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魔法つかいプリキュア!第39話『今日はハロウィン!み~んな笑顔になぁれ!』 [魔法つかいプリキュア!]

 先日のハピネスチャージ37話でも触れたのですが、劇場版プリンセスプリキュアを含めると3作連続でそれらしい話が描かれたため、ハロウィンはプリキュア世界ではすっかり定着した感があります。おそらくスイーツがメインテーマであるプリキュアアラモードでも、十中八九は行われそうな予感です。
 お祭りを楽しむみらい達の姿が、画面を通じて伝わってくるような今回。異なる世界の者同士が手を取り合うという展開は、チクルンの心に小さな波紋を巻き起こします。
  
『ハロウィンなら魔法使いが来てもわからないかも?』
 みらいの発案により、魔法学校の遠足のようなナシマホウ界行きが決定。カタツムリニアの車内は、さながら修学旅行の新幹線のように賑わっています。
 その騒々しさにため息をつく教頭とは裏腹に、校長はみらいの発想に感心しています。
 ナシマホウ界訪問は、大多数の生徒達にとって初めての事。まだ見ぬナシマホウ界やイチゴメロンパン、ハロウィンに胸躍らせています。生徒達の浮ついた気分を制するように、リコは魔法使いとばれないよう釘を差します。
『魔法はこっそり楽しく使おうね!』嫌な予感しかしねぇ(笑)
 みんなをナシマホウ界へ連れてくる事は、みらいにとっても胸躍る経験でした。
『魔法界のみんなとハロウィンなんて、ワクワクもんだぁ!』

 やって来ました津成木町。町はハロウィン一色で、魔法学校生徒達は目を輝かせます。
『ハロウィンはカイ・ハンセンとマイケル・キスクが』すみません嘘です
『ハロウィンをやる10月31日は、もともとは秋に沢山の野菜や果物が実るのを感謝する日なのよ。この日には亡くなった人の霊と共に悪い霊も戻ってくると考えられていて、だから仮装をするのは悪い例を驚かせて追い払うためなの』
 リコはまるで雪城ほのか先輩のような「うんちく女王」っぷりを披露して得意げです。もっとも、こっそりとガイドブックを隠し持っているのは内緒です(笑)

 今日子さん、かの子さんも魔法使いのような衣装に身を包んで風船を配っています。
 みらい達が風船配りを手伝っている間、準備をしていたかの子さんは、突風でよろめいた折、校長に支えられました。遠い昔、少しだけ会ったような気がする人を、かの子さんは再び見送ります。

 町の賑わいを見たモフルンは、自分も仮装したいと思いました。何になりたいのかと思えば・・・
『みらいみたいにプリキュアになってみたいモフ』いや、この当時既に映画館でなってますよ(笑)
 それを聞いていたことはが、みらいとリコを呼んで魔法をかけると、なんということでしょう。
『モフモフモフルン、キュアモフルン♪』
 モフルンは(劇場版のキュアモフルンとは異なる)プリキュアっぽい衣装に身を包みました。みらいとリコも猫を思わせるキュートな衣装に、ことははなぜかペガサスっぽい衣装に変装完了!ついでにチクルンもウサギっぽい仮装をさせられました。

 ジュン達と共にお祭りの見物へ出かけると、屋台が並ぶ一角で、魔法使いの仮装をしている勝木さんとまゆみに出会いました。勝木さん達とジュン達は、久々の再会を喜び合います。そしてクラスのみんなが切り盛りしているクレープ屋さんへ向かいました。
 バンパイアクレープなるお店はなかなかの評判で、壮太やゆうと達はてんてこ舞い。注文が追いつかない様子を見て、みらいとリコは手伝いを申し出ました。ジュン、ケイ、エミリーも加わります。
『魔法界の奴がナシマホウ界の奴を手伝う?そんなの上手く行くわけない』
 その様子を見ていたチクルンは、たかをくくっています。
『違う世界の奴と仲良くなんてよ。まったくおめでてぇぜ』

 補習組三人は、お手伝いのつもりでこっそり魔法をかけました。すると、フルーツは勝手に踊り出し、生地はボールの中で高速回転、その生地は一気に鉄板に流し込まれ、マシュマロマンのような巨大クレープが誕生。そして弾けました。
 まさにキュアップラパパと魔法の言葉でハチャメチャ大混乱です。教頭の雷が落ちました。

