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スイートプリキュア第34話『ズドド~ン!メフィストがやって来ちゃったニャ!』 [スイートプリキュア♪]

未だ残るミューズの正体という謎に加え、行動にも謎が伴う今回。
メフィスト本人が動き出すという展開と共に、
スイートプリキュアの物語には大波乱が起ころうとしています。
果たしてこの先、どうなるのでしょうか・・・?
守る価値とは何なのか。
敵には守る価値が無いのか、敵であっても守ってはいけないのか、
そもそも、守るべきものの価値とは誰が判断するのか・・・
  
赤い月が煌々と燈る下、歌おうと促すドドリーにも耳を貸さず、
ミューズは一人物思いにふけっています。
ドドリーはミューズの迷いはわかるとした上で、
プリキュアに相談すれば力になってくれると切り出しますが、
ミューズは口元を歪め、ドドリーを振り切って月夜へと飛び立ちました。
その苦悩を理解する者は、本当は誰もいないのでしょう。おそらくドドリーでさえも・・・

一方同じ空の下とはいえ、トリオ・ザ・マイナーは呑気なものです。
七輪に炭火で網焼きの焼肉と、ある意味贅沢な晩餐を満喫していました。
とはいえ、彼らにも前回の失敗を報告しなければならないという目先の問題はあります。
誰が報告するかを互いになすり合っているうちに、
先手を打つようにメフィストの怒号が響き渡りました。
いつものように鏡からではなく、メフィスト本人登場にうろたえるマイナー達。
メフィストはもう彼らに任せておけないと音符収集を自分でやると宣言し、
彼らをマイナーランドで楽譜を守るという閑職に事実上の左遷を言い渡しました。
不幸の楽譜を完成させて世界中に悲しみをばら撒くと
自信たっぷりのメフィストの高笑いが響く最中も、
マイナー達の懸念は肉が焦げるという程度のものでした(笑)

学校からの帰り道、ミューズの守りたいものとは何なのか考える響たち。
プリキュアとしてみんなの幸せを守るのであれば、
幸せのメロディを完成させたい筈なのに、音符を集めているようには見えません。
クレッシェンドトーンに聞いてみようとしてみても、
相変わらず肝心なところでは眠っています。

一人寂しそうにドングリを見つめているアコの元へ、
奏太が竹馬の上達ぶりを見せつけに来ました。
アコは自慢げな奏太を、へっぴり腰だといつものように素っ気なく切り捨てた折、
大きな木の上に登って降りられなくなってしまった子猫を見つけました。
竹馬で助けようとするも、あっさり転倒する奏太から竹馬を借りたアコは、
足場を高くして軽々と飛び乗り、巧みに竹馬を操って子猫に手を伸ばします。
『おいで。大丈夫、怖くない』
これまで見せた事のない優しい笑顔で手を伸ばすアコに、
子猫も思い切って飛び降りて無事救出に成功。
その一部始終を見ていた響達は、普段見られないアコの優しさを知りますが、
当のアコは赤くなり、照れを隠すように竹馬を奏太へ押し返して走り去りました。

ラッキースプーンのテラスでお茶をしながら、
奏は先ほどのアコの後ろ姿にミューズを重ね合わせ、
何かを守りたいという気持ちは優しさであり、
それを持っているミューズも優しい人ではないかと考えていました。
響もこれまでミューズが手を貸してくれた事を思い出しますが、
誰の観方でも無いという発言の意味が解りません。
素直になりたいけれど、なれないのではないかと切り出すエレンも、
かつてのセイレーン時代と同じだと言われて真っ赤になりました。
ともかくいつの間にか起きたクレッシェンドトーンも、
ミューズが心を開く時を待とうと穏やかに言い含めました。
その時は、そう遠くなさそうです。

さて音楽の町に相応しく、今日も加音町の街角では
街の皆さんによるアンサンブルが行われています。
ところがそこにメフィストが現れ、聴く者を和ませる音楽など不愉快なだけだと、
ヴァイオリン、フルート、ギターをネガトーン化。
キングギドラのような3つ首のネガトーンが街中に悲しい音を響かせました。
不幸の音が街を圧していると察する響たち。
そして音吉さんもメフィストの来襲を懸念しています。
メフィストの活躍ぶりは、マイナーランドでもトリオ・ザ・マイナー達が観戦しています。
『よぉーし、いいぞメフィスト!』
バスドラがメフィストを呼び捨てにしているのを聞いて驚くバリトンとファルセット。
バスドラも口を滑らせたのに気付き、興奮してつい、
と言い訳したあと「様」をつけて改めて声援を飛ばします。

