SSブログ

スイートプリキュア第4話『モグモグ!奏が見せる気合のレシピニャ♪』 [スイートプリキュア♪]

我が家の近所にはパスタとケーキのお店を展開する某企業の工場があり、
月に2度ほどケーキが格安で買える工場直売セールを催しています。
今回のエピソードを見終えた後、私もケーキが食べたくなってしまい
丁度本日そのセールを開催していたため、釣られて買ってきてしまいました。
up 411.jpg
音楽がテーマのスイートプリキュアらしい名前に惹かれた「イチゴのシンフォニー」と
「ブロッサムのシフォン」という過去2作に通ずる名前と季節感に惹かれた「桜のシフォン」の2種。
私は初めて食べましたがどちらも美味しく、
食べる人の事を考えて作られているからこそ美味しいものができるものです。
そう、コンテストの勝ち負けのためだけではなく・・・
  
町で評判のカップケーキ屋「ラッキースプーン」が、奏の家です。
色とりどりの商品を前に接客に立つ美空ママ、
厨房でケーキを仕上げる奏一パパの傍らで、奏もケーキ作りに励んでいました。
『気合のレシピ、見せてあげるわ!』
クリームを泡立て、型に生地を流し込んでオーブンで焼き、仕上げにデコレーション。
テラスでケーキを待ちわびている響の下へ、ようやく完成品が運ばれてきます。
奏は早速かぶりつこうとする響を制止し、
わざわざコンセプトを説明して良く味わって食べるよう念を押しますが、
その甲斐も無く響は一瞬で完食していました。
続けて色々なケーキを出すも、そのいずれも瞬く間に完食する響。
奏は色やデザインも含めた詳しい感想が聞きたかったのですが、
どれもまあまあという響の大雑把な感想に堪忍袋の緒が切れました。
奏は憧れのパティシエール、山口ヨウコが特別審査員を務める
ケーキコンテストに挑むための作品を色々試しており、
そこでの優勝を足掛かりとしてプロのパティシエールになる夢を抱いています。
そしてコンテストで優勝するためにも、派手で目立つケーキを作るべく意欲を燃やしますが・・・
その様子を近くの木の上からセイレーンが偵察していました。

セイレーンは路地裏に張られたコンテストのポスターに目を付け、
メフィストの指示を思い返します。
2人の仲を引き裂いて互いの心を一つにする力、ハーモニーパワーを弱めてしまえば、
プリキュアに変身できないと企み、ポスターに載る山口ヨウコの姿に変身。
(エレン様の姿の方がいいのに・・・)
二度と変身できないようにしてやろうと山口ヨウコの姿でほくそ笑みます。

翌日、奏は響がロクな感想を言わない事をボヤきながら、
もっと目立つケーキを作ろうと考えていました。
そして響にケーキを持っていく道すがら、ふとわき見した際に
人とぶつかって転んでしまいますが、相手が山口ヨウコと知り、
それがセイレーンの化けた姿となどとは露知らず、大ファンの奏は目を輝かせます。
山口ヨウコは奏の作ったケーキをパリの一流店でも見た事が無いなどと巧みにおだて、
他にどんなケーキを作れるのかと口車に乗せて自分のスタジオへと案内しました。

