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プリキュア5 第34話『ミルクを守れ!白馬の騎士かれん』 [Yes!プリキュア5]

スイートプリキュア開始早々、エレン様にハートキャッチされてしまった私ですが、
もちろんこちらのかれんさんを忘れた訳ではありません。
プリキュア5史上の伝説と化した、かれんVSハデーニャさんの馬上戦が繰り広げられる今回、
改めてかれんの凛々しさに惚れ直しました。
「上級生組の本気シリーズ Vol.1 水無月かれん編」とも言うべき一編です。
(Vol.2 秋元こまち編は第43話にて。しばらくお待ちください・・・)
 
水無月邸の馬場で愛馬チャーリーを駆るかれんの姿のカッコよさに
みんなが惚れ惚れとする中で、一人ミルクだけが気味が悪いほど元気がありません。
しかしまだ誰もその事に気がつかず、
のぞみに至っては白馬に跨るかれんの姿を白馬の王子様のようだと評し、
ココ王子と手を取り合う姿を妄想してあっちの世界へ行ってしまいました。
さて、一通り華麗な馬術を見せたかれんは、
戻ってきた際にミルクの様子がおかしい事に気がつきます。
そしてミルクは高熱を発して倒れてしまいました。

ミルクの症状はこちらでいう風邪のようなもの、との事ですが、
パルミエ王国の者の病気はキャッピーというピンキーしか治す事が出来ません。
今まで見つけてきたピンキーの中には居ないと知ってみんなの間に流れる重い空気。
しかしそれを振り払うのは常にのぞみです。
早く探しに行こうと立ち上がってみんなと共にピンキー探しへ、
そしてミルクの看病はかれんが引き受けました。

一方、ブンビーさんも風邪を引いているらしく、ナイトメアに盛大なくしゃみが響きます。
『あんたさぁ、具合が悪いなら出て来なくていいのよ』
一見優しそうな言葉をかけるハデーニャさんの真意は、
ブンビーさんがいなくても何の影響も無いと冷たいものでした。
『休んでいただいて結構なんですよ。永遠にね』
次いで現れるカワリーノも同じく、相変わらずのブラック企業ぶりを披露します。
もっとも、カワリーノはしっかりとマスクで自衛していますが・・・
そしてハデーニャさんはゴテゴテと口紅を塗ったくり、
あたしに任せておきなさいと投げキッスをして出撃して行きました。
ピーチやブロッサム、メロディがEDで飛ばす投げキッスとは違った意味の破壊力を喰らって
ハデーニャさんはどうも苦手だと漏らすカワリーノのマスクにはべったりと口紅が・・・(吐)

かれんの看病の甲斐も空しく、ミルクの熱は上がっています。
何かしてあげられることは無いかと悩んだかれんは、
かつて幼少の頃に体調を崩した時、坂本さんが献身的に看護してくれた事を思い出しました。
そして坂本さんに当時どのように看護したのかを尋ねてみると、
氷水、替えタオル、リンゴなど、用意するものだけでこんなにあると知って
かれんは改めて看護の大変さを知りました。
濡れタオルを替えながらいつの間にか朝になっていた事、
リンゴをすりおろしてあげた事などを語る坂本さんは
苦労したという思い出ではなく、懐かしむような思いを語りました。
『大変ではございません。私は、お嬢様にはいつも元気な笑顔でいて欲しいですから』
『じいや・・・ありがとう』
坂本さんの想いに応えるように、しばし間を置いた後
かれんは柔らかな笑顔でお礼を言いました。

『私もミルクに笑顔でいて欲しいから。私はミルクの笑顔が大好きだから』
氷水に浸したタオルを絞り、リンゴを剥いて指を切ったり、むせるミルクに焦ったり、
慣れない看病に四苦八苦のかれんですが、その誠意はしっかりとミルクに伝わっています。
苦しい息を吐きながらも、ミルクはかれんに微笑み返してくれました。
しばらくして、看病の甲斐あって少し落ち着いたのか、
安らかな寝息を立てるミルクを優しく見守るかれん。
と、その時厩舎の方からチャーリーのいななきが響きました。
不審に思って外を見ると、単身乗り込んできたハデーニャさんがこちらへ向かって来ます。
その頃夕暮れの公園で、ようやくキャッピーを見つけたみんなもほっとするのも束の間、
『何か出たぞ』
小々田先生はナイトメアの到来を察しました。

