シャムール先生のレッスンパッドCM曲がワーグナーだった件 [プリキュアその他]
今週日曜、珍しくオペラ関係の記事を上げたところ、予想以上のPVがあり私も驚いています。ワーグナーには中毒性があり、あれから一週間、頭から離れなくなってしまいました。その状態でプリンセスプリキュアの録画をCM飛ばさずに再視聴したところ、レッスンパッドのCMを久々に観て「あれ?」となりました。
この曲、ひょっとして「タンホイザー」じゃないのか・・・?
ワーグナーの作品で良く上演されるのは、「さまよえるオランダ人」以降のものです。「タンホイザー」はその「オランダ人」の次にあたる作品で、ワーグナーとしては比較的初期の作品と言えますが、正味3時間以上
はかかる大作です。
この作品の聞きどころ、見どころを語り出すときりがないので、とりあえずCMで気になった部分について。まずはこちらがレッスンパッドのCMです。
シャムール先生の独特な声の後ろに流れている曲に注目してみてください。
そしてこちらが「タンホイザー」序曲。先日の「トリスタンとイゾルデ」同様、ショルティ/シカゴ交響楽団の演奏です。
あのCMの音楽は、出だしから木管とホルンで歌われる「巡礼の動機」と呼ばれる部分と同じものです。この旋律はこの後(02:40)あたりでトロンボーンが朗々と歌い上げる様が実にカッコ良く、私もこの楽器が吹けるならば、この部分を吹いてみたいものです。そしてラストでも、弦が延々とキュルキュルキュルキュル・・・と伴奏している上で、冒頭のように木管とホルンが再びこの旋律を歌い(11:25頃)、金管合奏で華々しく吹かれる場面(12:57)のカッコいい事!
オペラのストーリーはとりあえず置いておいて、いわゆる「剣と魔法」の王道RPGのテーマ曲にも使えそうで、単純にカッコいいと思うのですが、いかがでしょうか?他にも(06:45)や(09:35)あたりから始まるメロディなんかも、難しいこと考えずにカッコいいメロディだと思います。
もっとも「オペラのストーリーはとりあえず置いておいて」や「難しいこと考えずに」と前置きしたのには理由がありまして、ストーリーをざっくりと今風にまとめると・・・
「風俗に入り浸った男が一旦は改心していいなずけのいる故郷に帰り、のど自慢大会に出場するも、風俗の姉ちゃんを賛美する歌を歌って村八分に遭い、許してもらおうと巡礼の旅に出るもやっぱり風俗のお姉ちゃんが忘れられず、泥沼にはまりそうになったところ、いいなずけが自らの命を神に捧げて赦しを乞い、悔やんだ男も絶命、ふたりはあの世で幸せになりましたとさ」
みたいな話だったりします。私がカッコいいと評した(06:45)や(09:35)からのメロディーも、オネエチャン最高!と歌ってるところで、それを知らなければ「剣と魔法」の王道モノのテーマにも使えそうなんですが・・・
オペラの筋を意識してこの曲をチョイスした・・・わけないですよね(笑)。単純に曲だけ聴けば気品もありカッコいいので、プリンセスレッスンの紹介に相応しいと言えるものだと思います。
なおワーグナーが次に作った作品「ローエングリン」は、誰でも知っている「婚礼の合唱」が非常に有名です。
ただ、この作品もぶっちゃけて要約すると、
「危機に見舞われたプリンセスを颯爽と現れた白鳥の騎士が救い、結婚する二人。その条件として騎士は「自分の素性を聞いてはならない」と約束させるますが、結局破ることになって騎士はプリンセスのもとを永遠に去り、プリンセスは絶望して死んでしまう」
という内容だったりするので、本来結婚式でかける曲では無いんですが・・・いつの間にか定番になってしまいました(笑)。プリンセスが絶望するというのも、あの38話を連想させられます。
というわけでオペラは筋だけ見れば「どこが面白いの?」と思われそうな内容だったりしますが、それを音楽が巧みに補い、衣装や舞台美術、演技がそれぞれ掛け算で合わさって行くと極上のエンターテイメントに昇華していきます。まずは入り口として、「序曲集」や「アリア集」などからはじめて「この曲が好き」と言うのが出てくれば全曲にチャレンジするというのがお勧めですが、いきなり舞台からスタートしてもいいかもしれません。楽しみ方にルールはありませんので、シャムール先生のCMが入り口でも良いと思います。
この曲、ひょっとして「タンホイザー」じゃないのか・・・?
