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魔法つかいプリキュア! 第24話『ワクワクリフォーム!はーちゃんのお部屋づくり!』 [魔法つかいプリキュア!]

 ドキドキ!のシリーズ途中で更新中断した直後に引越しして約3年半。以来、私の家も大きく模様替えせずに今に至っています。
 リフォームとまで行かずとも、模様替えしてみようかと思う今日この頃。ホームセンターへふらっと足を運んでみると、確かにワクワクもんになります。夏のボーナスが出るならば、挑戦してみますか・・・
  
 ことはの寝相は悪く、シングルベッド一台で一緒に寝ているみらいとモフルンは毎晩悩まされています。朝の食卓でも、朝食を元気に平らげ、牛乳を元気に飲むことはと対照的に、みらいは睡眠不足で元気がありません。かのこさんはその事情を汲み、屋根裏部屋をことはの部屋にしてはどうかと提案しました。
『みんなでお部屋づくり、ワクワクもんだぁ!』
『ワクワクもんだぁ!』
 屋根裏へ伸びる階段を、嬉々として登るみらい達。ところが長い事物置として使われていた屋根裏部屋は埃だらけ。とても一日で片づけられそうにない荷物の山を前にしても、ことはは自分の部屋が出来るのが嬉しいと前向きです。その気持ちにほだされて、みらいもやる気を燃やしました。
『出来ないって思っちゃ駄目!みんなでお部屋づくり頑張ろう!』
 ことはは早速、魔法を使えば簡単とばかりに、荷物に向けてキュアップラパパ。
『こういう重たいものを動かす魔法はそんなに簡単には出来ないのよ』
 高を括ったリコの前で、重い荷物が次々と動き始めます。熟練を要する魔法を簡単にやってのけ、唖然とするリコの驚きはこれだけではありません。続けてことはが、箒と塵取りに魔法をかけると、こちらも自分で掃除を始めます。まるでフシギナジュモンサ サッサカサ!とくれせんたぼーびとか言いそうです(古い・・・)。ことはの凄まじい魔力の源は、果たして・・・?

 ヤモーは仄暗い下水に潜み、ドクロクシーのカカシにエメラルド奪還を誓っています。
 そして校長は、闇の魔法を継ぐ者が前より強い力と共に姿を現した事を懸念しています。これが終わりなのか、始まりなのか。校長にも水晶さんにも、先を見通せません。

 再び舞台は屋根裏部屋へ。多量の荷物が片付いたところで、次は家具を置く番です。買い物に行こうと言うみらいを、ことはは魔法で出来ると簡単に言い、それをリコがありえないとたしなめます。しかしリコのドヤ顔は、ことはが簡単にベッドやチェスト、テーブルを作り出したことで落胆の表情へと変わりました。当のことはは魔法を沢山使って喉が渇いたと、牛乳を飲みに行きました。
『目が離せなくて大変だった小さなはーちゃん、私たちははーちゃんのお母さんだった。でも、はーちゃんはもう一人で何でもできるのよね。はーちゃんの魔法、凄いもの』
 ことはが下に降りた後、リコは複雑な想いを吐露します。そしてみらいは部屋を見渡し、何かワクワクが足りないと感じてモフルンに意見を求めますが、傍らにモフルンの姿はありません。

 大吉さんがことはの家具をつくるため、炎天下でノコを振るい日曜大工に精を出しています。それを見て魔法で手伝おうとすることはを、リコが制しました。魔法をナシマホウ界の人に見せてはいけないというルールだけでが理由ではありません。
『魔法を使う以外にも出来ることってあるのよ』
 魔法では無く、文字通り大吉さんに手を貸すリコに続き、ことはも手伝いを申し出ます。
『リコの言う事難しいよ。でも私、リコとおじさまをお手伝いしたい!』

