SSブログ

プリキュア5 第37話『ココのヘルシー大作戦!』 [Yes!プリキュア5]

私は基本的に自炊を行っているにもかかわらず、
なぜか実家で暮らしている頃よりも、一人暮らしを始めてから体重が増え始めました。
その頃から三十路に入ったという年齢のせいもあるかもしれませんが・・・
ずっと48kgだった体重も今では53kgに定着してしまい、痩せの部類とはいえ油断は大敵です。
そんな私に警鐘を鳴らすような今回、シュークリーム断ちに悪戦苦闘するココは
果たして減量に成功するのでしょうか・・・?
そしてブンビーさんの定番となるあの台詞の初出ともなる一編でした。
 
ナッツハウスの前の木にはたわわに実った柿が色づき、作中では食欲の秋です。
次から次へとシュークリームを食べ続けるココを、
流石に食べすぎではないかと案ずるみんな。
当のココは意に関せず、シュークリームならいくらでも食べられると
かれんが持ってきたセレブ堂のシュークリームに手を伸ばそうとして、
鈍重な動作で転んでしまいました。
さらに立ち上がる際に思わず「どっこいしょ」と漏らした事に、皆の目が点になります。
心なしかふっくらして見えるココを小々田先生の姿にしてその体型を確かめますが、
その姿は一見スマートないつもの小々田先生です。
しかし、ナッツがそのシャツを捲り上げるとその下に隠されたお腹は・・・
ナッツハウスに衝撃的な声が上がりました。

『な、何?今のお腹・・・?』
『ぽっこりお腹のぽんぽこでした!』
『目の当たりにすると結構ショックね』
小々田先生の突き出たお腹は流石に描かれなかったものの、
目の当たりにしたりんちゃん、うらら、こまちの反応がその衝撃を物語っています。
のぞみ達も大食いかつシュークリームを沢山食べていますが、
ココはシュークリームしか食べていないという偏った食生活が問題でした。
このままでは体を壊すかも知れず、今日から偏った食生活を改善すると
張り切るミルクとは裏腹に、ココはシュークリーム禁止令に肩を落としました。

『お茶が入りましたよ~』
後にすっかり定番となるブンビーさんのあの台詞は、ここから始まります。
しかしお茶を淹れていたブンビーさんは、そのお茶を飲みながら
ガマオ君の失敗を口にするカワリーノの言葉を聞いて顔色が変わりました。
『(まさか、またやりがったのか?)』
ガマオ君の身に何が起こったのを察したブンビーさんはカワリーノに正面から抗議します。
『あれはあまりにも危険すぎるんですよ!』
私の部下を次々と・・・。そう苦々しげにカワリーノに詰め寄るブンビーさんに、
『使えない奴は使えない。哀れみを掛ける必要は無いんだよ。さっさと忘れな』
お菓子をつまみながら登場するハデーニャさんの言葉が突き刺さります。
そして腹ごなしに出撃するハデーニャさんを、
ブンビーさんはただ苦虫を噛み潰すように見送るしか出来ませんでした。

その日のココの夕食はミルクの用意したバランスの良い食事です。
しかし食後のデザートを要求するココを、ミルクはわざわざ
「シュークリーム禁止」とプラカードまで作って厳しく制限しました。
傍らのナッツも豆大福を食べているのに太らないのは、
カスタードと餡子ではカロリーが違うからではなく、
こう見えてもきちんとバランスよく食べているためです。

その夜更け。ココはこっそりと冷蔵庫へ向かい、
シュークリームにそっと手を伸ばすという王子にあるまじき振る舞いに出ますが・・・
『ココ様。つまみ食いはいけませんミル』
いつの間にか背後に回っているミルクに注意されて肩を落としました。
翌日、公園で辺りを伺い、一個だけと自分に言い訳しながら
約束を破ろうとする教師にあるまじき振舞いに出ようとする小々田先生。
目を輝かせて荷物を開けると、そこにはシュークリームの代わりにミルクが入っています。
結果的に約束を破らずに済んだものの、
シュークリームにありつけない小々田先生は涙目でため息をつきました。
その日のランチタイムで、顔色悪く弁当を広げる小々田先生を皆心配そうに見守ります。
流石に大好物を制限されてはと同情気味のみんな。
のぞみにとっては卵焼き禁止令が出たようなもので、
それを行っている小々田先生にのぞみも同情の目を向けました。