 教頭に怒られて、しょんぼりと肩を落とすジュン達。みらいは魔法を使わなくても手伝えることは沢山あると励まします。
『せっかくナシマホウカイの友達と仲良く出来そうなんだから』
『落ち込んでちゃ駄目だ』
『出来る事を探しましょう!』
 補習メイト達に笑顔が戻りました。そして、自分の手を動かして手伝いを申し出ます。
 エミリーが果物を切り、ジュンが生地をレッツ・ラ・まぜまぜ、ケイが一枚ずつ焼きあげます。
 この輪を生み出したのは、みらい。モフルンはそれを誇らしげにチクルンへ語ります。
『みらいがいると、みんなみーんな笑顔になって、仲良しになれるモフ。そんなみらいがモフルンは大好きモフ』
『住む世界が違っても、仲良くなれる・・・』
 チクルンは人知れず呟きました。

 一方、ことはは・・・
 先程高速回転していたボールを見てUFOを連想し、コスモ星丸(古い・・・)のような宇宙人スタイルではしゃいでいます。

 もうすぐ仮装パレードが始まります。
 会場を訪れていたベニーギョ様は。パレードに出る人だと思われていました。まあ、その姿では無理もありません(笑)。もちろん彼女は祭りやパレードを楽しむ事など考えてもいません。子どもにもらったアメとお化け風船を合わせて、ドンヨクバールを生成しました。

 みんなのお手伝いの甲斐あって、クレープ屋さんは一段落しました。
『魔法界の友達、ナシマホウ界の友達、みんなが仲良くしてる。私・・・私なんだか、とっても嬉しい!』
 二つの世界の友人たちが手を取り合う光景を前に、みらいは感慨深そうにリコの手を取ります。

 不意に台風のような暴風が吹きつけました。クラスのみんなが避難した後、みらい達はドンヨクバールとベニーギョ様に対峙します。猫っぽい衣装と、コスモ星丸スタイルで(笑)。
『何よそのふざけた格好』
『ハロウィンの邪魔しないで!あなただって仮装みたいな変な格好なのに!』
 いや、それを言っては(笑)。ともかく、サファイアスタイルに変身。暴風を止めるべく突進します。

 身軽で俊敏なサファイアスタイルでも、あまりに強い暴風を前に決め手に欠けます。
『このまま暴れられたらハロウィンのお祭りが』
 風だけでは無く、赤い弾も撃ち出して来ます。三人ともそれを難なく打ち払いますが、その弾がハロウィン祭りのシンボルである巨大風船に当たりそうになるのを見て、ミラクルは身を盾にして防ぎました。倒れたミラクルに、マジカルとフェリーチェが駆け寄ります。

『みんなのハロウィンを巻き込まないで!』
 ダメージを受けても、ミラクルは立ち上がります。
『みんなが笑顔だった。私の大切な友達、2つの世界の友達のみんながとっても仲良く笑い合ってた。ハロウィンは違う世界のみんなが仲良しになれる素敵で大切なお祭り!だから絶対に邪魔はさせない!』
 ドンヨクバールの攻撃を、今度は振り払うのではなく、フェリーチェがピンクトルマリンの力で受け止めます。
『二つの世界の大切なつながり、壊させません』
 そしてエクストリームレインボーで、ドンヨクバールを虹のかなたに追放しました。

 パレードがスタート。そしてクレープ屋も再開。今度はことはは高木ブー、もとい雷様スタイルで張り切っています。
 人々が手を取り合う様を見て、チクルンは自分の手をモフルンに伸ばします。ところが、あと一歩のところで素直になれませんでした。

 先程の暴風で飛ばされてしまった風船を、校長がかの子さんに手渡します。
『あの、あなたは・・・?』
 その時、風が吹き付けました。かの子さんが顔を上げた時、校長の姿は影も形もありません。
『今日は異なる世界の者が遊びに来る日。ハロウィンのお蔭でまた会えたのね、魔法使いさん』

 そして、みんなが魔法界へ帰る時間になりました。見送りに行った駅で、みらいは校長に思いのたけをぶつけます。
『校長先生、私今とっても嬉しいんです。リコに会えたから魔法界に行けた。モフルンとお喋りできた。はーちゃんと会えた。それだけじゃなくて、色んな事があって、沢山の人に会えて、仲良くなって、その人たちも仲良くなって・・・みんなが楽しそうで、それが嬉しくて』
 うまく整理できなくとも、みらいの「楽しい」「嬉しい」気持ちは十分に伝わって来ます。