ところが連れ込まれたスタジオは暗く、奏もやや不信感を抱いていたところ、
突然歌声とスポットライトとともに、山口ヨウコのアシスタント3人組が登場しました。
『ようこそ~♪』『ようこそ~♪』『ようこ~♪』『山口、ようこ~♪』
『やっかましいわ!』
思わずセイレーンの素が出てしまうも何とか取り繕い、アシスタント3人組を紹介します。
奏も初めましてと丁寧に挨拶しますが、こんな連中一度見たら忘れないような気が・・・(笑)
ともあれ明かりがついた部屋は設備も食材も整っており、
私の記憶が確かならば、料理の鉄人のスタジオのような厨房で、
山口ヨウコは奏にびっくりするようなケーキをリクエストします。
いつものように白いクリームのケーキを作る奏に途中で黒いクリームを勧め、
奏も神秘的な仕上がりになるという口車に乗せられて
見事妖しい魅力を放つ黒いケーキを仕上げました。
先生のアドバイスのおかげだと謙遜する奏を、巧みにおだてる山口ヨウコ。
コンテストで勝つための派手なケーキと強調し、奏を天才だと持ち上げた後、
それとなく奏のケーキを褒めない人など居ないと持ちかけると、奏には一人心当たりがいます。
山口ヨウコは、その友達は食べる専門でケーキの事など解らず、
ただ奏の才能に嫉妬しているだけだと煽り、本物の友達ならあなたのケーキを褒める筈で、
響と付き合うと才能を駄目にすると念を押しました。
すぐにでもプロになれるほどの才能の持ち主だと持ち上げられている事もあり、
辺りの怪しい雰囲気の効果もあって、奏は惑わされ始めていました。
照明が落ち、スポットライトを浴びる3バカの重唱が響くという効果のために(笑)

スイーツ部でも黒いケーキの評判は上々です。
そこにいつものように乱入し、目ざとく黒ケーキに目をつける響。
本当の友達なら褒める筈という言葉が耳に残っている奏は、
はっきりいって全然美味しく無いという響の感想を聞いて耳を疑いました。
『そんなの嘘!響は私のお菓子作りの才能に嫉妬しているだけよ!』
突然怒って帰ってしまう奏の反応に、響は戸惑うばかり。
その一部始終を外で伺っていたセイレーンは、
ハーモニーパワーが弱まるのを実感してほくそ笑んでいました。

その夜、店の閉店後に新作を試食させる奏介パパと、
味見をする美空ママのありえない程のバカップルぶりを見る奏は
『ママの笑顔を見るためにケーキを作っている』
という奏介パパの言葉が気になるも、
笑顔にするだけではコンテストには勝てないと、頑固な一面を捨て切れません。
そして響も自室で腹筋、腕立て伏せ、逆立ちをしながら、
奏に嘘でも美味しいというべきか考えていました。
しかし響もハミィも嘘で喜ばせても仕方ないという考えで一致します。
ハミィは響の良い所として、正直な事、何でも沢山食べる事を評価しました。
それだけ?と拍子抜け気味でも、響はあまり深く考えません。

翌日、教室で会う響と奏の間には気まずい空気が流れてしまいました。
それでも放課後、渡り廊下を行く奏の後姿に、
響はここで決めなきゃ女がすたると意を決して声をかけます。
響のテニスルックキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
『私、奏には嘘なんてついてない。私、奏のためならケーキ100個でも200個でも食べる。
 美味しかったら美味しいって言う。そうじゃなかったら、そう言う。
 私はコンテストの審査員じゃないけど、小さい頃から奏のケーキ誰よりも食べてる。
 奏のケーキの一番のファンは、私だから』
言いたいことをはっきりと言って立去る響に対し、奏は振り返りませんでしたが・・・

『何なのよ!私のケーキの一番のファンなんて。ケーキの事なんか何もわかってないくせに!
 私のケーキは誰よりも食べてるって、つまみ食いばっかりだし!
 だいいち100個も200個もケーキ食べたら、いくら響でもお腹壊すわよ!』
スイーツ部員達がちょっと引いている中、文句を言いながらケーキを作る奏は、
無意識に響が好きだと言っていたイチゴのケーキを作っていました。
と、そこに乱入してくるのは響ではなく山口ヨウコです。
どうしてここに?という当然の疑問に答えず、
こんなケーキではコンテストに勝てないと言い放つ山口ヨウコ。
友達の事考えていたらこうなってしまったと苦笑する奏には、
いつの間にかハーモニーパワーが戻っていました。
それでも山口ヨウコは奏と響の仲を裂くべく言葉を掛けようとしますが、
イチゴに音符が潜んでいるのを見つけると、回りくどいやり方をやめて実力行使に出ます。
ケーキを奪い取り、セイレーンの正体を現してケーキをネガトーン化しました。

