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スイートプリキュア第5話『ドタバタ!テレビレポーターに挑戦だニャ♪』 [スイートプリキュア♪]

ちょうど昨日見返したプリキュア5も、言葉にせずとも伝わる想いを描いたものでした。
この手のストーリーは各シリーズに見受けられ、
スイートプリキュアではどう描くのかに重点を置いて視聴しようと考えましたが・・・
「ドタバタ」というサブタイトル通りのバラエティに富んだ内容を理屈抜きに楽しむ事にしました。
冒頭からの戦い、恒例のケンカ、ハチャメチャなインタビュー、
そして斜め上の姿を見せてくれたお茶目なエレン様。
こういう展開こそがスイートプリキュアの日常ストーリーの楽しさとして考えられそうです。
  
開始早々、クラゲのようなネガトーンとの海辺での戦いが描かれます。
ハミィが心配そうに見守る中、メロディとリズムは息が上がっており、
ネガトーンの触手を避けるのがやっとの状態です。
左右から突進攻撃を仕掛けるも、ネガトーンに間際でかわされてしまい、
第2話のように正面衝突、あの時より酷く顔から一直線にぶつかってしまいました。
接吻でぶつかった衝撃で赤くなった顔で、互いに罵りあう2人。
迫るネガトーンに焦り、メロディは突然パッショナートハーモニーを持ちかけますが
あまりに急な事でリズムはワンテンポ遅れてしまい、
手を叩きステップを踏むタイミングもバラバラ、さらに普段の屈託の無い笑顔ではなく、
自信無さそうなため表情のためか、肝心の技が出ません。
ハミィは2人の心がバラバラと指摘し、もう一度心を一つにしてやり直すよう促しますが、
その最中にもネガトーンの触手が襲い掛かり・・・

あの後、どうにかネガトーンを退けた2人に、
ハミィはお互いを信じて心を合わせる力「ハーモニーパワー」が足りないと指摘します。
ハーモニーパワーを高めるために2人で1つの曲を演奏するよう、
音楽の練習を勧めるハミィ。しかし当の2人は顔を見合わせて戸惑いを隠せません。

さて、今回のOPはこの時期恒例のDX3仕様です。
つぼみから先輩の貫禄が漂うのが感慨深く、相変わらず食べ物に目が無いブラック家族や、
突っ込み役の苦労が絶えないりんちゃん、くるみ、ゆり。
「プリキュアぴあ」でも取り上げられていたサンシャインの珍しい変顔、
ココとギリンマ君のコンビ(違)VSブループリキュアチームの激闘など、
映画館へ行く勇気が無い私にとってはDVD発売まで待たねばならないという
毎年恒例のジレンマに耐える日々が続きます。
日常の買い物をしている錦糸町LIVINで上演されるというのに・・・

夕陽に照らされる海辺の帰り道。
奏はピアノ連弾の練習を持ちかけますが、響の答えはそっけないものでした。
部活の助っ人で忙しく、運動の後は沢山食べて、
その後はすぐ眠くなってしまうという実に健康的な生活を送る響に対し、
奏はプリキュアの自覚が無いと切り出しますが・・・
『大体技を出せなかったのは奏が出遅れたせいじゃん』
その物言いに奏も響が先走ったからだと反発、2人の口論が始まります。
ハミィがなんとか仲裁しようとするのも空しく、奏は怒って先に帰ってしまいました。
一人取り残される響。物寂しい心を象徴するように、灯台の光が回ります。

案の定、響は自室で先程の件を後悔していました。
落ち込む響に、ハミィはモジューレの販促営業変身以外の効果を勧めます。
モジューレをオカリナとして吹く事で、「ドリーム」の「ド」でもある
フェアリートーン・ドリーの力によって、響は少し幸せな気分になりました。
そして幸せになった途端小腹が空き、夜食を採りにリビングへ向かうと、
団パパが演奏旅行中のまりあママとテレビ電話で話していました。
朝も話していると及び腰ながら、響も母と話すのはまんざらではありません。
まりあママは奏と仲良くなった事を団パパから聞いたらしく、
その話題を出しますが、響は先程の一件のために少々複雑です。
そんな響の心も知らず、まりあママは知り合いのテレビ局の人に
町を紹介する番組のレポーターとして響と奏を推薦した事を事後報告しました。
戸惑う響を他所に、言いたい事だけ言ってテレビ電話を切るまりあママ。