シュークリームが恋しいあまり、最近はミルクが用意する食事にも手をつけていないらしく、
このままでは健康にするためのシュークリーム制限がかえって逆効果です。
のぞみはそれならばみんなでココが元気になる料理を作ろうと提案しました。
ところがいざ料理を始めてみると・・・
果物も食べた方がいいという発想は良いのですが、
うららの剥くリンゴはとても厚く剥かれており、これでは食べる実が殆どありません。
そしてかれんは旨味成分と栄養価の高い味噌汁を作るべく
煮干でダシを取って味噌汁を作っていますが、
博識を披露するも煮干を丸ごと一袋投入しており、適量という概念がありません。
逆の意味での気合のレシピを前に頭を抱えるりんちゃんは、もう一人の問題児、
こまちがおかゆに羊羹を入れようとしているのに気付いて止めようとするも間に合わず・・・
試食するミルクによれば味噌汁は問題外ながら、
羊羹入りのおかゆは意外といけるらしいですが、これではココには出す事が出来ません。

その夜もココはこっそり厨房へと向かいます。
胸を躍らせて冷蔵庫を開けると、そこにはシュークリームではなく
ココのためにナッツが作ったと言う、
ハムスターがカラカラ回す運動器具のような物が入っていました。
バランスよく食べたら適度な運動だと実演するナッツを前に、ココは再び肩を落とします。

まるでメシを求めて彷徨うウエスターさんのように、
並木道を行く小々田先生はすっかり元気がありません。
ところが突如鼻を突く香りが立ち込め、向かった先には
初代タコカフェやドーナツカフェを思わせる移動販売車がシュークリームを売っていました。
店のおばさんはうちのシュークリームは絶品だとシュークリームを差し出し、
試食を勧められて唾を飲み込む小々田先生。
『ちょっとだけならいいかな・・・』
おばさんの巧みな誘惑に屈し、手を伸ばそうとしたその時、
小々田先生の脳裏にミルクの、5人の、ナッツの姿がよぎります。
みんな自分の為にあれだけ尽くしてくれた事を思い出し、試食を固辞する小々田先生。
ところが・・・
『我慢したり気ィ使ったり、本当不自由な連中だねぇ。
 そんなことじゃ自由奔放なアタシにゃ、勝てないよ!
 好きなものは好きなだけ食べる。欲しい物は欲しいだけ奪う』
案の定(というかバレバレですが)店のおばさんはハデーニャさんです。
車に仮面を被せてコワイナー化し、小々田先生を車に引きずりこみました。
気配を感じたナッツと共に公園へ向かった5人が見たものは、
車コワイナーの中に囚われたココでした。
コレットと引き換えにココを返すと要求するハデーニャさんを前に変身して立ち向かいます。

タイヤを飛ばして攻撃して来るコワイナーに反撃しようとしても、
車内に囚われたココを案じて、思うように攻撃できません。
ココを返すよう訴えるドリームに、ハデーニャさんはこいつが勝手に入ったと嘘の説明をしました。
『こいつは誘惑に負け、シュークリームを食べたから車の中に居るんだよ。
 どうせ黙ってれば解らないからって、あんた達の努力を無駄にしたんだ』
弁明するココが目にするドリームは、俯き怒ってるように見えます。
ココは確かに負けそうになったものの、約束は守っていましたが・・・

『嘘つき!』
顔を上げて怒るドリームにうろたえるココですが、
その言葉はハデーニャさんに掛けられたものでした。
ココは誘惑に負けたりせず、純粋で頑張り屋で
一度決めたことは最後までやり通すのがココだと皆も追随します。
そして車内のココに飛び降りるよう促すドリームですが、
ココはメタボ状態の重い体を思い出し、自身がありません。
しかし飛び込んでくるドリームを目掛けて意を決し、飛び降りるココを
ドリームは無事に受け止めました。
ココさえ戻ればこちらのものと反撃開始。
ルージュバーニングでコワイナーを牽制し、怯んだ隙にクリスタルシュートで撃退します。
ハデーニャさんも腹ごなしにはなったと負け惜しみを吐いて撤退していきました。