広場に駆けつけた響達は、再び加音町に現れたメフィストの姿に驚くも、
ただ自分たちをおびき出すためだけに町のみんなを苦しめた事に憤り、変身。
早速ネガトーンと激しく渡り合い、即座にパッショナートハーモニーを打ち出しました。
メフィストもマイナービーム(なんと直球ストレートなネーミング(笑))で受けて立ち、
拮抗する2つの力は、メフィストに軍配が上がりました。
押し返されて倒れた3人にとどめの一撃が迫ろうとしているその時、
ミューズが屋根を飛び越えて颯爽と駆けつけ、防音壁で3人を守ります。

ミューズとは初対面となるメフィストは、
これまで邪魔をされた事の数々を苦々しく思いながら、
何者で何が目的なのかを問いますが、ミューズは拳を強く握り、それには答えません。
ネガトーンの標的はミューズに代わり、次々と襲いかかる攻撃をかわしつづけるも、
流石のミューズも次第に追い込まれて行きます。
メフィストは避けるばかりで反撃しないミューズを、
音楽の女神の名を名乗る割には見かけ倒しだと蔑み、
直撃を受けて倒れたミューズを見下ろして高笑いを上げますが・・・

『ミューズをそれ以上馬鹿にしないで!』
先程ミューズに助けられたメロディたちが、今度はミューズのために立ち上がります。
『ミューズは何かを守る為に頑張っている!』
『大切なもののために頑張る優しい心の持ち主なの』
『それ以上ミューズを馬鹿にしたら・・・』
3人が手を繋ぐと共に、ハーモニーパワーが次第に高まって行きました。
『私達が絶対許さない!!!』

『守りたい?下らん。この世に守る価値のあるものなど何もない』
一笑し、ネガトーンを3人へネガトーンを差し向けるメフィスト。
しかし高まるハーモニーパワーはネガトーンを突き飛ばし、
そのままクレッシェンドトーンとともにスイートセッションアンサンブルの体勢へ。
ネガトーンを撃破した後もその勢いは止まらず、
そのままメフィストへと突っ込んでいきます。
メフィストは受け止めようと放った攻撃を跳ね返されて狼狽を浮かべ、
同時にミューズの顔色が変わりました。

『メフィスト覚悟!』
突如、ミューズがメフィストとの間に割って入り、庇うように両手を広げました。
思わず軌道を逸らすクレッシェンドトーン。
そしてスイートセッションアンサンブルの力はそのまま消え失せ、
突然投げ出されて尻餅をつくメロディ達。

ミューズがメフィストを庇った事は、マイナーランドで観戦していたマイナー達も、
メイジャーランドで様子を伺っていたアフロディテにも意外でした。
しかし、アフロディテは何やらミューズの素性に思いあたるフシがあるようです。
『キュアミューズ。あなた、まさか・・・?』

ミューズの行動に、メロディ達はおろかメフィストさえも戸惑いを隠せません。
それでもメフィストは気を取り直してフェアリートーンを旋風で飛ばし、
その中に収められた音符を全て一気に吸い取りました。
『礼を言うぞキュアミューズ。お前のおかげで全ての音符を奪い取る事が出来た』
ミューズは言葉を発せず、ただ歯を食いしばり耐えるしかありません。
『これで不幸のメロディは完成する』
何とか阻止しようとするメロディ達を尻目に、
メフィストは音符と共に、旋風を巻き起こして引き上げて行きました。

『ミューズ。あなたの守りたいものってメフィストだったの?』
仮面の下の瞳に苦悩を滲ませながら、背を向けるミューズ。
『なぜ黙っているの?』
その問いに答えず、背を向けたまま立ち去るミューズを追って
慌ててドドリーが追いかけました。
果たしてミューズの正体は?目的は?
そして、このままでは不幸の楽譜が完成し、世界は悲しみに包まれてしまう・・・
大きな懸念を残したまま、次回へと続きます。


