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今年2度目の国技館@2012年夏場所 [その他]

今年の初場所で掲載した国技館での観戦記事が予想外の反響だったため、
調子に乗ってまたやってしまいました・・・
国技館へ足を運ぶのは仕事とプリキュアの関係上、土曜日の事が多いのですが、
今日はたまたま平日代休だったため、11日目となる日に行って参りました。
本日観戦する座席は、先日ご紹介したこじつけっぽいイース様席。
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東の3列目27番こと「東せつな」席です。
  
前回出遅れて大関弁当を買い損ねた経験を踏まえて、
それでも平日ならとタカを括って12時頃に入場しました。
前回買い損ねた「稀勢の里弁当」と、今場所から新発売となる「鶴竜弁当」が目当てです。
幸いどちらもまだ残っており、一つは昼食、一つは夕食用に買い求めました。
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この後もう一つの楽しみである、250円ちゃんこへも足を運びます。
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本日は「新潟のっぺい汁風ちゃんこ」。とろみが新鮮な一品でした。

イス3列目となると、さすがに8,200円するだけあって、土俵がとても近いです。
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ズームを使わない状態でこの距離感。立ち合いでぶつかる音などの迫力も異なり、
時には力士の息づかいまでもが感じ取れます。
さて弁当はどちらを食べようか迷った挙句に「稀勢の里」を選びました。
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塩たれで仕上げた鶏と長ネギがこだわりの逸品との事。
それ以外でも懐かしさが感じられる煮物の味など、これもなかなかイケます。
先場所食べた琴奨菊弁当より味があっさりしているのは、出身地の違いでしょうか。
(琴奨菊は福岡、稀勢の里は茨城です)

弁当を食しながら幕下の対戦を観戦し、14時に国技館の入り口へ足を運びました。
これは日替わりで人気があった親方がうちわを配るイベントを行っているためで、
実際にうちわを貰うためには整理券が必要です。
その整理券、私はこれまでに入手できた試しがありません。
相当早く行かないと手に入らない代物です。
本日の担当者は、元大関栃東こと玉野井親方。
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フェンスの外から写真だけ撮らせて頂きました。
ちなみに千秋楽は、元魁皇こと浅香山親方が担当するとの事。
人気が予想されるので、千秋楽のチケットをお持ちの方がここを読まれていらっしゃるならば
お早めに足を運ぶ事をお勧めします。

この頃には十両の土俵入りが始まっています。
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NHKの中継でお馴染みのアングルである「正面」と違い、
「東」「西」は左右から観る事になりますが、この位置ならではの見どころがあります。
それは仕切りの際、対戦相手と直接向き合っているような気分で見られる事です。
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こんな相手と面と向かい合う等、とてもできそうにありません・・・
ちなみにこの取組は十両でも注目の一番、
体重差110㎏対決となった隆の山対徳真鵬戦です。
細い隆の山が、2.1倍重い相手に対して身軽さを活かして翻弄し、見事寄り切り!
館内は大歓声に包まれ、特に外国人観客からの喝采が沸きました。
かつて舞の海対小錦などもあった通り、体重無差別こそが大相撲の魅力です。

十両で注目といえばこの人、高見盛。
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毎度おなじみのパフォーマンスに喝采が沸き、本日は見事白星。
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上を向いて帰って行きました。

焼き鳥と「ワンカップ大関」をやりながら十両の取組を堪能しているうちに
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時間は16時。幕内土俵入りの時間です。
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丁度今場所期待の稀勢の里がこちら側に来る位置でした。
そして横綱土俵入り。
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今場所は不調で心配される白鵬ですが、相変わらず所作・立居振舞は風格があります。

ここから先の幕内取組は、混戦模様となった今場所の取組に集中したかったため
あいにくと写真を撮っておりません。
その中で、もう一度「東」席ならではのアングルを紹介します。
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時間前の仕切りの際の行司さんは、東側を向いて合わせるのですが
これを真正面から見た立ち姿ってカッコいいと思います。
相撲が男同士の真剣勝負ならば、それを裁く者にも漂う緊張感。
そして江戸時代の錦絵から出てきたような雰囲気。
これが「西」席からだと完全に背中になってしまうので、
私が「東」を選ぶ理由はここにもあります。

