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Go!プリンセスプリキュア 第39話『夢の花開く時!舞え、復活のプリンセス!』 [Go!プリンセスプリキュア]

―そして、ふたたび花は咲く―

『なぜ、あんなことを・・・?』
 血のように赤い夕陽が差し込むヴァイオリン工房で、トワはカナタに問い詰めます。
『見ていられなかった。傷ついて行くはるかを。やっぱり僕にはわからないよ・・・夢は、ああまでして守らなきゃならないものなのか』
 夢はホープキングダムの者にとって、魂のようなもの。それを失っている今の兄に、トワは何も言い返せませんでした。

 一方、はるかはふらふらと彷徨っています。戻ってきたみなみときららが声を掛けますが、二人の姿も声も、はるかには届いていません。さすがに様子がおかしい事を案じて声を掛けようとするみなみときららを、ゆいちゃんがそっと引き留め、首を横に振りました。
『駄目です。今は・・・』

 みなみときららは不在中に起きた出来事を聞き、クローズの策に乗せられた事を悔やみます。
『理由はどうあれ、はるかを一人にしてしまったのは私たちだわ』
 はるかは一人ぼっちで、鉛色の空の下、膝を抱えて俯いています。
『カナタ・・・私、プリンセスになっちゃいけないの?なんでこんなに苦しいの?なんで・・・』
 プリンセスになんてなるな。カナタの衝撃的な発言が、はるかの胸を締め付けます。
『そうだ。夢はどこまでもお前を追いつめる』
 クローズが邪悪な笑みを浮かべる前で、絶望の茨が育ちつつありました。
 その結果にはディスピアも満足そうです。
『大きな夢ほど、大きな絶望を生む・・・』

 工房を掃除するカナタも、絶望しきったはるかの顔を想う度に、彼の顔に悩みが影を落とします。
 突然、絶望の茨が地を裂いて伸び始めました。
 それは夢が浜の町を襲い、人々を次々と檻に閉じ込めて行きます。町にはゼツボーグが溢れました。
 はるかを探しに行こうとしたゆいちゃんは、みなみ、きらら、トワと合流。考えることはみんな同じです。そこにパフとアロマが、町の惨状を伝えに来ました。
 今のはるかを戦わせるわけには行かない。絶望の森が町に広がるのを見て、3人で戦いに赴きます。
 ストップとフリーズが操るゼツボーグ達に追われていたカナタをスカーレットが救出、兄と合流を果たしました。

 はるかも町の異変に気付き、顔を上げました。未だ光が戻らぬ瞳のまま、町へと向かいます。まるで義務感に囚われているように。そして、絶望の森に覆われた町で戦うみんなの姿を見て、変身しようとパフュームにキーを差しますが・・・何も起こりません。
『なんで・・・どうして!?』
 何度キーを回しても、変身できません。戸惑うはるかに、カナタの言葉がフラッシュバックします。
『プリンセスになんてなるな!』
『プリンセスになっちゃいけないから?私、もうプリンセスになれないの?そんな・・・』
 はるかの目に溢れる涙。その絶望が、町を覆う絶望の森をさらに育てます。

 町を守りながら奮戦する3人のプリキュア達。倒しても倒してもきりがないゼツボーグ達に、次第に追い詰められつつありました。
『キュアフローラの絶望は最高の栄養になった。森は絶望を呑みこみ、やがて世界を覆い尽くす』
 クローズは3人の前に姿を現し、お子様が泣くレベルの顔芸で煽り立てます。
『夢は人を追いつめる。お前達があいつを、一人ぼっちにしたようにな!!!』
 3人を蹴散らした後、続けてクローズはカナタに目を留めます。
『誰だか知らねえが礼を言うぜ。キュアフローラにとどめを刺したのはお前だ。お前があいつを絶望に落とした』
 クローズの言葉を聞いたカナタの顔色が変わります。
『トワ、はるかは?』
 スカーレットは目を伏せ、答えられません。妹だけではなく、マーメイドも、トゥインクルも目を伏せるのを前にしたカナタは、愕然としました。
『絶望に落ちたあいつは、もうプリキュアにもプリンセスにもなれねえ!今頃どこかで、惨めに泣いてるだろうぜ!!』
 