今更言うまでもありませんが、
ミューズは言葉を発しないという制作上の縛りがあります。
そのために彼女の内面に関しては、代弁して喋るドドリー以外では
表情や仕草で表すしか表現する術がありません。
そのドドリーにしても、ここ最近はミューズと完全な意思の疎通が出来ていないようで
実質的には表情と態度から読み取るしか無いのですが、
その表情づけが実に秀逸でした。
ドドリーの気遣いはわかっていても、思うように出来ない苛立ちを見せる冒頭から、
メフィストと相対し、初対面の言葉を交わされた際の複雑な表情、
そしてメフィストを庇ったが故に音符を奪われた結果に繋がってしまった苦悩と、
メロディ達に全てを語れない歯がゆさ。
これらは言葉を伴わないが故に、見ていて直接心に響いてくるような印象を受けました。
中でもメフィストにとどめの一撃が迫ろうとする瞬間の表情と、
メフィストを庇った直後の表情のインパクトがありました。
特に後者は、頭で考える前に体が動いてしまったとでもいうような、
自分でもこのような行動を取ってしまった事に驚いているようにも見え、
冷静に思えた彼女の内に秘めた心境がにじみ出ているようにも思えます。

ミューズの正体については次回で明らかになるようですので、
ここでいろいろと推察を巡らす事はとりあえず置いておき、
本編中気にかかった点を挙げてみたいと思います。
まずアコの振る舞いの内、奏太が来る前に寂しそうにドングリを見つめていますが
これは何を意味しているのでしょうか。
ドングリは「種」であり、「果実」でもあります。
親である「木」が生んだ子のようなものですが、木を「大人」と見ると、
ドングリは大人の傍を離れなければならない子供の暗喩のように思えます。
子供なのに大人、すなわち親や家族と離れている(と思われる)アコが
ドングリと自分を重ね合わせているように思えました。
だからこそ、この寂しげな表情の直後の優しい笑顔が光っており、
その逆として寂しげな振る舞いもまた印象的です。

メフィストの発言のうち、「この世に守る価値のある者など何もない」
というものも気にかかりました。
現在並行して観ている5GoGoに於いて館長が口癖のように言う言葉に近く、
普通であればよくある悪役の台詞だと流すものなのですが、
今回はそのメフィスト自身が「守られている」事に意味がありそうです。
すなわちメフィストも守られる価値がある者であり、
今後の彼の描かれ方、そして進む先がどうなるのか、気になります。

唐突にメフィストを呼び捨てにしたバスドラの正体も意味深です。
ついうっかり口を滑らせたような言い訳っぷりと、
直後のバリトン、ファルセットの反応がわりと軽い事も相俟って
以降はあまり引っ張られる事はありませんでしたが、
バスドラがメフィストの配下ではない事の伏線と思われます。
それをバリトンとファルセットも知らないように見えるので、
おそらくバスドラだけがマイナー達の中で特殊な存在なのでしょうか・・・?
メフィストを操る者がいるとすると、バスドラはその配下で、
メフィストを監視する意味合いを持っていそうです。

ただ、かつてスプラッシュスターではNo2と目されたゴーヤーンが
真のラスボスだったと言うどんでん返しがありましたが、
さすがにバスドラがラスボスというのは無さそうな気がします。
ゴーヤーンもアクダイカーンの腰巾着のようで一見強そうには見えず、
かき氷で頭痛になったり屋台でお面を売っていたり
キントレにつきあわされて悲鳴を上げたりといったコミカルな一面もありましたが、
満と薫の粛清に一役買ったりフラッピとチョッピを連れ去ったりと、
仕事は常に確実にこなしており、そこに恐ろしさを秘めていました。
その点バスドラは仕事の結果があまりにアレなので、多分違うとは思うのですが・・・?

