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スマイルプリキュア第16話『れいかの悩み!どうして勉強するの!?』 [スマイルプリキュア!]

私は工学部出身ですが、今の仕事内容はバリバリの文系的な仕事です。
ならば大学卒業までに学んだ数学や物理は無駄だったのか?
かつてのぞみがりんちゃんの弟妹に問いかけられた問題
「何のために学ぶのか」に対する答えは簡単ではありません。
そして今回のれいかの悩む姿には最近の私にも重なるものがありました。
 
中間テストの結果にため息をつく4人。
あかねは英語、やよいは数学、なおは歴史が芳しくなく、
みゆきに至っては全教科がダメダメです。
『きちんと勉強すれば、みなさんも次はいい成績が取れますよ』
そう慰めるれいかは入学以来ずっと学年トップ。それが出来れば苦労はありません。
どうして勉強しなければならないのかという疑問に
れいかは将来困るからだと答えますが、続く問いかけに言葉を詰まらせました。
『れいかちゃんは、どうしてそんなに勉強するの?』
その答えは思い当りません。

れいかの朝は早いです。
早朝から兄と一緒にランニング、次いで静子お母様と一緒に弁当を作り、
登校前にも予習復習を怠りません。しかしみゆきの問いが頭から離れず、
勉強の手を止めて悩んだ末、ベルゼイ・ガートルードメビウス様祖父の部屋を訪ねました。
勉強は今まで義務として励んできたけれども、自分の意志ではなかった事。
さらに生徒会副会長になったのも推薦されたため、弓道部も勧誘されたため、
そしてプリキュアも・・・無論これは途中で口をつぐみますが、
先程祖父がしたためた「道」の書を前にして、
自分から進んで何かを始めた事が無いと思い悩んでいる事を打ち明けました。
『自分のやりたい事は何なのか。私の道はどこにあるのか。わからないのです』
悩める孫娘に対する祖父の答えは、意外かつ簡潔です。
『ならばすべてを辞めてみればよい。辞めて見える事もあろう』

生徒会員、弓道部員、みゆき達を前に、
生徒会副会長も、弓道部も、勉強も、プリキュアも辞めるとれいかの電撃発表が行われました。
みゆき達は慌てて最後の一言の火消しをしますが、戸惑いを隠せません。
困惑しているのは生徒会員や弓道部員達も同じです。
辞める理由を問いただすと、本当にやりたい事が何かわからない中途半端な気持ちでは
皆に迷惑をかけると思い詰めていたためでした。
入江生徒会長は結論を急がずに辞めるのはいつでも出来ると諭し、
続けてなおもれいかに理解を示し、しばしの休養を提案しました。
『れいかは頑張り屋で責任感が強いってことは良く知ってるよね?
 ちょっと頑張りすぎたのかも。どうかな。しばらくれいかに休んでもらわない?』

なおの提案に、皆もひとまず納得します。

翌朝も、れいかの目覚めは早いです。
しかしランニングも、朝の手伝いも休んでやりたい事をやって良いと言われても、
それが何なのか、れいかには解りません。
授業中も考え込んでしまい、袋小路に迷い込んでしまったようです。
そのヒントを探るため、放課後みんながどのように過ごしているか知りたいと申し出ました。

まずはみゆきと一緒に図書室へ。ページをめくりながら、泣いたり怒ったり笑ったり、
喜怒哀楽のジェットコースターに乗っているようなみゆきを見て
れいかは初めて読む本なのかと疑問を抱きますが、みゆきはこの本を何度も読んでいました。
知っている話であっても、何度読んでも面白い。
そして該当箇所をれいかに指し示すみゆきの姿に、れいかは何かを学んだようです。

続けてあかねのバレー部の練習を見学。
『なぜ自分の出番でない時も声を出すのですか?』
練習の際の掛け声に疑問を抱くれいかに、あかねはチームワークが大切だと答えます。
『だからいつも声を出して、お互いを応援し合って気持ちを一つにするんや』
次はやよいと机を並べて絵を描きます。
納得の行く絵が描けずに、消したり描いたり四苦八苦、うまく行かないとぼやきながらも
絵を描いているやよいの横顔はとても楽しそうです。
そしてなおと一緒に河川敷へ行き、弟妹達の遊ぶ様子を見守ります。
転んで泣いてしまったなおの弟ゆうたに、思わず手を差し出そうとするれいか。
なおはそれを押し留め、ゆうたを自分の力で立たせました。
泣き止んで立つゆうた、その頭を撫でるなお。
それぞれ異なる4人の姿に、れいかは何かを学んだ様子ですが・・・

『皆さん凄いです。ちゃんとやりたい事があって
 それを一生懸命やっています。それに比べて私は・・・』

れいかはみんなと比較して、自分を過小評価していますが、
キャンディはれいかがいつも一生懸命だった事を知っています。
そして、一生懸命なれいかが楽しそうだった事も・・・
しかし「楽しそうだった」と言われても、未だれいかには実感がありません。

その頃、アカオーニもまたジョーカーにプリキュアの情報を収めた
大量の資料を叩きつけられて困惑していました。
プリキュアを倒すためにしっかり勉強するよう言われても、
オツムの弱い赤鬼さんは案の定、数ページめくっただけで舟をこぐ始末。
しかしプリキュアさえ倒してしまえば勉強せずとも良いと思いつき、
それを自賛しながら出撃して行きました。

れいかが未だ悩んでいるのは、自分達の質問のせいではないかと気に病む4人。
それだけでなく、プリキュアとしての復帰が叶うのかにも不安が募ります。
その頃、先週解けなかった算数の問題が解けた事を喜び合う子供達の前にアカオーニ登場。
勉強が出来て喜んでいる事が気に入らず、白紙の未来を黒く塗りつぶしました。
異変に気付いた4人はれいかを欠いた状態で変身。
れいかも一緒にいたキャンディが異変を察して駆けて行くのを追おうとしますが・・・
『しばらく休んで自分のやりたい事をゆっくり考えなよ』
なおの言葉が脳裏をよぎり、未だ答えが出せません。

