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ハートキャッチ第45話『もうダメです・・・世界が砂漠になりました・・・』 [ハートキャッチプリキュア]

ついにデューンと相見えるプリキュア達。
圧倒的な力の差にねじ伏せられ、薫子さんも連れ去られて世界は砂漠と化し・・・
そんな絶望的な状況に遭っても、人の心は簡単に崩れません。
残された人々の声援を受け、プリキュア達は最後の戦いへと赴きます。

・・・が、「デザトリアンにされた皆さんオールスターズDX」と言うような豪華キャスト?と、
コッペ様のカッコ良さに全俺が惚れた!といった展開には、
来るべき最終決戦を前に楽しませてもらいました。
  
『会えて嬉しいよ。キュアフラワー』
デューンは余裕たっぷりの態度で50年前に封印された力の返還を求めます。
しかし黙って見ているブロッサム達ではありません。
キュアフラワーを守るように立ちはだかり、
さらにマリンはデューンに対して全然迫力無いなどと威勢の良い台詞まで吐きます。
苦笑するデューンの『誰からだ?』という言葉を皮切りに高まる緊張。
ムーンライトが、サンシャインが繰り出す攻撃はデューンにあしらわれるものの、
続くマリンの背後からの攻撃で生まれた隙に、ブロッサムがインパクトを叩き込みました。
立ち上る土埃。しかし、これで終わるほど簡単な筈はありません。
土埃の向こうから巻き起こる赤黒い波動はブロッサムを弾き飛ばし、
デューンはといえばダメージを負った様子もありません。
そしてお返しとばかりに今度はデューンから攻撃を仕掛けてきます。
文句無く作中では最強のムーンライトでさえ一撃で倒され、
続けてマリンもサンシャインも同様に一撃で倒されて、
キャミソール姿強制変身解除状態にされました。
しかし圧倒的な力の差を目の当たりにしても、ブロッサムは逃げません。
あくまでキュアフラワーを守るため、単身立ち向かいますが、
力の差は歴然、デューンの指先一つでダウンさせられます。
孫が倒されるのを黙ってみているキュアフラワーではなく、
一人デューンと対等の格闘を繰り広げますが、彼女は既に過去のプリキュアです。
同じく倒されて強制変身解除されました。
キュアフラワーが倒されるのを見て、これまで沈黙を保ってきたコッペ様が遂に動きました。
咆哮と共にデューンへ飛び掛りますが、流石のコッペ様でも一人では敵いません。
『妖精ごときが生意気な』
そして倒れた薫子さんは、サバークが迎えに出した要塞へとデューンに連れ去らて行きました。
つぼみは手を伸ばすも立ち上がる事は出来ず、意識はそこで途切れます。

惑星城。かつてキュアフラワーと死闘を繰り広げた、地球を見下ろすこの場所に、
デューンが引き寄せたのか、心の大樹が引き寄せられてきました。
そしておもむろに薫子さんが首から下げているペンダントを奪い取り、
ペンダントを砕くとそれこそがデューンの力の源のようです。
少年のようだった姿は青年のように変貌し、瞳も緑色から黄色へと変貌します。
早速戻った力を試すように、心の大樹に張られた防護壁を砕くデューン。
続けて薫子さんを引き連れ、心の大樹の幹へ赴きます。
『見るがいい。心の大樹が枯れる瞬間を』
薫子さんの制止は当然聞き入れられず、
薫子さんが後生大事に守ってきた心の大樹は無残にも倒木と化しました。
心の大樹は滅び、地球を守るものはありません。
デューンの地球侵攻は、本格的に開始されます。

世界各地にデザートデビルを投下し、町は破壊され人々は逃げ惑います。
パリが、ニューヨークが砂に埋もれ、デューンの制圧宣言が世界中に流れました。
『お前達の地球は、我々砂漠の使途によって征服された。
 海も川も森も、お前達人間も。全て砂に埋もれるがいい』
ご丁寧に日本語で宣言する(笑)デューンの笑い声が響き渡る中、
地球は見る間に砂で覆われて行きます。

つぼみ達は植物園の温室、コッペ様の傍らで目を覚ましました。
そして起きて早々、妖精達は心の大樹が枯れたという事実を伝えます。
植物園の外に出てみると、コッペ様の力が及ぶ植物園だけが無事で、
辺り一面砂漠と化していました。
4人それぞれ、家族を案じて各々の家へ向かいますが、
ゆりが母と暮らした団地も、明堂院流の道場も、
フェアリードロップスもフラワーショップ花咲も、全てが砂に埋もれています。
泣きながら砂を掘り返すえりかも、父と身重の母の幻を見るつぼみも、
そこには家族の痕跡を見出す事は出来ません。
店先に落ちている一輪の花は、つぼみの手の中で砂となって崩れていきました。
『私は・・・一体どうしたら・・・』
シプレを抱きしめ、つぼみはただ泣く事しかできません。