本日の取組で、印象に残ったものを挙げると
・朝赤龍対富士東
 1分を超える長い相撲の果てに白星を掴んだ朝赤龍
・時天空対佐田の富士
 土俵際を動き回り、しぶとく動き回ったものの足が出てしまった時天空
・隠岐の海対松鳳山
 私が今一番楽しみにしている松鳳山。闘志むきだしの厳しい顔と突っ張りが魅力ですが、
 今日の相撲は四つ相撲。一見同体かと思われたものの、物言いつかずに松鳳山の勝ち
・豊響対若荒雄
 白鵬相手に涙の金星を掴んだ豊響の、
 小刻みな突っ張りで追いつめて押し出す鋭い攻め込みが迫力十分
・阿覧対臥牙丸
 相撲内容は大したことが無いのですが、臥牙丸がなぜか
 観戦中の子供達に大人気だったのが笑えて来ました。名前が呼びやすいからでしょうか
・豊ノ島対栃煌山
 唯一2敗で残っていた栃煌山を、器用な肩透かしで転がす豊ノ島
・豊真将対把瑠都
 パワー抜群の把瑠都に上手を取られ、惜しくも敗れたたものの
 あの把瑠都相手にこらえる時間が長く、善戦が光りました。
 私がもともと豊真将びいきというのもありますが・・・(笑)
・日馬富士対琴奨菊
 時間いっぱいの仕切りで、いつも日馬富士が見せる低い仕切りに大歓声と思いきや
 続く琴奨菊の「深呼吸」で再び大歓声。この熱気は生で見てこそ伝わります。
 得意のがぶり寄りで日馬富士を下した琴奨菊も見事でした。
・稀勢の里対鶴竜
 本日もっとも注目の一番。鶴竜の巧さが光る寄りで熱戦の果てに寄り切ったと思いきや、
 物言いで同体取直し。ここで再び館内の熱気が頂点に達しました。
 ただ鶴竜は最初の一番で体力を使い切ったように見え、
 イス席からも肩で息をしているのが見て取れます。
 取直しはは鶴竜にとって気の毒な事に、稀勢の里の勝利。
 これで稀勢の里の初優勝、久々の日本人力士の優勝が見えて来ました。
・白鵬対琴欧洲
 絶不調かつ怪我をしていながらも、簡単な相手ではない琴欧洲を転がす等、
 相撲内容はともかく、横綱としての責任感と意地というものがビンビン伝わって来ます。

これで2敗が無くなり1敗の稀勢の里以下、3敗がひしめく混戦模様を呈してきました。
このまま最後まで突っ切るのか、目が離せません。

なお最近多いですが、本日も修学旅行と思しき中学生達の観戦がありました。
途中までは退屈そうにしていた印象も受けたのですが、
後半の取組の熱気が伝わったのでしょうか。
積極的に声援を送る様が見受けられ、この体験が少しでも裾野拡大に繋がれば嬉しい事です。
本日の稀勢の里対鶴竜のような熱戦は、きっと何かが残った事でしょう。
それでは、両国国技館からお別れします。(相撲中継ラスト風に)
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・・・まだ終わりではありません。鶴竜弁当を食べるという仕事が残っていました。
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"鶴竜関の大好物の3大肉類全て入れました"とあるとおり、
サイコロステーキ、から揚げ、トンカツと、これでもかといった肉づくし弁当。
温野菜があるのが救いですが、焼き鳥を食べて間もない私には少々きつかったです。
もっとも味の方は申し分なく、がっつり行きたい方向けの弁当と言えそうです。
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コメント 2

なぎほの

相撲観戦は一日楽しめるんですね。

お弁当を2食分調達するとは!
選ぶ楽しみが伝わってきましたw

元人気力士の親方と会えるチャンスがあるとか、行司の向きが決まっているとか、知らないことばかりで、興味深く拝見しました。

そういえば、かつての同僚の女子が大の相撲ファンで、「枡席を取るのはとっても大変」と言っていたのを思い出しました。
彼女がよく言っていたのは「相撲は様式美」。
色々と決まり事があるけれど、それが良いんだそうです。
行司の立ち位置もその1つなんでしょうね。

国技館の内部はなかなか見られないので、写真掲載は嬉しいです!
by なぎほの (2012-05-17 23:59) 

スティクス

>なぎほのさん
国技館の中をぷらっと回るだけでも結構楽しいですよ。
横綱・大関は自分の弁当を作る特権があるので、
現在は7種類あります。その他に本場の「幕の内」もありますが、
正直、これはあんまり美味しくないんです(苦笑)
でも「焼き鳥」と「あんみつ」はお勧めです。

様式美、まさにそうですね。
「型」が定まった所作の数々にも、いろいろと理由があったり
長い歴史の中で培われて磨かれていったものがあったりします。
私はそうしたところに美を感じるので、
毎場所観る度に新たな発見や感動があります。
マス席の切符を買うのが大変というのもある意味様式美と言えますが・・・
いわゆる「お茶屋さん」を通すと買いやすい、
一見さんお断りっぽい雰囲気があって敷居が高いかもしれませんね。

ともかく相撲をさほどご存じない方でも
一度足を運ぶと結構楽しめる事請け合いです。
機会があれば秋場所をご一緒できればいいのですが・・・
by スティクス (2012-05-18 23:30) 

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