先週に続き、赤っ鼻によって子どもたちが持っていた教科書がアカンベェと化しました。
サニーを名指しするアカンベェ。その戦法とは・・・
『問題!「英語で私の名前はキュアサニーです」は何と言う?』
いくら英語が苦手でも、これが答えられない筈が無いと思いきや、サニーの答えは
『ワタァシ、キュアサァニィ』だめだこりゃ。
誤答したサニーは、クイズドレミファドン!よろしく×の字に拘束されました。
次いでピースに出される問題は「1+2+3+4」
いくら数学が苦手でも、1桁の足し算が答えられない筈が無いと思いきや、
計算に手間取ってタイムアップ。お前はチャオズか
ピースもまた×の字に拘束されてしまい、次の回答者はマーチです。
「徳川幕府三代目の将軍は誰?」
いくら歴史が苦手でも、これは常識だろうと思いきや、「家ナントカ」としか答えられません。
二代とか五代将軍じゃなくて良かったですね。最低でも1文字合ってましたから。
そして全教科を苦手としているハッピーが残りました。
思わず逃げ腰になるものの、アカオーニに腰抜けと呼ばれて奮起し、
当たって砕けるつもりで問題に挑みます。その問題とは・・・
「犬も歩けば・・・続きは何?」
それなら知っていると自信たっぷりのハッピー。絵本や童話とはいえ、読書好きなだけあります。
『犬も歩けば、ここ掘れワンワン!』・・・「ハモりだす」じゃないだけ良いのかもしれませんが(笑)
これによって全員が動きを封じられ、迫りくるアカンベェ。その時・・・

『お待ちなさい!』
駆け付けたれいかを、道にでも迷っていたのかとからかうアカオーニ。
確かにれいかは迷っていましたが、今の彼女は違います。
『私は、私の意志でここに来ました。人々を嘆き悲しませる悪事、私には見過ごせません!』
変身を遂げたビューティにも、皆と同じ問題が出されますが
学年トップの彼女にとっては全く問題ではなく、いずれも即答。
逆にアカンベェを〇の字が襲います。
愕然とするアカオーニに、ビューティは私にも解らない事は沢山あると前置きした上で
今日の放課後、みんなとの時間で学んだ事を思い起こしました。
あかねからは、仲間と気持ちを伝え合うのが大事だという事を、
やよいからは、一本一本の線にこだわりや情熱がこもっている事を、
なおからは、時に厳しく接する事も優しさなのだと、
そしてみゆきからは、知っている物語も何度も読み返す事によって違う味わいが出てくる事を。
『自分のやりたい事が何なのか、まだわかりません。でも皆さんを見ていて思ったのです』
アカンベェに反撃しながら、学ぶ事への思いのたけをぶつけるビューティ。
『もっと色んな事を見たい、聞きたい、知りたいと!そしていつか自分のやりたい事を見つけたい』
ビューティの反撃にアカオーニは地団太を踏み、ものすごく難しい問題を出すよう指示しました。
「高村光太郎の詩『道程』のはじまりを述べよ」
目を閉じて考えるビューティの姿に爆笑するアカオーニ。しかし、ビューティは一味違います。
『僕の前に道は無い 僕の後ろに道は出来る』
見事正解。かつ、その詩文どおりに「道」を刻む事を宣言しつつ、
ビューティブリザードでアカンベェを撃退しました。
『やりたい事を見つけるために、私はこれからも色々な事を学び続けます。それが私の道です!』

戦い終わり、れいかは皆に苦手教科を学ぶ事の利点を教えました。
あかねには、将来バレーボールで世界大会に出場した際、
英語を学んでおけば各国の選手と話が出来る事。
数学が苦手な人の気持ちがわかるやよいならば、
数学が楽しく学べるイラスト入りの本が作れると。
なおにはサッカーの歴史を弟妹達に教えてあげれば喜ぶと。
そしてみゆきには、色々な事を知っていれば物語をもっと楽しく読めると。
再び5人に戻った彼女達を、柔らかな夕陽が照らしていました。


何のために勉強するのか、これは学生の間には決して答えが出せないものだと思います。
勉強を好き好んでする人など稀なのに、
なぜ義務教育より上の高校・大学へ、わざわざ勉強するために入学するのか。
進学するのが当然だから、というのが最も多い答えになりそうですが、
それではなぜ勉強するのかという答えにはなりません。
実際、私も理系に進んだ理由は当時苦手だった文系科目から離れたかった事と、
文系→理系の転向は難しくても、理系→文系は比較的容易だろうという安易な理由でした。
ところがいざ学生を終わってみると、これまで以上に本を読む事が多くなったり、
歴史・地理に興味が沸いて来たりするもので、
また科学面での知的好奇心も、幸い衰えずに今に至っています。
本編中でれいかが導き出した答えは、色々な事を見聞する事で己の道を見出すというものです。
すなわち人間の成長には好奇心と向上心が必要不可欠である事。
それはアカオーニに目の敵にされてしまった子供達もしっかりと持っていました。
先日解けなかった問題が解けた事を喜ぶ気持ちは、
学ぶ楽しさと必要性の一つを見事に言い表していると言えそうです。

ところで、ビューティが答えをぶつける「もっと色んな事を見たい、聞きたい、知りたい」のくだりで
同じ声ということもありダークドリームの事が思い起こされてしまいました。
「どうして笑っていたの?」と好奇心を持ち、「まだ習ってない」事に涙したダークドリーム。
作られた存在でありながら、その短い生涯の中で少しでも成長を遂げ、
道を見出して散った事が、彼女の生きた証として胸に焼き付いています。
何のために学ぶのかという答えは、事によると人生の最後まで出せないものかもしれません。
昨日より今日の方が1日長い経験と知識を積み、1時間前より1分前より今の方が、
その時間分の積み上げがあってしかるものです。これまたドリームの台詞が重なりますが、
そうして積み上げていく事は、人生の最後まで続く筈です。
その時が来た際、己はどう生きて来たかと自答するために、学び続けるのかもしれません。

