下北半島3泊5日の旅~④尻屋崎 [旅行]
本州最北端の地はマグロで有名になった大間崎。青函トンネルの本州側は竜飛崎。
これらも「最果て」感がありますが、それ以上に地の果てのような雰囲気がありそうで以前から気になっていた「尻屋崎」へ行ってみる計画を立てました。
ちなみに尻屋崎とは↓↓ここです。
ちょっと予習したところ、この先端部分は馬が放牧してあるためにゲートが設けられており、07:00~16:45の間しか立ち入ることが出来ません。
そして冬季はそもそもの立ち入りが禁止されていて、12月~3月は完全に閉鎖されている模様です。
このような場所柄、公共交通機関の利便性は低く、ここまで行くバスは5月1日~10月31日の間に、1日3本しかありません。
今回のスケジュール
往路:むつバスターミナル09:30→尻屋崎10:23
復路:尻屋崎13:20→むつバスターミナル14:17
往路でこの1本後だと尻屋崎12:45着のため十分な滞在時間が確保できず、復路に至ってはこれが最終で、これに乗らないとどうにもなりません。
バスターミナルにスーツケースを預け、尻屋崎行きのバスに乗りました。
平日だからなのか、一応観光地へ向かうバスだというのに、乗客は私と地元の方1人だけ。
しかもその方は乗車10分弱で降りてしまい、残りの小一時間ほど、途中での乗降も一切なく私一人だけを乗せてバスは尻屋崎へ黙々と走って行きます。
深い林をひた走り、半島を縦断して北辺へ出ると、あとは左手に延々と海が広がる景色が続きます。
いくつか集落を過ぎ、風力発電の風車を横目に見た先に、突如巨大な工場が現れました。
日鉄鉱口というバス停名から、鉄鉱石か砂鉄が採掘されるのでしょうか。
その先には三菱マテリアルの工場もあり、山と海の間をパイプラインがまるで動脈のように交錯する光景は、川崎の臨海工業地帯の工場群とはまた違ったダイナミックなもので迫力がありました。
いわゆる「工場萌え」な方々にもお勧めできそうです。
バスは一旦尻屋集落へ向かった後、来た道を折り返してゲートを抜け、尻屋崎に到着。
バス停付近はこんな感じです。
食堂を兼ねた売店がぽつんと1軒ある以外、周囲にはなにもありません。
まるで北海道のような光景です。
そして反対側は尻屋崎灯台が聳え立っています。
明治9年以来、海の難所と言われる尻屋崎を照らしてきた灯台。
立ち入り禁止となる夜間や冬季には、それこそ孤独に、この地に立っているのでしょう。
「本州最涯地」という碑が近くに建っていました。
この時点でまだ最北端の大間崎は未踏だったのですが(あとで行きます)、荒々しい海に吹きすさぶ風と、こちらの方が最果てムードがありそうです。
おそらくここが岬の突端。右が太平洋で、左が津軽海峡側です。
太平洋側は恐ろしさを感じるほどの勢いで荒波が押し寄せていますが、津軽海峡側は一転して比較的穏やかでした。
外海と海峡との波の違いがあるのかもしれません。
そんな波が直角に交錯しているのが見て取れるのも興味深いです。
もっとも、ここは切り立った崖の上。しかも風も強いので、訪れる際はくれぐれも足元にご注意ください。
岬の先端からやや海峡側へ突き出た崖の上に、お地蔵さんが祀られていました。
その横にはかつての遭難事件で命を落とした方々を祀る慰霊碑もあり、危険な個所だと改めて実感します。
現にお地蔵さんの先は
こんな感じで波が打ち付けておりました。
なお、ここには寒立馬という馬が自然放牧されているとのことですが、なぜかこの日は一頭もおらず、馬の落とし物だけが周囲に散乱している状態でした。
落とし物の鮮度からして、少なくとも前日には相当な数の馬が居たと思われるのですが・・・
散策中も油断すると落とし物を思いっきり踏んづけてしまうため、ここを訪れる際には足元にもご注意ください。
訪れる方々の顔ぶれを見ると、ツーリングの人たちが多く見受けられました。
私は二輪免許を持っておりませんが、確かにこのあたりはバイクで走ると楽しそうです。
そのうち二輪免許にもチャレンジしてみたくなりました。
昼前に観光バスが到着し、一気に俗化した観光地のような雰囲気に・・・
ここへ来るためには自分で運転するか、時刻表を読み込んで計画を練るしかなく、そのいずれも難しい方々にとっては気軽な手段ですので、否定はしませんが、なんとなく勿体ない気がします。
この後先程の食堂で昼食をと思い、「生うに丼」に惹かれたのですが、残念ながら旬を過ぎたために今は出していないとの事。
同じ理由で「いくら丼」も無く、次案の豚丼を注文しました。
ついでにおでんとビールを購入。海風に吹かれた体に浸み渡るような味でした。
バスの時刻を逃さないよう注意しつつ、再び馬を探しに周囲を散策しましたが空振りに終わり、そのうちリベンジしようと思いながら帰りのバスに乗り込みました。
行きと同様、帰りも乗客は私一人。
途中からの乗車も無く、この路線の先行きが不安になります。
今日は平日だったから、と思いたいものですが・・・
ともあれ、この地の果てのようなダイナミックな景観に立つと、多少の事などどうでもよくなるように思えました。
仕事でもいろいろ問題がありますが、心機一転、夏休み明けからまた頑張ろうという気になります。