『お前だけかい?』『私だけよ』
馬場で向き合うかれんとハデーニャさんの間に、決闘の前のような緊張感が高まります。
パルミエ王国の奴(ミルク)の気配を感じとるハデーニャさんを前に、
かれんもミルクのところへ行かせないと単身立ち向かう事を決心しました。
ハデーニャさんは仮面を馬の鞍に被せ、鞍からは手足が、たてがみの生える首が伸び、
黒王号のような魔性の馬が生み出されます。
馬に跨るハデーニャさんに対抗すべく、かれんは単身変身しました。

早速馬コワイナーを相手に猛攻撃を畳みかけるも、
アクアは善戦空しく尾に払われ、さらに馬の突進を受けて跳ね飛ばされ、
そしてハデーニャさんにぶちのめされました。
倒れるアクアを横目に屋敷に目をつけるハデーニャさんの行く手を阻むべく、
アクアはそれでも立ち上がります。
『ミルクの・・・所には・・・行かせない!!』
『だったらあたしを止めてみな!』
病床のミルクにアクアの悲鳴が聞こえてきます。
それを聞いて起き上がろうと力を振り絞るミルクですが、
力及ばず倒れてしまい、そしてアクアも地に倒れ伏しました。
『あんたには何も守れやしないよ!これで終いだ!潰れちまいな!』
馬の足がアクアを押し潰そうとする絶体絶命のその時、
ようやく4人が駆けつけました。

相手が増えたと見るや、ハデーニャさんは馬場の看板を手に取って馬上槍と変え、
軽々と4人をあしらいます。
4人がかりでもハデーニャさんに敵わず、形成不利に追い込まれるプリキュア陣営ですが・・・

『あっけないねぇ。もう終わりかい?』
『まだ終わってないわ!!』
愛馬チャーリーに跨り、アクアリボンを剣のように鋭く伸ばしたアクアが対峙します。
『ミルクのところには・・・行かせない!』羅武兄貴顔負けのすげえ漢前・・・
互いの馬がすれ違い様に、馬上の剣戟が繰り広げられます。
精一杯チャーリーを御し、ハデーニャさんに向かっていくアクア。
あのプライドの高いお嬢様のかれんが、形振り構わぬ凄まじい気合いを込めて叫び、
ぶつかり合い、そして手綱から手を離して両手で剣を構え、
対するハデーニャさんも両手で槍を構えて受けて立ちます。
互いに剣と槍をぶつけ合う2人。凄まじい応酬の末、気合一閃。
アクアは槍を弾き飛ばして見事着地し、落馬したハデーニャさんの前に立ちはだかります。
『言った筈よ。ミルクのところには、行かせない!』
続けて暴れ馬のように突進してくるコワイナーをアクアトルネードで仕留め、
ハデーニャさんが引き上げるのを見極め、チャーリーを労いました。

キャッピーのお陰でミルクの容態も無事に安定しました。
みんなに心配かけた事を謝るミルクですが、
ココたちはミルクが無理していたと気遣い、日ごろの労をねぎらいます。
そして坂本さんが淹れてくれたお茶を目指して退出していくみんな。
後に残されたかれんに、ミルクはそっと手を触れました。
『かれん・・・タオルを変えてくれたり、リンゴを食べさせてくれたり、
 ナイトメアから守ってくれたミル。ありがとうミル、かれん・・・』
その言葉に、かれんは今までの看病の大変さが吹き飛んだように清々しい笑顔を浮かべました。
『私、ミルクの笑顔が大好きだから』
これまでも、これからも、互いを想い合うかれんとミルクの行く末を感じさせるように
2人は優しく笑い合いました。