まさかあの富士山頂の一件がここまで尾を引き、かつ綺麗にまとめるとは・・・(笑)
ネタとして用いられていた「道」を効果的に用いていたのも興味深いです。
迷いを打ち明けるれいかの前に、祖父曾太郎氏がしたためた
「道」の書がちらつく描写もさることながら、
アカンベェの出題である高村光太郎の詩が一つの答えを導くきっかけになるとは
良い意味で想像の斜め上を行っていました。
枕草子しかり、一握の砂しかり、かねてより作中で引用される古典や詩文には、
何らかの意味を持たせている風に見受けられます。

例えば学年トップを撮り続けるためだけに勉強を続けるというのも、
一つの目的としてはあり得るかもしれません。
その結果、己を机に向ける自律の心や集中力が培われたり、
積み重ねた知識は決して無駄になる事は無いでしょう。
高村光太郎の詩文のとおり、振り返った後ろに道が出来ていれば、
それは自分が歩いた証といえますし、積み重ねた成果と褒められるものです。

中途半端な気持ちでは迷惑がかかると思い詰めてしまったれいかの姿に、
ここ最近の自分自身を重ねてしまいました。
れいかを見ていると真面目に固く考えすぎているんだと思えるのですが、
少し最近の私もここを運営する方針・指針に囚われすぎて、
かなり固くなっていたように思えます。
人は自分が考えている程、周りに迷惑などかけていないと言う(当然その逆もありますが)
当たり前の事を客観的に観る事が出来、これから少し肩の力を抜いて続けて行けそうです。

ここまで書いて来て異様に堅苦しい内容になっているので、少し砕きます(苦笑)
まず青木一家について。淳之介お兄様、あんな妹に「お兄様」と呼ばれるなど何て羨ましい・・・
先週少しだけ登場した静子お母様も、てっきり極妻のような方かと思いきや
物腰柔らかな中にも気品が滲み出る素敵な和風美人さんでした。
篠原恵美さんという、オールスターズでのゆり、ハミィ、翔子さんとの
顔合わせを考えたくなるキャスティングで、あとお一人残られた方には
シタターレ姐さんのような高飛車な敵役での登場を期待したいものです。
そして曾太郎おじい様の、まさかのメビウス様!
プリキュアの歴史上、ラスボスを務められた方の再登場は初めてで
そのうち他の皆様が登場する可能性にも含みがあるという事にもなりました。

れいかがみんなと過ごす放課後描写のうち、
なおとの場面の冒頭でキャンディがバッタを追い回していました。
これでなおが取り乱す姿があるかと思いきや、
そんな事は全くなく少しだけ肩透かしを喰った気がしたのですが、
この場面に必要なのは厳しくても優しい姉としての毅然とした姿です。
この点不要なものを加えるよりも、無駄を省いて話を引き締めているようで好感が持てました。

単身アカンベェに攻撃を畳み掛けるビューティのアクションも見応えがありました。
問題を出題するというアカンベェの攻撃方法も面白いのですが、
反面スイートで同じものを観たばかりと感じてしまうのが少し残念です。
まだ1年も経っていないためにことさらその印象がありますが、
そうはいっても面白かったのは確かです。
出題内容が簡単すぎるというのも、子供向けという事を考慮すれば十分納得が行きます。
難しいテーマを扱いながらも、わかりやすさが伝わる今回もまた楽しく視聴する事ができました。

ただ次回はお笑い方面に全く関心の無い私にとって、少々不安がよぎります。
もっとも、見ないうちからそんな事を考えても仕方が無いので、
また来週何が得られるのかを楽しみたいと思います。
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横浜学園都市部

オールスターズNSで猛威を振るう成田脚本×青山作監の強力タッグによって描かれたれいかの主役回。

何の為に学を勤めるかを、考えさせられますね。

れいかによる「人々を嘆き悲しませる悪事、私には見過ごせません」の件はボトムズのキリコを彷彿させますね。

れいか以外の面々やアカオーニの頭の悪さを押し出す事に因って、結局はれいかは頭脳面で良い感じだと感じさせられます。

そしてそれが、れいかにとっての「一生懸命な姿」としての価値を見出している瞬間でもありますね。

高村光太郎の『道程』は、中学で学んだ詩ですが、改めて見ると何故7話でれいかは「道」に拘るかっていうのが、少しばかり納得させられました。

さて次回は、笑わす事が大好きなあかねが主役です。

7話以来久々に稲上作画回らしいので、面白そうです。

by 横浜学園都市部 (2012-05-20 22:47) 

幸下人(しあわせげっと)

音吉「れいか、どうしたというんじゃ、そいつはメビウスじゃぞ!」

スティクスさん、こんにちは。幸下人です。

今回は本編から大きくそれますが(いつものことですね)、少々苦言を。

あかねの英語力、やよいのチャオズ脳を引き立たせるために、わざと幼児でもわかる問題で楽しませる。ここまでは良し。
(これが現実の学力なら目も当てられませんが・・。)

引っかかったのはなおへの出題、「家光」。
2問目までは幼児の隣で楽勝で答えていたママがダンマリ・・・母の権威失墜・・・それが問題ではありません。

スタッフの誰かが家光にこだわりがあったのでしょうか。

「3代将軍は家光。」中学生では常識レベルでしょう。
出題はオーソドックスなものです。

しかし私はそう思わないのです。
家光が3代目であろうが4代目であろうが、そこは知識として大切なことではないのです。
彼が(自らのアイディアかどうかは別に)参勤交代と鎖国体制を確立し、徳川体制を強固なものにした点こそが、中学レベルの知識として大切だと思います。

「参勤交代を義務付けた、徳川3代将軍は?」この出題ならいいですが。

「津川ー西田ー家光」と3代セットで覚えるのが常識! 
といわれればそうですが、あの出題では、まるで徳川15代全てを覚えないといけないような、錯覚を与えてしまいます。(私もそうでした。)

