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プリキュア5 第24話『新たなる5人の力!』 [Yes!プリキュア5]

日本ではすっかり年末の風物詩となったベートーヴェンの「第九」。
その第3楽章は、穏やかな美しさに満ちた旋律が淀みなく流れ、
ずっとこのままこの世界に浸っていたいと思わせる音楽が奏でられますが、
金管が2度、至福の時に身を委ね続ける事に対する警告を吹き鳴らします。
甘美な夢の世界に浸る4人に違和感を覚えるのぞみ、
そしてココとの繋がりを保つキーホルダーを2度の警告として、
夢から覚める事を選ぶ5人は、新たな力を得て再び立ち上がります。
  
『りんちゃん!』『こまちさん!』『うらら!』『かれんさん!』
絶望の仮面をつけた4人を前に、のぞみはプリキュアとしての名前ではなく、
それぞれの名前で呼びかけますが、
何度呼びかけてもその声は届かず、無表情な仮面は当然ながら眉一つ動かしません。
それならば仮面を外そうと試み、のぞみはアクアの仮面に手を掛けて懸命に力を込めますが、
いくら頑張っても仮面はビクともしません。
カワリーノは一度つけたら取り外すのは不可能だと、その絶望の仮面の事を説明しました。
『あなたのお仲間は絶望の底に沈んでしまったのですよ』
のぞみはアクアの仮面に掛けていた手を下ろして静かに怒りを燃やし、ドリームへと変身します。
『よくもみんなを!』

『君!ここでドリームアタックはやめなさい!本部が壊れちゃう・・・』
慌てふためくブンビーさんを尻目に、カワリーノは冷静そのものです。
ブンビーさんが動くまでもなく、ドリームを四方から仮面をつけた4人が押さえ込み、
カワリーノは身動きの取れないドリームの顔にも仮面を被せました。
それでもこの状況下に於いても、ドリームはまだ希望を捨てずに抗い続けます。
しかし、カワリーノはそっとドリームに囁きかけました。
『お仲間はもういないんですよ・・・?』
その言葉、そして変わり果てた4人がドリームの目に入り、
心に隙が出来たのを見計らってカワリーノは再び仮面を被せ、
遂にドリームの顔も、絶望の仮面に覆われました。
5人の絶望は、デスパライアに心地良い安らぎをもたらします。

デスパライアの興味はあくまでコレットにあり、プリキュアの処置を暗にカワリーノに促します。
『では、プリキュアの皆さん。どうぞこちらへ・・・』
カワリーノがあくまで穏やかな物腰で5人を招き入れるその先には、
奈落の底へと通ずる深い穴が口を開けていました。
ココとナッツの呼びかけも届かず、5人は操られるように穴を囲んで整列し・・・
『さようなら、プリキュア』
カワリーノの言葉を皮切りに、自ら穴の中へ足を踏み入れる5人は、
ココの絶叫も空しく、深い、深い穴へと落ちていきました。

『素直にドリームコレットを渡さないと、君達もあそこに落っことしちゃうけどいいかな?』
大人気なくココとナッツを脅迫するブンビーさんに、
一部始終をおののきながら伺っていたミルクが、意を決して飛び掛りました。
ミルクに顔面へしがみつかれたブンビーさんはココとナッツを取り落とし、
ココはナッツの制止も聞かず、今にも閉じようとする穴へ向かって走ります。
そしてココが飛び込むと同時に穴を塞ぐ扉は閉ざされ、
みんなの名を呼びながら、ココは一人、闇の中へ進んでいきます。

のぞみは気がついた時、いつものテラスに座っていました。
目の前には、笑顔を浮かべたりんちゃん、うらら、こまち、かれん。
しかしその笑顔は、まるで笑顔の仮面を被っているかのように不自然です。
りんちゃんに促されるまま、のぞみは何の疑問も抱かず
目の前のご馳走に目を奪われますが、料理に手を伸ばそうとした時、
胸のポケットに入れているキーホルダーが音を立てるのに気を取られました。
しかしその些細な疑問は目の前のご馳走を前に、忘れられようとしています。

