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ジョジョの奇妙な冒険 第1話『侵略者ディオ』 [ジョジョの奇妙な冒険]

2012年10月6日。この記念すべき日を忘れないでしょう。
第1部連載当時の小学生時代からのジョジョファンとして、このときを待っていたッ!
くらえ!火炎ビンだァ~!
ジョジョを地上波放映で観られる日が来た事を、大いに歓迎したいです。
しかし、ファンとしてはあの独特の世界観や台詞回し、擬音、構図をどう表現するのか
心配な一面があるのもまた事実。期待と不安を抱きつつ視聴しました。
しかし、そうきたか!と思わせる作りやテンポの良さが光り、心配は杞憂に終わりました。
個人的には80点、といったところでしょうか。
  
オリジナルストーリーのプリキュアとは異なり、既に原作がある作品ですので、
プリキュア感想記事とは変えて、良かったところと気になったところを雑多に挙げて行きます。

良かった点
1)思っていたよりも作画が悪くない
荒木絵を動かすのは至難の業でしょう。もともとアニメ向きの絵では無いですし、
作画スタッフの苦労が偲ばれます。それでも荒木絵をなぞるのではなく、
アニメという土俵でジョジョの世界に受けて立つといった印象を受けました。
例えばエリナなどは「似てない」のですが、
それでもエリナが喋って動いている雰囲気が充分伝わって来ます。

2)冒頭のスタッフロールをバックに描かれるジョナサンとディオの対比
これは漫画では描きにくい演出で、アニメならではの効果が出ていました。
恵まれた生活を送りながらも、世間知らずのお坊ちゃん感が出ているジョナサン。
対してどん底で行き、強烈な上昇志向とプライドを覗かせるディオ。
特に原作には無かった、ディオが賭けチェスをする一場面は上手いと思いました。
勝負には勝っても、相手に卓上の料理へ頭を押し付けられる屈辱感。
それでも稼いだ金は放さない。いや、放せない。
プライドを傷つけられても、生きるためには金を手放せないといった悔しさが伝わって来ました。

3)エリナをいじめるガキ2人の台詞「あそこが本物と同じかどうか見てやる」
正直、深夜アニメとはいえ、これは言わないんじゃないかと思ったのですが、
まさか言わせてしまうとは(笑)

4)ディオが馬車から降りる場面をしっかりと見せた事
「馬車から降りるだけで2ページ使う」原作の場面を、じっくりと丹念に描いていました。
これを本当にやるとは・・・そこにシビれる!あこがれるゥ!

5)そこにシビれる!あこがれるゥ!
第1部では、やっぱりこれは外せませんね。
これも止め絵を用いて、荒木絵に似せたタッチで描き切ってくれました。

6)ディオ
私はずっとディオに声を当てるとすれば子安さんだと思っていたので、
そのままドンピシャの配役が嬉しかったです。
そして期待を裏切らないハマりっぷり。
後の「URYYYYYYY!」「貧弱!貧弱ゥ!」「コリコリ弾力ある頚動脈にさわっているぞォ」
など、数々の名台詞がどう再現されるのか、楽しみです。

7)EDテーマ
ジョジョには日本語の歌詞のテーマ曲など絶対に合わないと思っていたので、
正直、これを心配していました。
インストゥルメンタルでやって欲しいと思っていたところ、
まさかのYESの名曲「Roundabout」とは!
これがしっくりとハマっており、視聴後の余韻に相応しく感じました。


残念だった点
1)冒頭のアステカの儀式をばっさりカット
これが一番残念でした。尺の都合上仕方がないかもしれませんが、
他にも削るところがあったのでは?と思います。
ひょっとしてツェペリさんあたりにこの儀式を語らせる、
といった感じで後に出てくるのでしょうか・・・

2)このままッ!親指を!こいつの!目の中に・・・つっこんで!殴りぬけるッ!
原作で強烈なインパクトを放つ台詞故に、思い入れが強いのかもしれませんが
「このまま親指を、こいつの目の中につっこんで、殴り抜けるッ!」
こんな風に妙に滑らかに聞こえてしまいました。
ここはやっぱり原作通り、一言ずつ噛みしめるようにやってもらいたかったです。