 帰りのカタツムリニア車内で、校長はナシマホウ界へ行っていた事をリアンさんに報告します。
『みらい君とリコ君。二人の出会いに始まる奇跡。今、大きく広まりつつある』
『みんな、仲良く・・・?』
 その頃、リアンさんは何やら魔法界とナシマホウ界、二つの世界の関係について案じていました。
 二つの世界が「仲良く」というのは、果たして吉か凶か。
『・・・やはり、あり得るのか?』
 父の懸念を知らぬ娘は、ナシマホウ界の友達、そして妖精が成長した友達と共に、手を取り合って眠っています。

 
 こんな書き出しで恐縮ですが・・・渋谷のバカ騒ぎの印象があるためか、私はどうもハロウィンに関心が持てません。もっとも、あれはあれで今回のナシマホウ界と魔法界のように、見知らぬ人同志が楽しんでいるとみれば、その価値を認めるべきかもしれません。
 とはいえ、「ハロウィンは違う世界のみんなが仲良しになれる素敵で大切なお祭り」というみらいの台詞について、残念ながら手放しで共感できない悲しい事件が、かつてありました。銃社会という文化が少年を犠牲にした、今回とは逆の結果になったハロウィンの悲劇。私はあの事件のお蔭で「ハロウィン」というイベントの存在を知ったため、このみらいの台詞を素直に受け止める事ができませんでした。

 しかしそんな事を持ち出して、眉間にしわ寄せて見るようなストーリーではありません。皆がお祭りを楽しむ姿、特にことはの仮装を微笑ましく見守るのが、今回の楽しみ方だと思います。
 ペガサス→ミイラ→スフィンクス→宇宙人→雷様と、かつての「はーちゃん七変化」を髣髴とさせる仮装の数々は観ていてこちらもほっこりしてきました。
 みらいとリコの猫っぽい仮装姿も可愛らしく、リコの黒猫みたいな衣装は、スイートのハロウィン回でのエレンを思い出したりもしました。
 さらに今日子さんとかの子さんの大人組まで!年甲斐も無くなどという言い方は大変失礼にあたるほど、お二人ともよくお似合いです。フランソワさんが絶賛するのも無理はありません。

 そして補習組達のお手伝い。予想通りのハチャメチャ大混乱からの手を使ってのお手伝いを経て、魔法界とナシマホウ界が手を取り合う姿が、今回のメインテーマといえるものでしょう。
 魔法を使わなくても手伝える事があるというのは、例えば言葉が通じない相手とのコミュニケーションや、専門知識を持たずとも手伝える事を探す、など現実世界でも有り得るものです。
 しかしながら、チクルンが侮っていたこともまた事実。
『違う世界の奴と仲良くなんてよ。まったくおめでてぇぜ』
 現実の世界では、確かに楽観論かもしれません。前述のハロウィンの悲劇も、現実にあった事件です。しかしプリキュアはプリキュアはファンタジーです。せめて架空の世界だけでも異世界同士が手を取り合う姿を見て、そしていつかは現実世界でも、と希望に浸りたいものです。

 ファンタジーといえば、かの子さんと校長のちょっとした再開は印象深いものでした。
 必要以上に深く描きすぎず、白昼夢のような一瞬の交錯。何歳になっても人は夢見る事ができます。しかし、かの子さんには歳を重ねると共に積み上げられてきた現実のしがらみもあります。だからこそ、過剰に深入りさせず一瞬のすれ違いに夢見させてもらったような今回の再会が際立ちました。

 駅での別れ際に、みらいは校長に思いのたけをぶつける場面。この時のみらいは、考えを整理しきれていません。しかし、変に考えて言葉を飾りたてるよりも、胸の奥から沸き起こる想いを、素直に言葉にして伝えたいという気持ちが溢れています。
 やたらと文章をこねくり回す癖のある私も、ちょっと見習って素直な感想を伝えるようにならなければいけないかな、と少し反省しました。
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MP

今年は珍しくハロウィン2回。今度はナシマホウ界での話です。それもナシマホウに魔法界から大勢参加。こんなに大量に来るのも珍しいです。
(でも最終回近くのあの話を思い出す。その伏線か)

思い出あったのは、モフルンが「プリキュアになりたいもふ」といったので、ことはの魔法でプリキュアになった所。しかし「映画まほプリ」のキュアモフルンではなく、ミラクルのスーツを着せたもの。ホントのキュアモフルンみたけりゃ映画ってとこですか。
by MP (2017-08-07 09:41) 

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