『絶望したプリキュア達は、辛い現実を忘れ穏やかな世界に浸っています。
 ちなみにそこから抜け出せたものは誰一人降りません』
「現実」ではブンビーさんに囚われたナッツとミルクが、
ドリームコレットを要求されているという展開となっています。
「穏やかな世界」では夢中で目の前の料理を平らげているのぞみですが、
再び音を立てるキーホルダーに気を取られました。
『これって・・・なんだろう・・・?』
しかしのぞみが抱いた疑問に対し、笑顔のままのみんなは忘れるよう語りかけます。
『何深刻な顔してんのよ?』『どうでもいいじゃない、そんなもの』
『考えたって疲れるだけよ』『悩みなんて忘れて、一緒に美味しいものを食べましょうよ』
一度は頷いたのぞみですが、何かとても大事な事を忘れているような胸騒ぎを抱きました。
その手の中では、キーホルダーが音を立てて揺れています。

キーホルダーの音は闇の中を進むココにも届きました。
その方向へ突き進んでいくと、絶望の仮面を付けられたまま闇にたゆとうドリームの姿が・・・
ココはドリームを懸命に追い、届かぬ手を小々田先生の姿となって掴み、そして抱きしめます。
しかし小々田先生の呼びかけにも、無表情な仮面は何も反応しません。
『目を覚まして・・・のぞみ・・・!』
ドリームではなく、のぞみと呼んで抱きしめる小々田先生。
そして幻想の中ののぞみは・・・

『ねえ、私達どうして一緒にいるんだっけ?学年も性格もバラバラなのに』
のぞみが呈する何気ない疑問にも、4人は当たり障りの無い答えしか返しません。
『そんな事、どうでもいいじゃないですか』『今が楽しければそれでいいのよ』
『いつも仲良く、一緒に楽しく過ごすのが』『友達、でしょ?』
『そうだけど、でも・・・』
キーホルダーを見つめるのぞみに、不意に小々田先生の言葉がよぎりました。
『大切なのは、これからどうするかだよ』
『楽しいだけじゃダメなんだよ!
 今はどんな事も諦めずに、一生懸命頑張れって教えてもらった!』

その事を思い出したのぞみに、小々田先生の呼びかける叫び声が響きます。
揺れるキーホルダー。そしてのぞみは呼びかけに答え、ココの名を叫びました。
そしてドリームの仮面にヒビが入り・・・
小々田先生はドリームが握り締めているキーホルダーに気がつき、
そしてドリームの仮面に額を当てて、改めて呼びかけます。
『・・・のぞみ!』

「のぞみ」は花畑で小々田先生に抱きしめられている事に気付き、赤面しました。
『もう二度と、会えないかと思ったよ・・・無事で良かった』
のぞみを抱きしめる小々田先生(教師が生徒に何たる事を)
その胸元に顔を埋め(こらこら)頬を染めるのぞみが思い出した大切な事。それは・・・
『私にはやりたい事、叶えたい夢があるって!』
再び揺れるキーホルダー。そしてドリームの顔を覆う仮面は砕け散りました。

今まさにブンビーさんがナッツとミルクからコレットを奪おうとした時、
仮面が砕かれた事を察したカワリーノの口から驚愕の呟きが漏れました。
そして自分を取り戻したドリームと小々田先生は、共に4人を迎えに行きます。
先ほどのドリーム同様、仮面をつけたまま闇に漂う4人に追いすがり、
仮面に手を当てて念じるように呼びかけるドリームと小々田先生。
『待っててね。今行くから・・・』