そしてナッツハウスで、みんながココにシュークリームを持って来ます。
ココは目を輝かせるも、禁止の筈だと自制しますが、
これはココのためにみんなが作った砂糖控えめ、野菜の甘みを生かした
ローカロリーのプリキュア特製シュークリームです。
おからや豆乳、ニンジン、カボチャ、果ては枝豆を使ったずんだ等、
ヘルシーな工程を誇らしげに説明するも、
みんなは絆創膏を貼り、所々汚れていたりと、いかに苦労したかが感じられます。
ココはみんなの想いに報いるように感謝しながら一つ食べ、
続けて2個目に手を伸ばしますが、
まだまだ油断大敵だとミルクに静止されて嘆きました。
ところがシュークリームを運ぼうとしたミルクもまた『どっこいしょ』と口にしてしまい
再びみんなの目が点になりました。
心なしかミルクも一回り大きくなっている気が・・・
それもその筈、これまでみんなが作った料理を全部試食して見事に完食しており、
食べてばかりで運動をしていなかったのが裏目に出ました。
ココはあのトレーニングマシーンをミルクに勧め、
そしてミルクの嘆きがナッツハウスに響き渡ります。


たかがシュークリームで、と思いがちですが、
毎晩の晩酌と就寝前の一杯、そして記事執筆のお供にウィスキーが欠かせない私にとって、
仮に禁酒を言い渡されたらどうなるかと考えさせられました。
夜中にこっそりと冷蔵庫へ向かったり、
あと一つだけなどと呟きながらこっそり誰もいないところで食べようとしたり。
今回のココは教師であるにも関わらず、危うく反面教師として描かれてしまいそうですが、
そこはTPOをわきまえたというべきでしょうか。
王子であり、皆を指導するべき存在の小々田先生でもあるだけに、
本当に一線を越えてしまう事はありませんでした。
シュークリームつまみ食いが見つかり、
「このシュークリーム野郎!」などとナッツに殴られて
鼻からカスタードクリームを出すココというのもそれはそれでアリかもしれません。
しかし夜中のつまみ食い未遂でも、仮にミルクやナッツに見つからなかったとしても
ココの性格からすればやはり思い留まったのではないかと考えられます。
そして禁酒を実行できそうにない私には、ココを笑う資格はありません。

ハデーニャさんの甘言に惑わされなかったドリームは
いささかココを信じすぎているようにも見えましたが、
この場面でココを疑うようではプリキュアの物語らしくなくなってしまいます。
その点、少々出来すぎの感が否めないのですが、これはやむを得ないと思います。
子供向け番組と言うものは教育番組の性格も併せ持っていると思いますので、
特に気軽な日常のエピソードでは疑惑の描写は不必要でしょう。
その意味ではややご都合に思える展開も、綺麗に纏めるという点では評価しています。

それよりも5人の個性が見事に描かれている料理の場面が楽しめます。
適切な突っ込み役のりんちゃんとミルク。
発想は良いのに剥き方がなっていない事を気にも留めないうらら。
せっかく知識があるにも関わらず、適量を知らずに台無しにするかれん。
そしてところ構わず羊羹を持ち出すこまち。
私も羊羹入りのおかゆを試してみたくなる衝動に駆られてしまい、
こまちのペースに流されてしまいそうで危険でした(笑)
しかしこのどうしようもない料理を作る場面があるために、
ラストで作り上げるシュークリームを5人がいかに頑張って作ったかが想像されます。
人参や南瓜だけでなく、ずんだまで用いるという
南野奏さんのスイーツ部顔負けの出来栄えは、あのダメ料理があるからこそ引き立ちます。

もう一点、前回ガマオ君の扱いに不満をぶつけた感想を書いてしまった私ですが、
ブンビーさんがガマオ君の事を気にかけていた事をすっかり失念していました。
今回のブンビーさんは登場の第一声こそいつもの、
そして後の定番となる「お茶が入りましたよ~」ですが、
カワリーノに食って掛かる姿はまさに部下のために動く上司の姿そのものでした。
ブンビーさんの人気の一因はいつもの姿の愉しさも去ることながら、
時折このような人間臭い一面が出るところでしょうか。
これから先の再視聴で、屋上でカワリーノに真っ向から反抗するあの場面に至るまでの
ブンビーさんの動向に注目していきたいと思います。

さて、ココには悪いですが、今回の話を観たことで私も無性にシュークリームが食べたくなり
これから金沢発祥のメープルハウスのシュークリームを買いに行ってきます。
首都圏には錦糸町と西荻にしか無いというこの店のシュークリームは絶品で、
錦糸町に住んでいて良かったと思いたいですが、53kgを超えないよう自重しなくては(苦笑)
nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 1

新潟の美容院

ブログの更新大変だと思いますが、応援しています☆

by 新潟の美容院 (2011-02-19 23:04) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。