その頃響は見事なスマッシュを決めるも空腹でお腹を鳴らしていましたが、
ケーキのネガトーンが生徒達を追い回しているのに気付いて奏と合流します。
あんな美味しそうなケーキを怪物にした事に怒る響(怒りのベクトルが違うのが微笑ましい)
大切なケーキをネガトーンにされた奏、共に絶対に許せないと変身し立ち向かいます。

イチゴを飛ばしてくるネガトーンにダブルプリキュアキック(違)を仕掛けるも、
イチゴの手に足を掴まれ、ジャイアントスイングで投げ飛ばされる2人。
追い打ちを掛けるように無数のイチゴ弾が襲い掛かります。
メロディは空腹のために本来の力が出せず、
あてつけるように美味しそうなケーキのネガトーンに怒りを露にしますが、
リズムは響のために作った大切なケーキを利用された事に憤り、立ち上がります。
『私はずっと響の笑顔が見たくてケーキを作ってた。私の一番のお客さんは、響なの!』
ネガトーンの右を受け止めたリズムは、コンテストで勝つことよりも
食べる人が笑顔になるケーキを作りたいと悟ります。
そして気合のレシピの掛け声と共にネガトーンを押し返し、けり倒し、
2人の組曲、パッショナートハーモニーでネガトーンを浄化しますが、
ケーキは元に戻ったものの、形はすっかり崩れてしまいました。

ラッキースプーンのテラスで、さすがの響もこれでは食べられないと残念そうな奏。
しかし響は形にこだわらず食べ始めると、その味はとても美味しいものでした。
響に勧められて半信半疑で口にする奏も美味しい事に気がつきます。
『あ~幸せ♥』
ウエスターさんのようにほころぶ響を、いい笑顔と評する南野夫妻もまた、
その味を評価してさすがママの娘だ、などとお惚気はじめ、
相変わらずのバカップルぶりに少々呆れ気味の奏。
おかわりを要求する響に、そんなのあるわけないと返しながらも
奏のケーキが大好きだと言われて、奏はちょっと照れながらも当然だと答えました。
ここにもバカップルがいたぞぉ!
ハミィはにこやかに、ケーキのように甘いやり取りを見守っています。


コンクールで勝つために派手な菓子を作る、と奏が息巻く冒頭から、
今回はそれでは駄目だという流れになる展開が見事に読めてしまいました。
しかし、ある程度セオリーどおりの物語というのも妙に安心感があり、
普通に楽しめる一編となっていました。
そんな中、ここまでの3話以上に奏と響のラブラブっぷりが予想の遥か上を行っており、
朝っぱらから本当にごちそうさまでしたと言いたくなる程満腹です。
響の事だけを考えていたらいつの間にか響が大好きなケーキを作っている奏しかり、
奏のケーキの一番のファンだと宣言し、奏のためにいくらでも食べると言う響しかり。
最後のケーキを食べるシーンでは「奏のケーキが」を「奏が」大好きと言っても
違和感無く見えてしまう程で、4話目にしてここまでとは・・・
この二人は一体どこまで上り詰めてしまうのでしょうか(笑)

人を楽しませるためには自分が楽しまなければならないという
前回と似たテーマが語られますが、今回の方が視聴後の印象が良く感じられます。
前回は団パパの親心や音楽家としてのポリシーがあったとはいえ、
響が長らく傷ついてしまうという
結果になっていましたが、
今回の奏は自信満々のケーキを否定されたもののさほど傷ついていないからでしょうか。
個人的な気持ちとしては、今回のような展開の方が私は好みです。