「ドリーム」は再び先ほどのテラスへ戻って来ました。
『みんな、迎えに来たよ!』
その言葉で目を開く4人は、皆一様に虚ろな目でドリームに不安を口にします。
『ごめん、帰れないよ』『私、怖いんです』
『自信が無いの・・・』『もう無理だと思う』
弱気な4人を前に、ドリームも挫けそうになるのを堪えて手を差し出しました。
『無理じゃないよ。5人一緒なら無理な事なんて何も無い!何でも出来るんだよ!』
虚ろな目のまま立ち上がる4人。
そしてりんちゃんとうららは一瞬たじろぎながらもドリームの手を握ります。
もう一方の手は、こまちとかれんが握り、目を閉じて手を繋いだ5人の輪が出来ました。
『暖かい・・・』『なんだか、ほっとします』
『5人で手を繋ぐのなんて、初めてね』『不思議・・・不安が消えていくみたい』
『ごめんね。私、いつもみんなに迷惑掛けて、みんなに支えてもらってばっかりで・・・』
改めて4人に謝るドリームに、みんなそれぞれ目を開いて答えます。
『何言ってるのよ。支えてもらってるのは、こっちだよ』
『私達こそ、ごめんなさい』
『気持ちのどこかで、お互いに甘えていたと思うの』
『だからみんなバラバラに・・・でも、またこうして一緒になれました』
4人の目は、もう虚ろなではありません。活き活きと輝いています。
『またこれからも、一緒にいてくれる?』
『もちろん!』
『一緒に夢を、追いかけよう!』『Yes!』
5人の心が一つになると同時に、希望の光が迸り、仮面は一斉に砕け散りました。
その光は先程の穴の蓋を開け放ち、希望の光がナイトメア本部に満ち溢れます。

光が消えた先から手を携えて5人が戻ってきた事に安堵するナッツとミルク、
そしてカワリーノは逆に計画が狂った事に驚愕しました。
カワリーノは少し頭に血が上ったのか、思わず本気を出そうとしますが、
彼が本気を出すと本部が壊滅する程の事態になるらしく、ブンビーさんが必死になだめます。
再び冷静さを取り戻したカワリーノは、5人とココたちをその場から消し去ると、
自らも後を追うように姿を消しました。

カワリーノは5人を古代ローマの闘技場のような場所へ連れて来ました。
あんたの思い通りには行かないと言い放つプリキュア達を前に
迎え撃つカワリーノは自らの誤算を認めながらも、
あなた方の思い通りにも行きません、と余裕を伺わせます。
その後ろからは、あのギリンマ君の成れの果ての怪物が姿を現しました。
5人がかりでもやはり怪物は強く、たちまち払い飛ばされる5人。

辛うじて立ち上がるドリームの背後から迫るカワリーノの攻撃を、
身を挺して防ぐルージュ。その際手傷を負い、
顔をしかめるルージュにカワリーノは疑問を投げかけます。
『あなたがそんな目に遭うのも、そのお友達のせいですよ・・・?』
しかし、もうルージュは迷っていません。
前回幼い自分から掛けられた言葉と同じカワリーノの甘言を振り払います。
『どんな目に遭ったっていい!私はのぞみと、一緒にいたいのよッ!!』
『りんちゃん・・・』
そこにあるのは「ドリーム」と「ルージュ」ではなく、「のぞみ」と「りんちゃん」の強い絆でした。

『仲間など見捨てて逃げればよかったものを・・・もうあなたの夢は叶いませんよ?』
カワリーノは次にレモネードに狙いを定めます。
しかし、前回鏡の向こうの「うらら」が投げかけたものと同じカワリーノの言葉に、
レモネードは力強く反論しました。
『私は絶対に仲間を見捨てないし、夢を諦めたりもしない!』
そしてカワリーノの攻撃が振るわれようとする刹那、ドリームとルージュが割って入ります。
『うららの夢は絶対叶うよ!』『そう、私達が応援してるんだから!』
『のぞみさん・・・りんさん・・・』
互いに応援し応援される3人の間には、
先週のりんちゃんとうららの間に流れたギスギスした空気はありません。

『また仲間のために損な役回りですか?』
不意に襲い掛かる怪物を、一人身を挺して押し留めるミントに語りかけるカワリーノ。
しかしミントは一人ではありません。助太刀に入るのは誰よりもこまちを知るかれんです。
『それがこまちの優しさよ!私が一番良く解ってるわ!』
『一人ぼっちのあなたに何が解ると言うのですか?』
『かれんは一人じゃない!私もみんなもいるわ。一人になんか、絶対にさせない!』
コマチチャン人形が、仮面の水無月かれんが投げかけた言葉は2人で、
否、5人で力を合わせて怪物と共に押し返しました。