良くも悪くもあったもの
1)擬音の表記
あの擬音をこう出すか!と感心しましたが、少々使いすぎな気がしました。
ここぞという擬音に用いてこそ引き立つ気がしますので、
例えば今回であれば「ズキュウウウン」のみに留めた方がより強烈だったと思います。
それでもこの効果そのものは面白いです。
今後絶対に「メメタァ」で使うと期待させてくれます。


少年期のエピソードを1回でまとめたため、少し早足な感がありましたが、
それをテンポが良いと感じながら観る事が出来たため、上手い構成だったと思います。
これから先に向けて、まずは次回のスピードワゴン登場に期待しています。
また、私のHNの元ネタになった、メキシコへの布教活動という志半ばで殉教した
あの偉大な聖職者(笑)が登場するのか、密かに楽しみだったりします。

ところで最も意表を突かれたのが、途中のCMでダベっている仗助と億泰でした。
これはそのうち第4部のアニメ化も期待していいのでしょうか。
そして億泰を演じている高木渉さんのハマりっぷりといったらもう(笑)
つい先日、スマイルプリキュアの怪演も記憶に新しいだけに、
高木億泰がTVアニメ本編で見られる事に期待したいです。
特にあの声でトニオさんの料理の解説をする様を、ぜひ聞いてみたいですね。
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コメント 6

NO NAME

新たなスタイルを秘めた状態で『新生ジョジョ』が始まりましたね。

世間的にジョジョといえば『空条承太郎』が主役だった話が、メジャーですけど、初代ジョジョである『ジョナサン・ジョースター』が主役だった話は、人気の基盤になっただけありこちらも面白いものです。

スタッフ面では、メインライターに特撮界では名を知れた『靖子にゃん』こと小林靖子氏の起用に驚きを隠せませんね。

特撮では『星獣戦隊ギンガマン』・『仮面ライダー龍騎』・『美少女戦士セーラームーン』・ 『仮面ライダー電王』・『侍戦隊シンケンジャー』・『仮面ライダーオーズ/OOO』・そして現在日曜7時半に放送中の『特命戦隊ゴーバスターズ』などのスーパー戦隊や仮面ライダーシリーズを多く手がけ、

アニメでは『灼眼のシャナシリーズ』や『ごくせん』が代表作として有名です。

彼女の手によって描かれるジョジョワールドはどんなものになるのか、先を見届けたいものです。

因みにプリキュアの脚本にも参加して欲しいと願望してるのは、内緒です。


by NO NAME (2012-10-07 12:45) 

スティクス

>NO NAMEさん
ひょっとして横浜学園都市部さんでしょうか?違っていたらすみません。

私の中でジョジョといえば、やっぱり原点のジョナサンが浮かびます。
初めてあの世界に触れた時のインパクトが強烈でしたし、
「ジョナサン・ジョースター」→「ジョジョ」という
略したニックネームのセンスは、子供心に素敵だと思ったものです。
だからこそ「ジョセフ・ジョースター」の初登場、初名乗りの場面で、
心臓バクバクするほど高揚感があったのを覚えています。

このテンポの良さを保ちつつ、
原作に負けない作品になる事を期待しています。
by スティクス (2012-10-07 22:53) 

まるっさ

どうもご無沙汰しております。

確かに実際見るとエリナも可愛いし(笑)、ディオをはじめ各人物の声にも違和感がなくて良かったです
しかし自分のブログにも書いたことですが・・・
実際連載されていた時期はッ!ジャンプの黄金期の80年代ッ!
なわけで(笑)もしこの当時アニメ化されてたらやっぱりゴールデンタイムで、今回の少年期も連載に追いつかないように半年ぐらいかけててやってたのかな、と思ったりします。テンポ良いのもいいですが、当時リアルタイムでジャンプ見ていたとき1話読むごとにジョナサンどうなるんだろうか!?と一喜一憂していた身としては各エピソードをかみしめる『時間』というのも欲しいな、と感じたものでして・・・。