 モフルンはみらいの部屋で頑張ってテーブルを動かそうとしていました。しかし力も魔法も無く、手伝えないことを残念がってしょげているところに、みらいがやってきます。
『私、モフルンにたくさん助けてもらってるよ。私はモフルンが一緒にいてくれるだけで、元気になれるの。小さい頃からずっとそばにいて、いつも一緒に遊んでくれた』
 或る幼き日のこと。みらいはビーズのアクセサリを作り、モフルンにかぶせてはしゃいだ時がありました。その時のモフルンが動かぬ身体、物言わぬ口で言いたかったことが「ありがとう」の言葉。
『やっと言えたモフ!モフルンはあの時とっても嬉しかったモフ!』
 その言葉を聞いて、みらいはモフルンをしっかりと抱きしめました。
 ところではーちゃんの部屋に足りないワクワク感は、まだ満たされていません。それを聴いたモフルンは、クローゼットから幼いみらいが使っていたビーズアクセサリ作りの道具(提供:バンダイ)を取り出します。

 手伝いを終えて疲れているリコとことはに、大吉さんが牛乳を持ってきます。それを飲んだことはは、今まで飲んだものよりおいしいと驚きました。
『何これ?どんな魔法?』
『魔法じゃないのよ。手を使って、汗を流して努力したからおいしいの』
 言ってからリコは、みらいの受け売りだと謙遜しました。そして屋根裏部屋へ戻ると、みらいとモフルンがビーズアクセサリを飾りつけています。以前よりずっと可愛い部屋になりました。
『これってワクワクもんだぁ!!』
 みらいとことはが大声でハモり、屋根裏部屋に笑いがあふれます。
『ありがとう!モフルンが一生懸命作ってくれたのが嬉しい!』
『はーちゃんの喜ぶ顔が見たかったモフ!』
 さらに素敵な部屋にするため、今度はみんなで買い出しに行きました。ところが、その背後にヤモーの影が現れ・・・。

 リボンや生地を選ぶみらい達。不意に空が暗くなり、商店街から人気が無くなりました。マックスハートの頃を思わせる不穏な空気と共にヤモーが現れ、生地と提灯をドクロクシーの骨と合わせてヨクバールを生成。みらいとリコはルビースタイルで立ち向かいます。

『あなた達は、どうして平気で街を、人を傷つけられるの!?』
『そこまでしてエメラルドが欲しいの!?』
 アーケードを突き破り、提灯で鉄球のように殴りつけてくるヨクバールと応戦するミラクルとマジカル。ヤモーは当然のように答えます。
『欲しいですね。エメラルドを使えばきっと闇のオーラが作れる。強力な魔法の力があればなんだってできるのです』
 戦いを見守っていたことはも、ヤモーを強く否定し、フェリーチェへと変身。
『あなたは、間違ってる!』
 ヨクバールの攻撃を片手で止め、毅然と立ち向かいます。
『魔法は万能ではありません。どれだけ強い力を手に入れたとしても、大切なのはそれを使うものの清き心。そして熱き想い!』
 ヨクバールの片手を粉砕。片腕を失ったヨクバールが突っ込んでくるのを、ミラクルとマジカルがルビーパッショナーレで迎え撃ち、仕上げはフェリーチェがエメラルドリンカネーションで決めました。

 壁や家具にビーズをあしらい、屋根裏部屋のデコレーションが完了します。
『モフルンのビーズ、みんなでお部屋をつくる事、何でも魔法に頼っていたらわからないワクワクがあるんだね』
 ことはは手伝ってくれたみらいとリコ、モフルンへ、お礼にビーズのアクセサリを渡しました。
『私、まだまだ分からない事がいっぱいだけど、これからも沢山色々な事を教えてください』
 大きくなっても、キュアフェリーチェになっても、はーちゃんである事に変わりありません。新たな部屋から、新たな毎日が始まります。


 まず、突っ込みどころから行きます。バンダイ様の新商品「くるくるビーズメーカー」の販促も兼ねているため、ビーズアクセサリのPUSHは・・・まあ、毎年のことですから(笑)。ただ、ラストのデコレーションし終えたお部屋の描写で、ベッドやソファーの上にまでアクセサリを飾っているのは、絶対寝にくい&使いにくいと思うのですが・・・。まさに某リフォーム番組のように「なんということでしょう」と言いたくなります(笑)。野暮だとは分かっていても、こういうところに目が向いてしまう私は、ワクワクもんになれないのでしょう、多分(自虐)。
 