 カナタの脳裏に浮かぶ、生き生きとした、溌剌とした、元気に満ちた笑顔のはるか。それを絶望の表情に変えてしまったのは・・・
『僕は・・・取り返しのつかない事を・・・ッ!』
 良かれと思った自分の発言を悔い、カナタははるかを探して駆け出しました。

 はるかは虚ろな目で町を彷徨っています。茨に足を取られて転倒した時、その髪をささやかに彩って来たヘアピンが外れ、転げ落ちました。転んだはるかが伸ばした手はヘアピンに届きません。
『なんで・・・こんなことに・・・なっちゃったんだろう・・・』
 再びはるかを包む絶望。そして、闇。

 あの頃のはるかも闇に包まれていました。プリンセスになりたいという夢を馬鹿にされていた、幼い日の事。「なれるさ」というカナタの言葉と笑顔は、そこに差した一条の光。だったのに・・・
『なるんじゃない』
 それが今では、冷たい響きとなってはるかを圧し潰します。
『どうして?私もうプリンセスになれないの?なっちゃいけないの・・・』
 嘆いていたはるかは、ふと疑問を抱きました。
『あれ?私、なんでプリンセスになりたいんだっけ?』
 はるかの前には、幼い頃の自分がいます。初めて「プリンセスになりたい」と言う夢を両親に打ち明けた日の事。どうしてなりたいのかと尋ねられた幼いはるかは、こう答えました。
『キラキラかわいいから』

『それだけ?』
 幼い頃の姿を客観的に見た今のはるかは、あまりにも単純な理由に驚きました。
 それからカナタに出会いドレスアップキーを貰った時の事。それを夢のお守りとして受け取った事。変わった夢だと言いながらも、はるかが元気の育つ事を願い見守ってくれた両親。そして手作りのヘアピンを幼いはるかに差してくれた、もえお母さん。様々な事が思い出されます。
 時は流れ、プリンセスの夢を抱いた少女は、自分の足で進むべき道を選びました。ノーブル学園の受験を決めたはるかを、応援してくれた両親。そして合格を果たし、寮を見上げて目を輝かせた日の事。みなみ、きらら、トワ、ゆいちゃん、大切な友人たちとの出会い。みんなで力を合わせ、困難を乗り越えた事。トワの絶望を振り払った事。そして、学園で過ごした思い出の日々・・・
『そうか、私の夢は・・・』

『思い出した?』
 はるかの前に、幼い自分が立っています。闇の中で、幼い自分へと手を伸ばす13歳のはるか。
『そう。ずっと・・・ずっと・・・いつだって』
 手を伸ばした先には、先ほど落したヘアピンが転がっています。そのヘアピンを、駆けつけたカナタが拾い上げ、はるかに差しだしました。

『すまない・・・傷つく君を助けたかった。ただそれだけだったのに、僕が一番君を傷つけてしまった・・・本当に、すまない』
 涙を零し頭を下げるカナタに、はるかはようやく戻った笑顔で語りかけます。
『私ね、夢があったからここまで来られた。みんなとも出会えた。夢を失くすなんて、諦めるなんてできない。たとえカナタにやめろって言われても、私はプリンセスを目指すよ』
 輝きを取り戻したはるかの瞳を見て、カナタも安堵します。
『やっと僕にもわかった。夢は君の全部なんだね。それなら君が笑顔でいられるように、僕は・・・』

 そこにマーメイド、トゥインクル、スカーレットが吹き飛ばされて来ました。クローズが、ストップ&フリーズが、そして大量のゼツボーグが追って来ます。
『てめえ・・・』
 追って来たクローズは、光が宿っているはるかの瞳を苦々しく睨み付けます。
『なぜここにいる。お前に今さら何が出来る』
 はるかはみんなを守るように、前へ踏み出しました。
『みんなの、そして私の!夢を守る!』
 そしてドレスアップキーを握り、在りし日の自分に感謝します。
『ありがとう。あなたが夢見てくれたから、私、今こんなにも幸せだよ』
 13歳のはるかを応援するように、幼いはるかが微笑み、そして・・・

