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プリキュア5 第12話『うららのステージを守れ!』 [Yes!プリキュア5]

あ・・・ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『おれは森のどうぶつショーで和もうと思ったら
 いつのまにかキャラクターショーで手の汗を握っていた』
な・・・何を言ってるのか わからねーと思うが おれも何をされたのかわからなかった・・・
頭がどうにかなりそうだった・・・
特撮だとか演出だとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・
 
うららが見た目に反して大食漢なのは周知の事実ですが、
いつも以上のハイペースと量の多さに圧倒され、目を見張る4人。
うららは遊園地のステージショーで司会の仕事が決まったので体力をつけようとしていました。
嬉々として報告したうららはやる気満々です。
『こどもたちのハートを・・・ゲットしちゃうぞ♥』
『誰に言ってんだよ・・・』
あからさまなカメラ目線でアピールするうららに、
視聴者を代弁するようなりんちゃんの適切な突っ込みが入りました。

イベント当日、駅で待ち合わせているみんなに遅れて
うららの担当マネージャー、鷲尾さんが大荷物を抱えて到着しました。
その荷物の中身といえば、まだ寒いからと手袋、カイロ、腹巻に湯たんぽ。
そして交通安全、学力向上、果ては安産祈願などまるで関係のないお守りの山です。
いつもの事のように苦笑いのうららを取囲む4人に鷲尾さんは営業スマイルで名刺を配ります。
ところが、唐突に高笑いが響き渡りました。誰かと思えば・・・
『政治経済スポーツ芸能、話題の影にその人あり』
お約束の口上と共に登場した増子さんがうららのステージを独占取材すると知り、
鷲尾さんも燃え上がります。
名刺をもらった増子さんと意気投合し、最終目標はハリウッド!と
うららを置き去りにしたまま2人でどんどん盛り上がっていきました。

司会のお姉さん、といった感じの可愛い衣装で打ち合わせをしている
うららの可愛らしさに見とれる中、リハーサルが始まりました。
大きく深呼吸した後、きりっと顔を引き締めてステージに向かううらら。
『は~い、みんな~♥ こ~んに~ちはぁ~!!』
のぞみがいちいち子供のように反応する中で、リハーサルは順調に進んでいきます。
うららの呼び声でステージに登場する、
カエルのケロケロ、ウシのモーモー君、トラのトラオの仲良しトリオ(どんな組み合わせだこれ?)
ステージ上のうららは輝いています。
ところが急遽、仲良しトリオのアイドルであり、ショーの主役でもある
ウサギのウサ子ちゃん役の子が急病で来られなくなったと一報が入りました。
中止もやむなしと言い出す監督に、誰よりも早く訴え出る鷲尾マネージャー。
これがうららの初舞台だから、何とかして欲しいと説得しますが、監督は難色を示します。
このやり取りを見ていたのぞみは、ウサ子役を志願して手を上げました。
演劇部を3日でクビになったという前例があるため、
思い留まるよう忠告するりんちゃんですが、のぞみは気合いで乗り切るとやる気です。
うららの初舞台を応援したい気持ちはみんなも同じ。
のぞみのやる気に押されてみんなで協力する事になりました。

そして、リハーサル再会。
仲良しトリオと共にウサ子ちゃんを呼ぶうららですが、
舞台下手から登場したウサ子ちゃんの姿を見たみんなの顔は引きつりました。
ウサギの着ぐるみを着たのぞみは緊張のため手と足を同時に出して歩き、
舞台中央で転倒。監督は頭を抱え、泣き言を漏らすのぞみに、
りんちゃんは本番は開き直りだと言うものの、みんな一様の不安を覚えました。
園内では、風船を配りながらにこやかにどうぶつショーの告知をしているスタッフが、
と思いきや、それはギリンマ君です。
この遊園地に再就職した方が良さそうな程サマになっているギリンマ君は、
ショーの告知をした後でそっとほくそ笑みました。
『恐怖のショータイムさ・・・』

