楽しめたのではないでしょうか。

それだけにつぼみ、えりか、いつきの表情も豊かで、
特にえりかはさつきに頭を撫でられている時のなんともいえない崩れ顔、
流しそうめんを掴もうと鬼気迫る顔、怖い話を始めようとする時の下から懐中電灯、
そして再び怖い話を持ちかけたときの輝く目など、
えりかの天真爛漫なキャラクターを久々に見た気がします。

砂漠の使徒達も合宿をしているという展開には笑わせてもらいました。
一応「対プリキュアのための特訓」が目的とのことでしたが、
そんな描写は全く見受けられず、彼らも口実作って慰安旅行をしているような印象でした。
とはいえ、その後の3対3の戦いでは個々の特製を活かした戦いぶりを見せ、
剣で力押しのクモジャキー、意外にも徒手空拳の戦いが強かったコブラージャさん、
初期に見せた髪攻撃を見せるサソリーナなど、個性が出る戦いぶりは楽しめます。
前作のフレッシュで大いに盛り上がった3対3のバトルは、
今作でも大いに楽しませてくれました。
また、サソリーナが危うくホワワワワン♥されそうになった折にとっさに救助に向かう等、
意外と彼らが仲間を想い、意志の疎通が無くとも共通の行動を取れるなど、
普段いがみ合っているようでも結束の固さも伺えます。
その点ウエスターさん以外は個人意識の強かったラビリンス組との違いを感じました。

早い段階から登場しているものの、いまいち誰が誰だか区別がつきにくかった
ファッション部のなおみ、としこ、るみこもそれぞれ明確に描かれて良かったと思います。
特になおみは、いつきと親しくなりたいのになかなか思い切って近づく事ができず、
としこ、るみこがいつきに近しくなっていくのを遠めで見守るという
つぼみのような控えめな個性がはっきりと描かれています。
それ以外にも別荘到着後に一人だけさくらママの手伝いをしていたり、
随所でいつきを見ながらため息をついたりといった描写がさりげなく描かれており、
おそらく次回デザトリアンにされるであろう彼女がどのように自分と向き合い、
小さな勇気を持つようになるのかを見守りたいと思います。

そして新ED。サンシャインも加入し、8月に入ったタイミングなので
昨年のフレッシュ同様ここでEDが変ることは想定内で、
サンシャインが踊るであろう事も予想の範疇でした。
しかしムーンライト様までもがダンスを見せてくれるとは予想外の出来事で、
何度か見返したEDでも、ついムーンライト様に目が行ってしまいます。
ムーンライト様は、月影ゆりとしても今までは年上の先輩プリキュアとした落ち着きや
どこか近寄りがたい雰囲気を醸し出しており、悪く言えば表情に乏しかっただけに
EDや絵が一部変更になったOP、サブタイトルバック、
アイキャッチ等で様々な一面を見せる姿に新たな魅力を感じました。
これからムーンライト様=ゆりがどのようにストーリーの根幹に関わってくるのか。
ハートキャッチシリーズの後半戦が俄然楽しみになってきました。
それにしてもムーンライト様とマリンが隣同士だとまるで親子のようで(以下ry
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。