『レッツゴー、プリンセス』
 小さく呟くと共に、ドレスアップキーをセット。花のプリンセスのドレスを身にまとった「春野はるか」が、ヘアピンをつけると共に、再び「キュアフローラ」へと花開きました。
 ゼツボーグの群れを一気に蹴散らす姿は、カナタにもかつてはるかにキーを渡した日の事を思い出させます。そしてその戦う姿はみんなを勇気づけました。
『ごめん・・・』
『あなたを一人にしてしまったばかりに・・・こんな』
『でもそれって、みなみさんもきららちゃんも、私を信じてくれてたからですよね。私、ちゃんとわかってます』
 「みなみ」も「きらら」も、立ち直った「はるか」の姿に感極まります。 

 続けてゆいちゃん達に迫るゼツボーグの群れを、舞い散る花びらと共に、文字通り一蹴。
『ゆいちゃん、パフ、アロマ、心配かけてごめんね!』
 ゆいちゃんも涙を浮かべて、ルームメイトの復活を感慨深げに見つめます。

『私を忘れるな!』
 すみません、忘れてました。シャットさん、いたの?(笑)
 突然襲ってくるシャットさんは、スカーレトが迎え撃ちます。
『まったくあなたは!落ち込んでたと思ったら一人で立ち直るなんて!』
 こちらもシャットさんを一蹴し、舞い散る涙と共に笑顔で振り返ります。続けて襲い来るストップとフリーズを払いのけたフローラは、「トワ」に呼びかけます。
『一人じゃないよ、トワちゃん。みんながいてくれたから、立ち上がれる私がいるの』

 完全復活したフローラの奮戦ぶりを前に、クローズはまたまた凄い顔芸で襲って来ます。
『夢を取り戻したってのか!だが夢はまたお前を追いつめるぞ!』
『それでもいい!』
 クローズを高く蹴り飛ばし、スカーレット、トゥインクル、マーメイドと力を合わせて追いつめて行きます。ストップとフリーズの妨害に遭い、プリンセスロッドを落してしまっても、すぐさまマーメイドとトゥインクルが自らのロッドをフローラに託しました。両の手に携えたロッドを構え、フローラは高らかに宣言します。
『自分で決めた夢だもん!
痛いのも苦しいのも全部受け止めて、私はプリンセスになる!!』

『そんなもの・・・なれやしねえ!!!』
 クローズの攻撃がフローラを襲うその時、カナタが割って入りました。
『なれるさ』
 それはあの時、幼いはるかに掛けたものと同じ言葉、同じ笑顔です。
『君なら、プリンセスに』
 カナタも記憶を取り戻し、プリンス・ホープ・グランド・カナタとして復活を果たしました。はるかの笑顔を、はるかの夢を守るという、新たな夢が彼にも出来たから。

 その時、はるかから受け取ったプレゼントが、カナタの夢と合わさって新たなドレスアップキーへと昇華します。それは新たなモードエレガント・ロイヤルの姿と力をプリキュアにもたらします。
『う・・・美しい・・・』
 例の如くシャットさんがユダのように魅了される前で、新たな力、グランプランタンが一気にクローズ、ストップ、フリーズを包み込みました。
 浄化されかけたところで辛うじて引き上げるクローズ達。見送るようにフローラが一礼します。
『ブルーミング・・・ごきげんよう』

 町を覆った絶望の森は消えました。
 新たな夢が出来た事でカナタの記憶も戻り、新しいキーまで手に入る。まさに奇跡です。
『本当にありがとう。君たちのおかげだよ』
 はるかがカナタにあげたプレゼントは、キーになってしまいました。記憶を取り戻したお祝いも兼ねて、また買い直そうと言うはるか。しかしカナタにとっては、はるかの笑顔こそが何よりのプレゼントです。
『はるか。君がやっと笑ってくれたから』
 ちょっと照れたものの、再びはるかは笑顔を浮かべました。それは、満開の花のような笑顔です。