野外ステージの客席は子供達とその親で埋め尽くされ、
りんちゃん、こまち、かれんはそれぞれステージ手前で
のぞみのための台詞カンニングペーパーを手にスタンバイ。
舞台袖で緊張でガチガチののぞみを、うまくできなくても良いので楽しくやりましょうと励まし、
うららは一足先にステージへと飛び出していきました。
『は~い、みんな~♥ こ~んに~ちはぁ~!!』
子供達の素直な受け答えにつかみはオッケーです。
仲良しトリオ登場、そしてみんなでウサ子ちゃんを呼ぶまではうまく行きますが、
のぞみは本番でも手と足が同時に出る歩き方で、同じくステージ中央で転倒。
さらに客席を埋めつくす観客に気圧されて声が出ません。
ところがその時・・・

『何か出たココ!』
ギリンマ君がステージ上の木のセットに仮面を被せてコワイナー化。
仲良しトリオは彼らのアイドルを放っぽり出して一目散に逃げ出し、
観客はあっけにとられ、監督が困惑する混乱した状況で異変に気づき、
りんちゃん、こまち、かれんもステージへと駆けつけます。
しかし大勢の観客に加えて増子さんのカメラも見ている前で変身するわけにも行きません。
その時うららはとっさに客席に向けてアドリブを始めました。
『みんな~!大変、森にお化けが出ちゃった~!!』
続けて観客に上を見るよう促し、うららの意を察したかれんが叫びます。
『客席に向けて照明、お願いします!!』
照明で観客達の目がくらんだ隙に変身する5人。

『やっちゃったよ・・・』
目の前の大勢の前で変身した事に我に返る5人。
鷲尾さんがうららの姿が見えない事に取り乱すのを他所に、増子さんの記者魂が騒ぎます。
ステージに現れたギリンマ君がコワイナーをけしかけると同時に
オープニングテーマをBGMにしたアクション満載の戦闘が展開されました。

枝を振るうコワイナーの攻撃をかいくぐっての大乱舞は動く動く。
うろたえまくる鷲尾さん、ひたすらシャッターを切る増子さんの前で
まるでステージショーを見ているように迫力満点です。
コワイナーだけでなく、ギリンマ君自らもドリームに挑みかかり、
ちっぽけなステージなどどうでもいい、と扱き下ろした上でドリームコレットを要求。
続くギリンマ君の攻撃は、怒り心頭のルージュが受け止めました。
『ちっぽけなんかじゃない。今日はうららにとって大事な一歩だったのに!』
本気で怒っているルージュの想いを噛み締めるレモネード。
続けてギリンマ君は、あろうことか攻撃対象を観客席に向けました。
コワイナーから針のように飛び出す木の葉が客席を襲いますが、
瞬時に飛び出したミントが客席の間に割って入り、ミントプロテクションで観客を守ります。
『お姉ちゃんすっげぇー!』子供達の声に照れ笑いを浮かべるミントの脇を、
増子さんが無謀にももっと近くで写真撮影を試みてステージへ向かっていきました。
それに目をつけて襲い掛かるギリンマ君から増子さんを守るのはアクアです。
『増子さん!危ないから下がってて!』『はい・・・どうして私の名前を?』
そしてギリンマ君にルージュが、レモネードが怒りをぶつけ、
続けてドリームアタックでコワイナーは撃退されました。

ステージ中央で全員集合しポーズを取る5人に、大喝采を送る観客たち。
鷲尾さんは相変わらずうろたえ続け、監督以下スタッフが唖然とする中、
増子さんはしっかりと5人の写真を撮っていました。
今度こそマズいかも、と案じる空気を察して、ナッツは何か考え事をしています。

大スクープをせしめた事に浮き足立つ増子さんの向こうから、
人間姿のナッツが歩み寄ってきました。
『偶然だね、こんなところで・・・』
さわやかにナッツの髪を揺らすそよ風。ナッツを照らす陽光。
増子さんはまたまたメロメロになってしまい・・・