しかしカワリーノはさらに怪物に力を注入します。
さらに巨大化、凶暴化して暴れまわる怪物に、再びひとたまりも無く吹き飛ばされる5人。
しかしこの状況下でもドリームは、
気遣うココたちを逆に案じて安全な所に隠れているよう促します。
ドリームの言葉に打たれ、ミルクは何も出来ない自分を認め、
迷惑掛けてばかりだったと頭を下げて謝ります。
そしてドリームはミルクの頭に手を置き、
ナッツハウスに帰ったら一緒に蝶の飾りを作ろうと微笑みかけました。
そして絶対的な力の差を感じても諦めず、再び立ち上がります。
次々立ち上がる5人に苛立ち、カワリーノは茶番は終わりと怪物をけしかけますが、
『みんなで一緒に、蝶の飾りを作るとミル!!』
5人の姿に打たれたミルクの叫びが響くと共に、
キャリーケースの中から新たなバンダイ様のプレゼント(笑)が飛び出しました。
蝶を象ったような、新しい力になる「かもしれない」(笑)ものを見上げて、
夢と希望の力と共に、5人は5つの力を合わせ、その上に飛び乗ります。
プリキュア・ファイブエクスプロージョン。
その新たな力は輝く蝶となって怪物に突進します。
そして砕け散る黒い仮面と共に、ギリンマ君の成れの果てを葬り去りました。

そのまま蝶に乗った5人は、学校へと帰還しました。
改めて無事を喜び合う5人とは裏腹に、
デスパライアは絶望を希望の光で振り払ったプリキュアに強い危惧の念を抱きます。

そしてようやく、蝶の飾りが完成しました。
のぞみの不器用さを毒づき、相変わらず素直になれないミルクですが、
照れは隠しきれず、顔が赤くなっているのを指摘されて必死に否定します。
しかしそのやりとりからはトゲトゲしいものは感じられません。
前回、散らばったビーズのようにバラバラになった5人の心は、
雨降って地固まり、蝶の飾りのように再び一つにまとまりました。


再び「第九」を引き合いに出すと、金管の警告が鳴り響いた後も、
引き続き後ろ髪を引かれるように穏やかな音楽が流れ続けます。
これは最終楽章に入っても変らず、1楽章、2楽章の回想では即座に低弦が否定しますが、
3楽章の回想部分だけは未練を伺わせるような旋律が繰り広げられます。
悩みも苦しみも無い穏やかな日々には、誰もが甘えたくなり、
そこから抜け出す事には、今回の虚ろな目をした4人同様、不安を抱くのも当然です。
それを振り切り、乗り越えた先に真の歓喜があるという「第九」の構成が、
今回のエピソードを見返して重なりました。

のぞみは決して万能な子では無いのは周知の通りで、
嫌いな勉強から目を背けたりする事もありました。
しかし嫌な事から目を背けるだけでなく、みんなの力で何かを変えよう、
乗り越えようとする気持ちの強さだけは、前回でも感じたとおり誰よりも強いものです。
りんちゃんやかれんの気の強さも、うららやこまちの芯の強さをもってしても果たせず、
結果として小々田先生に助け出されたものの、
甘い夢から覚めようとしたのはのぞみ自身の意思でした。
そして怪物との戦いで窮地に遭ってもまずココ達を、
今回の事件の元凶となったミルクを第一に考えられる事が、
のぞみをして主人公たらしめています。

一方4人もただのぞみに助けられるだけでなく、
前回4人が個々に抱いた迷いはカワリーノの言葉を借りて再び投げかけられますが、
それぞれが明確な答えを持って打ち破りました。
4人が出す答えは正解では無い、むしろ正解など無いものだと思います。
それでも信じる道を進む様は、理屈を抜きに心に響きました。

初代~SSにかけては「手を繋ぐ事」で変身したり技を繰り出したりと、
必要不可欠なものでしたが、5シリーズにおいては今回が手を繋ぐ初出です。
これは5人に増えたためにみんなで手を繋ぎにくいという事情もさることながら、
今回のようなとっておきの展開のために温存していたのではないでしょうか。
以前のシリーズでも、単に戦う手段としてだけでなく、
手を繋ぐ事によって互いを感じ、互いを想う気持ちを描いた事がありました。
そのように、分断された5人の心を繋ぐ手段として手を繋がせる。
そして新たに互いを認め、解り合う。その描写を見ることによって、
「ふたりは」からのプリキュアのDNAを受け継いでいると感じた次第です。