 さて本題に戻すと今回はリフォームのワクワク感とは裏腹に
1)万能なものに頼りすぎず、自分の手を動かして成し遂げることの喜び、達成感
2)子が離れて行く親の気持ち
3)自分は役に立たないと思っていても、周囲はそう思っていない
 という、比較的重めの命題を扱っています。

 まず1)は、魔法=科学と置き換えると、スマホ全盛の現代社会への警鐘にも思えます。一昔前からすれば考えられなかった、万能とも言えるデバイスを大半の人が所持している現在。これを片時も手放せなくなってしまった人々がなんと多くなってしまったことでしょうか。
 あの震災の時のように、スマホが全く役に立たなくなる事態が発生したら、果たして人々は自力で切り抜けられるのか、心配になってきます。何かを調べるのも全てググったりWikiやまとめサイト頼みという状態では、何かを調べて答えが分かった時の達成感というものが得られないのではないでしょうか。もっとも、計算尺やそろばんを使いこなしていた更に昔の人からすれば、電卓を使う世代は苦々しく見えたかもしれません。私も偉そうなことは言えないと思います。
 そんな中、万能とも言える魔法をつかいこなすことはに対し、最初は複雑な気持ちを抱いたリコが、しっかりとナシマホウ界での経験を活かした助言・行動していた事を評価したいです。
『魔法じゃないのよ。手を使って、汗を流して努力したからおいしいの』
 これはみらいの受け売りだと謙遜していますが、それを自分なりに消化し血肉になっているからこそ、受け売りを適切なタイミングでアドバイスに使えています。魔法界の者からすれば不便なナシマホウ界で過ごした日々の経験も、確実に活きています。
 現実でも、インフラが整っていない途上国でしばらく生活すると、便利な日常では気づかないものが見えてくるものです。もちろんどちらかに優劣をつけるのではなく、それぞれの経験をそれぞれに活かすことに、経験を活かすという意義があります。なんでも魔法(科学)に頼っていたらわからないワクワクというものを、私も考えて行きたいものです。

 次に2)については、リコに顕著に見受けられました。最初は魔法界出身者としてのプライドが、突然なんでも出来てしまう「天才」ことはを前にして、傷ついたような素振りが見受けられます。あまり魔法が得意ではなかったとはいえ、一応リコは魔法学校で学び、それなりの経験を積んでいましたので無理はありません。
 ところが、ことはが屋根裏を出た後に呟く言葉からは、子に抜かれた親の気持ちが感じられます。いつまでもお世話して、頼られてきた筈なのに、いつの間にか抜かされている、複雑な気持ち。私は独身で当然子供もいないので、親として子育てに携わっている親御さんが同じような想いを抱くものなのか、その心境を知ることができません。
 ただ今回は、その「親のような心境」をマイナスの意味だけでなく、ことはの目線からモフルンを評価することでプラスの一面も描いています。
『ありがとう!モフルンが一生懸命作ってくれたのが嬉しい!』
 この一言で、自分を守ってくれる立場→一緒にに守られる同僚的立場→逆に守る立場と変遷を遂げたモフルンに対する思いが感じられました。

 モフルンは己の無力を嘆くようなことが、さほどありません。そのモフルンが珍しく弱気になっているのは、ことはが自分を追い越して成長した事もあるように思えます。3)で挙げたように、みらいとことはに対して弱気になっていました。
 しかし人は誰かの役に立っていないと思う程、自分は役に立てていないわけではないと思います。私もよく今回のモフルンのような心境に陥ることがあります。また私の周囲にもそういう風に落ち込んでいる人がいる時もあります。私はそのように落ち込んでいる人の事を役立たずたどは思わず、色々助けてもらっている感謝を感じることの方が多いです。ということは、その逆もまた然り。私も自分で考えるほど役立っていないわけでは無いと考えることで、乗り切ろうという気になります。出しゃばりすぎはもちろん駄目ですが、世界は自分が思っているほど悪いものではないのだと、今回のモフルンを通じて感じることが出来ました。

 それにしても、無邪気なことはがフェリーチェになると気品に満ち、凛とした態度で毅然と立ち向かう落差がたまりません。並行視聴中三作の中盤追加組、いおな、トワ、ことは、それぞれ異なる描き方と成長を見届ける事が、これから先も楽しみです。
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