さて全く話は変わりますが、色とりどりのカップケーキをアピールするためか、
スイートにおける食べ物の描写は丁寧で、以前でもすき焼きと
食後のうどんをすする様
がグルメ番組並みのクォリティで描かれていました。
今回の焼肉も、肉の上に脂が浮いている等表現が細かく、
思わず食べたくなるような見事さで、ミューズの表情ともども
プリキュアシリーズのスタッフの皆様の力量に感嘆した次第です。
そのため、このような質の高さを持つ皆様に作り上げられた、
大波乱が予想される次回の展開が大いに楽しみになりました。
(まさか仮面を外したところで次回に続く、とかは無いと思いますが・・・)
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やまぴょん

スティクスさん、おはようございます。

今回の話、単独で見た場合にはとても面白かったのですが、
物語全体としてみた場合には個人的にミューズに関して
釈然としないものをもっています。

今回のミューズの行動全般と、セイレーンが初めてキュアビートになった回での
ミューズ(ドドリー)の発言のギャップにはちょっと違和感を感じます。
今回の話からは、
ミューズ自身がプリキュアとしての運命とメフィストを守りたいという運命の、
どこかの部分で目をつぶっている感じがして、
それを棚上げして以前ビートに運命に目をそらすなという趣旨の
発言しているように感じてしまいました。

もちろんその背景は理解できるし、板挟みの苦悩が悪いとかではなく、
話の整合性が気になってます。
それ以外にも今までのミューズ(ドドリー)のセリフとの整合性で
気になる点はありますが、
そこはいちいち上げるときりがなくなりそうなのでやめておきます。

あと、予告を見るとおそらくミューズ=アコのようですが、
そうだと、それ以外にも整合性の点でいろいろと問題を残しそうですが、
(アコと奏太の身長が急に伸びているのはご愛嬌として(笑))
それは今後の話でどうにかなりうると思うので、
そこは判断を焦らずゆっくり見ていきたいと思います。

ちなみに、多少言い訳のようになりますが、
風の噂(?)で黄色いプリキュアの名前が「ミューズ」と知っていたので、
仮面ミューズ=アコが本線だろうと思っていましたが、
その展開は整合性で問題を残しそうな気がして
個人的にはその線で進んでほしくはなかったのですが…
(なので敢えてこの説をとっていなかったし、
全話のコメントでも仮面ミューズという言い回しをしていました。)
特に、今までの言動(セリフはドドリーによるものですが)から、
仮面ミューズには自分の立ち位置に悩みを感じてほしくなかった。
そこは正直なところです。

あまり悪いことばかり発言するのもなんなので、
他の点に話を移しますが、最初のアコの行動・表情が印象的だったり、
バスドラの呼び捨て発言、ミューズの表情など、
スティクスさんのコメントの通りに興味深かったり、
表現が秀逸だったりしたと思います。
その点で、単体の話としてはよくできていたと思います。

あと、それ以外の点で、個人的に興味を感じているのは、
以前気になっていたスイートセッションアンサンブルの表現です。
ネガトーンが眠る表現がないことが逆に今回いかされていると思います。
あの技がいままでのように浄化技に見えてしまうと、
ミューズがメフィストをかばう部分に説得力をなくしてしまうので、
あのような表現になっているのだろうと感じました。

一方で、クレッシェンドトーンは、
ミューズへ向けた語りで事情を理解しているように思えるのですが、
にも関わらず、メフィストを倒しにかかっている点は気になります。
ということは、ああ見えてアンサンブルも浄化技なのでしょうか。
でないと、クレッシェンドトーンのしたことは明らかに罪です。

もちろん、メロディ・リズム・ビートのしたことも、
事情を把握せずにメフィストを「倒しに」かかっているという点で
プリキュアとしてどうなのか疑問の余地はありますが、
(特に、フレッシュ以降はこういう展開はなかったので、)
状況・感情的には理解できるのでそこはまあいいかなと思ってます。

でも、クレッシェンドトーンに関してはちょっと気になるところです。

いろいろと書きましたが、ミューズ、メフィスト、マイナー、
そして気になるマイナーの後ろの存在、など、
終盤戦がいよいよ始まったなと、今後の展開に期待したいです。
by やまぴょん (2011-10-10 05:28) 

龍

はじめまして、初コメントです。今回の話、ミューズの葛藤が色濃く描かれていましたね。これまで一心同体のような関係に見えたドドリーとも、最近はうまく意思疎通が取れていないように見受けられました。ビートに対する「プリキュアとしての運命から目を逸らすな」の発言は、今思えば自分にも言い聞かせていたのかもしれません。あの時メフィストもそばにいましたし、いずれ彼と対峙する運命からは逃れられない、と。

