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5GoGo 第19話『浦島かれんと亀ミルク!?』 [Yes!プリキュア5GoGo!]

私の文体は遠まわしな表現や過剰な比喩が目立ち、読み返した際、
我ながら何が言いたいのかはっきりしない事にいつも反省させられます。
思ったことを素直に書けば良いのですが、それもなかなか難しいものです。
今回、両親への手紙をどのように書けば良いのか悩むかれんの姿は他人事とは思えず、
共感する面が多々ありました。
そしてもちろん、「浦島太郎スタイル」のかれんにも強いインパクトがあるのですが・・・
 
かれんの奏でるピアノの音色が響き渡る水無月家。みんなその演奏にに聞き惚れています。
もうすぐ演奏旅行から帰ってくる両親に聞いてもらうための曲で、
かれんはまだ練習中だと謙遜し、中庭でのおやつに向かう前に、
両親への手紙の返事を早めに書きたいと、のぞみ達を先に行かせて自室へと向かいます。
が、くるみはその際のかれんの素振りに違和感を覚え、
そしてかれんは、机の上の書きかけの手紙に目を落とし、ため息をつきました。

一方ナイトメアでは、怖い怖い女の戦いが繰り広げられています。
遠まわしに嫌味を言いながら報告書を取りに来るアナコンディさんに対し、
シビレッタさんも負けてはいません。
そこまでして館長に気に入られたいのかと言い返し、
アナコンディさんも負けじとシビレッタさんの現状をネチネチと指摘します。
それでも年の功と言うべきか、シビレッタさんは全く動じず、
別口のやり方を試みると自身満々です。

机に向かうかれんは、思うように手紙が書けない事に苛立っていました。
その矢先、かれんの部屋を訪ねるくるみは、のぞみ達が無造作にローズパクトを置き忘れ、
それを自分がちゃんと持って来た事をアピールしますが、かれんは上の空で気付いていません。
くるみもかれんのらしくない態度が気になり、
そして机の上の書きかけの手紙の山に目を留めました。
同じ頃、こまちも坂本さんにかれんの様子が気になると尋ね、
坂本さんもかれんが手紙の返事に悩んでいる事を語ります。
ただやりたい事が見つかったと伝えたいだけなのに・・・かれんのペンは進みません。
しかし手紙と言われれば、くるみは黙っていません。久々にミルクの姿に戻り、
ついこの間までパルミエ王国の近況を大量の手紙にしたためていた経験を語ります。
素直な気持ちを手紙に書けば良いと言う、極めて単純な結論ですが、
かれんになら絶対に出来ると後押しし、その言葉にかれんも道筋が見えた気がしました。
そして中庭へ向かおうと2人が部屋を出たところ・・・

そこは黒松が立つ砂浜でした。
かれんとはぐれてしまい、トボトボ砂浜を歩くミルク。
そして中庭でもココ達が嫌な気配を感じ、
かれんとくるみが妙な世界へ連れ込まれた事を察します。
かれんを探して途方に暮れるミルクに、突然子供達がちょっかいを出してきました。
珍しい亀だと言う子供達に、ミルクは亀じゃないと振り返ると、
背中には甲羅を背負っており、亀と言われても弁明しようがありません。
子供達に言いように弄ばれるミルク。
子供に亀を与えては、糸でつるしてグルグル回してガメラごっこなどされてしまいそうです。
『やめなさい!』
そこに現れるのは、腰みのに釣竿という漁師スタイルに身を包んだかれん。
手にした魚と引き換えに、ミルクを返してもらいました。
『ありがとう、漁師のお兄ちゃん』
『お兄・・・ちゃん?』
手を振る子供達に手を振り返しながら、かれんも思わず苦笑いです。

突如空が暗くなり、海が割れ、海中から竜宮城が姿を現しました。
浦島太郎の世界に巻き込まれたと察するかれんとミルクは、そのまま城内に吸い込まれ、
待ち受けていたシビレッタさんにローズパクトを要求されます。
当然断る2人を前に、ウツボをホシイナーと化してけしかけるシビレッタさん。
かれんはミルクを抱えて城内に逃げ込むも、シビレッタさんの作品世界では袋の鼠同然です。

異変に気づいたみんなが水無月家を探し回りますが、かれんとくるみの姿は見当たりません。
その頃かれんはミルクを抱えて懸命にウツボの追跡から逃げ続けていました。
かれんを気遣ったのか、途中ミルクはくるみの姿に戻り、一緒に走って逃げます。
かれんはとっさにくるみを脇道へ押し込み、肩で息をするくるみを気遣って、
ミルクの姿に戻っても良いと優しく言葉をかけました。
その心遣いに、くるみはこれまで懸命に看病してくれたり
いつもかれんが見守ってくれた出来事を思い返します。
『かれんはいつもそうね。どんなに自分が苦しくても、人の事を真っ先に考えてくれる』
その矢先、かれんの懐中のローズパクトで、ババロア女王が目を覚ましました。
隠れているという状況を知らずに、
KYっぷりを見せ付けてしゃべくり続けるババロア女王をとりあえず制止するものの、
これでは見つかるのも時間の問題です。
不意に、ババロア女王はキュアモがあれば、離れたところの仲間にも連絡が付けられると
キュアモの機能について言及し始めました。
(あなたもバンダイ様の手先でしたか)