イクヤマイマイ・オヤイカサカサカ・・歴代総理と違い、徳川将軍は必ずしも当時の最高権力者であるとは限りません。
7代家継よりも新井白石の名を知ることが肝要だと思います。家斉も地味、家定は篤姫の「キレ芸」で昨今は知名度アップですが、中学レベルではまだまだマイナー・・。
活用度の低い知識を丸暗記させるのではなく、高村光太郎の一節のように、学ぶ楽しさ、喜びを伝えるのが教育の役割だと考えています。

※余談ですが10代家治の「治」は「10」に、11代家斉の「斉」は「11」に形が似ています。

サッカーの歴史から興味を持つ、というアイデアは面白そうで・・、なおがヨハン・クライフのトータルフットボールやらミランのカテナチオ等々を下の子達に言って聞かせる姿を思うとシュールです・・。

歴史は何かきっかけがあれば一気にハマル科目です。ナッツ王子を見るまでもなく。

なおも今後は偏差値を上げて、女子大生になった暁には、颯爽とMARCHのどこかのキャンパスで、ポニーテールをなびかせて欲しいものです。
(色的に青学が似合うかな。)


by 幸下人(しあわせげっと) (2012-05-21 00:24) 

龍

「僕は今まで周りに流されてばかりで、何かを自分で決めたことがなかったような気がする。僕の生き方は本当に正しかったのかな?」
「確かに、父さん達はお前にいろいろアドバイスをした。でも、お前が「こうする」と言わなければ、その道には進まなかったはずだ。正しいかどうかはわからないけど、それはお前が「自分で決めた」ことじゃないのか?」

「いきなり何の話だ?」と思ったでしょうか(苦笑)。これは、私がちょっと行き詰まりを感じていた時に、父に言われた言葉です。もう随分前の話ですが、今回のれいかにはあの時の自分と同じものを感じていました(自分はそれほど優等生ではありませんが)。

第5話の時点から薄々気になっていましたが、れいかは受動的な性質が強い子です。本人に自覚があるにもかかわらず、お祖父ちゃんの極端な助言を鵜呑みにしていることには気付かないあたり、かなり重度な受け身体質と言えます。

ところで、12話でのれいかとキャンディのやり取りは、放送直後に「そこまで必要だったか?」という意見も一部で見られたのですが、おそらく今回のための伏線だったのでしょう。れいかとキャンディが、同じ「妹」であることも興味深いです。

キャンディは川村さん曰く「3、4歳くらいの女の子」で、人間界にやって来たのも大塚さん曰く「初めてのお使い感覚」です。
幼すぎるが故に、みゆき達の質問に上手く答えられなかったり、迂闊な行動が迷惑になったりして、「自分は役立たずではないか?」と悩みました。
ただ、プリキュア5人が集い、絆を深めたのはまぎれもなく彼女の頑張りによるものですし、先週みゆきが「贈り物は物でなくてもいい」と気付いたのも、プレゼントのネックレスを思いついたキッカケも、キャンディとのやり取りからでした。

一方のれいか。確かに頼りがいがあって、現に何事もそつなくこなせるけれど、生真面目なあまり義務感が強すぎるのでしょう。
それを思い知らされて、「自分のやりたいことが見つからない」と悩んだ彼女は、そんな自分を否定してはいないけれど、逆に肯定もしていません。
ただ、花壇の水やりにしろ、読み聞かせ会にしろ、修学旅行のガイドにしろ、自発的に打ち込んだり楽しんだりしていることも事実です。
プリキュアへの変身も、キャンディに頼まれたことが大きかったとはいえ、マジョリーナの狼藉を許せなかった「青木れいかとしての」本心によるもので、それは今回も変わりません。

「誰からも頼りにされていないし、失敗ばかりでダメな妖精クル…」
「みんなやりたいことがあって、一生懸命やっています。それに比べて私は…」
今回キャンディがれいかにかけた言葉は、前回れいかがキャンディにかけ
た言葉と似ています。どちらも、自分を過小評価するあまり、主観的な立場でしか自分を見ていなかったわけです。
そして、お互いの言葉で「客観的な立場から見た自分」を知っても、イマイチその実感がわかないところも同じです。

おそらく、れいかがみゆき達に「みなさんは本当に凄いですね」と言ったとしたら、この時のれいかのようにキョトンとしたはずです。本人に実感はないものでも、他人から見れば素晴らしいものだと思える。

ラストでは、れいかが今回学んだことをアウトプットする形で、他の4人も勉強をする動機付けがなされましたが、みゆきだけは言われる前から既に、れいかの言いたいことを理解しています。「察している」が正しいかな。
本当に恐れ入りました。やはりこの子は唯者じゃない。

今までのシリーズでもそうでしたが、プリキュア達はその背中で語ってくれている。「言葉」とか「理屈」とかでは言い表せない「人生の何たるか」を、その身を持って語ってくれる。
私がこのシリーズに惹かれた理由は、きっとそれだと思います。もっとも、彼女達にその自覚はないのですが。

ところで、あくまでも結果論ですが、4人しかいないとわかった時点で青っ鼻を使っていれば…おそらくジョーカーの報告書にもちゃんと書いてあったでしょう。そういう意味でも、アカオーニの反面教師ぶりが光っていました。「俺様って頭いい」とは、まったくそういう奴ほど言うものです。

今回、「道程」を取り上げたことで、高村光太郎記念会のスタッフが、ツイッターで「スマイル」へ感謝の意を述べたそうです。
先日は「ほへと旅館」のモデルと思われる「いろは旅館」から、じゃらんを通じて宿泊を感謝する言葉が贈られたばかり。
プリキュアが国民的アニメに成長したことを実感して、何とも感慨深いものがあります。

次回は…何やらカオスな展開になりそうな予感が。とはいえ、衝撃的な「やきそば作りながら指令出す幹部」も、オードリーが出演した「フレッシュ」の「芸人回」でした。
予告を見る限りでは、アカンベェが赤と青の2体登場? という気になる描写もありましたので、理屈抜きで楽しめる話を期待しています。
というか、ウルフルンさんに一体何があったんだ?
by 龍 (2012-05-21 02:14) 