ともかくメジャー化した第三部をプリキュア5etcとした場合の第一部はまさにふたりはプリキュア、みたいなものであり同様にオンリーワンの魅力があるわけで、それを十分(時には見ていた当時を思い出しながら)堪能していきたいと思います。

それでは。
by まるっさ (2012-10-08 09:01) 

スティクス

>まるっささん
お久しぶりです。ジョジョのお話が出来て嬉しいです。
っていうか、このエリナも可愛いですよね(笑)
そして泥水で口を洗った後の気高い目には惚れ直しました。

ジャンプ黄金時代を知る身としては、当時やってたかもしれませんね。
なにせ男塾ですらゴールデンで放映していたくらいですし、
北斗ほどバイオレンス描写が(ツェペリさんはヤバいかも・・・)
強烈では無いと思いますので、もしあの時代にやっていたら、
どんなものが出来ていたのか気になります。
テンポの良さの反面、確かに私もじっくりと描いて欲しいと思った所が
「このままッ!親指を!こいつの!目の中に・・・つっこんで!
 殴りぬけるッ!」以外にもありましたから。
少年期で2話使っても良かったかもしれませんね。

願わくばストーンオーシャンまで。その後のSBRからジョジョリオンまで、
全てを観る事が出来れば良いのですが・・・
今はただ、このクォリティで第1部を楽しめる事を満喫しています。
by スティクス (2012-10-08 15:51) 

ロドリ下衆

まさかッ!?ジョジョがッ!!TVでッ!!!やっていたとはッ!?

おはようございます。ロドリ下衆です。
上に書いた通り、恥ずかしながらジョジョラーのくせに
TVで放送する事実を知りませんでした(汗)

HPで調べた所、僕が観られるのは唯一、BS11の1週遅れの
放送だけですね。
普段BS11は、録画設定している番組くらいしか観ないんで
当然CMもほとんど観る機会も無く(そもそも新番組PRのCMも
やってたのかすら不明ですが)、身の周りにジョジョラーも
いないので今回の情報を仕入れる媒体が無かったから、
仕方ないと言えば仕方ないんですが・・・・・・(^^;

僕もまさにジャンプ黄金期を見て育った世代ですから、
ジョジョに関しても第一部からみていました。

世間的にはやはり第3部からが人気ですし、『ジョジョと言えば
空条承太郎』というイメージがありますが、
そこに至るまでの血統の始まり、この第一部がなければ
やはり話は始まりませんね。

個人的には第2部が結構印象強かったりします。
第一部で紳士的なジョジョを魅せておきながら、
第2部では同じ『ジョジョ』でも全く違った主人公を
描いてくれている、その仲間たちも個性的な者たちばかりです
(もちろん第3部以降の仲間たちの方が大勢いますし、
更に個性的ですが。。。)。

僕は今週末に初見となりますが、基本的なストーリーは
知っているんでネタバレは気にせず、
気の向くままレビューをお書き下さい(^-^)

でも、プリキュアだけでも大変そうなんで、
原作のあるジョジョでは全話でなくても印象に残った回を、
さらっと感想だけ書いても良いかも知れませんね。

ではでは。
by ロドリ下衆 (2012-10-10 05:00) 

スティクス

>ロドリ下衆さん
初めてこの告知を知った時には驚きました。
私のところでは逆にBSが観られず、MXでしか視聴できないので、
絶対に見逃さないようにずっと念入りにチェックしていました。
幸いにして、いいや!限界だッ!押すねッ!
といった能力を使う必要無く観る事が出来たので、
ぜひ、BS11の放映を見逃さないようにお気を付け下さい。

私も二部、大好きですよ。一部ラストの衝撃の翌週で、
ジョセフが初めて名乗った時のカッコ良さといったらもう!
そして未だに「鮮赤のシャボン」は涙無くして読めません・・・
VSワムウ戦や、シュトロハイムのキャラクター等、
このままTVアニメの方でも二部へ突入する事を期待しています。

この感想は結構気楽に行けるので、肩の力を抜いて軽く書いています。
それでは、本日(の延長の明日)のBS11、第1話を堪能して下さい。
by スティクス (2012-10-11 22:35) 

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