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スプラッシュスター第46話『反撃!アクダイカーン驚異の力!』 [ふたりはプリキュアSprash Star]

ついにダークフォールへと乗り込む時がやってきました。
自分達だけで決着をつけようとする満と薫に対して、はっきりと「怒る」咲と舞。
全てを滅ぼす者が、命を生み出した事の矛盾。その結果生を謳歌した事。
生みだされた者、満と薫がアクダイカーンの行動、言動の矛盾を突く時
ダークフォールには大きな混乱が訪れます。
「べ、別にお前達に生きる素晴らしさを与えるために生み出したんじゃないんだからねっ!
 全てを滅ぼすため、たまたま生みだしたんだからっ!」(嘘)
 
張り詰めた空気が漂う冬の朝。
満と薫は互いに顔を見合わせて頷き、町の階段を下りてゆきます。
『別に、最後の挨拶って訳じゃないわ』
『そう。ダークフォールから帰ってくるんだから。咲達とは二度と会えなくなるわけじゃないのよね』
悲壮な決意を胸に秘め、パンパカパンへとやって来ました。
二人の思いがけない来訪に喜んだみのりは、先日のクリスマスパーティの絵を見せました。
そして動物園の時のようにみんなで絵を描きに行こうと誘うみのりに歯切れ悪く答える満と薫。
咲と舞は二人の様子がおかしい事、
パンパカパンを辞する際にも、みのりに向ける眼差しに何か違和感を覚えます。
去っていく満と薫の後姿を見送る咲と舞は、何とも言えない不安を抱きました。

満と薫は大空の木の下でダークフォールへの道を開き、
今まさに飛び込もうとした矢先、後をつけてきた咲と舞が
いつになく厳しい顔と口調で呼び止めます。
フラッピやチョッピも、みんなで一緒に行くべきだと言いますが、
満と薫はダークフォールを知り尽くしている自分達が
キャラフェを取り戻しに行くのが一番良い、と悲しげな目で主張します。
『何が一番いい方法よ!!
 二人が帰ってくるのを私達にただ待っていろっていうの!?そんなの・・・耐えられない』
二人だけで思いつめている事に声を荒げ、
再び待つ苦しさを思ったのか、その苦しさを吐露する咲。
舞もまた、満と薫を一度失った時、みんなの記憶から
二人の存在そのものが消えていた辛い出来事
を思い出してその想いを訴えます。
『あんな寂しい想いはもうしたくない。絶対嫌!!』
コロネも、フィーリアも4人で行く事を主張しますが・・・

薫はみのりを悲しませる事を案じていました。
咲に何かあればみのりを泣かせる事になってしまう。
しかし咲もみのりを想う気持ちは同じです。だからこそ満と薫を二人で行かせたくないと、
舞と共にみんなやれば何とかなると呼びかけ、頑なだった満と薫も頷きました。
そしてコロネにフィーリアを託し、満と薫が切り開くダークフォールへの道へ
4人手を繋いで飛び込みます。

咲と舞にとって3度目となるダークフォール。
この広い闇の中でキャラフェを探すのは難儀ですが、フラッピとチョッピが微かに感じる
気配を頼りに進んでいくと、果たして目の前に開けた空間の、
あからさまに目立つ岩の上にキャラフェが安置してありました。
さすがに怪しすぎるため、当然ゴーヤーンの罠を疑う4人。
しかしゴーヤーンの気配は全く感じ取れず、注意深くキャラフェに近付いてみますが・・・
不意に地中からゴーヤーンの手が伸び、満の足を掴みます。
不意打ちに驚いた4人を尻目に、キャラフェを手にするゴーヤーン。
いつの間にか彼のまやかしに包まれていたのか、
4人がいるのはアクダイカーンのお膝元でした。

キャラフェを返すよう訴えるも当然聞き入れられず、
アクダイカーンは制裁の意も込めてか、満と薫を攻撃します。
倒れた二人を解放し、咲と舞はブライト、ウィンディへと姿を変えました。
満と薫を傷つけた事に怒りを露にするプリキュアに対し、アクダイカーンは冷徹に切り捨てます。
我のために存在し、我がために動かぬなら存在せぬも同じである、と。
そしてプリウキュアにも滅びの力が振るわれます。

『滅びの世界なんて!』『全てを滅ぼすなんて!』
『そんな事絶対にさせない!』
アクダイカーンの攻撃を受け止め続けますが、精霊の力は持ちこたえられず打ち破られ・・・
と思いきやブライトもウィンディも華麗な身のこなしで滅びの力をかわし、
アクダイカーンの攻撃を弾き、受け止めながら隙を見て反撃する戦いぶりに
ゴーヤーンも満と薫も驚きを隠せません。
しかし善戦しているプリキュアですが、アクダイカーンの力はこんなものではありませんでした。
攻撃を受け、倒れ伏すプリキュアにアクダイカーンの追い打ちが迫りますが
今度はブライトとウィンディを守るように満と薫が立ちはだかります。