翌日、案の定サンクルミエール通信の前には人だかりが出来ています。
今度こそ絶対プリキュアのスクープ記事・・・との心配をよそに、
「スクープ!運命の再会!二人は赤い糸で結ばれているのか!?」
ナッツとツーショットで写る増子さんの写真がトップを飾っていました。
(この写真は一体誰が撮ったんでしょうか・・・?)
うららのステージの事、そしてプリキュアの活躍は
一応大成功の内に終了、と書かれていたものの、申し分程度に隅に小さく書かれ、
ともかく結果オーライ、と割り切る5人。
せっかくのステージだったけれども、また機会があれば頑張る、と
めげないうららの許に、息を切らせて鷲尾さんが駆けつけました。
昨日のショーの反響が凄く、遊園地からまた同じショーを演って欲しいと打診があり、
昨日と同じ司会をすればまたあの人たちが来てくれる、と
うららの手を取って盛り上がる鷲尾さんを他所に、
のぞみ、りんちゃん、こまち、かれんの4人が同時にカメラ目線で否定しました。
『無理無理・・・』


今回は純粋に見たままを楽しめる一編だと思います。
何と言ってもステージ上のうららが実に愛らしく描かれ、
それ以外でも冒頭の「ゲットしちゃうぞ♥」や、ラストのサンクルミエール通信を見ようとして
人だかりの後ろで飛び跳ね続けている仕草も可愛らしく、
改めてうららはスタッフに愛されていると感じ入った次第でした。
うらら以外も、冒頭のうららの食べっぷりに驚くこまち&かれん組、
のぞみ&りんちゃん組が妙に可愛く描かれていたり、
ラストの「無理無理・・・」と否定する様も印象に残ります。

そしてここまでのプリキュア5シリーズで最も迫力のあるアクションシーンも注目です。
その幕開け、うららとかれんのとっさの機転から始まる変身シーンからして
のぞみだけ着ぐるみのまま変身という遊び心が楽しめます。
(もっとも、この状況の変身では少なくとも照明さんにはバレバレだと思いますが)
プリキュアシリーズでアクションが充実しているエピソードは
シリーズの佳境にあたる話が多いのですが、
そうでない話でこれだけのアクションが展開するのは、
「ショー」である事を強調するためでしょうか。
ミントとアクアが持ち味を発揮して観客や増子さんを守る展開も印象的ですし、
プリキュアの活躍に声援を送る子供たちの姿は、
実際のキャラクターショーで声援を送る子供たちそのものです。
視聴者の子供達は、自分達の代弁者として重ね合わせて観たのではないでしょうか。

うららのために即座にウサギ役を買って出るのぞみの姿からは、
かつて志穂のワイヤーアクションを応援するために牛若丸を買って出てなぎさ、
なぎさをフォローするために弁慶に立候補したほのか
を思い出しました。
のぞみだけでなく、りんちゃんの発言からもうららのステージを
応援したいという気持ちが伝わりますし、こまちとかれんは
のぞみの手助けをしたいという気持ちが伝わってきます。
一人はみんなのために、みんなは一人のために
5人の結束がここに至るまでで固くなってきた事を改めて実感しました。

ところで、既にギリンマ君の末路を知っている身からすると、
今回のブンビーさんの言動が気になりました。
ギリンマ君をネチネチといたぶる際、次が君の最後の舞台になるかもしれない、
などと圧迫していたものの、続く言葉は
『敗れたものは舞台を降りてどこか遠いところでひっそりと暮らす定め』
というものでした。即ち、この時ブンビーさんは、
後にギリンマ君が命を落とす事態になるとは考えていないと伺えます。
ギリンマ君最後の出撃の際、ブンビーさん自ら黒い仮面を渡していましたが、
今回の言動を見るとその恐ろしい効果を本当に知らなかったと思わせます。
だからこそギリンマ君が倒された際は衝撃を受けたと思われますし、
後にアラクネアさんを本気で心配したのだと考えられます。

伏線といえば、今回のサンクルミエール通信に非常に小さくですが、
花壇に咲くバラの記事があり、よく見ると「青いバラに偶然出会うかも?」
と書かれていました。単なる偶然だと思いますが、
まさか5GoGoの伏線がここから考えられていたとすれば・・・
「ないない・・・」そう4人に否定されそうですが、気になる内容でした。
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