メフィストを庇った前後の場面は「スター・ウォーズ」のアナキンがパルパティーンを庇って同僚に手をかけてしまったシーンと重なりました。あの時アナキンは、「パドメを救う手段が暗黒面以外になく、それを学ぶにはパルパティーンが不可欠」という思いと、「ジェダイとして目の前のシス卿を見逃すわけにはいかない」という葛藤の間で揺れ動いていました。結果的に許されざる行為によって全てを失ったアナキンは、暗黒面へと転落するわけですが、あの時のミューズの表情も「私は何ということを・・・」という感じでした。

ところで、メロディ達は事態がのみ込めていないだけで、ミューズがメフィストを庇ったことを別に咎めているわけではありません。むしろ深い事情があると察して気遣っていますが、ミューズにとってはその視線が責められているようにしか感じられず、思わず目を背けてしまったのでしょう。それを悟られまいと努めて冷静に振舞おうとしているのは明らかで、見ていてつらかったですね。それが本作のテーマである「すれ違い」「ディスコミュニケーション」であったとしても。

メフィストに「お前は誰だ?」と問われた時の反応も気になります。彼女は明らかにあの時点で動揺を隠せずにいましたし、直後の戦闘でも反撃しないのではなく、反撃を躊躇っているようにも見えました。アフロディテだけはどうやら正体に感づいたようですが、それらは来週になればわかるでしょう。ミューズの心が少しでも救われることを願いたいです。
by 龍 (2011-10-10 13:02) 

スティクス

>やまぴょんさん
確かに私としても、突っ込みどころが無いではありませんでした。
ご指摘の中でも、特にクレッシェンドトーンがメフィストに
躊躇せず突進しているところには少なからず違和感を覚えました。
しかしプリキュアはあくまで「子供向け」であるために
完璧に練り込まずとも、都度子供たちがついて行ける事の方が
大事なのかなとも思います。
これまでの過去のシリーズにおいても細かい綻びはどうしても発生し、
例えば初代の「光の園と虹の園では時間の流れ方が違う」設定などは
「ああ、そんなのあったね」的な事になっていますので、
あまり細かく考える必要がないのかな、と。

スイートセッションアンサンブルの殺傷力に関しては
かねてからミューズはこの技の威力に懸念を示していた理由が
これで理解できる気がしますので、
ミューズがメフィストを庇う理由づけになっていて良かったと思います。
もっとも、昨年は「ホワワワワン」される技で(見た目は凶悪ですが)
サソリーナを倒したりとかがあったので、何ともいえませんが(苦笑)

ともかく、「子供向け」であっても「子供だまし」ではないのは
これまでのシリーズが知らしめています。
今後の展開には大いに期待しています。
by スティクス (2011-10-10 21:15) 

スティクス

>龍さん
はじめまして。コメントありがとうございます。
今後とも宜しくお願い致します。

>今思えば自分にも言い聞かせていたのかもしれません
そうですね。自分自身も目を逸らしている事を知りながら、
あえて自分に言い聞かせるだけでなく、プリキュアであることの苦しみや
心構えを説いたと見る事もできそうです。
今回メフィスト→ミューズは初対面であっても、
ミューズ→メフィストはそうではないという立ち位置も興味深いです。

>暗黒面
そういう見方もあったとは、面白い着眼点で楽しめました。
一言相談してくれれば力になってくれる者たちが周囲にいるにも関わらず、
葛藤を受け止めてくれる人がいない(とアナキンもミューズも思い込んでいる)
という共通点もあり、だからこそ深まる悩みに押し潰されそうな姿が
共に印象に残りますね。
そしてメロディ達も誰もミューズを咎めていないのに目を逸らす様。
私自身にもこうした経験があるために、ミューズの苦しみが他人事とは思えず
彼女の心が早く救われる事を願っています。
by スティクス (2011-10-10 21:34) 

龍

こんばんは、前回の追記としてコメントさせていただきます。今回の話で、アナキンとミューズを重ねてみていましたが、実は2人には決定的に違うところがあります。

アナキンの場合は、何から何まで周囲の状況に恵まれませんでした。彼は「エピソード2」で母親が死ぬ夢を見て動揺し、故郷へ母を救いに向かうのですが、結果的に死なせてしまいます(この夢はアナキンの持つ強力な「フォース」が見せる予知夢で、パドメの時も同様のことが起こります)。