無印のメップルSSのフラッピフレッシュのシフォン
各シリーズにおいてマスコットキャラクター達の病気を通して
看病する側される側の心情を描くストーリーはほぼ恒例となっています。
(こう見るとハートキャッチに無いのが少々意外ですが・・・)
今回は前々回のりんちゃんに続き、かれんにとって将来の道を決定付ける
重要な一編となりますが、何と行っても単身ハデーニャさんに立ち向かう様の
勇ましすぎるかれん=アクアの勇姿が強烈なインパクトを残しています。
もはや変身ヒロインものの概念を超えた今回のアクアの雄雄しさ、
馬上で繰り広げられる一対一の剣戟の凄まじさは何度見てもシビれます。

そもそも動物と共に戦うという展開自体が他の作品を見ても
フレッシュでの船上パーティくらいしか無く、この時は少々残念な一編だったために
今回のエピソードの特異性が際立っています。
放映当時は、本来アクアトルネードを発するための触媒であるアクアリボンを
剣のように振るって戦うなど想像もつきませんでした。
実際に本編でこのような戦いぶりをする事は無い(と記憶しています)ですが、
劇場版の対ダークアクア戦においても印象的に使われ、
使用頻度が少ない事がかえって特別な戦いを引き立てていると感じます。

アクション面だけでなく、かつての坂本さんの献身を知り、
その思いを胸にミルクの看病を頑張るかれんの姿も心に残ります。
坂本さんに看病の方法を聞いた際、用意するものだけでこんなに沢山?と驚くかれんですが、
裏を返せばこの程度の事も知らなかった世間知らずな一面が垣間見られました。
誰もが羨む豪邸に住み、両親が近くにいない事を除けば不自由無い生活を送るかれん。
決してかれんは坂本さんの存在を軽く見ておらず、
普段から感謝の念は抱いていると思いますが、
いざ坂本さんがどのように世話をしているかを考えた事はあまり無かったのでしょう。
改めてその事実を知り、今まで尽くしてくれたことを噛み締めつつ
坂本さんにお礼を言う場面からは、かれんの深い感謝が伝わってきました。

もっともそれだけではなく、久々に登場する幼いかれんの愛らしさや、
あのカワリーノすら怯ませるハデーニャさんの投げキッス、
公演でピンキーを探す際、やたらとくっつきすぎなのぞみとりんちゃん、うららとこまち等、
随所にインパクトの強い場面が目立ち、色々な意味で話題に事欠かない一編でした。
さすが上級生組の貫禄というべきか、冒頭で例に出した43話の前にも
次回は老獪なブラッディ氏と渡り合うこまちの芯の強さが印象的な一編となります。
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まるっさ

上級生覚醒したらコワイナーシリーズな今回w
今更多くを語ることはありませんが、今見ても動きとかがかなり凄い回だったと思います。そしてかれんのミルクへの愛にうるっとくる回でもあります。

個人的にはつばぜり合いのシーンでBGMが『信じる仲間とともに』(ネットとかでは良く『もすかう』呼ばわりされてますが)が、ハデーニャさんの槍がふっとばされると共に『五つの心!プリキュア5!!』に切り替わるところになぜかうるっときますw なんかカッコいいのですよ!
by まるっさ (2012-01-18 21:04) 

スティクス

>まるっささん
いやもう、本当に今回は伝説ですよね、かれんさんの本気が(笑)
ここまで凛々しい立ち位置が似合う一方で、
言及されていらっしゃるミルクへの想いがあり、
水無月かれんという子の魅力を見事に描き出した一編だと思います。

おっしゃるとおりBGMもカッコいいのですが、
今回は助演男優?賞モノの活躍を見せるチャーリーも良かったですね。
人馬一体のプリキュア・・・後にも先にもアクア以外、
誰にも務まりそうにないのが流石です。
上級生覚醒したらコワイナーシリーズ第二弾「ミント砲」までは
MXですとあと2~3週くらいでしょうか。
こちらも楽しみになりそうですね。
by スティクス (2012-01-18 22:42) 

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