翌日響はその事を伝えると、どうして2人でやらなければならないのかと
当然のように反発する奏。しかし人は共通の目的を前に団結するものです。
昨日ケンカした2人も断るために一致団結、手を握り合いますが・・・
響は報酬のピザ食べ放題に、奏は王子隊のインタビューにそれぞれ目がくらみ、
二つ返事で引き受けてしまいました。しかし引き受けてしまった以上、
ここで決めなきゃ女がすたると、気合のレシピを見せようと互いに意気込みを見せます。

そして本番当日。緊張感のかけらもない響に対し、奏はガチガチに緊張しています。
『こ、ここ、こ、きゃのん、ちょうは、おおおんがくに・・・』
奏は昨晩しっかりと準備したにもかかわらず、緊張で思うように話せませんが、
響に茶化されて意地を燃やし、以降すらすらと町の説明を始めます。
『加音町は音楽の町です。西暦1779年、楽器職人の調辺音右衛門が・・・』
ところが響はその真面目な内容にあくびを漏らし、堅苦しくてつまらないと酷評。
呆れるテレビスタッフの前で響と奏の夫婦漫才が繰り広げられます。
そう言う響はといえば、一発ドーンと盛り上げると大風呂敷を広げた挙句、
『あちらに見えるのが、でっかい時計の着いた時計塔で~す』
『なんと、時計の針は1時20分を指しています!』
捻りもかけらもない内容にスタッフ達も思わず脱力。集まったギャラリーも笑い転げました。

響はいい加減だと責める奏、奏はきっちりしすぎて融通が利かないと返す響。
様子を見に来たハミィの不安は的中し、カメラの前にもかかわらず、
2人はすっかり痴話喧嘩を繰り広げています。
その一部始終はセイレーンも時計台から見下ろしており、
2人の代わりにカメラの前で不幸のメロディを歌えば
一瞬で世界を悲しみのどん底に落とせると企てました。
早速作戦を実行に移すべく、セイレーンはエレン様へと姿を変えて鏡の前に立ちますが、
こんな地味な衣装じゃダメだと、突如お色直しのオンパレードが始まります。
青いロングドレス、和服、おばさん臭いドレス、(一瞬シタターレ姐さんに見えました)
そして論外の番長スタイル、チャイナドレス、紫のドレス、などなど・・・
『あの、セイレーン様。まだっすか?』
もはや目的を忘れてしまったようなエレン様に、
トリオ・ザ・マイナー達も突っ込まざるをえませんでした。

さて響も気を取り直し、街角のミュージシャンや風船を配るピエロなどを紹介します。
やれば出来ると奏も見直しかけたのも束の間、
商店街の人たちで編成する音楽隊の中に、肉屋のおばちゃんが居るのを目に留めると、
仕事を忘れて特製コロッケの話題で盛り上がってしまいました。
思わず青筋立てて響を怒鳴りつける奏。それでも笑顔でカメラに振り返り
『商店街の人たちもハッピーミュージックを演奏する、音楽の溢れる町。
 それが私達の住む加音町なのです』
奏の巧みなフォローにお礼を言う響。
そして今度は奏の出番、音楽王子隊へのインタビューの時がやってきました。
密かに憧れる王子先輩を前に、ガチガチになってしまう奏。
しかし響にお尻をつねられ、顔をしかめるも落ち着きを取り戻しインタビューを続けます。
音楽をやって良かった事は、大切な仲間に出会えた事と優等生な回答をする王子先輩。
そして大切な仲間として王子隊のメンバーを挙げ、みんながお互いを思いやり、
心が一つになったとき美しいハーモニーが生まれると付け加えます。
そして今の響と奏の事を心が一つになっていると評し、
当の響と奏が顔を見合わせる中インタビューは終了しました。
時計台が2時を指し、からくり時計が動き出します。