 Go!プリンセスプリキュアを見続けて、この話に出会う事が出来て良かった。 
 プリキュアシリーズをずっと見続けて、この話を知る事が出来て本当に良かった。
 そう言い切れる素晴らしい一編です。

 まず、今回はいつも以上に自分語りが長くなります。どうかご容赦ください。
 しかし自分の人生と向き合って語らないと、今回の素晴らしさ、感動を言葉に出来ませんでした。

 素晴らしい一編と言った反面、今回を見返すのは正直不安でした。
 自分で望み、自分が夢見て就いたはずの、今の会社の今の業務。
 傍から見れば夢を叶えたと言える恵まれた境遇にありながら、「夢」に追いつめられた状態だと思い詰めていた最近の自分。
 強すぎる陽射しは紫外線が皮膚にダメージを与えるように、強すぎる前向きなエピソードが、少々疲れ気味の私の心に負荷を与えてしまうのではないか。と、少し心配しながら観かえした事を告白します。

 ここ2か月ほど、仕事に自信と情熱を失いかけていた私は、少々愚痴っぽい事を記事にも綴ってしまっていました。このまま今の会社で、今の部署で、今の立場で、仕事を続けて行けるのだろうか。自分にその資格と能力があるのだろうか。
 気分転換の旅行でも、プリキュアシリーズで前向きな話から元気をもらっても、悩みはなかなか消えず、退職・転職を本気で考えていました。
 確かに夢や目標が変わる事もあります。現にみなみもこの時点では迷いつつありますし、「不惑」を迎えた私であっても、迷ってはいけないことは無いと考えます。人の夢や目標は、一つではありません。今、新たな道を選ぶことも一つの選択肢ですし、そちらを選んだからこそ見える景色もあるはずです。
 しかし今回を観かえして、最近の自分は現実逃避だったと思い知らされました。ベストを尽くした上での決断かと自問自答すると、まだベターさえも尽くせていなかったと思います。

 もちろん今回の展開は、再視聴に臨む前から良く知っています。しかし、じっくり見返したのは本放送以来の事でした。ちょっとでも勇気をもらえたらいいかと考え、前述のとおり少し心配しながら観返してみましたが・・・そんな心配は全くありませんでした。
 それどころか、ここ2か月の私の不振を180度ひっくり返された気分です。

 なぜ、私は今の仕事をしているのだろう。どんな夢を見て、この仕事を志したのだろう。
 18年前、大学を出たものの正規雇用に就けず、やりたい事を見いだせなかった私は、ふとしたきっかけで、想像もしなかった今携わっている業種・業態を知りました。それからこの業界で働くための資格を知り、アルバイトの傍ら資格を取るための勉強をして資格を取り、それから改めて就職活動。
 この頃の私と、プリンセスへの夢を抱いてからノーブル学園の受験に挑むはるかの姿が、自分のことのように重なりました。
 あの頃の私が夢を見てくれたからこそ、今の私がある。はるかと同じです。
 自分の原点を久々に見つめ直しました。そして当時の私が抱いた夢を、再び思い出す事ができました。

『自分で決めた夢だもん!痛いのも苦しいのも全部受け止めて、私はプリンセスになる!!』
 高らかに言い放つフローラの言葉。改めて観て、聴いて、文字にしてみると、私に足りなかったのは、この覚悟だったと痛感します。誰だって痛いのも苦しいのも、嫌に決まっています。はるか=フローラだってそれは同じはずです。しかし耐えなければならない時も、受け止めなければならない時もあります。
 私は痛みに耐える限界まで挑戦する前に、苦しみから目を背け、逃げようとしていたように思いました。
 また弱気になるかもしれません。自分で決めた夢の痛み、辛さに挫けるかもしれません。
 そこから目を逸らしたくなった時には、再びこの話の事を思い出して決断したいと思います。
 私は、はるかに恥じない選択ができたのだろうか、と。