ところで、ジェダイの間でシスの存在は警戒されていたものの、身近な人物がふとしたきっかけで簡単に暗黒面に堕ちるという実感がなく、アナキンの相談にも形式的な助言に終始します。そもそもジェダイが結婚することは御法度であるため、アナキンはパドメとの関係を詳細に話せません。

これが同僚への不信感を増大させる結果を生むわけです。結局、予知夢が頭に引っかかって平静を保てないアナキンがとった行動は、ことごとく裏目に出てしまいます。

ミューズはアナキンと対照的に、自分から行動を起こせずにいます。ドドリーに背中を押されても、やはり相手に拒絶されることを恐れてしまうのでしょう。

奏に「音楽を奏でていない」発言の真意を確かめようと言われても、気が進まなかった響。「ベルティエがないことで迷惑をかけたくない」という悩みを響に打ち明けられず、袋小路に迷い込んだ奏。ハミィに名前で呼び合えばいいと言われても、嫌がられることを恐れて躊躇したエレン。

何のことはない、今のミューズはかつての響、奏、エレンと同じです。そして、そんな時の彼女達には必ず見守ったり、待ってくれている人がいました。だからこそ、今度はあの3人がミューズを待とうとしています。敵か味方かは関係なく、自分達と同じだから、放っておけないから。本作が奏でる「組曲」はこうして広がり、これからますます壮大なものになっていくのでしょう。ミューズが「心の鍵を開けて、自分の想いを打ち明けてくれる」ことを信じています。
by 龍 (2011-10-10 23:15) 

スティクス

>龍さん
すみません。私はそこまでスターウォーズに明るいわけでは無いので、
せっかく頂いた熱いご意見に適切にお返しできそうにありません・・・
今後のため、勉強させて頂きたいと思います。

「組曲」の解釈と、3人のこれまで、
そしてミューズのこれからに関しては大いに賛同したいです。
末広がりの可能性がある「組曲」と、
自分たちの境遇を重ね合わせて見守る想い。
この2つの扱われ方はなるほどご指摘の通りと思いました。
ミューズがどのように打ち解け、皆がどのように受け入れるのか、
そしてメフィストも・・・?と未だ想像が大きく膨らむ余地があり、
毎週楽しみであると同時に、既に3分の2までも消化している事に対して
この時期毎年感じる事ではありますが、寂しさも覚え始めています。
by スティクス (2011-10-12 21:59) 

幸下人

スティクスさん、こんにちは。幸下人です。

今回はミューズの表情がきめ細やかに描かれた秀作であることは皆さんと同じ意見なのですが、ストーリー展開としては、「メフィスト登場→ミューズが彼をかばう」の流れが予想できていただけに、見ている上での緊迫感、意外性の点で物足りなかったのも正直なところです。

先週の次回予告に、やや勇み足のワンカットが入ってしまったのが一因でしょう。

次回予告は期待を持たせる意味でも重要ですね。展開の意外性が光った「ビート登場回」の次回予告ワンカットと比較してみました。

新プリキュアのシルエットは確かにエレンに見えますが、ミューズが仮面をとったらあのような姿だとも想像できるし、セイレーン=ミューズの線が消えた直後ですっかり油断していたこともあり、本編は度肝を抜かれました。

ミューズの正体はアコなんでしょうね・・・と思っています。しかし変身後に等身が変わるのは、来海えりかから「なんであたしだけそのまんまなのよぉ!」とクレームがきそうで気乗りがしませんし、往生際が悪いですが、4人目は和音か聖歌で再び度肝を抜かれたい、そんな淡すぎる期待も持って日曜を待っています。

バスドラの真意について考えてみました。

刑事ドラマで、「事件解決のヒントは現場に残されている」とはよく言いますね、「長編アニメのヒントは第一話にある」という格言があるかどうかわかりませんが、第1話、トリオザマイナー初登場時をチェックしたところ・・・、メフィストにひざまずいていてもバスドラだけが目を伏せていません。これが伏線なら、スタッフの芸の細かさに天晴れですね。

伝説の楽譜の管理はスティクスさんの言われるように「閑職」でしょうか?せっかく音符を揃えても、貼り付ける楽譜がないと音楽は完成しません。

残り15話の展開を考えてみると、
・35-39話  ミューズと3人の合流編
・40-44話  サブキャラ最終登場の日常エピソード
・45-最終回 2つの王国でのラスボス最終決戦