スティクス

>横浜学園都市部さん
このお二人は経験豊富なだけあって、作りの巧さは流石です。

>何のために学を勤めるか
同じテーマのGoGo22話でもそうだったのですが、
今回も結局私は知的好奇心を満たすためという
同じ答えしか出す事ができませんでした。
この事の本質を導き出すのは難しいですね。

>れいか以外
みゆき以外の3人は苦手教科以外はそこそこだと思いたいです(笑)
それにしてもみゆき、成績は別として国語が好きでも良さそうですが・・・
れいかの一生懸命な姿を対比する点に関しては私も納得です。

>高村光太郎
これが思わぬ波紋を招いている事には驚きました(笑)
いろは旅館の一件といい、今度は何が出てくるのか楽しみです。
by スティクス (2012-05-21 06:22) 

スティクス

>幸下人さん
「よく見ればかわいいよ」でしょうか、その切りかえしは。
いや、あのおじい様は可愛いとかいう御仁ではないだろって(笑)

さて家光に関する一件について、
別に将軍が誰であろうと、順番がどうであろうと
やよいが言う「数学や理科」同様、役に立つかは微妙です。
歴史という科目は過去の社会や事柄を通じて、
現代の社会で生きるためのものを感じ取るものだと思います。
確かに歴史の勉強というものは暗記科目になりがちで、
私も特に年表と照らし合わせていろいろ覚えるのが苦手でした。
かといって歴史そのものが嫌いかといえばさにあらず、
小学生の頃に見た独眼竜政宗以来、大河ドラマファンでもありますので、
受験科目としての歴史と、興味としての歴史は違うのだと
この一件でも実感しています。
もちろんドラマを通じて史実を学び、それがきっかけで成績も上がれば
万々歳なのですが、私は残念ながらそうは行きませんでした(苦笑)

昨年の「江」や少し前の「天地人」など、私はあまり評価できないのですが
これが歴史に興味を持つきっかけになるならば、存在意義がありそうです。
おっしゃる通りなおもサッカー史を通じて興味を持ち成績が上がる事で
(これは世界史かもしれませんが)
"♪蔦の絡まるチャペルで~"のような学生生活を楽しんで頂きたいものです。
by スティクス (2012-05-21 06:38) 

スティクス

>龍さん
まず最初のやりとり、じーんと来ました。素晴らしいお父様ですね。
私もずっと流されていたかもしれないと、
特にここ最近不安でしたが、おかげで自信が持てました。
この道は確かに自分で決めて選んだ筈ですので・・・

>れいかは受動的な性質が強い
今回の生徒会や弓道の件もその傾向が強く出ていました。
もう一つれいかで気になるのは、第5話で無気力にされた時につぶやいた
「何の意味もありません」発言です。「道」を引き合いに出すのも、
何か意味のある道を指し示してもらいたいと、
どこかで考えているのかもしれません。

何でもできる故に、何をしたらいいかわからないとは
優秀な人ほど迷い込みそうな袋小路なのでしょう。
燃え尽き症候群とまでは行かずとも、行き詰ってしまう。
それでも受け身であるのは悪い事だけではなく、
みんなから推薦されるという事をとっても
れいかがいかに信任厚い人物かが見て取れます。
ただ、自分に自信を持てていないという弱点を
今後突かれる事があるのではないかと少し心配です。
「自分を肯定もしていない」というのがとても危ういものに思えてきました。
もし、あのプリキュア5第23話のような展開があるとしたら・・・

一話だけではとても解決しきれない、難しい問題なだけに、
ここで私も何が正しいのか、答えが出せそうにありませんが、
これだけは言えます。龍さんがおっしゃって下さった
>「言葉」とか「理屈」とかでは言い表せない「人生の何たるか」を、その身を持って語ってくれる。
アクションの間に垣間見られる姿はもちろんのこと、
なぎさとほのかが、咲と舞が手を繋ぐだけで見えるもの、
ナッツハウスやテラスに集うみんなの間を繋ぐもの等。
私もこれに惹かれたんだな、と納得させられました。

さて、高村光太郎記念会の件や、「いろは旅館」の一件は
私も某所で知って驚いたものです。
フランスまで聖地巡礼に行った以上、京都へ行った暁には
ぜひいろは旅館へ泊まってみようと思いました。
白樺湖のあの部屋よりは泊まりやすい筈なので(笑)

次回、お笑いが苦手などと水を差す発言をしてしまい、
楽しみにしている方には申し訳ございませんでした。
理屈抜きに楽しめる内容である事に期待したいと思います。
by スティクス (2012-05-21 22:47) 

きすけ

れいか兄が爽やかメガネ男子すぎてワロタwそういえば画家?をやっているれいかパパンの出番はなかったですね…あかねパパン以外にも出番を与えてやってください…と同情


やっぱ犬も歩けば?の問に対しては(もしかして:ハモりだす♪)だと思いましたよねw問題を間違え続けるシーンは答えを聞いた他3人の「目が点」な表情がかわいかったです^q^


中学2年生にとっての将来とは、まさに「白紙の未来」なわけで
将来を考えるキッカケが若い内に起こったという事は、ある意味とても幸運な事だと思いました
自分なんか大学入った後も将来とか真面目に考えてなかったしね…(遠い目)


今後れいかさんが何かに挑戦して周りが巻きこまれる回があったらいいなと期待…お笑い芸人はちょっとアレな気もしますけどw
フジワラの原西さん(ゴリラっぽいほう)は、娘に付き合ってプリキュアを見ていたら変身ポーズとか覚えていたwという紳士な芸人の(はず)です
by きすけ (2012-05-22 23:11) 

ロドリ下衆

初めまして。

プリキュアファンの人たちがどんな感想を持ったかを知りたくて、
『スマイルプリキュア ○○話』で検索し、こちらに辿り着いた
ロドリ下衆(ゲス)といいます。

他でもレビューしている所はありますが、
どうも他所のノリはちょっと着いていけず、唯一(?)まじめに
レビューしているこちらをお気に入りに登録させて頂き、
ROMっていました。