ワーグナーの作品で良く上演されるのは、「さまよえるオランダ人」以降のものです。「タンホイザー」はその「オランダ人」の次にあたる作品で、ワーグナーとしては比較的初期の作品と言えますが、正味3時間以上
はかかる大作です。
この作品の聞きどころ、見どころを語り出すときりがないので、とりあえずCMで気になった部分について。まずはこちらがレッスンパッドのCMです。
シャムール先生の独特な声の後ろに流れている曲に注目してみてください。
そしてこちらが「タンホイザー」序曲。先日の「トリスタンとイゾルデ」同様、ショルティ/シカゴ交響楽団の演奏です。
あのCMの音楽は、出だしから木管とホルンで歌われる「巡礼の動機」と呼ばれる部分と同じものです。この旋律はこの後(02:40)あたりでトロンボーンが朗々と歌い上げる様が実にカッコ良く、私もこの楽器が吹けるならば、この部分を吹いてみたいものです。そしてラストでも、弦が延々とキュルキュルキュルキュル・・・と伴奏している上で、冒頭のように木管とホルンが再びこの旋律を歌い(11:25頃)、金管合奏で華々しく吹かれる場面(12:57)のカッコいい事!
オペラのストーリーはとりあえず置いておいて、いわゆる「剣と魔法」の王道RPGのテーマ曲にも使えそうで、単純にカッコいいと思うのですが、いかがでしょうか?他にも(06:45)や(09:35)あたりから始まるメロディなんかも、難しいこと考えずにカッコいいメロディだと思います。
もっとも「オペラのストーリーはとりあえず置いておいて」や「難しいこと考えずに」と前置きしたのには理由がありまして、ストーリーをざっくりと今風にまとめると・・・
「風俗に入り浸った男が一旦は改心していいなずけのいる故郷に帰り、のど自慢大会に出場するも、風俗の姉ちゃんを賛美する歌を歌って村八分に遭い、許してもらおうと巡礼の旅に出るもやっぱり風俗のお姉ちゃんが忘れられず、泥沼にはまりそうになったところ、いいなずけが自らの命を神に捧げて赦しを乞い、悔やんだ男も絶命、ふたりはあの世で幸せになりましたとさ」
みたいな話だったりします。私がカッコいいと評した(06:45)や(09:35)からのメロディーも、オネエチャン最高!と歌ってるところで、それを知らなければ「剣と魔法」の王道モノのテーマにも使えそうなんですが・・・
オペラの筋を意識してこの曲をチョイスした・・・わけないですよね(笑)。単純に曲だけ聴けば気品もありカッコいいので、プリンセスレッスンの紹介に相応しいと言えるものだと思います。
なおワーグナーが次に作った作品「ローエングリン」は、誰でも知っている「婚礼の合唱」が非常に有名です。
ただ、この作品もぶっちゃけて要約すると、
「危機に見舞われたプリンセスを颯爽と現れた白鳥の騎士が救い、結婚する二人。その条件として騎士は「自分の素性を聞いてはならない」と約束させるますが、結局破ることになって騎士はプリンセスのもとを永遠に去り、プリンセスは絶望して死んでしまう」
という内容だったりするので、本来結婚式でかける曲では無いんですが・・・いつの間にか定番になってしまいました(笑)。プリンセスが絶望するというのも、あの38話を連想させられます。
というわけでオペラは筋だけ見れば「どこが面白いの?」と思われそうな内容だったりしますが、それを音楽が巧みに補い、衣装や舞台美術、演技がそれぞれ掛け算で合わさって行くと極上のエンターテイメントに昇華していきます。まずは入り口として、「序曲集」や「アリア集」などからはじめて「この曲が好き」と言うのが出てくれば全曲にチャレンジするというのがお勧めですが、いきなり舞台からスタートしてもいいかもしれません。楽しみ方にルールはありませんので、シャムール先生のCMが入り口でも良いと思います。
こんにちは。視聴ペースが順調そうでなによりです。
おお!気づきませんでした。さずがです。プリンセスプリキュアは オープニング・エンディング・返信BGM に三拍子(繰り返しますが 3秒死ではなく^^)が織り込まれてるので、勇ましく壮大で親しみやすいクラシック曲の三拍子のメロディーから選んだのかもしれませんね。
by 悩める父メフィスト (2016-11-20 08:50)
>悩める父メフィストさん
なるほど3拍子つながりですか!それもありそうですね。実際「曲だけ聴けば」勇壮かつ上品な雰囲気ですし、良い選曲だったと思います。
by スティクス (2016-11-20 10:43)