しかしそのからくり時計に見とれていた子供が、持っていた風船から手を離してしまいました。
それに気づいた響は跳び上がって掴み取ろうとしますが届きません。
奏は響を促し、組んだ手を踏み台にして響を高く飛ばし、今度は無事に風船をキャッチ。
(君達は立花兄弟か?)
TVスタッフ達にもその連携プレイを評され、本当に心が通じ合った友達と言われて、
顔を見合わせた後、2人はようやく笑顔を見せました。
そしてハミィはカメラに音符が潜んでいるのを見つけますが・・・

その行く手を緑色のブーツが阻みました。
ハミィが見上げると、そこにはモエルンバかハデーニャさんのような(悪い例えで恐縮です)
ゴテゴテのド派手な衣装に身を包んだエレン様の姿が!
この町で一番の歌姫と自称して自分を映すようアピールするエレン様。
その周りを盛り上げるトリオ・ザ・マイナーのインパクトもあり、
何も知らないテレビスタッフ達も乗り気でエレン様を撮ろうとします。
『聴かせてやるわ。全国のお茶の間の皆さんに、私の不幸のメロディを』
響と奏はエレン様の目論見に気付いてカメラとの間に割って入り、
この人の歌を聴いたらみんなが悲しくなってしまうと阻止します。
そのやり取りの最中にエレン様はカメラに潜む音符に気付いてセイレーンの姿に戻り、
カメラをネガトーン化しました。人々が悲しみの涙に暮れる中、
みんなを笑顔にする筈の音楽で不幸を撒き散らそうとする事に憤り、変身する2人。

『負けられない』『この町は私達がこの手で』
『守ってみせる!』
冒頭とは異なり、変身直後から2人の息はぴったりです。
そんな2人にレンズを伸ばして襲い掛かるネガトーン。
見た目に反して跳躍力に優れ、2人が普通に跳んだだけでは届かずに
空中の無防備なところを狙われて地に叩きつけられてしまいました。
それでも諦めず、何も言わなくても、いつもはケンカばかりでも
いざという時は心が通じ合うと、2人は先程の風船キャッチの事を思い出します。
『心を合わせることがプリキュアの力なら、強くなれるよ、私達』
風船キャッチの時と同様、リズムが組んだ手を踏み台にしてメロディは高く跳び上がり、
ネガトーンのさらに上からかかと落としを叩き込みました。
喜び抱き合う2人(毎度ごちそうさまです)
今度は2人の息もぴったりにパッショナートハーモニーを放ち、
ネガトーンを仕留めて無事に音符を回収しました。

戦い終わり、言い難そうにピアノの練習を始めようと切り出すメロディ。
リズムも偶然同じ事を考えており、2人互いに笑い合いますが・・・
調べの館のピアノからは、たどたどしい音色が流れて来ます。
響はあの一件以来ピアノから遠ざかっていたため、すっかり腕が錆び付いており、
それ故に練習を嫌がっていたのでした。
報酬のピザを食べようという響を、一曲弾けるようになるまではダメと厳しく制する奏。
結局ピザはハミィが美味しく頂きました。とオチが付くと思いきや・・・

オチを持っていったのはこの方々でした。
『私達はこの町が、大好きです!』
響と奏が映る古めのブラウン管テレビを苦々しく消すセイレーン。
『何よこれ。私の出演シーンが無いじゃない!』
わざわざ「祝!セイレーン様テレビ御出演!!」の垂れ幕まで準備し、
クス球、花輪、折り紙の鎖まで用意して飾りつけ、お菓子や飲み物を用意して
トリオ・ザ・マイナーと共にテレビデビューを祝おうとしていたのに、
その出演シーンはごっそりとカットされていたようです。
『何でなのーーーー!!!??』
落胆した心を象徴するように花輪が倒れ、時計台にセイレーンの嘆きが響き渡りました。


全くの個人的事情で恐縮です。
本来であれば2人の通じ合う心について触れるべきなのかもしれませんが、
冒頭でも触れたとおり、つい昨日再見したプリキュア5とテーマが重なってしまい、
それ以外でも通じる心に関しては全シリーズにおいて何度も語られたもので、
今この段階ではそのテーマで新たな感想を思い浮かべる事が出来ませんでした。
そのため本来は今回の重要なテーマである「心が通じ合う」に対して
触れて書くことが出来ませんでした。