 自分語りはこのくらいにして、心に残った描写・場面を観て行きます。
 まず何と言っても印象深いのは、美しく勇ましいフローラの変身です。
 まこぴーがレジーナへの想いを歌いながら変身した、ドキドキ!プリキュアの第40話。わだかまりを越えて背中越しに手を繋いで変身した、スプラッシュスター劇場版のように、過去シリーズでも特殊な変身はいつまでも心に残ります。
 前の2例はいずれも素晴らしいものでした。咲が舞を、舞が咲を、まこぴーがレジーナを想い、語りかけるような、優しく美しい変身。
 対して今回は、自分に向けて自分で語りかけるような、美しく力強い姿が強く心に残ります。
 まさに強く、優しく、美しく、を体現したような見事な描写でした。

 その変身を完結させるアイテムが、パフュームでもキーでもなく、お母さんお手製のヘアピンというところがまた素晴らしいです。少女を変身させるものは特別な道具ではありません。常日頃から近くにあるもの、そして応援してくれた誰かの想いが込められたもの。
 誰でも強く、優しく、美しく変身できるのだというメッセージを感じた次第です。

 そしてクローズとの激闘!彼の顔芸もインパクト抜群です。クローズが悪役に徹しているからこそ、フローラの復活劇と、プリキュア達の結束が際立ちます。
 そのアクションも、劇場版もかくやという実にダイナミックかつエレガントなもので見応えがありました。
『それでもいい!』
 からの、クローズを高く蹴り飛ばす→上空のクローズに炎を纏ったスカーレットが突っ込む→跳ね飛ばされたクローズをトゥインクルが受け止め、マーメイドに向ける→身動き取れないクローズの正面から(ちょっとエグい?)マーメイドの水と氷が襲う一連の流れのすさまじさ!
 そしてストップとフリーズの不意打ちによって、プリンセスロッドを落したフローラに、すぐさまマーメイドとトゥインクルがロッドを託して二刀流ロッドを構える流れ!
 ここから、あの「自分で決めた夢だもん!」へと繋がる描写が素晴らしすぎます。

 そのアクションの最中、シャットさんが笑わせてくれたのも楽しめました。
『私を忘れるな!』
 のタイミングが見事なだけでなく、毎度おなじみのユダまで披露してくれました。
 もっとも、クローズ、ストップ、フリーズの3人と少し浮いていたのも事実です。これはみんなと支え合って自分を取り戻したフローラと、未だ自分の立ち位置を見いだせていないシャットさんとの対比なのかもしれません。というのは考えすぎか・・・(笑)

 他に目を惹いた場面としては、絶望の森に覆われた町をさまようはるかが見たのは、トゥインクルの戦いぶりでした。なぜ3人が戦う姿では無く、またマーメイドやスカーレットではなく、トゥインクルなのか。
 ただ一人、夢が全くブレておらず、まだ夢に対して挫折していない彼女の姿が、夢を見失ったはるかからしてみれば、眩しい姿だったからなのかもしれません。
 また、CM入り直前の虚ろな目のはるかと、直後の暗転。プリンセスプリキュアのロゴさえも黒くなっている等、前回にも増してはるかの絶望感が際立つ描写でした。
 だからこそ、CM後Bパートの復活劇が色鮮やかに際立っています。

 ここを観に来ていただいている方は、この話をご覧になった方ばかりだと思いますが、もしも、まだ未見でしたら観て頂きたい一編です。それも、プリンセスプリキュアを第1話から順を追い、はるか達の歩みを踏みしめてこそ、この感動は一層際立ちます。少なくとも前回の第38話と続けて御覧になる事を強くお勧めします。

 最後に、私も18年前の私に、はるか同様お礼が言いたくなりました。
 ありがとう、あの時の私。
 ありがとう、この第39話という作品を生み出してくれたスタッフの方々。
 そして、本当にありがとう。私を再び立ち直らせてくれた、春野はるか。
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MP