『逆らっても無駄だということがわからんのか』
造物主であるアクダイカーンに反論、いや、呼びかける満と薫。
命とは無に帰する儚いものだと主張するアクダイカーンに、
咲と舞に出会い、緑の郷で得た命の喜びを語ります。
『命には限りがあるからこそ、精一杯生きる』『精一杯生きるからこそ、強い』
『そして、命は光り輝く』『これ以上大切な咲と舞を傷つけさせはしない』
『素晴らしい命溢れる緑の郷へ、一緒に帰る』
当然アクダイカーンは頑なに滅びこそ絶対であると言い放ちますが・・・
『しかし、この命を与えてくださったのは、アクダイカーン様』
『沢山の大切な人に出会い、生きる素晴らしさを知ることが出来たのも・・・』
『アクダイカーン様が私達に与えてくださった』
『この命のおかげ』

『ち・・・違う。我はただ、全てを滅びに導くために貴様らを作ったにすぎん!』
矛盾を突かれ、狼狽するアクダイカーンは、
続くブライトとイーグレットの言葉にさらに混乱をきたしました。
『あなたは満さんと薫さんを、輝かしい命を生み出した』
『我が・・・生み出した・・・命を生み出しただと?』

混乱のため力が制御できなくなったのか、アクダイカーンの滅びの力が周囲に炸裂し
ひとまずこの場を退避する4人。ゴーヤーンもアクダイカーンが本気を出すと察し、
巻き添えを食わないためか身を潜めます。
そして混乱が収拾し、瓦礫の下から立ち上がった4人の前に立ち上がり、
ジャアクキングのように巨大な姿を見せるアクダイカーン。
もう満と薫の訴えも耳に入らず、ブライトとウィンディの攻撃も軽々とあしらい、
滅びの力を迸らせるアクダイカーンに対抗すべく、
ムープとフープの月と風の力が送られます。

ウィンディの風が、ブライトの光はさすがのアクダイカーンをも怯ませ、
その隙にスパイラルスタースプラッシュを放ちます。
『今度は私達が・・・』『私達が満さんと薫さんを・・・』
『守ってみせる!!』
拮抗する力は一時プリキュア優勢でしたがアクダイカーンによって押し返され
滅びの力がプリキュアを直撃。と思いきや、今度は満と薫が防ぎました。
『これ以上咲と』『舞を傷つけるのは』
『許さない!!』
満と薫が明確にアクダイカーンに反抗した瞬間です。
ブライト、イーグレットも手を添えて4人でアクダイカーンの滅びの力を受け止めます。が・・・
圧倒的な力の前に押し切られてしまった4人。
アクダイカーンの高笑いがダークフォールにこだまする中、次回へと続きます。


誰も知らない所で世界の命運を左右する戦いが繰り広げられている。
現時点ではフレッシュシリーズを除き
最後の戦いに赴く際の悲壮な決意と覚悟はプリキュア達だけが内に秘めています。
しかしスプラッシュスターは少々特異で、無印でなぎさとほのかが抱いた
「友達との一時の別れ」を胸に悲壮感を漂わせる
のは満と薫であり、
咲と舞にももちろん覚悟や決意がありますが、その比重は満と薫を再び失いたくない、
手をこまねいて待つのは嫌という想いが上回っています。
二人だけで行こうとした満と薫を引き止めた時や、その後の呼びかけでは
咲と舞は普段滅多に見せない厳しい顔で言葉を荒げていました。
これは二人の事を本気で想っているからこそ、満と薫を「怒った」のだと思います。

決して長いとは言えない緑の郷での生活を経て、
満と薫ははっきりと命の尊さ、生きる事の素晴らしさを知り、理解しています。
上辺だけをなぞるのであれば、造物主のアクダイカーンに対して
あそこまで高らかに宣言し、語りかけることはできなかったでしょう。

しかし、矛盾を指摘されて言葉につまり、しどろもどろになるアクダイカーンは
緊迫した大真面目なシーン、もとよりギャグシーンでもないのに笑わせてくれます。
己の信念がブレて言い返すことも出来ないというのは、悪の親玉として非常に珍しく、
だからこそ「彼」が真の黒幕でしたが・・・)
下手すればこのまま説得されてしまうのでは?と想うほどの慌てぶりは
強面の外見なだけに、そのギャップが楽しめました。
もしアクダイカーンの心中に、無意識に生きる事の素晴らしさというものがあったとしたら、
満と薫だけでなく、緑の郷を楽しんでいたシタターレ姐さん
チョココロネの味を知ってしまったキントレスキーの内面にも
影響を及ぼしていたのかもしれません。
特に生への執着が無ければ伴侶を得ようという考えも無い筈で、
散り際のシタターレ姐さんやキントレスキーの描写を思い出すと意味深です。

今回はやや前哨戦の意味合いがあり、さほど密度が濃くありませんでしたが、
残りの3回は黒幕の正体判明圧倒的な迫力の戦闘
そして世界崩壊・宇宙創成を思わせるスケールの大きな展開が繰り広げられます。
間もなくこの物語が終わってしまう事が残念ですが、
最高の最終回を描き出すためのラスト3回の再見を改めて楽しみにして
4人の戦いを見届けて行こうと思います。
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