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スプラッシュスター第41話『王女が危ない!奪われたキャラフェ!!』 [ふたりはプリキュアSprash Star]

数々の困難を乗り越え、幾多の戦いを繰り広げて、
ついに全ての泉を開放する咲と舞。
フィーリア王女も実体を保てるようになり、満と薫との再会も夢ではなく、
あとは世界樹の復活だけ、と順風満帆のようですが・・・
「お帰りなさい!カレッチとモエルンバ!!」の別題のように(嘘)
再生怪人は弱いというジンクスを打ち破り、圧倒的な強さを披露する復活幹部たち。
ここから物語りは二転三転する波乱の展開が続き、毎回目が放せなくなります。
 
咲、舞、フラッピ、チョッピ、ムープ、フープ。
それぞれが大空の木で1個ずつ奇蹟の雫を持ち、
7個目の奇蹟の雫を手に入れた事を改めて確認し喜びを分かち合います。
咲と舞、フラッピとチョッピ、ムープとフープがハイタッチを交わし、
金の泉を復活させるべく盛り上がりました。

一方ダークフォールでは対照的に、全ての泉を奪還された事でアクダイカーンは怒り心頭。
幹部たちも全て倒され、残ったゴーヤーンを問い詰めますが、
ゴーヤーンは自信を失っていません。
思いついた秘策を自信たっぷりに持ち出すゴーヤーン。
その秘策とは「リサイクル」です。

さて、キャラフェに奇蹟の雫を収めた事で毎度の如く泉へ飛ばされますが
流石に6回目ともなると着地失敗もアクシデントも無く、
咲はフラッピたちとキャラフェを雑技団のように受け止める見事な技も披露。
枯れた金の泉を早く甦らせたいとはやるフラッピたちの声を聞きながら、
キャラフェを手にした咲は、ここまでの長い道のりにしばし想いを馳せた後、
困難は皆で乗り越えてきたので、最後の泉はみんなで一緒に戻そうと持ちかけます。
感激に眼が潤む精霊達、咲、舞、みんなでキャラフェに手を添えて奇蹟の雫を注ぎこむと、
黄金色に輝く水を湛えた姿が甦ります。
そしてフィーリアも姿を現しますが、いつものような幻影ではなく確かな質量を持って存在し、
泉の中央から伸びた光の道の上を、しずしずとこちらへ歩んできます。

皆の前に降り立ったフィーリアは、第一声でフラッピとチョッピの苦難を労ってお礼を言い、
次いでムープとフープに怖い思いをした事を気遣って良く頑張ったと労いました。
王女の優しい言葉に感極まり、一斉に飛びついて泣き出す精霊達を
優しく抱きしめるフィーリアの姿に、思わずもらい泣きする咲と舞。
フィーリアは咲と舞にも最上級の感謝を述べ、
周りのみんなを深く思いやる優しい心こそが2人の強さだと評しました。
フラッピに言わせると、咲は優しいけれど・・・?
寝ぼけてフラッピを叩き落したり、間違えて洗濯しようとしたり、と
王女の前で咲の醜態を暴露し、慌てふためく咲を笑い合う一同。
しばし、のどかな時が流れます。

そして咲と舞は最もフィーリアに聞きたかった事を訊ねます。
満と薫には、また会うことが出来るのか。
フィーリアとて万能ではなく、ただ命の光を感じ取る事ができるのみですが、
満と薫の微かな命の光を感じていました。
しかしその居場所は、光の届かぬ冷たい闇の底。
2人を助けるためにはダークフォールに乗り込む事も厭わぬ咲と舞に、
フィーリアは世界樹の復活を切り出します。
今まで開放した泉から光が集まり、フィーリアの掲げるキャラフェに集う美しい光景が広がり、
全ての命に輝きを与える力によってキャラフェは満たされました。
これを太陽の泉に注げば世界樹は復活し、
そして太陽の泉の在り処を答えようとしたフィーリアですが・・・
『そこにいるのはわかっています。姿を現しなさい』
毅然とした言葉を向けると、いつの間にか聞き耳を立てていたゴーヤーンが姿を現しました。
高貴な王女をいじめるなんて恐れ多い事はできない、などと嘯きつつも、
太陽の泉の在り処を教えてくれなければ何をするかわからない
と相変わらず慇懃無礼な態度を取るゴーヤーンからフィーリアを守るべく、
ブライト、ウィンディに変身。

こちらも本気でやるというゴーヤーンとの間に緊張が高まります。
そして突進してくるゴーヤーン・・・と思いきや急遽方向を変えてキャラフェを奪い取りました。
最初からゴーヤーンの目的はキャラフェを奪い取る事。
命の光を湛えたキャラフェに滅びの力を注ぎ込み、
みるみるキャラフェの中身はドス黒く変色していきます。
さらに枯葉を加えてシェイクシェイク!
その中身が地に注がれた時、黒い液体から人影が立ち上がりました。
それはずっと前に倒した筈の、カレッチです。

元の姿に戻ってしまったカレハーンが遺した枯葉から再びカレハーンを甦らせる事。
これこそがゴーヤーンのリサイクル作戦でした。
ブライトとウィンディが身構える間にも、再びゴーヤーンはなにやらシェイク。
立ち上る炎と共に現れるのは、やはりモエルンバでした。
突如甦った2人の強敵、と思いきや・・・

『みんなお待たせ!チャチャチャ♪』
『俺は全然待ってない・・・』
『会えて嬉しいぜセニョール!』
『寄るな触るな!燃えるだろうが!』
モエルンバに抱きつかれ、枯葉の体のカレッチは燃えやすいらしく煙を上げています。
仲がいいのか悪いのか、健太と宮迫より数倍面白い漫才を繰り広げ
プリキュアそっちのけでからかいあい、いがみあっている2人。
そんなカレッチとモエルンバの扱いを、ゴーヤーンは見事に心得ています。
プリキュアに倒されたという共通点がある、と
矛先を上手くプリキュアへと向けさせました。