私のプリキュアデビューはスイート(の途中)からで、
下の娘と一緒に観ている内に、どっぷりハマっていました(笑)
(ちなみに2児の父ですが、上はお兄ちゃんなので
ハートキャッチ以前は観ていません。。。)

元々本やマンガ、映画は何度も観る(読む)のが好きで、
繰り返し観ては細かい所まで噛み砕いて、
一度目では読み解けなかった作者・筆者の思惑や
キャラクターの内面などを推察したり。。。

スティクスさんや他のみなさんの感想を見ると、『なるほど!』と
自分だけでは気付かなかった事に気付かされたり、
話により一層深みが増すので毎回楽しみに拝見させて
頂いておりました。

過去作品のデータも頭の中になく、プリキュア歴も浅いので
大したことは書けませんが、私なりに感じたことなどを
これからコメントさせて頂きたいと思います。
よろしくお願いします(^^)
(過去作品は某動画サイト・友筒の動画を漁って、目下学習中です!)



多感な思春期の中学2年生、漠然と物事をやっていた感は
私もありましたね~。。。
その頃は私自身も将来何をしたいのかわからず、
親に『やれ』と言われていたことだけをやっていました。
(それすらやらなかったことも多々ありますが(汗))

今現在活躍しているアスリートやアーティスト等の
話をテレビ等で聞くと、大抵の人が子供の頃に何かを見聞き・
体感したりして衝撃を覚え、自分も将来そんな風になりたい、
と強く感じたといいます。

ちょっと今回の『何のために勉強するのか』というテーマとは
逸れてしまいますが、自分の子供たちには子供の頃からの
『揺るがない夢』を持って欲しい、と切に願います。

れいかの場合はまだ今は漠然としていて、『自分のやりたいこと』が
ぼやけていますが、それでも『これから見つけていきたい!』と
強く思っているので、この娘は大丈夫でしょう。
いざそれが見つかった時に、今まで勉強して培った知識や経験が、
きっと大きな味方になってくれるはずです。

まあ今は『色んなことを見て聞いて知って、やりたいことを見つける』
ことこそが、『やりたいこと』なんでしょうね(笑)

みゆきへの問題は、あれだけ溜めたんだからぜひ
『ハモりだす!』と答えて、スイートとの奇跡のハーモニーを
奏でてほしかったです(笑)
まあ、童話好きの設定があるから、花咲かじいさんの
『ここ掘れワンワン』なんでしょうけど。。。




次回は巷で恐れられている(笑)、魔の芸人回。
私は過去を知らないのでなぜ『魔』なのか知りませんが、
個人的には同じ境遇でフレッシュからのプリキュアファンになった
というFUJIWARAの原西さん出演なんで、
過去に登場した芸人とはプリキュア愛がDANZEN!違うと思いますので
かなり楽しみにしております^^

スイートの時も、FUJIWARAは公式応援団として抜擢されてます。
その時は本編出演の夢は叶いませんでしたが、
今回念願叶っての出演だそうです。

原西さんに至ってはオリジナルの変身の名乗りもするそうですが、
通常、プリキュアたちが変身する時は一般人はバッドエナジーを
吸い取られていて覇気を失い、目の前で変身されても記憶には残らず、
プリキュアの存在を認知していなければ変身ポーズを真似したり
できないと思うんですが。。。

どのタイミングでやるのか、非常に気になります。
予告で見る限り、『プリキュア!スマイルチャージ!』の後の
パクト発光も発動してる(でもたぶんギャグ演出?)っぽいんで、
みゆきたちが変身中(前?)に何かのキッカケで目覚めるのでしょうか?

でも過去にバッドエナジー抽出中に目覚めることができたのは、
プリキュアとして覚醒した5人だけだと思いますんで、
そのあたりを矛盾なくどう演出するか・・・見ものですね。



では次回のレビューも楽しみにしております!
今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m




P.S
子供と沿い寝落ちで深夜のコメになってしまいました(汗)
by ロドリ下衆 (2012-05-23 03:53) 

横浜学園都市部

2度目です。

今回はこのお話を踏まえての脚本の成田氏と、れいか役の西村氏、そしてこの作品における河野作監に感じた事を伝えたいと思います。

先ずは西村氏。

レギュラーの中では、キャンディ役の大谷氏に次いでベテラン声優でした。

しかし氏が担当するアニメキャラは、色々とお茶目・お転婆・暴走キャラばかりが目立っていました。

かつてのダークドリームもお転婆系です。

しかしれいかは違いました。

落ち着いた物腰と上品さを醸し出す演技は、ある意味では新境地ですね。

次は成田氏。

もうご存知だと思いますけど安定していますね。

今回はクイズをBパートに用意していましたが、そういえばスイートの時もクイズの回は成田氏でした。

クイズ好きですね…

そんな氏ですが、シリアス回に成ると何かしらトラウマを植え付きそうな展開が多いです。

代表的なのは「MH2」のあのホワイト。

実は「プリキュア・シンドローム」によると、仲良しだった鷲尾Pと西尾監督が、試写会に赴いて問題のシーンを見たら、2人揃って慄いていたことが記されていました。

個人的には「スイート」のクリスマス回が、未だにトラウマです。

実はメデューサの話の怖さを身をもって知っていただけに、ノイズの手に因って響達意外は石化される展開には、素直にクリスマスを祝う気分を感じず、終始怯えた感じで一日を過ごしたほどです。

最後に河野作監(今回のお話では担当していないのは承知です)。

同じ川村氏の手に因って作られた「5」では、なんかしらネタにされている河野氏ですが、スマイル6話・15話で担当した時には、さして違和感を感じる事無くなじむことに成功しました。

これについては、大塚監督と川村氏の対談によると「5との差別化を図る為に動き易いデザインに」するよう大塚氏に念を押されていたみたいです。

河野氏はアクションに結構映えるタイプです。

スイート47話では、かなり動き回っても違和感のある作画に成りませんでした。

これは作監内の連携に尽きると思います。
by 横浜学園都市部 (2012-05-23 20:40) 