こんな流れが予想されますが、ここに「もうひと波乱」ほしいところです。
以前も書きましたが「第3勢力」登場です。楽譜を持っているバスドラに入れ知恵する悪女が登場して、三つ巴で音符と楽譜の奪い合い・・・。
悪女・・・フレッシュのノーザの立ち位置・・・・誰かいるかな・・。

いました。すっかり忘れられた性悪メス猫の「ディーバ」が・・。

新キャラ登場させるよりも彼女に(猫だけに)引っ掻き回してもらったほうがシリーズ全編に深みが出る思いませんか?
by 幸下人 (2011-10-13 03:43) 

スティクス

>幸下人さん
確かにあの予告が無ければ今回はどうなっていたか、
本当に驚かされたと思います。それ故に緊迫感に関しては
少々残念と言えば残念ですが、お子様への解りやすさという点からすれば
これも致し方の無い事と割り切る事にします。

>変身後に頭身が変わる。
これがアコ=ミューズ説の難しい所なのですが、
昨年のいつきの髪増量があったので、
身長&スタイル増しもアリなのかもしれませんね。
何はともあれ、あさっての種明かしを待つことにしたいものです。
私も正面切ってセイレーン=ミューズと予測しており、
見事に外してしまったものですので・・・

>バスドラだけが目を伏せていません
これは全然気が付きませんでした。本当に伏線だとしたらすごいです。
ディーバに関してももっと絡んで来れば面白いのですが・・・
ただ、あの時アフロディテの評価を代弁したという
今もって明らかにされていない問題も残っているので、
これから先、解消されていない伏線がどうなるのかが楽しみです。

そして、最近どうも疲れているのか・・・
確かに閑職は言葉のアヤです。以降、気を付けたいと思います。

by スティクス (2011-10-14 23:19) 

横浜学園都市部

改めてこのお話を見てみると、ミューズの止めが入らないと、どっちが悪いのか判らなかったりしました。

なんといってもメロディ達は、怒りに身を任せてスイートセッションアンサンブルを使ってメフィストに対して完膚なきまでに叩きのめそうとしていましたからが挙げられます(19話ほどではありませんが、決め台詞を3回もいっていましたね)。

怒りに身を任せているのは29話の時に、モアイが「下らない命」なんて言ってしまった時にも言えます。

とはいってもメフィストだって、「町の人を泣かせれば出てくるワンパターンな奴」と、それまでのシリーズを否定した発言をしていたり、ミューズが実の娘(当時は不明)であるのを知らないとは言え、言いたい放題に貶してしまってのですから、救いようが有りませんですね。

本当に改心を果たしてよかったと、思いますよ。
by 横浜学園都市部 (2011-11-02 13:23) 

横浜学園都市部(よこはまスクールシティクラブ)

↑続き…上の会話ではさんざん露見していますが、当時のメフィストは、初期の陽気だけど威張ってばかりで威厳を感じられない時とは違って、正に悪役の為す事をした感じが見受けられます。

改心したのちは、再び陽気なギャグをこなすキャラに戻りますが…

演じている堀内さんのキャラの中ではメフィストは、フルハウスのジェシー以上に好きですね。
by 横浜学園都市部(よこはまスクールシティクラブ) (2012-03-04 04:09) 

スティクス

>横浜学園都市部さん
敵には敵の事情があるという事が伺える一編でもありました。
また怒りに身を任せてしまっている事は、私も多少違和感を抱きましたが、
ミューズがメフィストを庇うという行動へ持っていかなければならないために、
止むを得なかったと理解しています。
だからこそ、呪縛が解き放たれた事が本当に良かった反面、
ファルセット豹変のインパクトがありました。

>悪役の為す事
剽軽なおっさんかと思いきや、稀に恐ろしい口調で話す事もありますし、
賢雄さんの演技で見事に命が吹き込まれたキャラだったと思います。
敵の状態であっても、味方の状態であっても、
ファンキーな中に時折見せる真面目な顔があるからこそ面白いですね。
私世代ではナディアのサンソン役が印象深い方です。
by スティクス (2012-03-04 19:45) 

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