ところで今回、というより5~5GoGoのシリーズにおいては、
敵を「殺して」しまう描写が残念に思っています。
きれいごとかもしれませんが、出来ることならプリキュアというシリーズでは、
少女達が命を奪う描写をして欲しくありませんでした。
かつてカブキマンことピーサードを「闇に還し」た時、
キュアホワイトは「殺して」しまったのではと激しく狼狽し、

いくら敵とはいえ、命を奪う事の恐怖を描いた事は今も印象深く残っています。
その罪悪感を救済するために、初代~MHでは「闇に還る」とオブラートに包んだ表現で、
SSでは「元の姿に戻る」という表現で通してきました。
ジャアクキングゴーヤーンは「闇そのもの」「宇宙創成以前から存在する人智を超えた存在」
と位置づけられるので、今回のギリンマ君は、プリキュアと言う作品群で
初めて「殺した」キャラクターとなってしまいました。
さらにプリキュアシリーズの敵キャラクターはいずれも内面やコミカルな描写があり、
単なる憎まれ役となる者はほとんどいないので、
敵といえども殺してしまう事には後味の悪さを感じてしまいます。
例えばギリンマ君を倒した後、ただのカマキリとして逃がしたりする事もできたと思います。
後のフレッシュでは、イース様ウエスターさん・サウラーを直接手に掛ける事は無く、
ノーザ「さん」とクラインでさえ本来の姿に戻しただけで、
メビウスは機械であり、その最期は自爆のため、プリキュア達は手を汚していません。
そしてハートキャッチでも「サソリーナ」という人格を仮に葬ってしまったとしても、
その後に明確な救済の描写
がありました。
(年始のクモジャキーとコブラージャさんがどうなるのか心配ですが・・・)
そのため、敵キャラクターの扱いでは5シリーズに少々不満を感じています。

ともあれ、危機を乗り越えた5人の結束は再び固くなり、
ミルクも往々にしてちょっかいを出すものの(それでもどうしょうもない事件を起こしますが)
再び健全なストーリーへと戻っていきます。
結束を高める手段としての合宿。それも海辺の貸切別荘で!
その準備に追われる合宿前半、明るい話に戻るプリキュア5シリーズを
新年を迎えて新たな気持ちで見返したいと思います。

最後に今年一年、ご来訪頂いた皆様に御礼申し上げます。
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まるっさ

新年あけましておめでとうございます。ちなみに私は昨年から本日の晩で夜勤10連勤だったりしますw だいぶ前からいろいろ仕事を転々としつつも年末年始は普通になんのかんので働いていたりしてますw

さて本日東京MXをつけますと、このエピソードが再放送されておりましたw
総じてプリキュア5は基本1話に詰め込みすぎ、という印象はなく、このプリキュアシリーズトップクラスの神回もそんなに台詞の数があるわけではないのですが、のぞみたちの熱い絆、そしてそれに立ちはだかるカワリーノさんの凶悪さなどがこれでもか、というくらい伝わってきます。

『支えてもらってるのはこっちだよ』 

本日見てもうるっとくるりんちゃんの台詞です。ちゃんと第2話などでの『下ごしらえ』がありますのでそれらを省みることでより一層くる物があるのかと思います。視聴者にではなくのぞみ自身に『告白』したのは(笑)今回が初めてなのかも知れませんw