世界は砂に埋もれ、人々はクリスタルと化し、
無事なのは植物園だけだという状況を把握する4人ですが、
ふと、えりかは人の気配を感じました。
振り返っても誰もおらず、気のせいかと思われましたが・・・
『えりか!』
駆け寄り、飛びつき、抱きしめるのはもも姉です。
互いに涙を浮かべて抱き合う来海姉妹。
いつの間にかもも姉だけでなく、明堂院さつきお兄様が、番ケンジ君が、ハヤト君が、
そして鶴崎先生や園芸部の水島アヤ部長、多田かなえなど、
生き残りと思しき人々が続々と植物園にやって来ます。
ゆり姉ちゃんは俺が守ると、相変わらず強がって赤くなるハヤト君。
さつきお兄様を前に涙ぐむいつきは、逆にお兄様に心配されて涙を拭いました。
これまでデザトリアンとなった人々が揃う光景に呆気に取られているつぼみには、
ななみと番君、そしてかなえが声をかけました。
『私達の心はそんなにヤワじゃないよ!』
『こんな事にメゲてたら、プリキュアに怒られちゃうよ』
『プリキュアは強い心をみんなに教えてくれたんだ。
 きっと今もどこかで世界を守ろうと頑張ってる。俺たちだってがんばらなきゃな!』
そこにはきちんと花を育てられるようになった園芸部の水島アヤ部長も来ています。
アヤ部長がつぼみに見せるために持って来た鉢植え。
枯れた世界であっても咲く花はあります。

人間は一人一人心の中に自分だけの心の花を持っており、
同じものは一つもないという薫子さんの言葉を思い出したつぼみは
再び立ち上がる気持ちを固め、十八番の台詞で気合いを入れ直します。
『挫けてしまいそうだった自分の心に、堪忍袋の緒が切れました!』
みんなの心が希望を失わない限り、決してプリキュアは諦めない。
高らかに宣言するつぼみに再び4人の心は決まります。
が・・・そこにデザートデビルの唸り声が響き渡りました。
みんなを温室内に逃がし、変身して立ち向かう4人。
いや、4人ですが4人ではなく、心はみんなと繋がっていると感じています。

かつては苦戦したものの、デザートデビルは一度は戦った相手。同じ轍は踏みません。
妖精達のマントを身に纏い、空中から猛攻を畳み掛けます。
デザートデビルの背から伸びる蛇に追い回されるマリンですが、
前から来た蛇を避けると蛇同士が衝突、結果オーライとなりました。
ムーンライトも同様に蛇をうまく避けて蛇同士を噛み付かせ、
デザートデビルが怯んだ隙にムーンライトの一撃が地に倒します。
ブロッサムとサンシャインによるダブルインパクトをその背後のビルに当て、
デザートデビルをビルの下敷きにした後はすかさず
ハートキャッチオーケストラで仕留めました。

しかしデザートデビルを一体倒したところで、砂漠化した世界は戻りません。
心の大樹を、そして薫子さんを救出すべく、
コッペ様が指差す天を目掛けて最後の戦いへと出発します。
その前に、駆けつけた人々がプリキュア4人を見送りに現れました。
『頑張ってください!』『どうか、怪我をしないように』
もも姉、さつきお兄様と肉親から他人行儀に声をかけられて
少々テレ気味のマリンとサンシャイン。
花と共に無事を祈っているとアヤ部長に声をかけられるブロッサム。
そして多田かなえは出撃前の4人の写真をカメラに収めます。
『はい、それじゃあ・・・笑って!』
どんな写真ができたのか、それは無事に帰還してから見る事になるのでしょう。
みんなに見送られて、プリキュアとコッペ様は天を目指して飛んで行きました。
砂に埋もれた世界を見下ろしながら・・・

デューンもプリキュアの接近を察知し、
心の大樹が枯れたのになぜ生きているのか不審感を抱きますが、
薫子さんは大樹は完全に枯れていないと確信していました。
プリキュアが惑星城に到達する前に、始末を申し出るサバーク。
デューンは余裕の態度を崩さず、プリキュアを倒せば人間も絶望し
自ずと心の大樹も枯れ果てると嘲笑います。

サバークの居城に着地するプリキュア達にとって、
番兵のスナッキー達はもはや敵ではありません。
プリキュアのみならず、コッペ様までが獅子奮迅の大活躍を見せ、
コッペ様に睨みつけられたスナッキーは戦意を喪失するほどの迫力です。
4人の行く手にはスナッキー達、その背後のサバークの居城、そして惑星城。
薫子さんを、地球を救うべく、最後の戦いの火蓋が切って落とされようとしています。