駅伝のため2週間徹底的に待たされての後編、前半はカナタのあの一言ではるかはどん底状態。いくらカナタが記憶喪失状態とはいえ、あんな言葉は悲しいです。

だが後半、幼き日の頃の思い出、つまりカナタとの出会い、そしてウエスター&和音…いや両親のあの頃。やがてカナタがようやく自分の犯した事に気づいた事ではるかは復活。新たなキーの登場→ロイヤルの誕生、そしてカナタの記憶回復と、ようやく我々にも笑顔が出ました。
(待たされるなァ)

ラストに私事。去る8月1日にパソコンを変えました。前のは去年から「ユーチューブ」ページが塞がり、ヤフー動画ページで動画を見てましたが、今年はそれも出来なくなり、「プリアラ」ページもゴチャゴチャでの拝見でした。これでようやくページなどがよくなり、ユーチューバーにも復帰出来る次第です。
(はるか程ではないけど笑顔ですな)
by MP (2017-08-03 21:40) 

悩める父メフィスト

ご自身の思い・心と重なった 熱い投稿、ありがとうございます!。円盤再視聴は追いついていませんが、あの日(放送当時)の想い・今日の想いを どうしても同じ日付のうちに 申し上げたくなりました。
スティクス様のお計らい(?)に甘え、シリーズ 屈指の激アツ挿入歌「プリンセスの条件」について。。。
この回の放送は2015年11月8日、それに先立ち 後期ED曲シングルのカップリングとして 既に世に出ていたこの曲、巷では「どんな場面で使われるんだろうか?」と期待されていたようですが、、、実は私は本編放送で初めて聞きました。そのインパクトたるや!!。 「レッツゴー、プリンセス、、、」のつぶやきの後の キリッと目を見開き凛とした表情に重なる イントロは 劇伴通じて使われているメインテーマ(クラシック音楽でく例えるなら チャイコフスキー交響曲第5番の「運命の動機」みたいな感じでしょうか)、 これまで視聴を重ねてきたなら 耳に残っている「つよく、やさしく、美しく!」「お覚悟はよろしくて」等 長調(メイジャー)の明るく眩しく強くも優しくも美しくも 気高くも尊くも麗しいあのメロディが、この曲では短調(マイナー)で ぐいいいいっっっと「プリンセスプリキュア 来たあぁぁ! これで勝つる!」と引き込んでくれます。 緊張感のある曲調と 胸に刺さる 物語に完全によりそった歌詞は メイン声優によるキャラソンにも関わらず バトルシーンでの台詞を遮ることもなく、まさに見入る・魅入る・聴き入る!。 熱く真っ直ぐ!。
その日は速攻でシングルを注文し、五線譜に向かい 採譜したのは、、ええ ご想像のとおりです。
そして、届いた円盤で 歌詞カードを見ながら聴くと その重みに心動かされます。是非フル版で聴きたくなる 名曲です。 辛い気分の時(例えば出勤時の朝^^) よく聞いています。 プリキュアの歌詞には 2番が特に深い意味が込められている曲が多く、 この曲では「立ち向かう時に 花咲く」や 「傷だらけのままでも羽ばたける」あたりは 本当にグッとと来ます。

私事、実は Goプリンセスプリキュアの序盤時期 体調を崩していました。気分も落ち込んでおり、仕事にも大きく支障をきたしており、正直 はるか達の眩しさを 羨ましく 若干妬んでいるほどでした。 ようやく回復してきた時に視聴した 21話・22話に 「またやり直せる」と どんなに勇気づけられたことでしょうか。その日版で聞き違いありながらも採譜した「トワとカナタのメロディ」、投稿翌朝の反響(コメント数)に どんなに驚かされたことでしょうか。

ありがとう、Goプリンセスプリキュア。 ありがとう、作曲の高木洋先生。 ありがとう、楽譜を読めるようになった 昔の自分。 ありがとう、いい歳したおじさんながら プリキュアを本気で観てみようと思った つい数年前の自分。