奏はこれまでのエピソードで頑固な面が強調されていたにも関わらず、
憧れの人(の偽者)の言葉に簡単に流されてしまうという一面が見受けられました。
あっさりと流されてしまう奏は少々弱いようにも見えてしまいますが、
あのほのかでさえ憧れのブレキストン博士(の幻)を前にした時には
流されてしまっていたため、これは仕方の無い事だと割り切る事にします。
一方の響はウジウジ思い悩む事が多かったこれまでの描写よりも、
素直に真っ直ぐに奏にぶつかっていく姿勢が光ります。
気まずい雰囲気のまま教室で相対した際の響の目からは、
もう二度と入学式の日のような行き違いや誤解から来る
仲違いをしたくない
というような強い意志が伺えます。
それを受けての渡り廊下の場面は、背を向けている奏に対してしっかりと言いたい事を言い、
奏の味方であると宣言する意味で、なかなか印象深い名場面になったと思います。
もっとも良く似合っているテニスルックの素晴らしさもありましたが・・・(苦笑)
また黒いケーキを試食した際の背景の黒板には斜めに影が差しており、
響が光、奏が影に居るというシリーズ恒例の「光と影」
をさりげなく用いている描写も見受けられました。
これから先も、対立→互いが大切な存在だと本当はわかっている→仲直り
という展開が続くと思いますが、2人の心理をどのように手を変えて描くのか注目したいです。
そして響の各スポーツにおけるユニフォーム姿にも期待したいものです。
水泳部とか、新体操部とか(絶対望め無さそうですが・・・)

「素直」な響、「流されてしまった」奏という構図は、
そのままハミィとセイレーンに置き換えられるのも興味深いです。
ハミィは今でもセイレーンを敵だとは考えておらず、むしろ友達とさえ考えています。
ハミィは今回もセイレーンに対して一緒にメイジャーランドに帰ろうと裏表無く呼びかける等、
あまりにも天然で脳天気ゆえに深刻さは感じられませんが、
セイレーンは歌姫の座をハミィに奪われた事をメフィストにつけこまれ、
「流されて」しまいマイナーランドに所属しています。
そんなセイレーンに深く考えずとも真っ直ぐに言葉を掛ける場面は、
奏の背に響が呼びかける場面と重なって見えました。
異なる点は、まだセイレーンはその言葉に耳を傾けることが出来ない事です。
今後、このあたりに和解の糸口がありそうな気がしますが・・・?
とは言ったもののメフィストの異常なハイテンションぶりは健在で、
あの人が元締めを務めているマイナーランドは、
セイレーンが言うような悲しみに溢れた世界とは思えません(笑)

南野夫妻のキャラクターも、初登場からいきなり強烈でした。
ほのかの溺愛ぶりが異常だった雪城夫妻
夫婦そろって学者なのにどこか世間ズレしている美翔夫妻といった
いわゆる「ホワイト家族」の両親の伝統というべきか、
いい年してバカップルのようなラブラブぶりは凄まじくインパクト抜群です。
また、その名前が「奏介」「美空(ミソラ)」と音楽に因んでいるのが気になりました。
響の父は「団」という音楽と一見関係無さそうな名前なので、
(ケーキや菓子にも関係ありませんが)何か設定上の意図があるのでしょうか・・・?

ところで余談ですが・・・私は甘いものが別腹という程甘党ではないため、
ケーキを2個食べただけですっかり満腹になってしまい、
この時間になっても夕飯を食べる気が起きなくなってしまいました(苦笑)
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 2

横浜学園都市部

スイートでは奏が大好きな自分にとって、面白かった話でしたね。

ケーキ大会に優勝したいがために、セイレーンが化けた偽物に振り回されてしまいましたが、テニスウェアの響が「それでも奏のケーキのファン」だと言った末に、ネガトーンとのバトルで「一番のお客さんは響!」って言ったのは、持って生き方がうまかったですね。

今じゃすっかりおしどり夫婦と化した2人ですが、揉めてはいても心の中から本音を言い合える感じを出せてていいなと思いました。
by 横浜学園都市部 (2011-11-02 11:52) 

横浜学園都市部

追記します。

お菓子を作るには、その人の笑顔を守りたいという気持ちを込めて作るというのが登場しますが、笑顔を守る事に関しては、4人になった際に強調されていた感じがしますね。

当時は友情に対して対比に成っているのが、散見されていた意味でも印象的でした。

超の字が付くほどどうでもいいですが、序盤のパティシエ衣装の奏の可愛さは堪りませんでしたね。

ラッキースプーン内のエプロンコスチュームも好きですけど…
by 横浜学園都市部 (2012-03-03 12:40) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。