途方に暮れるのぞみ達は、輝きと共に鳴るキュアモに気付きます。
そして、かれんやくるみとの通信に成功しました。
浦島太郎の世界に引き込まれ、追われて窮地に陥っている事を訴えるかれんとくるみ。
しかし途中でシビレッタさんとホシイナーに見つかってしまい、通信は途切れてしまいました。
助けに行きたいけれども手立ては無く、途方に暮れるのぞみ達。
ところが、のぞみは机の上のかれんの書きかけの手紙に目を向けて、ある事を思いつきました。
『シロップは運び屋さんだよね。どんなところにも届けられる。強い想いがあれば・・・』

その頃、追い詰められたかれんとくるみは変身して立ち向かうも、
いかんせん2人だけでは歯が立ちません。
膝を着く2人にホシイナーが襲い掛かりますが・・・
その時、シロップの背に乗ったみんなが駆けつけました。
驚愕するシビレッタさんを前に、変身するのぞみ達。

のぞみ達がここに辿り着けたのは、かれんとくるみに願いをこめて
手紙を書いたからでした。その手紙を届けるべく、
メルポとシロップの奮闘によって異世界の壁を飛び越えて到達。
「かれんさん!くるみ!ぜったいいくよ!!」
その手紙は極めて完結ですが、強い意思が伺えます。
『私の世界に勝手に入り込むなんて!』
激昂したシビレッタさんがけしかけるホシイナーを受け止める4人。
どんな事があっても一緒だと思っていた。
強く願っていたから、想いが届いたとホシイナーを受け止め、投げ飛ばす4人の想いを受けて
負けじとアクアとローズも反撃開始です。
そしてエメラルドソーサーとシューティングスターでホシイナーは退けられました。

『諦めなさい。私達を引き裂こうなんて卑怯な手は、もう二度と通用しないわ!』
シビレッタさんに対し、ダメ押しのサファイヤアローを決めるアクア。
シビレッタさんも何とかキノコの髪で受け止めたものの、
持ちこたえられずにひとまず引き上げていきました。

無事に元の世界に戻り、かれんは先ほどの手紙を見て
素直に自分の気持ちを伝えれば良いと言うことに気がつきました。
その夜、かれんは机に向かい、両親への手紙をしたためています。
『お父様、お母さま、お元気ですか?今度会うときにお話したい事があります。
 ちょっと恥ずかしくて、今まで言えなかったけど・・・私、やりたい事が見つかりました』



気持ちを素直に伝えるような、飾らぬ言葉の方が相手の心に届くもの。
といったメッセージ性もある一編なのですが、
なんといってもかれんの浦島太郎スタイル&シビレッタさんに見得を切るアクアという、
勇ましすぎる立ち姿がインパクト抜群です。
普通に5人が揃った画では、かれんが男性的と感じさせる要素はあまり無いのですが、
昨年も異様に勇ましい姿が目に付いたこともあり、
5人の中では一番漢らしいのは、かれんなのかもしれません。
例えばりんちゃんなどはボーイッシュで勝気なものの、誰よりも乙女な内面があるため、
浦島太郎スタイルが似合うかと言われても少し合わない気がします。
さらにかれんは、今回でも印象的に語られるように、
ミルクに向ける母性のような一面もあります。
立ち姿は勇ましく、自他ともに厳しいながらも、
慈愛に満ちた一面を併せ持つというかれんの魅力を改めて堪能できる一編だと感じます。

かれんを主に描くため、ミルク=くるみが守られるべき存在として描かれている事も、
ここ数回のくるみやミルキィローズの姿とのギャップを感じさせます。
今回のくるみはこれまでの姿とは裏腹に、かなり子供っぽい一面が目立ちました。
ともすれば志穂のような、年相応の少女らしい騒がしさ。
そしてミルク姿での途方に暮れた振舞いなど、
ミルキィローズが謎の存在だった頃にはどれだけ無理をしていたのかと思える程、
素のミルクのか弱さが際立っています。
それでも、ただ守られるだけでなく、状況に応じてくるみ姿で走るなど
弱いだけではなくなったミルクの成長も感じ取れました。

ところで、今回シビレッタさんはローズパクトを奪えなかったり、
計画がうまく行かなかった事ではなく、「自分の世界に無断で入られた」事に怒っていました。
これは自分の世界に閉じこもる事への警鐘を意味しているのでしょうか。
確かにシビレッタさんはかつての実力者ですが、
それを評価せず、脅かす存在のアナコンディさんに対しては厳しい態度をとり続けています。
その裏には、自分の世界や考え方を誰にも冒されたくないという考えが見て取れます。
そう考えると、これといった仲間もおらず、ただ読書に没頭していたように見え、
シビレッタさんもまた妙に同情的な目で見てしまいました。
萌え要素も何もない、ただのキノコ頭の老婆にもかかわらず・・・

浦島太郎の世界という割には、漁師&亀とちょっかいを出す子供、そして竜宮城くらいしか無く、
作中柵の世界観が少々物足りない気もします。
玉手箱や、竜宮城での歓迎、そしてSFを思わせる時間の経過など、
料理次第でいろいろ化ける素材の物語だけに、やや残念だと思います。
素直な自分の気持ちを伝える事のメッセージ性、
新商品の販促、そして浦島太郎と、複数の要素を混ぜ合わせなければならなかった
製作の皆様のご尽力はお察しいたします。

次回はこれまた久々登場のまどか姉さん。
一見アクティヴで行動的な彼女の将来の夢とは・・・?
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