確かに5シリーズの敵の救われなさは異常、なのかも知れませんが、ただ管理人様からは不躾で恐縮ですが、正直『プリキュア5』だけが悪い・あるいは『プリキュア5』なら多少ネガティブな意見が出ても構わない的なスタンスが今までのやりとりで感じられますが(汗)・・・プリキュアたちが敵幹部に対して歩みよろうとし出したのはフレッシュ以降であり、初代もS☆Sも、つまりは鷲尾プロデューサー時代はいずれも『敵の人間味やコミカルで憎めない部分を知るのは視聴者のみでプリキュアには一切伝わらないし、汲み取ろうともしない』というスタンスであったと思います。
ゆえに翔子さんたちやキントレさん、サーキュラスたちなど、敵の死に際して『おいおいフツーに殺すなよ』という歯がゆい思いをしたのは決して『5』だけではないというのも事実であります。他は死の表現をオブラートにしてるからというのはちょっと違うのでは?と思います。プリキュアたちが(改心要員以外の)彼らの『憎めない部分・命を賭して戦っている立場』を意に介さない、というのは初代もMHもS☆Sも何ら違いはないのですから。

長くなりましたが、それら悪人の死に対するドライさは確かに不満に残るものもありますが、ただ『フランダースの犬』などバッドエンドの(おい)物語が駄作あつかいされないのと同じで、この報われなさ・後味の悪さ・やり切れなさもまた鷲尾P時代のプリキュアの『魅力』なのかな、と思ったりもします。そしてこのオブラートに包むことなくはっきり表現されたギリンマ君の死は後半からのブンビーさんの変化を説得力のあるものにしているのだと思います。

とはいえリアルタイムで見てたころはぶっちゃけ『ああ、今回の敵は殺される代わりに、クビという形で退場するのかな』と思っていた時もあったんですが(苦笑)。

それでは。
by まるっさ (2012-01-04 18:19) 

スティクス

>まるっささん
すっかり遅くなって恐縮ですが、明けましておめでとうございます。
年末年始の夜勤10勤とは、お疲れ様でした。
私も年始の仕事始めから2日間、午前様が続いており、
返信が遅くなってすみません・・・
しかし、労働の後のプリキュア視聴・談義もまた格別なものです。

ところで私の書き方が悪いのか、ちょっと誤解を招いてしまったでしょうか。
一部で否定的な論調のまま語りつくしてしまった話もありますが、
私は決して5シリーズを軽んじているつもりは毛頭なく、
全てのシリーズに等しく愛情を注いでいるつもりです。
そうでなければここまで続けることなど出来なかったと考えているのですが、
見る方によってはそのように受け取られてしまう事もあると
十分注意して行きたいと、新年から決意を新たに致しました。

ともかく今回はギリンマ君に憐憫を抱いてしまった私ですが、
ご指摘の通りのりんちゃんの台詞であったり、
もちろんうらら、こまち、かれんの姿勢であったり、
再び一つに戻る様の見事さであったりと、
中盤の山場に相応しい見事な展開だと、今回の事を捉えています。

そして「やりきれなさ」の持つ味わいについても同感です。
確かにピーサードをはじめとしたダーク5の面々も、
続くベルゼイ達もそうですし、何より初めてまるっささんから
コメントを頂戴したサーキュラス達の最期も、
「元の姿に戻った」とはいえどこか切ない余韻を残したSS組の面子も
たいへんに印象深く、そして少し寂しく、
だからこそ最期の華を咲かせたエピソードはいつまでも記憶に残ります。
今気がかりなのはファルセットの今後ですが、
どちらにせよ敵が魅力だからこそプリキュア達も輝き、
そして敵もまた輝く、というキャラクター描写の上手さが堪能できますね。

最後になりましたが、本年もどうぞよろしくお願い致します。
by スティクス (2012-01-06 22:18) 

てんぢく

今更コメントしても仕方ないかもしれませんが、正直僕は昔のように敵はプリキュアの手で消滅させる方がいいと思っています。
勿論「ドツクゾーンが光の園を滅ぼすのは悪くてプリキュアがドツクゾーンを滅ぼすのは良いのか?しかも光の園は誰も死んでないのにドツクゾーンは全滅だぞ?」とは思いますが、命の取り合いの場で相手に慈悲を与える暇なんて本来はないのですし、プリキュアはそういう場で戦っているのだと思います。
「カマキリとして逃がす」ようなことは魔法つかいでありましたが、僕は物足りなさを感じました。
ついでに、感動の新技に対して(笑)はいくら何でもサムすぎると思います。

否定的な意見、失礼しました。
by てんぢく (2019-12-14 16:16) 

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