スティクス

>きすけさん
あの兄にしてあの妹ありという感じでしょうか。
育ちの良さと品の良さが滲み出るお兄様でしたね。
明堂院さつきお兄様以来のお兄様キャラも貴重ですので、
青木一家の出番にも期待したいものです。
ところで青木パパンは画家だったのですね。初耳でした。
某佐倉画伯のように、中学二年の娘にヌードモデルなど(以下自粛)

>犬も歩けば
私もみゆきの答えが「ハモりだす」ではないかと本気で期待していました。
やっぱり同じご意見が多いようですね。

>白紙の未来
なるほど、言われてみれば見事な対比です。
事実なぎさが思い悩んだMHの夏祭り回なども、
結果として悩んだからこそ得たものがあった筈で、
中学生という可能性を無数に秘めた世代ならではの悩みですね。
私も真面目に考えていなかったですし・・・(遠い目)

原西さんの逸話は小耳にはさんだ事がありますが、
実はどんな芸人さんなのか本当に知らないので、
次週の感想をどうしようか、結構不安だったりします。
プリキュア好きならば間違いは無い、と思いたいですが・・・
by スティクス (2012-05-23 21:59) 

スティクス

>ロドリ下衆さん
はじめまして。コメントありがとうございます。
スイートの途中からのプリキュアデビューとの事、
これから過去作をご覧になる上で一つの指針となればとても嬉しいです。

私もここを始める前は他のサイト様のご意見を拝見したりして、
いろいろな解釈がある事や、それを読む事の面白さを知り、
自分でも試してみたくなったという経緯があります。
いろいろな見方を通して一層掘り下げて見る事が出来、
そしてまたプリキュアという作品面白く見る事が出来ると言う
好循環がとても楽しいです。
そして過去作をご視聴されて気になるエピソードがございましたら
過去の感想などにもご遠慮なくご意見頂けると幸いです。

さて今回はご自身の過去と重ね合わせてご覧になった方も多いようで、
私も過去の郷愁と、当時どう考えていたのかを思い出されました。
引き合いに出されていらっしゃるアスリートやアーティストの件も、
早くから目標を定めて一心に突き進む姿にも感銘を受けますが、
いろいろと広がる可能性というものも捨てがたいかなと思います。
もちろん、可能性を広げるたでも一直線に進む上でも
教養を深めていく、そのために学ぶという答えも見えますね。

>『色んなことを見て聞いて知って、やりたいことを見つける』
これからご覧になるかもしれないので多くは語りませんが、
一年を通じて、最後に目標を見つけたプリキュア5の主人公、
のぞみがまさにこれでした。
れいかもそうですが、みゆきの「ウルトラハッピー」も漠然とした目標ですし、
今後どのような筋道を描いて行くのかが楽しみです。

>ハモりだす
やっぱり気になりますよね、これ(笑)
ハートキャッチの第1話でフレッシュを、
スイートの第2話でハートキャッチを、
さらに遡るとスプラッシュスターの第2話でも初代の2人を思わせる?
垣根を越えたものが見受けられたので、少し期待したのですが・・・
童話好きと花咲か爺さんを自然に関連付けた点は良かったですね。
(花咲か・・・花咲つぼみ?はちと苦しいです)

>魔の芸人回
5GoGo第17話と、フレッシュ第27話が該当します。
私が全くお笑いに興味が無いからかもしれませんが、
これらの作品の感想は少し手厳しく書いてしまったかもしれません。
逆に原西氏は「愛」をお持ちだとの事、
ファンを裏切らない活躍を見せてくれると期待したいです。
>バッドエナジー抽出中に目覚めることができたのは、プリキュアとして覚醒
まさか、キュアト音記号が現実のものに・・・?

最後に改めて、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
by スティクス (2012-05-23 22:45) 

スティクス

>横浜学園都市部さん
私も今回ダークドリームを引き合いに出して語ってしまいましたが、
あの小悪魔的なキャラクターの魅力を高めていたのが
西村さんのキャスティングだったと思います。
昔のネコ娘と、おじゃる丸という事も知っておりますが、
確かにこれらのキャラクターとはイメージが異なりますね。
中盤以降、れいかも人間的に一皮むけてくると思いますので
そこから先の境地も楽しみにしています。

成田先生はもはや言わずもがなでしょうか、
私はスプラッシュスターやプリキュア5における
中盤の山場展開の戦慄が未だ忘れられません。
雪空も怖かったですねぇ。ガチバトルというよりも、
殺人マシンと化したホワイトの表情と動きが怖すぎました。
そして昨年のクリスマスも。私もあの被害の多さには結構ビビりました。
もっとも、昨年の「ワオーン」もそうですが(笑)
ギャグがここまで上手な方だったというのも目から鱗でした。

そして河野さん。
私はネタにした事は無いつもりです。
(何分書いてきた記事が多いため、少し自信がありませんが)
確かに絵柄はやや独特ではありますが、
アクション面でのダイナミックな動きの数々は素晴らしいですよね。
事実、制作陣からの信頼が厚いからこそ
初代からずっと作画監督という責を担っているのだと思います。
私も大いに感銘を受けたスイート47話もそうですが、
個人的には初代21話におけるキリヤの悲劇と、
フレッシュ22話の壊れて行くイース様が忘れられません。
今後も充実したアクションを魅せて下さる事を期待しています。
by スティクス (2012-05-23 23:00) 

Merci

お久しぶりです。

私は、勉強が好き(ただし、研究みたいに自分で調べるのは苦手で、教えてもらうのが好き=授業は好きだけど宿題は大嫌い! テスト勉強?ろくにしませんとも)な子だった(だって、知らないことを知るって楽しいじゃないですか・・・知っている事を勉強してもツマラナイので復習は嫌いです)ので、予告見た時にかなり不安でした。いや、漫画やアニメ、ドラマの優等生って「今まで何もする事なくて勉強ばっかりだったなぁ」「友達が出来た=勉強より大事な事を見つけた!」みたいな展開ばっかりだったので。