第2話で仲直りをしたものの、響と奏は毎回何らかの形で衝突→仲直りを繰り返しています。
今回もその流れを踏襲しており、今後しばらくはこの展開が続く事でしょう。
例えばハートキャッチも悩みを抱える人がデザトリアン化→戦いながらの説得
→心の花とともに自分で問題を解決する人々という流れが定番化していました。
マンネリと見る向きもあるかもしれませんが、ハートキャッチの構成自体も気に入っていましたし、
この痴話喧嘩と2人のラブラブっぷりは大いに楽しんで見ています。
毎度毎度ケンカのネタと仲直りのきっかけを考えるのは結構大変かもしれませんが、
これから先もどのようにケンカして、どのように仲直りをしていくのか期待しています。
意図してやっているのか、冒頭の戦闘時における、
ともすればキスに見えてしまう顔面からの衝突や、
報道陣とギャラリーが大笑いしてしまうほどの夫婦漫才のようなケンカ、
そして互いを巧みにフォローしながらのインタビューなどなど、
先週も書いてしまいましたが、本当に毎度ごちそうさまといった感じです。
(お尻をつねるなど、本当に何と言うか、もうね・・・)

プリキュアぴあでは音楽の盛んな町として「川崎」が挙げられていますが、
冒頭の戦いが海岸で、取材陣も次に海に行こうと口にするところを見ると
加音町は海の近く、かつ懸垂式モノレールの走る町という事で、
SSと同様に湘南がモデルのように思えました。
鎌倉芸術館という優れたコンサートホールもあるので、
案外大船あたりがモデルなのかもしれないと、ちょっと想像してみました。

さて、今回は響の母、北条まりあママが初登場します。
朝話したのにその夜も響と話したり等、響を蔑ろにするどころか
娘が呆れる程の愛情を持っていると思いますし、
奏との関係改善を素直に喜ぶという一面も見せています。
しかし団パパも含めて北条夫妻は今までのプリキュアの親とは異なる印象を受けます。
2人とも決して悪い人ではないと思いますが、先日の団パパの一件しかり、
今回の本人の意思を聞かないうちにレポーターに推薦したり等、
娘の気持ちを知らずに勝手に盛り上がっているような、異質な感じがしました。
極端なバカップルに見える南野夫妻を奏がどう考えているのかは定かではありませんが、
響も奏も今までのプリキュア達と異なり、両親とは多少の距離があるのではないでしょうか。
理想的な両親が中心だったプリキュアの家族キャラクターとして
異なる視点で描かれる「親」キャラクターの今後の描かれ方も気になります。

また恒例の販促を盛り込んだ話でもありましたが、
今回はハミィがモジューレの他の使い道を説明するシーンで、
「落ち込んだときにオカリナを吹く」展開にははからずも大爆笑してしまいました。
私も宗次郎の音楽は好きですが、オカリナの音色は感傷を掻きたてるものなので、
落ち込んだ時に吹いたら余計心に沁みてしまいそうな気が・・・
結局ドリーの力のお陰で事なきを得るものの、
ここは笑うところではないのに本当に笑わせてもらいました。

そして真打とも言えるエレン様。
エレン様ファンの私にとっては、ギターを下げて弾き語り姿を想像する姿や
数々のお色直しが実に魅力的で楽しめました。
満と薫、イース様、ダークプリキュアの系譜に連なるキャラクターと思いきや、
クールな見た目や雰囲気に反してシタターレ姐さんのようなお茶目っぷりが憎めず、
テレビに映らなかったことを本気で悔しがるなど、実に微笑ましいです。
マイナーランドのボスからしてアレなので、セイレーンやトリオ・ザ・マイナーも
イマイチ緊張感の欠ける個性のある敵集団を作り上げている思います。
良い意味での「ドタバタ」を彩るマイナーランド組の活躍には、これからも期待したいものです。
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