過去作でも最終決戦時、何らかの形で世界が滅びたり征服されたりした描写がありましたが、
今回のように人々が逃げ惑う中での世界征服宣言、そして砂漠化というのは珍しいです。
いつの間にか無人の世界が崩壊したり(MHSS、5GoGo)、
侵攻の描写はなくともラビリンスの手に落ちた後の人々の姿を見せたり(フレッシュ)
これまではおそらく多数の人々が攻撃されるような描写を避けていたと思われます。
しかし今回は人々の恐れおののく姿が描かれているからこそ、
世界が砂となっても諦めない気持ちを体現するための、
かつてデザトリアンとなった人々の登場に説得力が感じられました。

ところでもも姉以下、さつきお兄様やクラスメイト達など、
今回駆けつけた人々は果たして本人だったのでしょうか?どう解釈すべきか迷っています。
一度デザトリアンにされて立ち直ったとはいえ、彼らより強い心を持っていると考えられる人々
(つぼみ、えりかの両親や明堂院厳太郎翁、番慶子ママンなど)が登場しなかったため、
枯れてしまった心の大樹、あるいはコッペ様が
プリキュア達を応援するために見せた幻影のような気がしてなりません。
心の大樹を元気にしてきた心の種は、この人々の気持ちが込められていたと考えると、
大樹に宿った残留思念が形を取って現れたのではないでしょうか。
人々が明らかにプリキュアの正体を感づいているような態度・発言をしている事もあり、
(特に番君の発言はつぼみにではなく、ブロッサムに対して言っているようです)
幻影でなく本人だったとすれば、同じく何らかの力によってプリキュアの正体を知り、
応援に駆けつけたように考えられました。

今回開始早々の一連の戦闘シーンは、デューンの強さを誇示するに十分な効果がありました。
真っ先にムーンライトをあっさり倒した事で、
「あの」ムーンライトすら手も足も出ないという恐ろしさが際立っています。
しかもそれが力を取り戻す前のもので、真の力を得た今、その強さは未知数です。
いささか強すぎる感もありますが、果たしてどのように最後の戦いを制するのでしょうか。
鍵を握るのはコッペ様のような気がしますが・・・

そのコッペ様、既にオープニングで暴れまわっているので参戦は予想していましたが、
予想以上の活躍ぶりには驚かされました。
パートナーの薫子さんが傷つけられた事で顔色を変え、咆哮を上げて向かって行く勇姿、
スナッキーに殴る蹴るの猛攻を加えた後、鋭い眼光で睨みつける等、
「あたしンち」のお母さんのような容姿なのに実にカッコ良く見えました。
しかもこれだけの大活躍&マリンを乗せての飛行などをこなしても、
終始無言のために寡黙なニヒリズムまで感じられ、
「カッコイイとはこういうことさ」と、まるでどこぞのブタさんのようです。

さて昨年の同時期と同じように、正月を挟んだ後の展開が非常に気に掛かります。
クモジャキー、そしてコブラージャさん。彼らの最期の戦いはどのように展開するのでしょうか。
そして、「最終敵イケメン」「最終サソリーナ」の前例があるだけに、
新聞のテレビ欄はどのようになるのでしょうか(笑)
「最終クモコブラ」などという実も蓋も無いものだったりして・・・
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へるりん

こんにちは。いつも楽しく拝見させて頂いております。

幻影かも、とおっしゃられていましたが、自分は、一度プリキュアに助けられた人の心の花には、プリキュアプロテクトなる(かどうかは分かりませんが)免疫のようなものが出来て、それがクリスタル化を防いだのではないかと考えていました。
つまり、心が強いから助かったのではなく、ハートキャッチされたから助かったという考えです(笑)

最後の出発時のかなえの撮った写真は、今まで彼女が撮って来た写真の中でも最高の一枚だと思うので、あれが幻になってしまうと個人的に残念かなと(笑)

長文失礼致しました!
by へるりん (2011-01-21 17:19) 

スティクス

>へるりんさん
こんばんは。コメントありがとうございます。
最初に見た印象では「幻影」などと解釈しておりましたが、
あれから先のエピソードを見るにつれて少々穿った見方だったと感じています。
やっぱりあれは本人達で、おっしゃるとおり免疫であったり、
はたまたブロッサム達の想いが伝わった事による強さを身につけたのでしょう。

こうして感想を書くようになり、その時の自分の考え方が今と違ったとしても、
あの時はどう考えていたのかと振り返る事が出来るの楽しみがあります。
そしてもう一つ、このようにご指摘を頂く事で様々な観点で
物事を見る事が出来るという有難みがあります。

間もなくハートキャッチは終了してしまいますが、
続くスィート、そして5と5GoGoの再視聴も続けて参りますので、
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

P.S.かなえの写真はおそらく最終回で使用されると思いますが、
どのような写真になるのか楽しみですね。 
by スティクス (2011-01-22 22:55) 

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