そして こうして想いを受けて下さるスティクス様にも 心から御礼を。。 ほんとうにありがとうございます。

追伸 : バンダイカーン様 容赦ないですね^^
by 悩める父メフィスト (2017-08-03 23:55) 

スティクス

>MPさん
この状況で2週間待ちはしんどかったです。
というわけで、放映当時の私は海外旅行に行ったりなどしていました。
もっとも計画段階では、こんな事になるとは思いもしませんでしたが・・・

>我々にも笑顔
やっぱりはるかは笑顔でなきゃ!と思わせます。

ところで、ユーチューバーだったのですね。作品を拝見させていただきたいものです。
by スティクス (2017-08-04 22:40) 

スティクス

>悩める父メフィストさん

お待ちしておりました。熱いコメント、ありがとうございます。
こうしたご意見をいただけると、書いた甲斐があるもので、モチベーションも上がります。

「プリンセスの条件」に対する熱い想いと、詳細な解説ありがとうございます。
私はCDは買わない人なので、収録曲の背景など詳しい事情は存じ上げず、参考になります。
そして私へ向けたメッセージらしく「チャイ5」を引き合いに出して頂けるとは!
スイート最終回の感想を書いた時の事を思い出します。
短調だからこそ引き立つ決意表明や覚悟、そしてカッコよさが見事に伝わって来ますね。
プリキュアシリーズで短調の曲でいわゆる「勝ちメロ」は珍しいのでインパクトが強かったです。
とっさに思いつくものといえば、初代の「Shining Star」や、ハートキャッチの「heart goes on」くらいでしょうか。
その系譜に繋がる素晴らしい曲でした。

>五線譜に向かい 採譜
私もちょっとこの曲、練習してみようかな・・・

>投稿翌朝の反響(コメント数)に どんなに驚かされたことでしょうか。
やっぱりこちらが書いたものに対して誠実な反響があると嬉しいですよね。
また頑張ろうという気になりますし、今回も励みになりました。

>プリキュアを本気で観てみようと思った つい数年前の自分。
人生なにがあるか分かりませんから(笑)。
そして私の駄文にも心のこもった御礼を頂き、ありがとうございました。

>バンダイカーン様
まあ、それはお約束ですから・・・(笑)
by スティクス (2017-08-04 22:51) 

悩める父メフィスト

早速の返信コメントありがとうございます。 劇伴の高木氏は4年間の在任中、4作ともに素晴らしい挿入歌を作ってくれました。ドキドキ映画の「たからもの」、ハピネスチャージ劇場版の「勇気が生まれる場所」、魔法つかい劇場版の「キラメク誓い」。特にプリンセスの条件含めた 激アツ3曲は 、ええ、おっしゃる通り Shining Starや heart goes on を彷彿とさせますね。 どの曲も フルサイズで聴くと また良いと思います!。

> 運命の動機
例えるなら やっぱりこの曲の用例しかないと思いました。 汲み取って頂けて よかったです。

> 私もちょっとこの曲、練習してみようかな・・・
メインボーカルの最低音は 低いソですね。

次回も大切な回。 そして平行の作品 特にハピネスチャージはこれから大きな局面を迎えますね、熱い折 ご無理なさらず じっくり味わってくださいませ。
by 悩める父メフィスト (2017-08-06 22:14) 

スティクス

>悩める父メフィストさん
劇伴への熱い想いが伝わって来ました。あいにくCDが無いもので、ちょっとフルサイズ版を探して聴いてみますね。
自分で書いておきながら、「Shining Star」や「heart goes on」も、フルで聴いてみたくなりました。

>運命の動機
同じチャイコフスキーでも4番だとちょっと猛々しいですからね・・・的確な用例、お見事でした。

>最低音は 低いソ
まさにヴァイオリンで弾く事を前提としたようです!試してみたくなりました。

>特にハピネスチャージ
次回の40話が事実上最後の日常回ですね。もうここまで(それとも、ようやくここまで)来たのかと感慨深いものがあります。
ややペースが落ちていくかもしれませんが、気長に見守っていただけると幸いです。
by スティクス (2017-08-07 06:56) 

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