これらも「最果て」感がありますが、それ以上に地の果てのような雰囲気がありそうで以前から気になっていた「尻屋崎」へ行ってみる計画を立てました。
ちなみに尻屋崎とは↓↓ここです。
ちょっと予習したところ、この先端部分は馬が放牧してあるためにゲートが設けられており、07:00~16:45の間しか立ち入ることが出来ません。
そして冬季はそもそもの立ち入りが禁止されていて、12月~3月は完全に閉鎖されている模様です。
このような場所柄、公共交通機関の利便性は低く、ここまで行くバスは5月1日~10月31日の間に、1日3本しかありません。
今回のスケジュール
往路:むつバスターミナル09:30→尻屋崎10:23
復路:尻屋崎13:20→むつバスターミナル14:17
往路でこの1本後だと尻屋崎12:45着のため十分な滞在時間が確保できず、復路に至ってはこれが最終で、これに乗らないとどうにもなりません。
バスターミナルにスーツケースを預け、尻屋崎行きのバスに乗りました。
平日だからなのか、一応観光地へ向かうバスだというのに、乗客は私と地元の方1人だけ。
しかもその方は乗車10分弱で降りてしまい、残りの小一時間ほど、途中での乗降も一切なく私一人だけを乗せてバスは尻屋崎へ黙々と走って行きます。
深い林をひた走り、半島を縦断して北辺へ出ると、あとは左手に延々と海が広がる景色が続きます。
いくつか集落を過ぎ、風力発電の風車を横目に見た先に、突如巨大な工場が現れました。
日鉄鉱口というバス停名から、鉄鉱石か砂鉄が採掘されるのでしょうか。
その先には三菱マテリアルの工場もあり、山と海の間をパイプラインがまるで動脈のように交錯する光景は、川崎の臨海工業地帯の工場群とはまた違ったダイナミックなもので迫力がありました。
いわゆる「工場萌え」な方々にもお勧めできそうです。
バスは一旦尻屋集落へ向かった後、来た道を折り返してゲートを抜け、尻屋崎に到着。
バス停付近はこんな感じです。
食堂を兼ねた売店がぽつんと1軒ある以外、周囲にはなにもありません。
まるで北海道のような光景です。
そして反対側は尻屋崎灯台が聳え立っています。
明治9年以来、海の難所と言われる尻屋崎を照らしてきた灯台。
立ち入り禁止となる夜間や冬季には、それこそ孤独に、この地に立っているのでしょう。
「本州最涯地」という碑が近くに建っていました。
この時点でまだ最北端の大間崎は未踏だったのですが(あとで行きます)、荒々しい海に吹きすさぶ風と、こちらの方が最果てムードがありそうです。
おそらくここが岬の突端。右が太平洋で、左が津軽海峡側です。
太平洋側は恐ろしさを感じるほどの勢いで荒波が押し寄せていますが、津軽海峡側は一転して比較的穏やかでした。
外海と海峡との波の違いがあるのかもしれません。
そんな波が直角に交錯しているのが見て取れるのも興味深いです。
もっとも、ここは切り立った崖の上。しかも風も強いので、訪れる際はくれぐれも足元にご注意ください。
岬の先端からやや海峡側へ突き出た崖の上に、お地蔵さんが祀られていました。
その横にはかつての遭難事件で命を落とした方々を祀る慰霊碑もあり、危険な個所だと改めて実感します。
現にお地蔵さんの先は
こんな感じで波が打ち付けておりました。
なお、ここには寒立馬という馬が自然放牧されているとのことですが、なぜかこの日は一頭もおらず、馬の落とし物だけが周囲に散乱している状態でした。
落とし物の鮮度からして、少なくとも前日には相当な数の馬が居たと思われるのですが・・・
散策中も油断すると落とし物を思いっきり踏んづけてしまうため、ここを訪れる際には足元にもご注意ください。
訪れる方々の顔ぶれを見ると、ツーリングの人たちが多く見受けられました。
私は二輪免許を持っておりませんが、確かにこのあたりはバイクで走ると楽しそうです。
そのうち二輪免許にもチャレンジしてみたくなりました。
昼前に観光バスが到着し、一気に俗化した観光地のような雰囲気に・・・
ここへ来るためには自分で運転するか、時刻表を読み込んで計画を練るしかなく、そのいずれも難しい方々にとっては気軽な手段ですので、否定はしませんが、なんとなく勿体ない気がします。
この後先程の食堂で昼食をと思い、「生うに丼」に惹かれたのですが、残念ながら旬を過ぎたために今は出していないとの事。
同じ理由で「いくら丼」も無く、次案の豚丼を注文しました。
ついでにおでんとビールを購入。海風に吹かれた体に浸み渡るような味でした。
バスの時刻を逃さないよう注意しつつ、再び馬を探しに周囲を散策しましたが空振りに終わり、そのうちリベンジしようと思いながら帰りのバスに乗り込みました。
行きと同様、帰りも乗客は私一人。
途中からの乗車も無く、この路線の先行きが不安になります。
今日は平日だったから、と思いたいものですが・・・
ともあれ、この地の果てのようなダイナミックな景観に立つと、多少の事などどうでもよくなるように思えました。
仕事でもいろいろ問題がありますが、心機一転、夏休み明けからまた頑張ろうという気になります。
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