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高い山の頂を前にして [プリキュアその他]

フレッシュ放映時から並行して始めた、
プリキュアシリーズ初代から5GoGoまでの再視聴は、
残すところあと1話となりました。
合計241話を見返しながら書き続けた、足かけ2年半。
良く「長いようで短い」と言いますが、本当に長く感じられました。
最初は途中でやめてもいいと思いながら気楽に始めたものの、
スランプに見舞われたり、書いたものを見返して自己嫌悪に陥ったりながら書き続け、
正直言って苦しい日々だったと思います。
  
それでも続けてこられたのは、このシリーズの魅力を自分の言葉で綴ってみたいという
ただそれだけだったのかもしれません。
別に報酬があるわけでもなく、費やした時間を考えれば失ったものも多そうです。
それでも何かを書く事でその時の自分と向き合う事も出来、
人目に触れているという事がある程度の責任感をもたらし、
失ったもの以上に何かを得たと考えたいものです。

ところが、こんな偉そうな事を言っておきながら
最後の1話の視聴と執筆のペースが未だに上がりません。
まるで大きな壁にぶつかったようで、
これまでに感じた事のないプレッシャーがかかってきています。
正直に告白すると、今回の記事は書けない事に対する言い訳です。
こんな事を書いてしまった以上、どうしても完結させなければならないと
自分を追い込む事ができれば良いのですが、
そのような状態で書いたものが自分の言葉で語る内容になるのか、
様々な想いが渦巻いて、一時的に進退窮まった感があります。

私は本格登山の経験はありませんので、受け売りではありますが、
登頂間際の数メートルが本当に厳しいと聞いた事があります。
登りきれば楽になれる、けれども蓄積された疲労が容赦なく襲いかかり、
また挑んでいる時の高揚感が失われる事を恐れる心理も働くとの事。
あと1話書いてしまえば、という気持ちの中には、
あと1話で終わってしまう事への後ろ髪引かれる想いがあるのでしょうか。

そのため、大変申し訳ないのですが5GoGo最終回は
今月中の再見、執筆を目標に取りかかる所存です。
これまでの週2~3話というペースからすれば大幅なペースダウンではありますが、
逆に少し頭を冷やし、初心に帰って見返してみたいと思います。
(スイートは従来通り、放映日に上げる方針で続けて参ります)
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幸下人

スティクスさん、こんにちは。幸下人です。

サラリーマン生活のわずかな余暇時間を利用して、足掛け2年半休まずに、241話もの渾身レビューを書き続けることは驚異的なハイペースに感じます。

一歩一歩を踏みしめる登山にたとえるというより、箱根駅伝5区の山登りのペースで2年半駆け登り続けているランナーズハイの状態に近いのではないでしょうか。

かといってじっくり、ゆっくり書けばいいレビューになるとも限らないでしょうし、やはりスティクスさん御自身がプリキュアシリーズの魅力に取り付かれていらっしゃることが、このハイペースの一番の原動力なのではと察します。

本来が幼児向けの作品、中には大人が見るにはさほど取るに足らないエピソードもあったかもしれませんが、決して手を抜かず、誠心誠意このシリーズに向かい合って書いていらっしょるお姿に私は感銘を受けています。

私はスイートにしかコメントをしていませんが、時々見返えす過去の名エピソードもスティクスさんのブログを必ずチェックしています。そういう読者はかなりいらっしゃると思います。

足掛け2年のファイブシリーズを総括する意味では、GOGO最終話のレビューを前に足がすくんでしまう気持ちはよくわかります。書き上げてしまうと、「喪失感」のようなものが襲ってくるかもしれない不安がおありなのかもしれません。

そんなスティクスさんに、私から伝えられるメッセージは以下のこれしか思いつきません。

「まだだ、まだ終わらんよ!」(Zガンダム、クワトロ・バジーナ)

アニメ好きにはあまりにもベタベタの台詞で自分でも能のなさにありれるばかりですが、やはり、この台詞に尽きます。

プリキュアシリーズは来週以降も毎週日曜の朝必ず地上デジタル波に乗ってお茶の間に届きます。今回が登山のゴールと考えるより、並行した過去作レビューを終えられることで、全身全霊、今のシリーズに傾注できるとお考えになれば・・・・。

と、余計にプレッシャーを与えてしまっていることに今書いていて気づきました・・・。

さておき、展開、結末を知った上で書く過去作と、今後の展開もわからず揚がった魚をその日のうちにすぐにさばく現シリーズレビューとでは、やはり読み手にも微妙に伝わるものが違います。特にスイートは悩ましいですね。下手に予想すると末代まで恥を残すというか・・・。

ここで質問です。スティクスさんはこの2年半、過去作再見はお書きになってるエピソードだけなのでしょうか?それとも、お気に入りのシリーズやエピソードをその日の気分でランダムにご覧になることもあるのでしょうか?
(私の場合、たとえばフレッシュ22話「あなたがイースなの」は7-8回見ていますが)

もし答えが前者なのでしたら、今後は時間に追われることなく、その日の気分に合った好きなエピソードをゆったりと鑑賞する至福の時間の扉が開きますよ。

「ゴール」の向こうに何が見えるのでしょうね?そこまでの境地に達せられるスティクスさんに、敬意と同時にうらやましさも多少感じます。


by 幸下人 (2011-10-13 00:00) 

スティクス

>幸下人さん
苦しい状況下で暖かいコメントを頂き、本当に感謝しております。
ランナーズハイ、との比喩を頂き、
今クライマーズ・ハイを久々に読み返しているところです。
確かにここ2年半、プリキュア熱に取りつかれて登り続けてきた気がします。
そして何のために登るのか、この小説では「降りるために登る」という一節が
大きなキーワードになっていますが、今ならこの気持ちが解る気がします。
登りつめた時の事と、その先の事。
まだまだこのシリーズを楽しめるわけですし、
再び過去作を見返す楽しみも生まれると考えると、少し気が楽になりました。

既に結末を知っている、評価の定まった作品を見返す事は
本当に難しいものです。
時折、新たな解釈を見出さなければと不必要に焦る事もあり、
そういった迷いが出ている時の文章程、
見返した時の内容が悪かったりするもので、
変な意識を取り除いて書いたものの方が印象に残っていたりします。
大切なのはどうみられるかを意識するのではなく、
私自身がどう感じたかですね。
今更ながら、当たり前の事に気づかせて頂きました。

事実、この一連の再視聴にあたり、
殆ど他のエピソードを観る余裕がありませんでした。
ゆっくりと、それこそ某ジャ〇パックのグァム旅行のように(笑)
バカンス気分で楽しめる日々を楽しめそうです。

未だ最終回に手を出す事ができない状況ですが、
気負わずに完結へと持っていきたいと思います。
この度は本当にありがとうございました。
by スティクス (2011-10-14 23:31) 

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