ブライトはカレッチの攻撃を受け止めて払い、パワー面でも負けていません。
ウィンディはモエルンバの攻撃を紙一重で避け、風で吹き飛ばすなど、
何度も修羅場を乗り越えてきた2人の戦いは明らかに上手くなっています。
そんな折、黙って見ていられなかったのか、
フィーリアはゴーヤーンにキャラフェを返すよう駆け寄りますが、
非力な王女ではゴーヤーンからキャラフェを奪い返す事など出来ず
あっさりと吹き飛ばされました。
しかしフィーリアが傷つけられた事に怒ったブライトとウィンディは
ムープとフープの月と風の力で反撃体勢を整えます。

当のゴーヤーンはわざとらしく怖がって見せて、
私はそろそろ失礼します、とキャラフェを手に引き上げていきました。
そうはさせじとゴーヤーンを追う2人の前に立ちはだかるカレッチとモエルンバ。
月の力と風の力を纏っているはずのプリキュアですが、
それ以上に重い攻撃が畳み掛けられて劣勢に転じます。
起死回生とばかりにスパイラルスタースプラッシュを放つものの、
カレッチもモエルンバも余裕の笑みを浮かべています。
果たしてスパイラルスタースプラッシュはかき消され、
これまでに無い危機がブライトに、ウィンディに迫ろうとしていました。

お返しとばかりに枯葉が、炎がまるでマーブルスクリューのように渦を巻き
ブライトとウィンディを襲います。
精霊の壁で防御するものの、追い打ちで放たれた滅びの波動によって
精霊の力そのものがかき消され、倒れた2人にカレッチが迫ります。
まさに絶体絶命の大ピンチ!
・・・という状況で、どっちがとどめをさすかで再びケンカを始めるカレッチとモエルンバ。
『初めて会った時からずっと嫌いだったんだよ!』
『嫌よ嫌よも好きのうちだぜチャチャチャ♪』
既に目的を忘れてやりあう2人に呆れたのか、
突然ゴーヤーンが現れて2人を強引にダークフォールへと帰還させました。
カレッチとモエルンバのおかげでコミカルに展開されましたが、
キャラフェを奪われたという事実は、ブライトとウィンディを激しく動揺させます。

ダークフォールの底の底。深い水の底を訪れたゴーヤーン。
そこには満と薫が、まるで死んだように眠っていました。
『満殿薫殿。今日はお知らせしたい事があって参りました。
 あなた方のお友達プリキュアが大ピンチですよ?』
嫌味なゴーヤーンの言葉にも、全く無反応な2人。
満と薫がアクダイカーンの制裁を受けた後、後々必要な事があるかもしれないと
眠らせておいたというゴーヤーンですが、その必要は無くなったと。
再び目覚めた時にはお友達はいなくなっていると嫌味な笑いを残して立去りました。
が、ゴーヤーンが立去った後、
固く結ばれていた満の口が微かに開き、薫の髪が揺らぎ、
心臓の鼓動が聞こえ始め・・・

力が足り無かった事を詫びる咲と舞に対し、
フィーリアはまだ終わった訳ではないと希望を口にして、出発を促します。
向かう先、それは緑の郷です。


今までの幹部たちとの戦いは、咲と舞の成長と共に描いていたのに対し、
今回からラストに向けては、成長した咲と舞がどう困難に立ち向かうか、
そのために何が出来るのかといった展開となります。
そして今回は、これからの戦いの序章ともいうべき
来るべき最終戦に向けての興味を否応無しに高める一編だと思います。

何よりも一編の中でここまで物語が二転三転する展開も珍しいです。
泉と共に実体を伴うフィーリアによる優しい労いから一転、
ゴーヤーン復活で緊張が高まり、まさかのカレッチとモエルンバの復活。
と思いきや漫才を繰り広げて緊張が一気に崩れるものの、
戦ってみると強い二人に追い詰められ、あわや大ピンチ!
と思いきや再び漫才で戦いがうやむやになり、ほっとしたのも束の間、
囚われの身の満と薫が影を落とすという展開。
カレッチとモエルンバが漫才をせず、
恨みを晴らすべく猛攻を仕掛けるというようにも出来たと思いますが、
漫才があるからこそ久々に登場するこの2人のキャラが立ち、
強いだけでなくどこか憎めないというSS敵幹部らしさが現れています。
極めて高い緊迫感で描かれる2話後の話と好対照を成していると感じました。

カレッチとモエルンバ、そしてファンにとっては本当に久々の満と薫に目を惹かれがちですが、
初めて実体として現れたフィーリアの高貴な振舞いも印象的です。
フラッピ達を優しく迎え入れる姿、咲と舞にかける言葉、
そしてゴーヤーンに向ける毅然とした態度。
とにかく非力さが強調されがちなフィーリアですが、
フィーリアってこんなに可愛かったっけ?と今更彼女の魅力を再認識した次第です。
余談ですが、「ネバーエンディングストーリー」の「おさなごころの君」に
物腰や雰囲気、どことなく容姿も似ていると感じるのは私だけでしょうか・・・

キャラフェを奪われるという問題は解決せずに次回に持ち越されますが、
問題の解決以上に、咲と舞には嬉しい出来事が待ち受ける次回

ようやくあの2人が帰ってきます。
「お帰りなさい!満と薫!!」
密度の濃い話が続き、酷暑の中でレビューを綴るのは少々しんどいですが、
SSの物語が頂点の盛り上がりを見せるここからの展開を
残暑に負けずに観続けて参ります。9月もどうぞよろしくお願い致します。
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