・・・就職活動の時の面接で「勉強好きなの?」「はい、好きです!」「んじゃ友達いないでしょ」と言う、偏見に満ち満ちた展開になった事は、未だに忘れない・・・。何でフィクションじゃ、勉強できる子は友達いないのテンプレが蔓延してるんでしょう。

と言うわけで、ベタながら、れいかが「勉強はいいもの」という答えを示してくれたことに、ほっとしたのでした。バッドエナジーの被害にあった小学生が、「先週わからなかったところがわかるようになった」喜びを語っていたのも良かったです。

それにしても・・・光太郎記念館の方、さらりと「大きなお友達」なんて言葉をお使いなのが、恐るべしです。懐の深さを感じます。
by Merci (2012-05-24 21:42) 

やまぴょん

今まで、5では勉強嫌いなのぞみからなぜ勉強するか?の疑問が提示されましたが、今回は同じ疑問を優等生のれいかから提示されましたね。この展開は実は始めてかなと思います。

中には「好きだから」勉強している子や、何かの目的をもって勉強している子もいますが、大抵の場合、なぜ勉強するのか分からないまま、何となく勉強している子も多い。優等生であったとしても。

個人的には、ココの発言が一番的を射ている気がして、将来の可能性を広げるためだと思っています。今回の結論も、れいかが4人それぞれにその意義を具体的に提示していますが、それも一つの可能性を提示しているだけであって、将来の可能性を広げることを示唆していると思ってます。

そういえば面白い話を一つ。元中日監督の落合さん。彼がTVで「野球選手はホント数字が苦手」と苦笑してました。逆に彼は現役時代から常に数字を頭に入れていたとのこと。監督時代も、1点が欲しい場面の2死満塁で代打に強打者を出さずに出塁率の高い打者を出すのは数字に基づいた彼らしい判断です。こんな風に、どこで何が役に立つかは、そのときにならないと分からないんですよね。落合さんの話はその典型のような気がします。

あと、これは蛇足かもしれませんが、幸下人さんの家光の件。仰りたいことは理解できます。もし中学の社会の問題であればその通りです。でも、幼稚園児視点で言えば「すこぶるどうでもいい」(by なお)かなと思います。英語と数学が中学にしては簡単なのはおそらく幼稚園児くらいの子供を意識してのことだと思います。答えは分からなくても問題の意味くらいは年長さんなら多分分かる。でも、歴史の問題は何をだしても幼稚園児にはその意味すら分からないんです。そこに、参勤交代とか鎖国とか、余計に分からないものを入れても、彼ら彼女らには何の意味も持たないどころか、邪魔になる可能性すらある。だったら余分な情報は一切省いた方がいい。あくまで幼稚園・保育園に通うくらいの年齢の女児をメインターゲットにしたアニメであって、中学歴史の番組ではないので、そこにこだわるのはどうかなと思いました。
by やまぴょん (2012-05-25 14:44) 

スティクス

>Merciさん
ひと月ぶりくらいでしょうか。再びコメント頂けて嬉しいです。

私は逆に授業よりも実験や実習が好きなタイプでした。
教わってもピンとこない事を実際にやってみるとわかるという
現象を体験している楽しさがあったように思います。
もちろん勉強に限らず、知らない事を知るのは楽しいですね。
この先みゆき達の物語がどうなるか、私達にはまだわかりませんが、
それを少しずつ知って行けるという事にも繋がります。
そして復習、私も勉強では苦手と言えば苦手でしたが、
最初解らなかった事が解るようになる喜びがあると思います。
私がずっと続けてきた、過去のプリキュアシリーズの再視聴もそうでした。

>就職活動の時の面接
これは結構キツいですね。
私にも就職活動中のトラウマが蘇って来ました(苦笑)
どう答えるかを試すため、と考えると少しマシに思えるかもしれませんね。

>バッドエナジーの被害にあった小学生
既にここで「何のために勉強するのか」の
答えの一つが出ているのが良いですね。
自力で何かに気が付けるという点、
ハートキャッチのデザトリアンにされた人々を思い出しました。

>光太郎記念館
ノリの良さにも驚きましたが、本当の狙い?である
高村光太郎の知名度向上を果たせた事でしょう。
現に私も高村光太郎は知っていても、
その記念館については知りませんでしたから。
これも新しい事を知る楽しさの一つかもしれませんね。
そのうち行ってみようかと興味を抱きました。
by スティクス (2012-05-26 06:54) 

スティクス

>やまぴょんさん
ご指摘の通り、優等生側がこの疑問を抱くのは面白いですね。
プリキュアに限らず、他でもあんまり見られない展開でした。
良い悪いは別として、世の中やっぱり「何となく」勉強というのが多いと思います。

将来も漠然として、何をしたいのかわからない。
目指したい夢はあるけれど、それと関係ない教科の勉強に意味はあるのか。
いろいろと思い当りますが、ここでも例に挙げられている
可能性を広げるためという小々田先生の言葉が的を得ていますね。
のぞみを気球に照らし合わせて、さらに気球が飛ぶ原理を
のぞみが自然に興味を抱くようにした、あの話を思い出しました。

>落合監督
これは面白いですね。監督の采配には勘も必要ですが、
明確な理論に基づいた判断を下す事も必要だと思います。
「オレ流」が緻密な考えに依るものだったとは、
また一つ新しい事を学ばせて頂きました(笑)

さて最後のご意見に関しまして。
実際にお子さんがいらっしゃる方のご意見として拝聴しました。
余分な情報を省いた方がいいという点、一理あると思います。
しかし完全に排除とまで行かずとも、少し難しめの話から
逆に子供が興味を抱くという事も考えられるような気もします。
以前にも時間の概念について子供目線では難しいのではないか、
というご意見を頂戴した事がありましたが、
こうした視点は子供のいない私には中々気づきにくいものです。
ものの見方は千差万別、各ご家庭それぞれに、
それぞれの見せ方、感じ方があって当然ですので、
今回の一件、私も色々と考えさせて頂きました。
by スティクス (2012-05-26 07:23) 

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